昔の常磐線のダイヤを見る

185系踊り子
写真1. 2000年代まで考えられなかった185系の乗り入れ(2018年1月我孫子で撮影)

ひょんなことから、昔の常磐線の時刻表を見ることができましたので、簡単に紹介しましょう。ただし、昔のダイヤを見るだけでは終わらず、昔のダイヤから何か学べることがないかということも考えてみましょう。



1972年の発車時刻表から

1972年の発車時刻表から、以下のことがわかります。

1) 普通列車は1日25本程度の運転である
2) 快速は1日77本程度の運転である
3) 各駅停車は1日100本程度の運転である

まだ各駅停車の代々木上原行きは1本もない時代です。そう、千代田線は代々木公園までしか開通していない時代です。現在の快速が90本少々ですから、この頃と比較してあまり増発されていないことがわかります。このころから現在に至るまで、増発の主体が中距離電車だったことがわかります。現在は中距離電車と快速の停車駅は同等ですから、より守備範囲の広い中距離電車を増発することが理にかなっているのでしょう。

ただし、柏や松戸でも日中時間帯に13-14分のダイヤホールが存在します。今や沿線の乗客獲得競争の時代です。何かしらの増発などの形があっても良いように思えます。

各駅停車は着実に増発されています。たまに柏以北でダイヤホールが存在します。その穴をピンポイントで埋めれば、より使いやすい路線に変化することでしょう。

1977年のダイヤ

著作権があるでしょうから、時刻表の写真を掲載することは控えましょう。当時のダイヤを抜粋してみましょう。

優等列車関連

優等列車関連のダイヤを見てみましょう。

優等列車運行の特徴

1) 特急は2時間間隔が基本。特急ひたちは上野発7:00、10:00、12:00、14:00、16:00、18:00、19:00、20:03の7本だけ
2) 間を埋めるように急行が走り、上野-水戸はおおむね1時間間隔を確保。
3) 特急は上野-水戸をノンストップで78分。急行は上野-水戸を我孫子、土浦、石岡、友部に停車して90分。
4) 急行もりおか(盛岡直通)、特急ゆうづる(583系による青森直通)、特急はくつる(寝台客車による青森直通)、水郡線直通の急行が存在

優等列車を現在と比較する

現在は特急ひたち、特急ときわを合わせて30分間隔となっています。この当時の約1時間間隔というダイヤよりも格段に便利になっています。これだと大幅に使いやすくなっていると理解できましょう。また、現在の特急は上野発着ではなく、(東京と上野を通る)品川発着となり、東京都心の奥深くからそのまま乗車できます。これも、改善点と見て良いでしょう(2017年10月ダイヤ改正で夕方ラッシュ時以降も品川に直通する特急が増発されています)。

日中時間帯に関しては、「ひたち」、「ときわ」ともに停車駅の数は変わっていません。変わったことといえば、ときわの千葉県内の停車駅が我孫子から柏に振り替えられたことです。当時から我孫子市(我孫子が市になったのは1970年です)は柏市よりも人口が少なかったので、妥当な処置なのでしょう。また、所要時間は現在はひたちが66分、ときわが75分と10-15分程度スピードアップしています。当時よりも加速度、最高速度ともに向上したためでしょう。

ここまでは現在のほうが利用しやすい面ですが、一方で利用しにくくなった点もあります。それは、水郡線への直通がなくなったことです。水郡線沿線から東京に出るという利用に関しては、利用しにくくなっています。一般形蓄電池駆動電車も烏山線と男鹿線で営業運転しているので、非電化区間に電車が直通すること自体は問題ないはずです。郡山までの直通というのは絵空事だと思いますが、せめて常陸太田まで直通して欲しいものです。水郡線内は快速運転とすれば、特急用車両が直通しても問題ないでしょう。水郡線用の2両編成を水戸で増結すれば、水戸以南で輸送力増強にもなるでしょう。

技術的問題は、交直流蓄電池駆動電車が実現可能かどうかということですね。

普通列車関連

普通列車の停車駅は上野、日暮里、松戸、柏、我孫子、取手からの各駅です。なお、柏は日中時間帯のみの停車です。現在は特別快速が停車している北千住は通過していました。三河島と南千住には当然停車しませんでした(両駅に終日停車したのは意外と遅く2004年のことです)。

本数は下りが25本しかありませんでした(上りは時刻表を確認できていませんが、同等の本数でしょう)。日中時間帯は1時間に1本しかありませんでした。現在は65本ありますから、全く違う時代という感じですね。

所要時間は上野-土浦で65分程度でした。現在は日中時間帯の最速が66分程度、特別快速が59分程度となっています。夕方はこの当時も現在も70-75分程度でそこまで変わっていません。

当時より停車駅が増加して、増発に伴う過密ダイヤ化があるにも関わらず、所要時間を維持していることは立派です。ただし、つくばエクスプレスの開業や高速道路の整備(正確には常磐道は高速道路ではなく、自動車道ですが)という外部要因があるので、もう少しスピードアップしても良いかもしれません。

このように、時代が変わると、鉄道の姿は変わります。それでも、人やモノ、そして夢を届けるという最大の使命は変わらずに存在することでしょう。


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