大阪駅を楽しむ

記事上部注釈
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関西でも有数の大きな駅といえば、大阪駅です。その大阪駅はヨーロッパを思い起こさせるドーム屋根を備えた開放的なつくりが特徴的です。そのような大阪駅の魅力を探ってみました。

写真1. 明るい大阪駅に入線する321系電車

大阪駅を歩いてみる

その大阪駅を歩いてみましょう。

写真2. 大阪駅の入口が見える

御堂筋南口の方向から徒歩で大阪駅に向かいました。よくテレビで登場する場所だと思います(写真2)。ドーム屋根が美しいです。

写真3. 東側を南北に貫くコンコースを歩く

その御堂筋南口から改札を通り、コンコースを歩きます(写真3)。私が人生で始めて大阪駅を利用したとき(2002年)はもう少し暗い印象がありました。当時、東京の主要駅では「エキナカ」の開発が進んでいたのに対し、大阪駅の暗さが印象に残っています。考えてみれば、新宿駅の地下コンコースもそこまで明るくありません(バスタ側がきれいなことはじゅうぶんに知っています)。それが、今では美しいコンコースに変貌しています。

写真4. 南北連絡橋を歩く

大阪駅は2011年に大規模リニューアルされています。その目玉が連絡橋の新設でしょう。その連絡橋を歩きます(写真4)。ガラス張りの駅舎が美しいです。

写真5. 連絡橋からホームを眺める

連絡橋からはホームを眺めることができます(写真5)。この日はJR京都線内で橋桁への自動車衝突の影響もあり、ダイヤが乱れていました。そのため、ホームはいつもよりも混んでいます。私であれば(日程に制約がなければ)いつまでもこの空間にいることでしょう。

余談ですが、ホームの上を補強材が線路を貫いています。ここに京都駅の空中径路のような通路を設ければ面白そうです。それこそ、私は1日いそうです。

写真6. ホームの屋根も透明で光が入る構造

ホームには屋根が付いています。この屋根をよく見てみましょう。屋根も透明で光が差し込むようになっています(写真6)。

写真7. ロープ式ホームドアもある

大阪駅は一部のホームにはホームドアが付いています。このホームドアはロープ式のホームドアです(写真7)。車両の長さが同じであれば、どのようなドア配置でも対応できるのが強みです。ロープ式ホームドアであれば、プロレスごっこをやる人が現れる懸念もありますが、私が見た範囲ではそのような人はいませんでした。

写真8. 大阪環状線ホームは間接照明を採用!

大阪環状線ホームはホームの屋根に間接照明を採用しています(写真8)。これはあまり見られないですが、柔らかい空間を演出する舞台装置です。

ところで、大阪駅がリニューアルした際にホームに雨が降りこむという問題点がありました。これはホームに屋根を増設することで解決していますが、これは大屋根にヨーロッパの駅と異なる点があったのです。

写真9. もう一度大屋根を観察する

ICとICEの並び

写真10. ヨーロッパの大屋根の例

大阪駅の大屋根(写真9)とヨーロッパの駅の大屋根(これはベルリン中央駅、写真10)を比べてみましょう。大阪駅の大屋根には側面に(この写真でいう奥の方向)に鉛直方向の壁はありません。一方、ベルリン中央駅には鉛直方向の壁があります。この壁がないと、横からの雨が降り込むことは明らかです。では、鉛直方向の壁があるのは、ベルリン中央駅だけでしょうか。

フランクフルトからベルリンへ向かうICE

写真11. フランクフルト中央駅の大屋根

プラハ本駅の近くから見る

写真12. プラハ本駅の大屋根

いうほど諸外国に行っていないのでこの程度の写真しかありませんが、フランクフルト中央駅(写真11)やプラハ本駅(写真12)にしても同じようになっています。大阪駅をリニューアルする際に、この視点が抜け落ちてしまったのでしょう。ただし、乾燥しがちなヨーロッパの駅構造をそのまま高温多湿な日本に適用することは難しいです。大阪駅の大屋根は、風通しを重要視したためと好意的に解釈することにしましょう。

大阪駅に来る列車を楽しむ

駅の主役は何でしょうか?駅の中にある店でしょうか?それともホームのような構造物でしょうか?この答えは人それぞれでしょう。セリフ臭いことを言うのであれば、「駅を運営する人、利用する人それぞれのドラマ」ということもできるでしょう。しかし、私はここであえて列車が主役と主張しましょう。駅というのは列車を利用するための設備ですから。

そこで、大阪駅にくる列車を気ままに観察してみました。

写真13. 最新税225系による快速

私は神戸線の混雑状況を観察していましたが、その中で225系による快速がやってきました。

写真14. みんな大好き223系による宝塚線快速

大阪駅は宝塚線快速の発着駅でもあります(写真14)。日中時間帯については2011年までは30分間隔でしたが、2011年からは15分間隔まで増発されました。したがって、大阪駅で宝塚線快速を見かける機会は増えています。

写真15. 特急もやってくる

特急もやってきます(写真15)。

写真16. 話題のAシートもやってきた

2019年3月に登場したAシート連結列車もやってきました(写真16)。中途半端な改造車でなく、2ドア車を新造すれば良かったように思います。

写真17. 221系の快速もやってきた

JR神戸線、京都線の快速から221系が引退したという情報はありません。それもそのはず、221系は現役なのです(写真17)。

写真18. オレンジの201系も参戦!

オレンジの201系は2019年6月に引退すると聞いています。2017年時点ではゴロゴロ転がっていました(写真18)。

写真19. これからの環状線主力323系

環状線のこれからの主力は323系です(写真19)。きれいな車両で、山手線よりも前面展望に優れているように感じました。山手線では考えられない3ドア車です。

写真20. 207系普通もやってきた

207系による普通もやってきました(写真20)。神戸線や京都線の普通電車は4ドア車です。その普通電車しかやってこない6番、7番のりばは、4ドア車に対応したホームドアが設置されています。

大阪環状線221系

写真21. 221系大和路快速もやってくる

大和路快速は221系が使われています(写真21)。建前上、奈良から大阪(撮影した電車は奈良始発です)は大和路快速、大阪から天王寺は環状線普通として運転されています。そのため、この写真は普通表示です。大阪環状線は単に周回する電車だけでなく、中距離や長距離を結ぶ列車も運転されています。ただし、人の往来の多い大阪-京橋-天王寺はそのような性格の列車も各駅に停車しています。

大阪駅を訪問して

大阪駅は明るくきれいな駅になっています。これを実際に営業しながらのリニューアルを行ったという事実を考えると、これは大変なことです。最近の駅はどこもガラスを多用した明るい駅です。これはこれで個性がないという意見もあるでしょうが、多くの人が日常生活で使う駅です。このような駅では極端な個性は不要でしょう。多くの人が明るい駅を求めた結果でしょう。そのようなニーズに応えたという意味で、大阪駅のデザインは良いデザインでしょう。

このような明るい駅が増えることを、いち鉄道ファンとして願っています。そうすれば、鉄道に乗ることが明るいことに結びつきます。そうすれば、鉄道利用に抵抗が少なくなり、わずかでも鉄道利用が増えるでしょうから。

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