西武6000系の車内

記事上部注釈
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西武鉄道6000系。長らくの黄色の車体を捨て、銀色と青色の飾り帯をまとった車両で、登場時は斬新に感じたものです。それから30年経過し、いつの間にか古株になってきました。そんな6000系の車内を観察しました。

写真1. 西武6000系のサイドビュー(清瀬駅近くの東村山清瀬線)で撮影

復習:西武6000系の概要

まず、西武6000系の概要を示します。

西武6000系の概要
  • 車体:ステンレス製またはアルミ製
  • 車両:4ドアロングシート車
  • 編成:10両編成
  • 運用線区:西武池袋線、西武新宿線、西武有楽町線、地下鉄有楽町線、副都心線方面

西武6000系の多くはステンレス製です。ただし、最後のほうの車両は車体をステンレスからアルミニウムに変更しています。

地下鉄直通を視野に入れた車両で、現実に地下鉄有楽町線や地下鉄副都心線方面にも乗り入れています。従来の車両は地下鉄に対応しておらず、地下鉄直通を開始するのに合わせ(※)、6000系が投入された経緯があります。

※厳密には6000系投入以前から、小竹向原-新桜台で地下鉄と直通していました。しかし、車両は(当時の)営団7000系だけの運用だったので、この当時の直通運転に西武車が参加していませんでした。

それまでの西武鉄道は黄色の車両を使用しており、有楽町線も黄色でしたから、わざわざ6000系で青色を採用したのか疑問に感じたものです。

なお、4ドアロングシートの構成は従前の2000系と同様で、首都圏では標準ともいえる構成です。

西武6000系の車内を眺める

御託はこの程度にして、車内を実際に眺めてみましょう。

写真2. 西武6000系の車内

西武6000系の車内です(写真2)。ドア間は7人掛け、車端部は3人掛けの座席配置です。1990年代の車両らしく白色~ライトグレーが多用されています。座席の青色が目立ちます。

写真3. 7人掛けの座席

ドア間にある7人掛けの座席です(写真3)。4人+3人の境目に握り棒があります。この設備は関東民鉄車両では標準的です。

写真4. 7人掛けの座席の左側

写真3と角度をやや変えました(写真4)。バケットシートとなっており、1人ぶんの区画が明確です。

写真5. 天井方向を眺める

天井方向を眺めます(写真5)。1990年代の車両の1つの色づかいである白色とクリーム色が使われています。

写真6. 天井をもう1枚撮影

天井をもう1枚撮影しました(写真6)。網棚が網であることに気づかされます。また、JR車と異なり、吊革が丸です。個人的には三角のほうが握りやすく感じますが、こればかりは好みもさまざまでしょう。

写真7. 車端部の様子

車端部は3人掛けの座席があります(写真7)。

写真8. 3人掛けの座席

その3人掛けの座席です(写真8)。貫通ドアの左右には空間があり、この席がある意味当たりとなる気がします。

写真9. 座席脇の仕切り

座席脇の仕切り板です(写真9)。実用上は関係ありませんが、仕切り板の内側にも座席と同じモケットが張ってあり、高級感を感じます。確かに室内にはアクセント的に金属が使われており、それも高級感を演出しており、西武鉄道初の地下鉄直通車両として気合を入れた車両と伝わります。

写真10. 優先席付近

一部の車端部の席は優先席扱いです(写真10)。優先席は座席モケットの色が異なり、吊革も黄色系の色調が採用されています。

写真11. 客用ドアの様子

客用ドアの様子です。1990年代の関東民鉄車両の共通項である、化粧板付きのドアです。

写真12. 単板ガラス

ドア窓は単板ガラスです(写真12)。個人的には複層ガラスのほうが好み(結露しないため)ですが、このころの車両であれば標準的です。

写真13. 液晶表示が2台

もともとはLED表示機による視覚案内と記憶していますが、リニューアル工事によりLCD表示機にグレードアップされています。直通運転が盛んなので、視覚的にわかりやすい案内の重要性は増すばかりです。副都心線関連は直通系統が複雑ですので、各社とも全車両このような案内ができる車両に統一されてい…ません(東武9000系列…)

写真14. 先頭部の様子

先頭部の様子です(写真14)。各ドアに戸袋窓がありますが、先頭部の先頭よりには戸袋窓はありません。

写真15. 先頭部分

その先頭部分です(写真15)。運転席が客用ドア近くまで迫っていますので、戸袋窓を設置しないわけです。

写真16. 運転席仕切り壁

運転席仕切り壁です(写真16)。小さい窓が3枚しかなく、圧迫感があります。副都心線開業前はもう少し窓が大きかったのですが、副都心線直通対応工事により仕切り壁の窓が小さくなってしまいました。相鉄車のような大きさが望ましく感じます。

写真17. 行先表示機

行先表示機です(写真17)。昔の字幕と異なり、LED表示です。行先は白色で表示され、可読性は高いです。

西武6000系の車内を眺めてみて

写真18. 斬新な前面形状(個人的には今でも色あせないと思います、清瀬2号踏切で撮影)

西武6000系。先頭部分の斬新さもさることながら、どことなく高級感を演出し、初の地下鉄直通車両として気合の入った車内を実現しています。副都心線直通を機に案内関連も強化され、(ドア窓が単板ガラスなど気づく人は気づきますが)現代の車両としても遜色のない車両として仕上がっています。

古い車両でも活躍する西武鉄道のことです。これからもしばらくは活躍し続けるのでしょう。

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