土曜・休日に新宿-館山で運転される特急新宿さざなみ号。館山に達する唯一の特急列車でもあります。そんな特急新宿さざなみ号の実態(車内、車窓や混雑)を見てみました。
写真1. 新宿に停車中の特急新宿さざなみ号
特急新宿さざなみ号の概要
まず、特急新宿さざなみ号の概要を紹介します。やや不正確な記述があることを承知で、本当の概要を示しましょう。
・区間:新宿-館山
・本数:1日2往復が基本(2022年からは1号と4号の1往復しか運転されないことばかりです)
※GWなどの繁忙期には1日3往復運転されることもあります
・経由:中央線、総武線、外房線、内房線
※東京駅は経由しませんが、千葉駅を経由します
・所要時間:2時間10分前後
新宿から館山を所要時間2時間10分前後で結ぶ特急列車です。土曜・休日に1日2往復運転されます。新宿を出発するのは朝、館山を出発するのは夕方という、新宿から房総半島へのお出かけを重視したダイヤです。
普通の土曜・休日の運行ダイヤは以下の通りです。
(下り)
新宿7:50 → 館山10:06
新宿9:08 → 館山11:18(2022年には運転されず)
(上り)
館山15:06 → 新宿17:14(2022年には運転されず)
館山16:02 → 新宿18:07
通常、内房線や外房線の特急は京葉線の東京駅から発車しますが、特急新宿さざなみ号は京葉線を通りません。新宿から中央線、総武線を通り、千葉から外房線に入り(※)、蘇我からは内房線を走ります。そのため、東京駅周辺から特急新宿さざなみ号に乗る際は京葉線の東京ではなく、総武線の秋葉原に向かう必要があります。
※千葉-蘇我は正式には外房線です。
東京から館山の特急列車は運転されていません(平日に運転されるのは東京-君津です)が、新宿発着の特急は残されています。これは、東京から館山へは高速バスが便利である一方、新宿発着だと都心を通過して高速バスに対する優位性が確保されるためです(と私は理解しています)。本当であれば、朝の館山→新宿便と夕方の新宿→館山便を設定すると、沿線住民にとっても便利になって良いと思います!
参考までに新宿から館山へのアクセスをまとめます。
表1. (参考)新宿と館山のアクセスのまとめ
新宿さざなみ | 高速バス | |
---|---|---|
所要時間 | 2時間10分前後 | 2時間程度 |
運賃+料金 | 3670円 | 2650円 |
運転頻度 | 休日に1日1往復 | 毎時1本程度 |
いくら高速バスがJR系列でやっているとはいえ、もう少し内房線特急に力を入れて欲しいと思ってしまいます。JRの運賃+料金は自由席利用の場合です。
JRにもある程度便利な部分があり、乗車日当日までにえきねっとで割安な乗車券+特急券のセットを売っています(通常期は2510円、繁忙期2630円、下記参考リンク参照)。新宿や東京と内房線特急を利用する人にとってはこれも良い選択肢でしょう。
えきねっとトクだ値(乗車券つき)の価格(片道の「乗車券+指定席特急券」のセット価格の2ページ目に内房線に関する記述があります。東京・新宿と五井、姉崎、木更津、君津、館山への設定があります。新宿発着の閑散期の設定がない区間もありますが、土曜・休日は閑散期ではなく、新宿さざなみ号が設定されていないためでしょう。
なお、内房線の特急については、えきねっとで特急券単独での割引はありません。
特急新宿さざなみ号の車両の紹介:E257系500番台
さて、実際に特急新宿さざなみ号に乗ってみましょう。車両は(基本的には)E257系5両編成です。基本的に5両編成の特急列車が1日2本運転されます。10両編成の特急列車が1日1本運転されるよりは便利で良いと思います!
写真2. E257系500番台の先頭(新木場で撮影)
E257系500番台の先頭はアクが強く、お世辞にもかっこよいとはいえない(と個人的には思います)デザインです(写真2)。10両編成での運転時に車内の通り抜けができるなどの機能面を重視した結果なのでしょう。
客室部分の内装
大切なのは中身です。どのような内装でしょうか。まず、客室部分の様子を紹介します。
写真3. 青い座席が特徴的な車内
正面スタイルこそクセのあるものですが、車内に入るとそのようなクセの強さは感じません(写真3)。青い座席が並び、さわやかな雰囲気です。房総の海をイメージした配色でしょうか。天井も半間接照明で明るいながらも雰囲気もあります。
写真4. 青い座席
青い座席といっても、単色ではありません(写真4)。柄があり、単調さを感じさせません。国鉄特急車の紺色のモケットよりもデザイン面で進歩していることがわかります。
写真5. 天井の様子
天井にスポットを当ててみました(写真5)。荷棚付近はアクセントカラーの黄色が使われています。房総特急ということで、菜の花をイメージしたのかな?千葉県の花は菜の花です。なのはな体操があるくらいですから…。
写真6. 座席背面を見る
座席背面を見てみましょう。テーブルが備わっています。そのテーブルには座席の使いかたを簡潔に示しています。このころのJR東日本の特急車は座面が前にスライドするのが特徴です。黒いボタンを押しながらお尻をスライドすると座面がスライドします。これは、さまざまな体型の人に合致するようにしているためです。小柄な人に最適化された座面の奥行として、大柄は人は座面をスライドして調整してもらおうということです(鉄道ジャーナル1998年7月号にそのような記載がありました)。また、リクライニング時にラクに座れるようにという工夫もありましょう。
ただし、最近の新車ではこのような機能は廃止されています。おそらく知られていない機能で、活用されていなかったのでしょう。
デッキとトイレ付近の様子
客室部分以外の様子も紹介します。
写真7. デッキ部分の様子
デッキ部分の様子です(写真7)。デッキ部分には大きめの窓のある扉があり、狭苦しさを感じさせません。
写真8. 運転席後ろの様子
運転席後ろの様子です(写真8)。高運転台で客室からの前面展望が良好とはいえませんが、それなりに前を眺められます。E259系以降の車両は再び前面展望が絶望的になっています。多客期の自由席のことを考えると、少しでも前面展望が良好なほうが良いでしょう。
写真9. 洗面所付近の様子
洗面所付近の様子です(写真9)。ここも清潔感があるように感じます。洗面所は鏡が多く、身だしなみを整えるには不自由しない感じでした。ただし、写真を撮影しにくいので、写真は撮影していないです。
写真10. お手洗いの様子
お手洗いの様子です。緑色系の内装材が使われています(写真10)。2000年前後のJR東日本車のお手洗いは色彩豊かな印象があり、E257系もその一員です。
写真11. お手洗いの様子
個室の中に手を洗う場所もあります。感染症対策が叫ばれる昨今の情勢ですので、このような設備は必要最低限を満たしているといえましょう。
実際の車窓を楽しむ
では、実際の車窓を楽しみましょう。内房線で海側になるのは、新宿発車時点で進行方向右側です。私もその場所を陣取りました。
ステージ1. 新宿→千葉
写真12. 新宿を発車!
新宿を発車し、代々木を通過したところです(写真12)。中央線を進みます。さっそく車内改札がありますが(停車駅では車掌さんは最前部に待機していることが多かったです)、ほとんどの人が車内発券です。それも、船橋や千葉といった近距離利用が目立ちます。
写真13. 四ツ谷を通過!
四ツ谷を通過します(写真13)。2019年のダイヤ改正で四ツ谷に停車する特急はなくなっています。
写真14. まもなく御茶ノ水を通過
列車は都心に入りました(写真14)。このあたりは千代田区です。
写真15. 中央線快速(上り)はくぐる
中央快速線の上り線を走行していますが、御茶ノ水では一番北側に移るので、緩行線をくぐります。
写真16. 一番北側にうつった
一番北側に移りました(写真16)。ただし、この線路を直進しても千葉方面には向かえません。そのため、緩行線に転線します。
写真17. まもなく転線!
まもなく転線です(写真17)。
写真18. ポイントを渡る
ポイントを渡ります(写真18)。
写真19. ポイントを渡った
ポイントを渡りました(写真19)。先ほどとは異なり、見えている線路が2本しかありません。
写真20. 中央線東京方面が分かれていく
緩行線に転線し、総武線に入りました。中央線の東京方面の線路が分かれていきます(写真20)。
写真21. 秋葉原の電気街を通る
秋葉原の電気街を通ります(写真21)。この特急のリクライニングシートでこのアングルから電気街を眺められるのは貴重な経験です。
写真22. 秋葉原に停車!
秋葉原に停車します(写真22)。特急新宿さざなみ号(と新宿わかしお号)は、東京を通りません。秋葉原に停車するのはそのフォローの意味もありそうです。
写真23. 隅田川を渡る
隅田川を渡ります(写真23)。御茶ノ水から錦糸町までは緩行線を走ります。すぐ前に各駅停車が走っているので、なかなか速度は上がりません。
写真24. 両国から錦糸町の間を走行中
両国から錦糸町の間の光景です(写真24)。この区間は通常ある程度速度を出しますが、特急新宿さざなみ号はそこまで速度を上げません。これは、この先で転線し、転線の直前に上りの快速が走るためです。上り快速線を横切るので、快速をやり過ごす必要があります。
写真25. 転線が始まった!
錦糸町手前で下り緩行線から下り快速線に転線します(写真25)。下り緩行線と下り快速線の間に上り快速線がありますので、御茶ノ水での転線よりもダイナミックな光景です。
写真26. まもなく転線終了!
ガタガタと下り快速線に移ります。写真24よりも線路の数が増え、線路の位置が変わることがわかるでしょう。
写真27. まもなく錦糸町!
まもなく錦糸町です。房総特急の錦糸町停車は珍しいように感じますが、特急しおさい号は錦糸町停車です(写真27)。余談ですが、特急新宿わかしお号と特急しおさい号は錦糸町を6分差で発車します。乗り間違いはないのでしょうか。
写真28. 錦糸町に停車!
錦糸町に停車しました(写真28)。よく見ると、ホームの反対側に珍しい列車が停車しています。
写真29. お座敷列車の華だった
お座敷列車の華でした(写真29)。千葉から甲府方面に直通する臨時列車でしょう。
写真30. スピードを出す
錦糸町まではゆっくり進んでいましたが、錦糸町からはぶっ飛ばします(写真30)。一般の快速でも最高速度120km/h運転を行い、待避設備もあり、速度を出せる環境に入ったのです。
写真31. 荒川と中川を渡る
荒川と中川を渡ります(写真31)。2つの川を渡りますので、長い鉄橋です。
写真32. 都内の住宅街を走る
都内の住宅街を走ります(写真32)。
写真33. 江戸川を渡る
江戸川を渡ります(写真33)。江戸川を境に、東京都から千葉県に入ります。
写真34. 市川を通過!
市川を通過します(写真34)。快速が待避しています。一般に定期列車が臨時列車を待つことは少ないですが、特急新宿さざなみ号は高い確率で運転されているので、ある意味定期列車的な位置づけがなされているのでしょう。
写真35. 住宅街を走る
住宅街を走ります(写真35)。市川から西船橋付近は直線区間が主体で、一番速度を出しやすい区間です。
写真36. 地下鉄東西線が近づく
西船橋付近まで進みました。地下鉄東西線が近づいてきます(写真36)。
写真37. 西船橋を通過!
西船橋を通過します(写真37)。西船橋は12番線まであり、千葉県でもかなり規模の大きい駅です(京成やモノレールを含めれば千葉が最大)。ただし、駅周辺はそこまで発達していませんので、総武線快速は通過します。
写真38. 京成をくぐる
京成をくぐります(写真38)。
写真39. 船橋に停車!
船橋に停車します(写真39)。2人くらい降りたように思います。船橋は千葉県第2の都市なので、停車しても不思議ではありません。ただし、特急しおさい号の大多数や特急成田エクスプレス号は船橋を通過します。
写真40. まもなく津田沼
船橋の次は津田沼で、快速と変わりません。ちょっとしたら、もう津田沼の手前です(写真40)。
写真41. 津田沼のホームが見えた!
津田沼のホームが見えてきました(写真41)。私の認識では船橋の次は千葉でしたので、意外な感じがありました。とはいえ、乗る人もそれなりにいて、津田沼停車の意味は大きそうです。
写真42. 車両基地を通過!
津田沼を出ると、幕張の車両基地の脇を通ります。房総地区の主力車両(209系)がいます。
写真43. 車両基地を通過!
違う場所にも209系がいます。新型車両が投入されてもまだ209系が主力であることを実感させます。
写真44. 車両基地を通過!
車両基地の端までやってきました(写真44)。
写真45. 幕張を通過!
幕張といえば、幕張メッセや高層ビルが連想されますが、それは京葉線の海浜幕張周辺の光景です。幕張はもっと歴史のある場所で、一般的な「幕張」に対するイメージと印象が異なることに気づかされます(写真45)。
写真46. 稲毛付近を走行中
稲毛付近を走行中です。特急しおさい号は稲毛を通過します(写真46)。
写真47. 線路が分岐する
千葉駅は外房線側と総武線側で扇状に分岐しています。そのため、総武線と外房線の線路は西千葉-千葉で分岐します。外房線(に直通する)下り線が高い位置に上り、立体交差します(写真47)。
写真48. まもなく千葉!
まもなく千葉です(写真48)。千葉では内房線列車は3番線か4番線から発車するのがセオリーです。そのセオリー通り、特急新宿さざなみ号は4番線に入ります。
写真49. 千葉に到着!
千葉に到着です(写真49)。千葉県で一番人口が多い都市の千葉市の中心駅です。半数程度の入れ替わりがありました。内房線の特急が衰退した理由の1つに、千葉駅を経由しないことがあるかもしれません。
ここで車掌さんも交替していました。新宿から55分でそれなりのスピードです。特に、錦糸町からは26分で走破し、表定速度は79.3km/hに達します。その千葉で4分間停車します。
ステージ2. 千葉→館山
千葉からは外房線に入ります。千葉から蘇我までは正確には外房線であり、内房線ではありません!
写真50. 千葉を発車!
千葉を発車します。少し離れて線路が見えますが、これは京成千葉線のものです。
写真51. 千葉の中心を走る
千葉の中心を走ります(写真51)。京成は千葉の隣に千葉中央があり、10分間隔で運転されています。
写真52. 千葉中央付近を通過!
その千葉中央付近にはJRの駅はありません。もう少し離れた場所に本千葉があります。
写真53. 本千葉を通過!
本千葉を通過します(写真53)。千葉中央と異なり、今度は京成側に駅はありません。
写真54. 京葉線が近づいてくる
京葉線が近づいてきます(写真54)。外房線と内房線が分岐する駅に京葉線が開業しています。これはダイヤ上はとても都合が良いことです。千葉-蘇我という列車本数の多い区間をスルーし、東京に直結する列車を設定できます。また、千葉方面-内房線、京葉線-外房線という列車を同時に運転させれば、千葉、京葉線-内房線・外房線という流動に対応できます。
写真55. 蘇我に停車!
蘇我に停車します(写真55)。特急は必ず停車しますが、のどかな印象があります。
写真56. 京葉線が停車中!
京葉線が停車していました(写真56)。
写真57. 蘇我を発車!
蘇我を発車し、内房線に入ります(写真57)。蘇我で内房線と外房線が分岐しますが、ここは平面交差です。つまり、外房線上りと内房線下りは同時に走らせることはできません。地味にダイヤ上のネックの気がします。
写真58. 住宅街を走る
住宅街を走ります(写真58)。東京に通勤するにはやや遠い印象があります。このあたりに住む人は東京ではなく、千葉市や京葉工業地域に職場がある人も多いかもしれません。
写真59. 住宅街を走る
住宅街を走ります(写真59)。
写真60. 五井に停車!
五井に停車します(写真60)。五井でも若干下車していました。
写真61. 小さな川を渡る
小さな川を渡ります(写真61)。養老川でしょうか。
写真62. 少しのどかな風景になってきた
少しのどかな風景になってきました(写真62)。春先の景色は良いものです。
写真63. 姉ヶ崎を通過!
姉ヶ崎は2面4線の立派な設備があり、ダイヤ作成上は重要な駅です(写真63)。姉ヶ崎折り返しの設定もわずかながら存在します。
写真64. のどかな風景の先に工業地帯が広がる
のどかな風景の先に工業地帯が広がります(写真64)。内房線独特の光景という印象を受けます。
写真65. 水田が広がる
水田が広がります(写真65)。順光のためか、水面が青いです。
写真66. 東京にはない、東京インテリア!
東京インテリアという家具店があります(写真66)。公式HPを眺めると、東京23区はもちろんのこと、東京都には1店舗もありません。
写真67. また川を渡る
また川を渡ります(写真67)。今度は小櫃川でしょうか。
写真68. 木更津に停車!
木更津に停車します。手元の時刻表によると、東京からの営業キロは74.3kmです。しかし、地図を眺めると、東京駅と木更津駅の直線距離は40km程度です。東京から木更津への鉄路は東京湾をぐるりと回るという弱みがあります。アクアラインを通るとかなりショートカットでき、高速バスだと東京駅から木更津駅まで60分程度で着けます。
このように、東京湾沿いを迂回するように東京に向かうしかないのが、内房線特急が衰退した最も大きな理由です。アクアラインに鉄道を敷設し、これを内房線に直通させていれば、内房線の展開も異なったものになったかもしれません。
写真69. 住宅街を走る
木更津を発車しても、住宅街を走ります(写真69)。
写真70. 小高い山を越える
小高い山を越えます(写真70)。とはいえ、標高500m以下です。千葉県内には標高500m以上の場所は一切ないのです。
写真71. 再び住宅街に入る
再び住宅街に入ります(写真71)。
写真72. 君津に停車!
君津に停車します(写真72)。千葉から君津までは複線区間でしたが、君津からは単線区間に入ります。君津から南は山が海に迫り、沿線人口も少ないです。そのため、複線にする必要がないとされたのでしょう。
写真73. 住宅街を走る
とはいえ、君津をでたら、すぐに海沿いを走るわけではありません。住宅街を走る区間もあります(写真73)。君津以南は1時間間隔とされていますが、上総湊あたりまではワンマンの毎時2本でも良さそうです。
写真74. 川を渡る
川を渡ります(写真74)。
写真75. 駅を通過!
駅を通過します(写真75)。君津以南は2両編成によるワンマン運転の列車が多いですが、利用の多い時間帯は4両以上での運転もなされています。
写真76. 意外と広々としている
君津から先は山と海が近い地形と想定していましたが、意外と広々としています(写真76)。
写真77. 大貫を通過!
大貫を通過します(写真77)。このあたりから徐々に平野部が狭くなります。
写真78. 里山が広がる
里山が広がります(写真78)。
写真79. 駅を通過!
駅を通過します(写真79)。佐貫町でしょうか。マザー牧場最寄駅というのに、通過するのはもったいないです。
写真80. 水田がある
水田があります(写真80)。この時期の水田も美しいです。
写真81. 海が見えてきた!
海が見えてきました(写真81)。東京湾が美しいです。この先には三浦半島があり、独特の風景です。
写真82. 駅を通過!
駅を通過します(写真82)。ちょうど上りの普通が停車していました。
写真83. 海が美しい!
この区間は海を見ることができます(写真83)。漁港でしょうか。
写真84. 素晴らしい東京湾
海の向こうには三浦半島が見えます(写真84)。
写真85. 美しい海
青くて美しいです(写真85)。この区間を走るのはロングシートが主体というのは、せっかくの景色がもったいなく思います。
写真86. 東京湾が素晴らしい
このあたりまでくると、東京で眺める東京湾とは異なったものと思います(写真86)。外房線の太平洋とは異なり、波もおだやかです。そのため、内房線特急の愛称が「さざなみ」であり、外房線特急の愛称が「わかしお」なのでしょう。
写真87. 竹岡を通過!
竹岡を通過します(写真87)。
写真88. 海が美しい!
竹岡を過ぎても海が続きます(写真88)。このあたりの車窓が内房線の白眉でしょうか。
写真89. 海が美しい!
海が美しいです(写真89)。
写真90. 国道と並走する
国道と並走します(写真90)。残念ながら、国道のほうが海に近いので、海の眺めはあちらには劣ります。
写真91. 浜金谷に停車!
浜金谷に停車します(写真91)。鋸山の最寄駅なためか、それなりに下車が見られました。また、金谷港が近くにあり、海鮮料理を売りにしたレストランも多いです。この利用客の10%でも鉄道利用だと内房線も活性化するような気がします。
写真92. 内房線に多い形態の駅
内房線の君津以南の駅は、島式ホーム、海側にある駅舎、そして両者を結ぶ跨線橋(屋根なし)が特徴的です。浜金谷も例外ではありません(写真92)。君津-館山の半分を過ぎました。単線区間はここまでノンストップでしたが、浜金谷から停車駅が増えます。
写真93. 小川を渡る
小川を渡ります(写真93)。浜金谷と保田の間でトンネルに入ります。ここで鋸山をくぐるのです。
写真94. 小川を渡る
小川を渡ります(写真94)。
写真95. やや住宅が増えてきた
やや住宅が増えてきました(写真95)。
写真96. 岩井に停車!
そうこうしているうちに岩井に停車しました(写真96)。岩井での乗り降りはそう多くなかったように記憶しています。
写真97. 海が見える
海が見えます(写真97)。君津以北よりも温暖な印象があります。このあたりは三浦半島よりも南にあるのです。
写真98. 富浦に停車!
富浦に停車します(写真98)。ここでも乗り降りはあまりありませんでした。
写真99. 館山に到着!
そうしているうちに、館山に到着です。駅舎を脇から撮影してみました(写真99)。
利用状況の実態
特急新宿さざなみ号は、新宿から館山までの長距離列車です。しかし、実態は新宿-船橋・千葉の着席列車(たまたま来たから乗った感じの車内精算組が多かった印象です)と千葉県内の特急を継ぎ足した感じです。
それもそのはずです。東京都心-木更津はアクアラインを経由すると、内房線利用よりも大幅にショートカットでき、所要時間や運賃もアクアラインを通る高速バスのほうが優位です。
また、それなりの利用がありましたが、自由席の利用は最大20名前後でしかなく、自由席が2両しかないことを考えると、利用されていないと評価せざるを得ません。
沿線の観光地はにぎわっていただけに、特急列車の空きぶりが気になるところです。この理由に、走っていないから存在が認知されないということもありそうです。毎時1本とはいいませんが、もう少し本数を増やし、駅からの二次交通を整備するなどの取り組みに期待したいところです。
そして、新宿から館山まで快適に利用できたのも事実です。「乗り鉄」という観点からはやや物足りない印象はありますが、近場への旅行としては南房総は良いところと実感いたしました。
コメント
座面スライドは今もあります。
車内混雑の写真が見たかったです。
坂田篤彦さま、コメントありがとうございます。
座面スライドですが、「この車両で採用されていたが、後の新車では採用されていない」との趣旨で記しました。しかし、ご指摘のように解釈してしまうのが自然です。この点は私の文章の甘さを認識するところです。このため、当該部分の記述を一部修正いたしました。
今回は貴重なご指摘をありがとうございました。