卒業!山手線E231系500番台(大塚のイベントの記録もあり!)

記事上部注釈
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日本を代表する通勤路線の山手線。この路線からE231系500番台が卒業し、E235系に統一されます。イベントの記録とともに、この世代交代に対する私の思いをつづりました。

E231系(ヘッドマーク付き))

写真1. ヘッドマークが掲示されて最後のファンサービス(車内から撮影)

衝撃を受けたE231系500番台

私が若い時です(今でも若い!)。新車であるE231系500番台に触れて驚きを隠せませんでした。6ドア車ではなくとも液晶画面のある車内、JR在来線で2例目の自動放送(最初は常磐線用のE231系です)が流れるサマ、JR車では高加速の3.0km/h/s(通常は2.5km/h/s以下)、まるで文明開化のようでした(これは大げさですね)。

この車両が増殖し、あっという間に山手線の205系が駆逐されて、武蔵野線などの103系が全廃したのも記憶に新しいです。当時はまだ205系は使えるという認識でしたので、205系で103系を置き換えていたのです。そして、2010年にE231系500番台の最初の廃車が発生しました。6ドア車の4ドア化による7号車と10号車の置換です。これも10号車のドア配置が独特で驚きを隠せませんでした。

神田に到着するE231系山手線

写真2. 山手線でラッシュ時の活躍してきたE231系(2019年5月に撮影)

私が東京に住み始めて以来、最寄り駅は山手線の駅で、そこによく来るE231系500番台は日常の姿そのものでした。

E235系の台頭

6ドア車の4ドア車への置換というできごとはありましたが、山手線はしばらく無風状態が続きました(でも2015年にこっそり減便されていたりしますが)。しかし、いつまでも無風というわけにもいきません。どんなに愛されていようとも、輸送用機械はいつか寿命が来ます。特に、東京をいや日本を代表する山手線なので、古い車両を大切に末永く使いましょう、とも行きません。また、技術革新もやってきます。そのような中でE235系電車がやってきました。

E235系の前面

写真3. しばらくは1編成のみの運用だったE235系

運用開始初日は大塚駅で故障して、幻の車両となった印象のあったE235系です。しかし、細かな対策を打ったのでしょうか、その後は順調に運用もこなし、仲間も増えてきました。いつしか先発のE231系のほうが少数派となってしまいました。そして、2020年1月の引退が発表されました。

マイナー駅のイベント発表

(運転系統上の)山手線には29駅あり、メジャーな駅からマイナーな駅まで29の個性が光ります。そのうち、山手線の北側の3駅、大塚・巣鴨・駒込の3駅で合同スタンプラリーが実施されるという告知がなされました。

巣鴨での告知ポスター

写真4. 巣鴨での告知ポスター

巣鴨駅に掲示されたポスターを撮影してみました(写真4)。スタンプの台紙はスタンプ台にはありませんが、改札口でもらえました。

巣鴨スタンプ台

写真5. 巣鴨のスタンプ台

このイベントに合わせたスタンプは用意されず、いつもの東京支社各駅にあるスタンプを流用しました(写真5)。このためだけにスタンプを作成するのはお金のムダですので、このような流用は歓迎です。私が撮影していたのは1/11の夜ですが、私を邪魔そうに見てスタンプを押している人も見かけました。

大塚のイベント告知

写真6. 大塚でのイベント告知

イベント会場の大塚でも告知がなされていました。山手線でもメジャーではない3駅(3駅の名誉のために申しますが、いずれも味のある駅と街と思います)なので、落ち着いたイベントとなるでしょう。ここの通路は広く、巣鴨や駒込よりもイベントにはふさわしい場所です。しばしば地元の祭りでこのスペースを使っているのを見たことがあります。

予想外の人手に遭遇!

所要を済ませて、10:30過ぎに大塚駅に向かったときのことです。「いくら山手線といえども、マイナーな3駅でのイベント。人はいないだろう」と予想していました。

大塚駅

写真7. マイナーな駅といえども山手線の駅

人の多さにビビりました(写真7)。物販、スタンプラリーの景品交換、いずれもものすごい人でした。大塚駅史上初の混雑と疑いたくなる人ごみでした。結局、私はスタンプラリーの景品交換は断念したのです。

その後、人が落ち着いたときに再び出向いて、気合の入ったポスターを読んでみました。みどりの窓口付近に4枚のポスターが貼られていました。

大塚駅イベント:E231系の説明

写真8. E231系の説明

E231系の説明です(写真8)。気合の入ったポスターだと思います。このために作成したのでしょうか。

大塚駅イベント:E235系の説明

写真9. E235系の説明

これからの主力、E235系の説明です(写真9)。

大塚駅イベント:E231系の表示

写真10. E231系の表示

E231系のレア表示集です(写真10)。「山手線」単体の表示は池袋で始発電車でたまに見かけたように記憶しています。山手線の回送は深夜の池袋駅で見られます。

大塚駅イベント:205系の説明

写真11. 205系の説明

205系の説明もなされていました(写真11)。E231系500番台で追いやられてしまいましたが、今度はそのE231系500番台が追いやられる番になります。

別の場所には諸先輩方の現在の活躍を展示していました。

大塚駅イベント:205系の活躍

写真12. 205系の活躍

山手線を卒業した205系は武蔵野線でステップアップしました(写真12)。今までの90km/h運転から100km/h運転と高速域へのチャレンジです。インバータ化されて、加速性能も向上しての新天地です。

大塚駅イベント:103系の活躍

写真13. 103系の活躍

103系も新天地での活躍が期待されました。奈良線の103系は黄緑色で山手線の色に似ています(写真13)。「懐かしい」103系ではなく、JR西日本流の内装になっています。かつて同じ場所にいても、それぞれ新天地に旅立ち、それぞれの新天地に求められる状態に変化する、これは人間の社会生活そのものです(私ですか、どこに行ってもまるで成長していません)。

大塚駅イベント:103系の引退

写真14. 103系の引退

山手線から103系が引退したときの様子です(写真14)。この引退で205系に統一され、1周60分が実現しました。今は65分と後退してしまっています。

大塚駅イベント:143系の活躍

写真15. 配給車の様子

配給車も存在します(写真15)。

この写真を撮影したのちにオリジナルの缶バッチをいただきました。寄せ書きをしたので、その対価でいただきました。

まとめにかえて

もうまもなく山手線から卒業するE231系500番台。この車両は編成中の1両を除いて総武線に転用され、総武線のサービスアップに貢献します。そして、山手線はE235系というより新しい車両に導入されます。E235系のポテンシャルはE231系500番台よりも高いはずです。このような高性能を活かして少しでも所要時間短縮、遅延抑制などのサービスアップにも期待したいところです。そう、山手線は日本を代表する通勤路線なのですから!

E231系500番台の遺伝子はE235系でも10号車に生きています(ほぼ全ての編成がE231系4600番台からの転用です、写真16)。塗装こそ変わったものの、ボディーはE231系のものです。そう、E235系の中にもE231系の足跡は残るのです。

山手線E235系(渋谷)

写真16. E235系の10号車は雨どいがあり、他の号車と構造が異なる

世界でも珍しい、地上を通る環状の都市鉄道。これからも皆に親しまれる路線として歩んでくれることでしょう。

環状線が内側の方向別配置

(参考)写真17. 環状線の先輩、ベルリンの環状線、E231系500番台より古い車両が残る(この路線は中心を通りません)

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