鉄道趣味を行っていると、写真に残しておきたい場面があります。そのときにカメラを使いますが、そのカメラとして適切なものは何でしょうか。
写真1. 急にきた小田急車を撮影できた!(常磐線松戸で撮影)
最適なカメラの結論
私なりに考えて使用した結果、以下のカメラが最適と思います。
Canon IXY650シリーズがフォーカス速度、携帯性、簡便性を兼ね備えた機種である
以下、そのように考えた理由を記します。
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鉄道趣味で重視するカメラの性能
鉄道趣味では主に鉄道車両をカメラで撮影します。それも走っている車両に対してです。そんな撮影対象に対してどのような特性のカメラが良いのでしょうか。
・フォーカス速度が速い
・手振れ防止機能がある
・本体が比較的軽い
それぞれの特性について簡単にまとめましょう。
ピント合わせ速度が早い
鉄道趣味を行っていると、急に撮影したくなることがあります。きれいな車窓、突然やってきた素敵な車両など、人によってその理由はさまざまです。そして、撮影の基本はピント合わせです。急に撮影したくなったときにピントが合わないと、せっかくのシャッターチャンスを逃してしまいます。そのため、私はピント合わせ速度を重視いたします。
ピント合わせには「オートフォーカス」(AF)と「マニュアルフォーカス」(MF)があります。前者が自動でピントを合わせてくれるもの、後者が自分でレンズを調整するというものです。後者のほうが技能が必要とされますので、基本的に「オートフォーカス」で良いでしょう。
手振れ防止機能がある
気軽に撮影すると(一部の駅では三脚や脚立禁止という注意書きがあります)、どうしても振動してしまいます。これを防ぐには、脇を締めるなどのテクニックが必要です。カメラ側にもぶれを防止する機能が欲しいところです。
メーカーや機種によって呼び名はさまざまでしょうが、本記事ではこのような機能を手振れ防止機能と呼ぶことにします。これがあるのとないのとでは大違いです。
本体の軽さ
鉄道趣味は意外と機動性が求められます。例えば、駅での乗りかえ時間は限られていますし、場合によっては駅から離れた観光地に向かうこともあるでしょう。このときに大きいカメラを携帯することはたいへんです。行動に機動性を持たせるためには、三脚や脚立は害でしかありません。これらを携帯せずに済む手振れ防止機能も重要です。また、本体の軽さも重要です。鉄道旅行においては「軽いは正義」なのです。
デジタルカメラの機種の選定
デジタルカメラの機種を選定する前に、1つの疑問が思い浮かびます。「携帯電話のカメラ機能ではダメなの?」と。確かに、駅に停車中の車両を撮影したり、遠くの風景を撮影するにはこれも良いでしょう(私も会社帰りに携帯電話のカメラ機能で撮影したこともあります)。しかし、携帯電話のカメラ機能には致命的な欠点があります。それは、携帯電話のカメラで撮影すると、車両が斜めに映ってしまうということです(写真2)。
写真2. スマートフォンのカメラで撮影した写真(神田-御茶ノ水で撮影)
そこで、上記3点を網羅したデジカメの機種を家電量販店で探していました。その結果行きついたのがCanonのIXY650です。
写真3. IXY650で撮影した風景(2018年チェコのプラハ市内で撮影)
夜間の写真もきれいに撮影できます(写真3)。なお、ここでは赤みを強くするために曇天モードで撮影しました。また、車窓からの風景も撮影できます(写真4)。
写真4. フランスの高速列車からの車窓(2019年撮影)
写真5. 常磐線の特急が通過!(松戸付近で撮影)
そう、鉄道写真を撮影する人が好きな、鉄道車両もこのようにばっちり撮影できます(写真5)。
もちろん、三脚や脚立なしで撮影していますから、機動性も万全です。質量は147g(メモリーカードとバッテリー含む)です。カードが多く入った財布くらいの重さと考えれば、その軽さも実感できるでしょう。
ただし、欠点もあります。充電しながら使用できません。そのため、充電した状態で使うしかなく、電池が切れそうになったら撮影ができません。この点は注意が必要ですが、多くのデジタルカメラが同様です。特にこの機種に限った欠点というわけではありません。
Canonの公式サイトには多くの数値が並んでいますが、私のようなカメラを知らない者(あくまでもカメラを撮影の道具としてしか考えない者)には、手軽にきれいな写真が撮影できる機種と認識するので良いと思います。
もしも、他にも良い機種があったら、お知らせいただければと思います。
終わりに
今回はCanon IXY650をおすすめさせていただきました。本格的な撮り鉄の方々からすると、本格的なカメラではないのかもしれません。多くの撮り鉄さんは素晴らしい(けど重い)カメラを携帯するスタイルが多いように思います。そうすると、場所をきちんと決めて、その場所で多くの写真を撮るというスタイルに帰結されるのでしょう。これは機動力を犠牲にするスタイルのように感じます(写真6)。
写真6. 大御所が集結した様子(武蔵小杉で撮影)
一方、私のスタイルは「お手軽に撮影する」というものです。このスタイルは極端にいうと、通勤時などにも活動が可能です。そうすると、多くのシーンを記録することができます。こうして、多くの日常の風景を記録し、鉄道趣味のすそ野が広がってほしいものです。