2021年3月ダイヤ改正のまとめ(23区を網羅!)

多くの路線でダイヤ改正が行われた2021年3月ダイヤ改正。多くの路線で変化が生じています。では、その変化はどの程度なのでしょうか。その一覧をまとめました。

写真1. ダイヤ改正後は休日に見られなくなった光景(常磐線取手で撮影)

各路線のダイヤ改正の概要のまとめ

主要な変化が最終電車繰り上げですので、最終電車の繰り上げの有無をまとめました。また、その他に大きな変化があるかどうかも表にまとめています(表1)。

表1. 東京23区のダイヤ改正の概要
一部路線は詳細なダイヤ改正情報へのリンクがあります

会社路線終電繰り上げ終電繰り上げ以外
JR山手線5~30分程度朝に減便
京浜東北線20~30分程度特になし
中央線(快速)30分程度特になし
中央・総武線10~30分程度特になし
埼京線0~20分程度特になし
京葉線10~30分程度特になし
東海道線末端区間のみ快速系の普通への変更
横須賀線一部区間のみ特になし
湘南新宿ラインなし特になし
宇都宮・高崎線末端区間のみ朝と日中の上野発着便削減
常磐線20分程度特になし
常磐線(各駅停車)20分程度休日の取手発着廃止
総武線快速なし特になし
東急東横線20分程度特になし
田園都市線20分程度日中時間帯のパターン変更
目黒線10分程度特になし
大井町線15分程度日中時間帯のパターン変更
池上線10分程度平日の日中は7.5分間隔
多摩川線10分程度平日の日中は7.5分間隔
世田谷線15~20分程度平日の日中は7.5分間隔
京王京王線10~20分程度特になし
井の頭線15~20分程度特になし
小田急小田原線10~20分程度特になし
西武池袋線30分程度(末端は15分程度)特になし
新宿線30分程度(末端は15分程度)特になし
東武東上線10~15分程度朝のTJライナー増発と急行減便
伊勢崎線10~30分程度特になし
亀戸線20分程度繰り下げ特になし
大師線5分特になし
京成本線5~20分程度特になし
押上線なし特になし
金町線なし特になし
京急本線20~30分程度日中の下り普通待避パターン微修正
空港線10分程度特になし
東京メトロ銀座線10分程度特になし
丸ノ内線10分程度特になし
日比谷線10分程度特になし
東西線10分程度特になし
千代田線なし特になし
有楽町線10分程度特になし
半蔵門線最大5分特になし
南北線最大5分特になし
副都心線10分程度特になし
都営地下鉄浅草線なし特になし
三田線最大5分特になし
新宿線なし特になし
大江戸線なし特になし
りんかい線なし特になし
ゆりかもめなし特になし
東京モノレール20分程度全時間帯で減便
北総鉄道なし特になし
つくばエクスプレス線10分程度特になし
日暮里舎人ライナーなし特になし
都電荒川線なし特になし

※以下に示す事業者以外は2021年3月13日にダイヤ改正(最終電車は平日どうしで比較)
※京急、京成、都営浅草線は2021年3月27日にダイヤ改正
※都電荒川線は2021年2月20日にダイヤ改正
※ゆりかもめはダイヤ改正なし

最終電車の繰り上げは行先によって繰り上げ幅が異なります。例えば、JR山手線の内回りの池袋行きは繰り上げ幅がかなり小さく(1分程度の変化です)、逆に渋谷から品川へは26分の繰り上げです。このように利用パターンごとに繰り上げ幅が異なりますので、5~30分程度などのように表記に幅を持たせています。

ここで、気になるのが東武亀戸線の最終電車が繰り下げられていることです。東武鉄道は野田線などの郊外路線の終電を近年繰り下げているので、その傾向なのでしょうか。

最終電車繰り上げの意味

写真2. 深夜の情景(御茶ノ水で撮影)

多くの会社で最終電車の時刻を繰り上げています。この理由は何なのでしょうか。JR東日本が詳細なプレスリリースを発表していました。

ダイヤ改正における終電時刻の繰り上げなどについて(JR東日本)に掲載されています。

このプレスリリースによると、近年の工事量の増加や工事従事者の減少が背景とされています(工事は終電~初電の間に行います)。従来のような人手にものを言わせて工事時間を短くすることは難しいとされているのでしょう。それに加えて、利用者減少による収益性悪化が直接的な原因としています。

以上の発表はJR東日本のものですが、他の事業者でも背景は変わらないはずです。とはいえ、この発表では「工事の時間が必要」なことは触れられていますが、「最終電車の繰り上げ」の説明にはなっていません。「始発電車の繰り下げ」では行けない理由も触れた(※)ほうが利用者の立場としては納得しやすいです。

※プレスリリースでは深夜時間帯の利用者減少が挙げられています。本当であれば深夜時間帯と早朝時間帯でどちらが利用者減少が顕著であるかを示したうえで、「深夜時間帯の運転時間縮小のほうが不便を被る人が少ないと予想した」ということを示すべきです(ここまで気にする人はそこまでいないと思いますが)。

もともと最終電車が早い都営地下鉄は基本的に最終電車の繰り上げはありませんし、遅くまで運転していた中央線快速の繰り上げ幅は広いです。これが路線ごとに繰り上げ幅が異なる理由です(細かな点は路線ごろに事情があるのでしょう)。

大きくダイヤがいじられた路線

では、最終電車の繰り上げ以外で大きくダイヤが変わった路線はあるのでしょうか。個人的に変化が大きいと思う路線を挙げ、その理由を示します。多くの路線のダイヤを挙げても仕方ないでしょうから、3つ厳選いたします。

番外編:相模鉄道

23区にはありませんが、直通電車を介して都内に関わっている路線ですので、挙げさせていただきます。朝ラッシュ時、日中時間帯、そして夕方ラッシュ時についてダイヤパターンが変わっています。特に、日中時間帯に関しては、(今回のダイヤ改正で多くの会社で減便がなかった)中で減便されています。

なお、相模鉄道のダイヤ改正の概要と実際の観察については以下のリンクをご覧ください。

2021年3月相鉄ダイヤ改正を解析する

2021年3月ダイヤ改正後の相鉄の様子を確認する

東海道線

快速が大幅に整理されて、普通が増えています。もともと東海道線は混む路線です。そのため、東京-平塚では減便されていません。また、湘南ライナーが特急湘南に変更されるという変化もあります。

なお、夕方の増発も含めて、ダイヤ改正の詳細について述べた記事は以下のリンクをご覧ください。

東海道線のダイヤ改正(2021年3月)の考察

宇都宮線(東北線)

朝ラッシュ時の上野発着が1本(高崎線は減便されていない)、日中時間帯の上野発着が毎時1本(高崎線も含む)が減便されています。単に減便するだけではバランスが悪いダイヤになりますので、最低限の配慮が見られます。

なお、どの列車が減便されるかというような具体的な内容については、以下のリンクをご覧ください。

宇都宮線のダイヤ改正(2021年3月)の考察

東急田園都市線

東急田園都市線のダイヤは平日朝夕こそ大きく変わっていませんが、日中時間帯は大幅にダイヤが変わっています。従来の田園都市線では珍しかった、桜新町以外での通過待ちが行われています。また、従来の30分サイクルから20分サイクルへの変化など、従来の枠にとらわれないダイヤ改正であるともいえます。

なお、ダイヤ改正の詳細な情報と実際の体感については、以下のリンクをご覧ください。

2021年3月の東急田園都市線のダイヤ改正を探る

ダイヤ改正後の東急田園都市線を観察する

現在のダイヤパターンの確認

ここまでは、ダイヤ改正でどのような変化が生じたのかの確認です。では、実際のダイヤパターンはどのようなものでしょうか。各路線のダイヤパターンへのリンクをまとめました(表2)。

表2. 東京23区の各路線のダイヤパターンへのリンク集

会社路線
JR山手線
京浜東北線
中央線(快速)
中央・総武線
埼京線
京葉線
東海道線
横須賀線
湘南新宿ライン
宇都宮・高崎線
常磐線
常磐線(各駅停車)
総武線(快速)
東急東横線
田園都市線
目黒線
大井町線
池上線
多摩川線
世田谷線
京王京王線
井の頭線
小田急小田原線
西武池袋線
新宿線
東武東上線
伊勢崎線(スカイツリーライン)
亀戸線
大師線
京成本線
押上線
金町線
京急本線
空港線
東京メトロ銀座線
丸ノ内線
日比谷線
東西線
千代田線
有楽町線
半蔵門線
南北線
副都心線
都営地下鉄浅草線
三田線
新宿線
大江戸線
りんかい線
ゆりかもめ
東京モノレール
北総鉄道
つくばエクスプレス
日暮里・舎人ライナー
都電荒川線