多くの人が集まるためのブログの必要条件の1つが「使いやすい」サイトであることです。では、一体「使いやすい」サイトはどのようなものでしょうか。私なりに使いやすいサイトの条件をまとめました。
※この記事では記事そのものの内容ではなく、機能面について追求しています。
使い勝手の良いサイトとは
使い勝手の良いサイトの定義は難しいでしょう。機能面に限っていうと、欲しい情報(読みたい記事と言いかえることもできます)を探しやすいサイトが使い勝手の良いサイトということができます。
では、どうすれば、読みたい記事を探しやすくなるのでしょうか。多くの人が特定のサイト(例えば弊サイト)に訪問するのは、以下のフローでしょう。
何らかの記事が検索画面に表示される → 特定のサイトを訪れる → さらに情報を集めるために関連記事を眺める
検索画面で何らかの記事が表示される段階は、私たちサイト管理者の出番ではありません。googleなり他の検索エンジンなりの出番です。一方、関連記事を探す段階は、サイト管理者の出番です。そのため、使い勝手の良いサイトは関連記事を探しやすいサイトと言うことができます。
関連記事を探しやすくするために
では、関連記事を探しやすくするための工夫として何が考えられるでしょうか。
・カテゴリ分けをしっかりする
・タグで特定のジャンルを探しやすくする
・関連記事をリンクで結びつける
・サイト内検索を整備する
の4つが工夫として挙げられます。それでは、1つ1つ述べましょう。
カテゴリ分けをしっかりする
カテゴリ分けをしっかりすると、特定のジャンルの記事を探しやすくなります。弊サイトは独特なカテゴリ分けをしているので、一見さんにはわかりにくい部分があると、この記事を書きながら反省しています。それでも、旅行記については各回ごとにまとめたり、鉄道全般に対する考察については「鉄道について考える」というカテゴリにまとめたりと、努力している所存です。
弊サイトでの取り組みよりも、わかりやすい例を思い浮かびました。例えば、鎌倉の寺社仏閣についてまとめたサイトについて考えます。カテゴリは地域ごととすることが適切でしょう。鎌倉駅周辺、海岸沿い、北鎌倉地区、などで分けられることでしょう(※私はこの分野については疎いので、細かな相違点はご容赦ください)。宗派ごとの区別、季節ごとの区別などでも記事を分けることができるでしょうが、ここでは「地域」という最もわかりやすい違いでまとめるのが良いでしょう。
カテゴリを表示するナビゲーションをグローバルナビゲーションといいますが、そのグローバルナビゲーションは常に表示していたほうが親切というものでしょう。弊サイトでは、このようなデザインとしていますが、そのための具体的方法は、グローバルナビゲーションを常に表示する方法【simplicity2】に記しています。ぜひともご参考にご活用ください。
タグで特定のジャンルを探しやすくする
カテゴリが縦方向の分類とすると、タグは横方向の分類でしょう。弊サイトの例を挙げると、同じJRの記事でも旅行の記事があったり、ダイヤ改正の考察の記事があったり、はたまた混雑調査の記事があったりと、多くのカテゴリに分かれます。しかし、読者のかたはJRに関する記事を探しているのかもしれません。そのため、このような記事にはJR(実際はJR旅客6社のタグにしています)のタグを貼っています。このように、ヨコの分類のためにタグを付けることは重要です。
先ほどの鎌倉の寺社仏閣についてまとめたサイトで考えてみましょう。寺社仏閣にはさまざまな宗派があるでしょうし、季節ごとの風物詩や行事もあるでしょう。長谷寺に関する記事であれば「浄土宗」というタグとすれば良いですし(長谷寺は浄土宗の寺と聞いています)、あじさいが美しい場所であれば「あじさい」というタグを付ければ良いでしょう。
タグを美しく表示する方法は、サイドバーにきれいにタグを表示する方法(simplicity2)にまとめました。ぜひとも参考にご活用ください。
関連記事をリンクで結びつける
関連記事をリンクで結びつけることも重要です。私はよく旅行の計画を立てます。その計画を立てる際に、諸先輩がたの旅行記を参考にします。そこで不満なのが、その記事の前後でどこに行ったか不明なことです。私はこのようなブログを読むたびにイラついてしまいます。このような記事の場合は、前後の記事の内部リンクを整備することです。もっと一般化すれば、シリーズものの記事についてはその前後の記事を読むために内部リンクを整備するということです。私は弊サイトの旅行記全ての記事について、前後の行程のリンクを整備しています。多くのサイトを眺めますと前回の記事へのリンクは整備されていますが、過去の記事から次回の記事へのリンクは整備されていないことが多いです。これは、記事を書く際に、前回の記事をリンクすることは思いついても、記事を書き終わったら過去記事の編集をすることまでは思い浮かばないためです。
先ほどの鎌倉の寺社仏閣についてまとめたサイトで考えてみましょう。例えば、江戸時代の浄土宗の歴史について書いた記事があれば、戦国時代について書かれた記事(前の時代)と明治~戦前までについて書かれた記事(後の時代)へのリンクを整備するということです。
このほかに、関連する記事へのリンクを手動で設定することも重要です。例えば、朝ラッシュの混雑を取り上げたページから夕方ラッシュ時の混雑を取り上げたページへのリンクを設定するなどです。
サイト内検索を整備する
また、サイト内の検索を整備することも重要です。サイト内検索を設定することにより、特定の単語を含んだ記事を検索することができるためです。一応、カテゴリー分けとタグで情報は整理されているはずですが、読者さまの要求が全て満たされるとは思えません(それほど読者さまの要望は多種多様です)。その補完のためにサイト内検索を付けるのです。WordPressであれば、各テーマの設定画面から設定できます。
記事本体を見にくくしない
いくら関連する情報を検索しやすいからといって、記事本体が見にくいのであれば、「使い勝手が良い」とはいえません。ここでいう「見にくい」というのは、デザインがださいという感性の問題でなく単純に読みにくいという意味です。読みにくい記事の特徴として以下の点が挙げられるでしょう。
・ページが分割されている
・文字が灰色で表示されている
・フォントが独創的すぎてついていけない
それぞれ以下の点にまとめました。
ページが分割されている
多くの大手サイト(ニュース系サイトに多いです)では、1つの記事に対してページが分割されています(これをページネーションと呼びます)が、これは単に「ページの切替がウザイ」という感想を抱いてしまいます。そのため、弊サイトでは1つの記事に対してページを分割することはしておりません。また、前編と後編がある場合もありますが、これもページの切替がウザイだけです。その1~その4まで分けるのであれば、全てまとめて1つの記事にするのが親切というものです。このように、同じ内容の記事であれば1つの記事に集約することが重要です。
文字が灰色で表示されている
アメブロやyahoo!ブログなどの無料ブログでは文字が灰色で表示されています。これでは読みにくいです。灰色の文字が読みにくいことをご実感いただくために、試しに弊サイトの一部の記事を灰色で引用してみましょう。
品川の駅改良工事に伴う配線変更に伴う、最終電車の繰り上げ。品川の駅改良工事終了の暁には大々的に祝われるのでしょうが、その影で112Gはひっそりと姿を消すことになるのです。そう、この電車は品川駅改良工事とそれに伴う利便性向上の影で時代の隙間に消えてなくなるのです。
引用元:さよなら!最終の内回り品川行き
このような使い勝手の悪いサイトはどうかと思います。私は黒色の文字にすることで、読みやすくしています。これこそが読者ファーストというものです(私の文章そのものが悪くて読みにくい?それはここでは触れない!)。
フォントが独創的すぎてついていけない
一部のサイトさんでは文字のフォントが凝っています(余談ですが、弊サイトはsimplicity2というテーマを導入していますが、このテーマのフォントも独特のものです)。このようなサイトを見た瞬間、「うわ…読みにくいし、表示に時間かかるし…」と思ってしまいます。これも試しに弊サイトの一部の記事を独特のフォントで引用してみましょう。引用タグを使用すると斜字になってしまいますので、引用タグを使わないことにします。(ご自身のデバイスにMS UI Gothicが入っていないと通常通り表示されます)。
品川の駅改良工事に伴う配線変更に伴う、最終電車の繰り上げ。品川の駅改良工事終了の暁には大々的に祝われるのでしょうが、その影で112Gはひっそりと姿を消すことになるのです。そう、この電車は品川駅改良工事とそれに伴う利便性向上の影で時代の隙間に消えてなくなるのです。
独創的すぎて読みにくいと感じていただくと思います(人によっては読みやすいと感じるかも?)。私は各自がそれぞれのデバイス(=自分のスマホやPC)で設定しているフォントで読むことが一番読みやすいと考え、フォントの指定は全くしておりません。具体的には、追加CSSでbody {font-family: none}と記すだけです。こうすれば、弊サイトでは表示するフォントは指定せず、各自のデバイスにある「見慣れた」フォントが表示されるようになります。
使い勝手の良いサイトのまとめ
以上、使い勝手の良いサイトの機能面について述べました。
以下の項目を実施すると使い勝手が良くなるという内容です。
・カテゴリ分けをしっかりする
・タグで特定のジャンルを探しやすくする
・関連記事をリンクで結びつける
・サイト内検索を整備する
逆に、以下の項目を実施すると使い勝手が悪くなるという内容です。単に「これは悪い」と指摘するだけでは冷たい印象がありますので、対応する方法も述べます。
・ページが分割されている
→1つの内容には1つのページにまとめる
・文字が灰色で表示されている
→文字を黒色で表示する
・フォントが独創的すぎてついていけない
→フォント指定はしない
これは、私がさまざまなサイトさんを読んでいて感じたことをまとめただけです。このような工夫をするサイトが増えて、より情報を探しやすいサイトが増えてほしいものです。