【検定概要】近年、ブームとなっている鉄道。その中で最もメジャーな分野である「乗り鉄」。今回は、その乗り鉄に関する基礎知識を確認いたします。
【合格基準】100点中60点以上の正解(部分点があります)
【合格率】25.8%(66名受験、17名合格)
【投稿日】2012年8月4日
※一部私見があるかもしれませんが、ご了承ください。あくまでもtc1151234流です。
※2012年8月時点での状況でお考え下さい。
写真. 乗り鉄は国内には限らない(ベルリンからプラハまでEC(国際特急列車)に乗るに収録)
■10問中1問
乗り鉄とはどのような趣味をさしますか?以下の記述のうち、乗り鉄について述べている文章として正しいものを選んでください。
(1)鉄道に乗り、車窓を楽しんだり、途中駅で駅の外に出る。
(2)模型を集めて、家の中で車両を展示したり、専用のスペースで車両を走らせる。
(3)移動するための箱に過ぎない車両について、細部の違いや内装などを研究する。
(4)線路配線や乗客流動を把握して、ダイヤグラムを考察・提案する。
配点 (1)10点 (2)0点 (3)5点 (4)3点
【正解】(1)です。
【解説】
一言で「鉄道ファン」と言っても、鉄道への触れかたは各自で異なります。ここでは代表的な分類について述べることにしましょう。
乗り鉄:特に鉄道に乗ることを目的とする人々。鉄道に乗る際は、車窓を眺めることが多いと思います。筆者はまともな人に見られて欲しいので、途中駅で駅を出て観光をはさみます。
模型鉄:鉄道の中でも模型を収集することが好きな人達。多くの車両を集めることを目指す人と、ジオラマに凝る人がいるようです。ただし、私は模型を持っていません。
車両鉄:車両の構造・機器・内装などの違いを研究する人たち。特定車両に詳しいひともいるようです。
ダイヤ鉄(時刻表鉄):ダイヤを研究する鉄道ファン。ダイヤを作成するうえで乗客流動や配線、車両性能を考察する人もいます。
本問では、順に乗り鉄、模型鉄、車両鉄、ダイヤ鉄について述べました。
【補足】
この他に様々な「○○鉄」が存在します。また、分類も便宜的なものであることに注意しましょう。
【配点】
車両鉄やダイヤ鉄も「乗り鉄」をすることもあるでしょう。そのため、一部の選択肢は部分点を設定いたしました。
【受験データ】
(1) (乗り鉄に関する記述、正解) 97.0% (2) (模型鉄に関する記述) 1.5% (3) (車両鉄に関する記述) 1.5% (4) (ダイヤ鉄に関する記述) 0.0%
※正解した方が多かったですね。
■10問中2問
乗り鉄を行うには、時刻表を使いこなすことが重要です。まず、お金の計算が必要です。ここでは、
1) 東京駅から名古屋駅まで往復新幹線利用、2) 行きに中央線経由、帰りを新幹線利用、
を比較しましょう。
比較する際の思考回路を文章にしましたので、空欄に当てはまる語句の組み合わせとして正しいものを選んでください。
(1)
往復新幹線利用の場合、東京駅から名古屋駅までの営業キロは366.0kmである。これに対応する( a )は( b )円とわかる。往復すると( a )は( c )円である。
(2)
次に、中央線と新幹線を使った片道乗車券を考える。この経路の営業キロは756.3kmである。これに対応する( a )は( d )円である。なお、名古屋で途中下車すると、金山-名古屋(3.3km)のぶん( e )円を別払いする。
(3)
ここでは東京駅を旅の基点としたが旅の起点を池袋駅とすると、( a )は( f )。
※1~3kmは140円、4~6kmは180円、361~380kmは6090円、721~760kmは10190円です。
(1)a. 特急料金 b. 6090 (円)
(2)b. 6090 (円) c. 12180 (円)
(3)d. 10190 (円) e. 180 (円)
(4)e. 180 (円) f. 変わらない
配点 (1)3点 (2)10点 (3)3点 (4)3点
【正解】(2) (a. 運賃 b. 6090 c. 12180 d. 10190 e. 360 f. 変わらない)
【問題の意図】
この問題は与えられた営業キロから正しい運賃を計算できるかを確かめるものです。
【解説】
運賃を算出するのは営業キロと対応する運賃表があれば誰でもできます。(1)のような単純な行程では簡単に解けるでしょう。
(2)のような経路も片道乗車券のため、難しく考える必要はありません。ただし、注意しなければならないことは、名古屋駅を通らない点です(東海道線と中央線は金山で分岐します)。そのため、名古屋で降りる場合は名古屋-金山の往復運賃360円が必要です。
この場合は、東京都区内の駅であれば全て東京駅で運賃を計算します。池袋駅で旅を始めて、赤羽駅で旅を終えることも可能です。
【補足】
新幹線や特急列車を使う場合は運賃の他に特急料金が必要です。また、この場合は大回りしたほうが運賃は安くなっていることにも気づかれるでしょう。
【受験データ】(1) 25.8% (2) 正解、31.8% (3) 22.7% (4) 19.7%
※やや難しい問題だったのか、回答が分かれました。
■10問中3問
前問では運賃計算の基本を学びました。しかし、鉄道旅行の際には企画乗車券を使うことが多いでしょう。さて、企画乗車券に関する以下の記述のうち、「正しい」ものを選んでください。
(1)東海道新幹線には「ひかり早得きっぷ」が設定されている。これは、乗車日の1週間前までひかり号の指定席を購入すれば、割安で利用できるというものである。
(2)青春18きっぷは、特定のシーズンでJR全線の普通列車(各種快速も含む)が乗り放題である。急行や特急に乗る場合は、別途対応する料金券を購入して使用せねばならない。
(3)周遊きっぷは「ゾーン券」だけではなく、「往路券」と「復路券」も必要である。
(4)企画乗車券を利用する際は、使うとトクするのか吟味してから購入すると良い。
配点 (1)3点 (2)0点 (3)3点 (4)10点
【問題の意図】
私がよく使う企画乗車券について、知識を問いました。
【それぞれの特徴】
○ひかり早特きっぷ:乗車する7日前(7×24=168時間前ではない)までに購入すれば、ひかり号に割安に乗れる。例えば、東京-京都は通常13320円ですが、11500円になります。
○青春18きっぷ:決められたシーズンだけだが、JRの普通列車に1日乗り放題。急行・特急には乗れない。
○周遊きっぷ:ゾーン券だけではなく、「ゆき券」と「かえり券」をセットで購入。原則的には「ゆき券」と「かえり券」は通常運賃の20%引き。
いずれも、使ったから即トクというわけではなく、使用用途や旅程を吟味してから購入するのが良いでしょう。
【各選択肢の解説】
(1)ひかり早「特」きっぷが正しい名称です。ひかり早「得」きっぷではありません。そのため、誤った記述です。
(2)青春18きっぷでは、基本的に急行や特急に乗ることができません。そのため、誤りの記述です。なお、普通列車のグリーン車自由席や普通列車の普通車指定席であれば、別途対応する料金券を併用すれば利用できます。また、18歳ではなくとも利用できます。一生青春だからなのでしょう。
(3)「往路券」ではなく「ゆき券」です。また、「復路券」ではなく、「かえり券」です。このため、誤りの記述です。
※2013年4月に廃止されてしまいましたね。
(4)記述の通りです。
【配点】
(1)と(3)は細かな言葉を問う意図があり、本質的な記述は正しいです。このため、これらの選択肢を選んだ場合、ある程度分かられていると判断し、部分点3点が妥当と判断致しました。
【余談】
2011年の夏に夏バテ予防のため、青春18きっぷで浜松までうなぎを食べに行きました。都内の自宅から行ったのでかえってバテてしまいました。自分の頭の悪さに失望しました。
【受験データ】(1) 7.6% (2) 31.8% (3) 18.2% (4) 正解、42.4%
※青春18きっぷについて、料金別払いで特急に乗れると考えている人が多いようですね。実際は運賃も払わねばならないです。
■10問中4問
乗り鉄の旅では、様々なイベント列車に乗ることも楽しみでしょう。各イベント列車に関する以下の(a)~(d)の記述のうち、正しい記述は「いくつ」ありますか。ただし、(a)~(d)で登場するイベント列車はいずれも実在のものです。
※正しい記述の数を答えていただく問題です。
(a)ノロッコ号はJR北海道管内で運転されるトロッコ列車で、乗車には必ず指定席券が必要である。
(b)真岡鉄道を運転する「SLもおか」ではSLそのものに乗車できる。
(c)黒部峡谷鉄道のトロッコ列車は、様々なクラスの席が用意されている。
(d)瀬戸内マリンビューは電車による運転であるが、車内設備に趣向が凝らされており、呉線の旅を楽しめます。
(1)全て誤り
(2)1つ正しい
(3)2つ正しい
(4)3つ正しい
配点 (1)3点 (2)10点 (3)3点 (4)0点
【正解】1つ正しい(cのみ正しいため)
【解説】
(a)ノロッコ号は自由席の設定があります。そのため、誤りの記述です。外の風を浴びながらの移動ができるのが、ノロッコ号の醍醐味でしょう。
(b)各種SL列車が運行されていますが、乗車できるのは、客車です。SL(蒸気機関車)そのものには乗車できません。そのため、誤りの記述です。なお、SLもおかは、真岡鐵道で運行されています。東京圏から気軽に乗れるSL列車といえましょう(ただし冷房はありません)。
(c)黒部峡谷鉄道のトロッコ列車には様々な座席が用意されています。私は11月に乗ったのですが、オープンカーに乗る人は少なかったです。沿線の風景は圧巻といえます。
(d)瀬戸内マリンビューは、気動車による運転です。そのため、誤りの記述です。
【配点】
正しい記述の「数」を問う問題は、正しい記述がどれか答える問題よりも難易度は上昇するでしょう。そのため、正解の前後の選択肢を選ばれた場合はそれなりに理解したとみなし、部分点3点が妥当と判断いたしました。
【補足】
全国には多くのイベント列車がありますので、折を見つけて乗るのも良いでしょう。ただし、ご自身の心がけがあればどんな列車でも楽しめましょう。
【受験データ】(1) 全て誤り 3.0% (2) 1つ正しい(正解) 30.3% (3) 2つ正しい 59.1% (4) 3つ正しい 7.6%
※全て正しそうですので、(3)を選ばれた方が目立ちましたね。
■10問中5問
乗り鉄をしていると観光することもあるでしょう。「観光地」-「最寄駅」の組み合わせとして「誤り」があるものはどれですか?なお、観光地の名称は正式名称にはこだわりません。(例. 鹿苑寺を金閣寺と表記)
(1)出雲大社-出雲大社前
(2)松島-松島海岸
(3)ファーム富田-ラベンダー畑
(4)東京スカイツリー-東京スカイツリー
■5問目の解説
配点 (1)0点 (2)0点 (3)3点 (4)10点
【正解】4(東京スカイツリー駅ではなく、とうきょうスカイツリーが正式名称です)
【問題の意図】
駅から気軽に行ける観光地についての知識を確かめたものです。
【解説】
(1)出雲大社:一畑電車でアクセスできます。また、JR大社駅跡も見ものでしょう。出雲そばは有名ですが、そばアレルギーの私は食べられませんでした。
(2)松島:JR仙石線でアクセスします。JR東北本線で「松島」駅に行きますが、松島観光には不向きといえます。
(3)ファーム富田:JR富良野線でアクセスします。ラベンダーのシーズンは臨時駅のラベンダー畑駅から徒歩でアクセスできます。私が訪れた際はラベンダーのシーズンから外れていました。他の観光客が花に見とれている中、精製装置に見とれていました。
(4)東京スカイツリー:東武鉄道か地下鉄でアクセスします。平日の朝に東上線の車内で東京スカイツリーを宣伝する車内放送を聞いてたまげました。
【受験データ】(1) 出雲大社 15.2% (2) 松島 34.8% (3)ファーム富田 25.8% (4)東京スカイツリー (正解) 24.2%
※東北本線と仙石線の関連がいまいちの方が多かったのでしょうか?
■10問中6問
乗り鉄で計画をする際には、乗り換えを把握することが重要といえるでしょう。さて、同一駅名ではないにも関わらず、乗り換えができる駅の組み合わせとして「誤り」のあるものを選んでください。
(1)京成関屋-牛田
(2)新松戸-幸谷
(3)四条-烏丸
(4)西鉄新宮-新宮中央
配点 (1)0点 (2)0点 (3)0点 (4)10点
【正解】
西鉄新宮(西鉄貝塚線)から新宮中央(JR鹿児島本線)は遠いです。
【解説】
(1)京成関屋(京成本線)から牛田(東武スカイツリーライン)は道路をわたってすぐです。
(2)新松戸(JR常磐線・武蔵野線)から幸谷(流鉄)は駅前広場をはさんで向かいにあります(ただし踏切を渡る必要があります)。
(3)四条(地下鉄烏丸線)から烏丸(阪急京都本線)は乗換駅です。両者の駅名が異なるのは、「四条烏丸」のうち、阪急は四条を取り除き、地下鉄は烏丸を取り除いたためです。以前は地下鉄の駅と京阪の駅が紛らわしかったのですが、京阪が改称しました。
【余談】
流鉄は正式名称です。昔は総武流山電鉄と称していましたが、沿線住民は流鉄と言っていました(高校時代の同級生も「流鉄」と話していました)。会社が沿線住民の愛称に合わせた例と言えます。
【受験データ】
(1) 京成関屋-牛田 9.1% (2)新松戸-幸谷 19.7% (3)四条-烏丸 25.8% (4)西鉄新宮-新宮中央 正解 45.5%
※乗換駅はよく把握されていますね。
■10問中7問
乗り鉄における楽しみは車窓からの景色でしょう。そんな車窓関係から2問出題いたします。
1問目は純粋な車窓問題です。車窓についての記述のうち、正しいものを1つ選んでください。
(1)北陸本線のハイライトは新疋田-敦賀のループ線である。このループ線をたどるには、米原(京都)方面から福井方面の列車に乗る必要がある。
(2)函館本線の車窓から海を眺めるには、下り列車の場合、必ず進行方向右側が良い。
(3)内房線の車窓からは太平洋を眺めることができない。
(4)東海道新幹線に乗った場合、海側の席からも富士山を眺めることができる。
配点 (1)0点 (2)5点 (3)0点 (4)10点
【正解】(4)です。
【解説】
筆者が感銘を受けた景色の一部を問題にしました。
(1)原則としてループ線は坂を上る場合の勾配を緩和するためのものです。敦賀-新疋田の北陸本線の場合は、上り方向が坂を登ります。そのため、ループ線を通るには、上り列車(米原・京都方面行き)に乗る必要があります。
(2)森→長万部で進行方向右側に海(内浦湾)が見えます。また、余市→銭函で進行方向左側に海(日本海)が見えます。そのため、「必ず」というのが不適切な表現です。
(3)内房線は房総半島の西側を通る路線です。そのため、車窓から眺められる海は東京湾のイメージがあります。しかし、千倉-安房鴨川は外房側を通ります。すなわち、この区間から眺められる海は太平洋です。
(4)東海道新幹線から眺められる富士山は山側だけというイメージがありますが、海側の席からも富士山を眺めることができます。上り列車のほうが眺めやすいでしょう。
【配点】
乗り鉄における長距離移動では函館本線の森-長万部より余市-銭函を通る頻度は少ないでしょう。そのため、(2)の記述は部分点5点が適切と判断いたしました。
※筆者の片方の祖母は小樽市民ですので、函館本線の小樽-札幌にはよく乗っておりました。
【不要な情報】函館-小樽の途中駅で最も乗降客の多い駅は余市です。
【受験データ】 (1) 12.1% (2) 21.2% (3) 7.6% (4) 59.1%
※東海道新幹線の海側の席でも富士山が眺められることは、過半数がご存知のようですね。
■10問中8問
乗り鉄における楽しみは車窓からの景色でしょう。そんな車窓問題から2問出題いたします。
車窓問題の2問目は車両の問題です。車窓を眺めるには、ロングシート車は不適切です。さて、以下の(a)~(d)のうち、全ての定期列車がオールロングシート車なのはいくつありますか?
※正しい選択肢の数を選んでいただく問題です。
(a)東武東上線(東上本線) 池袋-森林公園
(b)東海道本線 沼津-浜松(特急を除く)
(c)常磐線 いわき-広野
(d)山陽本線 兵庫-和田岬
(1)1つが該当
(2)2つが該当
(3)3つが該当
(4)4つが該当
配点 (1)10点 (2)5点 (3)0点 (4)0点
【正解】(1)1つが該当(dのみ該当)
【解説】
(a)この区間の列車はほぼ全ての列車がオールロングシート車ですが、TJライナーと上りの快速急行にクロスシートがあります。東上線で乗り鉄をする人がどれだけ居るかを問題にしないのが大人の対応でしょう。
(b)373系(特急用車両)や大垣車による運用があります。そのため、この区間でもロング車を避けることができます。
(c)この区間で運用される415系1500番台には、トイレ前にクロスシートがあります。
(d)この区間で運用される103系はオールロングシートです。
【重大な補足】
オールロング車が乗り鉄に不向きといっても、その車両が悪い車両ということではないでしょう。鉄道はその地域の足であることが重要なのですから。例えば、(b)ならば前面展望を楽しむなどの気分の切り替えも良いのかもしれません。
【受験データ】
(1)1つが該当、正解 28.8% (2)2つが該当 56.1% (3)3つが該当 13.6% (4)4つが該当 1.5%
※常磐線(いわき-広野)と東上線はオールロングシートという認識があるのでしょうか?
■10問中9問
乗り鉄の楽しみの1つとして、その土地ならではの車両を堪能することにあります。さて、車両に関する記述のうち、正しいものを選んでください(マニアックな問題です)。なお、「列車番号が違うから不正解」ということはありません。
(1)3123M(門司港発快速南福岡行き)は九州の普通・快速列車としては唯一の12両編成である。この列車は811系が使用される。
(2)521M(東京発普通伊東行き)は特急車両を使用することで有名である。編成は曜日によって異なり、日曜は251系10両が使用される。
(3)国内にはお座敷車両とトロッコ車両の双方を連結した列車が存在します。
(4)下関区の115系は特異な車両が多く存在し、その傑作であるG2編成は時折門司駅に姿を見せる。
配点 (1)0点 (2)0点 (3)10点 (4)0点
【正解】(3)(会津鉄道に実在します)
【解説】
(1)3123Mが12両なのは事実ですが、車両は415系です。実際に香椎から博多まで乗ったのですが、常磐線で長編成で駆け抜けていた415系ともに育った私にとっては懐かしさを感じるものでした。また、12両編成の乗車口はない(3-9両の乗車口はあります)ものの、3123Mの乗車口を把握していた地元住民の姿に感銘を受けました。
(2)521Mは185系が使用されます。E231系などに置き換わらないのは、この時間帯の185系の運用に余裕がある一方、E231系等に余裕がないためでしょう。なお、平塚近辺まで混雑が激しいように見受けられました(朝の下りといって甘く見てはいけないのです)。
(3)会津鉄道のお座トロ展望列車が該当します。筆者は乗車経験がありませんが、いつか乗りたいものです。
(4)門司駅構内は交流電化のため、直流電車である115系電車は門司駅に入線できません。この区間の主力は415系と貨物列車です。
【くだらない余談】
(1)3123Mに乗った当日、宿泊先近くの飲み屋で北海道から1人で旅行した方とお話しました。彼は九州に乗り鉄しにきた(wordで作成した行程表を持っていました)ほどの愛好者でしたが、彼に3123Mの話をしても全くわかっていませんでした。
(2)友人(彼らは鉄道には疎い「一般人」です)と521Mで移動した際にトランプゲームをしていたのですが、周りの乗客の目線が痛かったです。記憶では横浜到着前にはしまっていました。
【受験データ】(1) 12.1% (2) 24.2% (3) 正解、39.4% (4) 24.2%
※紛らわしい選択肢が多かったのか、回答が分かれましたね。(1)を選ばれた方が少ないのですが、これは3123Mが415系という事実の認識の高さなのか、九州には12両編成があるという事実の認識の低さなのか、私にはわかりかねます(我ながら3123Mに執着しすぎですね)。
■10問中10問
乗り鉄では途中下車することもあるでしょう。その中で途中下車の可否をしることは重要でしょう。さて、途中下車できないのは以下の例でどれですか?
※途中下車できない例を選んでいただく問題です。
(1)「南柏→日暮里→新宿→甲府→富士→東京」の乗車券で品川(東京都区内ゾーンの駅)で途中下車する場合
(2)「二川→豊橋→中井侍」(運賃計算キロ103.5km)の乗車券で豊橋で途中下車する場合
(3)「水戸→上野→(新幹線)→東京→熱海」の乗車券で、柏で途中下車する場合。
(4)「福岡(天神)→大牟田」の乗車券で西鉄久留米で途中下車する場合
配点 (1)3点 (2)10点 (3)3点 (4)0点
【正解】(2)(営業キロが94.7kmのため)
【全体的な解説】
途中下車とは、「乗車券の券面に表示された発着区間内の途中駅に下車して出場し、再び入場して残りの区間を乗車すること」(wikipedia先生より)です。途中下車を有効に活用することで、旅行費用が節約できます。
JRの普通乗車券では基本的に途中下車できます(回数券を除きます)が、以下に上げる項目に1つでも該当する場合は途中下車できません。
1) 営業キロ(運賃計算キロや換算キロではない!)が100km以下の場合
2) 同一の大都市近郊区間で完結する場合
3) 都区市内発着の場合、発着する都区市内と同一ゾーンの場合
【個々の選択肢の解説】
(1)営業キロが101km以上、東京近郊区間で完結しない乗車券のため、途中下車が可能です。「品川は東京都区内ゾーンのため途中下車できない」という認識もあるでしょうが、問題の乗車券は都区内発着ではありません。
(2)営業キロが94.7kmのため、途中下車できません。
(3)上野→東京の新幹線は東京近郊区間に入っていませんから、途中下車できる乗車券です。
(4)西日本鉄道の場合、17km以上の乗車券の場合、途中下車できます。ただし、目的駅と同額の場合は除きます。福岡(天神)-西鉄久留米の運賃は600円、福岡(天神)-大牟田の運賃は1000円です。
【補足】
(1)の乗車券が東京都区内着ではなく、東京着になっている点がおかしいと思う人がいると思います。都区市内駅を発着する特例は、通り抜ける場合は除外されます。(1)の場合、金町→日暮里→新宿→西荻窪で東京都区内を通過していますから、都区市内駅を発着する特例が適用されません。
【受験データ】
(1) 39.4% (2) 正解、12.1% (3) 13.6% (4) 34.8%
※(1)で東京都区内着と勘違いされていること、(4)で西鉄の途中下車が可能という事実を認識されていない方が多いことが分かります。(4)については私もこの検定のためにwikipedia先生で調べるまでは知りませんでした。
■成績の分布
90点以上 1.5%
80点-89点 0.0%
70点-79点 4.5%
60点-69点 19.7%
50点-59点 30.3%
40点-49点 27.3%
30点-39点 15.2%
20点-29点 0.0%
10点-19点 1.5%
0点-9点 0.0%
平均点 52.0点(各問題の正解状況から分析)