ベルリンの乗り鉄(近郊列車とSバーン)

記事上部注釈
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ベルリン近郊列車REから眺めるベルリン市内
写真1. ベルリンの美しい車窓をゆく

前日に一般的なベルリンの観光名所を制覇(じゃあ、国会議事堂には行ったの?カフェ巡りは?博物館は?カイザー・ヴィルヘルム教会の内部は?そんな指摘は無視します)した私は、次の目的である乗り鉄を行います。この日に乗車する長距離列車は12:27発のICE1209列車ですので、多くの要素を詰め込めません。そのため、2階建て中距離列車(RE)とトラムの87系統に絞ることにしました。これと同時に、一般的な観光客があまり乗車しないであろう、Sバーン環状線にも挑戦しました。
トラム87系統はベルリンの東側に存在し、中距離列車は各方面に伸びています。また、環状線はベルリンの市街地から離れた場所にあります。私のコンピュータによる瞬時の計算の結果(こういった能力を仕事に生かせ?それは余計なお世話です)、中距離列車はポツダム中央駅までとしました。

このページの概要(目次、タップできます)
  1. RE1系統との接触
  2. ポツダムからラーンズドルフまで

RE1系統との接触

ベルリン中央駅周辺に宿泊した私は、ベルリン中央駅に向かいます。


図1. ベルリン中央駅からポツダム中央駅への経路

ベルリン中央駅周辺(2016年)

写真2. ベルリン中央駅周辺

まずは図1で示した中距離列車でポツダムまで向かいました。約28kmの小旅行です。

REの車内(2階を眺める)

写真3. REの出入口周辺(ポツダム中央で撮影)

こんな感じの入口から車内に潜入しました。車内はこんな感じです。私が乗り込むとすぐに列車はベルリン中央駅を発車しました。そう、この列車はベルリン中央駅始発ではないのです。84km東側に位置するフランクフルト(オーダー)始発で、ベルリンの先59kmのブランデンブルクまで行くのです(と時刻表にありました)。

ベルリン近郊列車REの車内(2F)

写真4. REの2階(階上)の様子

ここからはポツダムまでの景色を晒しましょう。

REから眺めるベルリン市内

写真5. ベルリンの美しい車窓

REから眺めるベルリン市内

写真6. ベルリンの美しい街並(美しいと言えば済まされる、そんなことは考えていません)

REから眺めるシャルロッテンブルク駅

写真7. Sバーンの駅を通過

ベルリンの森

写真8. 郊外の森(ここもベルリン市内です)

REの車内から眺めるSバーン

写真9. Sバーンの車両

REの車内

写真10. デッキ周辺

こんな感じで何も考えず、ポツダム中央駅で下車したのです。通常ならサンスーシ宮殿に行くのでしょうが、私は無視しました。自分の時間とお金を費やすのですから、旅先では好きなことをしましょう、というのが私の考えなのです。

ブランデンブルク行きの表示(ポツダム中央)

写真11. ポツダム中央駅のブランデンブルク行きの電光掲示

ポツダム中央駅から眺めるトラム

写真12. ポツダムで出会ったトラム

ポツダムからラーンズドルフまで

ポツダム中央駅からラーンズドルフまで向かいます。最もシンプルな行き方は来た道をSバーンで戻り、オストクロイツ(東十字)でS3系統に乗り換える、というものです。しかし、これでは普通すぎてつまらないので、ヴァンセーから別のSバーンに乗り継いで、さらにSバーン環状線に乗り換えました。普通の観光客はラーンズドルフに行かない?そんな指摘は黙殺します。

図2. ポツダムからラーンズドルフまでの経路(今回乗車したルートは異なります)

今回は、ポツダム(S7)ヴァンセー(S1)ショーネベルク(S42)オストクロイツ(S3)という経路です。ポツダムからヴァンセーまでは中距離列車が運転されています。しかし、車両故障が発生したのでやむなくSバーンを選択いたしました。

ポツダム中央駅で立ち往生する中距離列車

写真13. 故障した中距離列車(逆光ですね)

ベルリンSバーンの車内

写真14. Sバーンの車内

ポツダムから乗車したSバーンはがら空きでした。前日に混雑したSバーンに乗車した身にとっては、意外に感じました(このSバーンは中心部で東西方向に走り、混雑するのです)。きっと、中心部に向けて徐々に混雑するのでしょう。ヴァンセーで別系統(中心部では南北方向に走ります)に乗り換えます。乗り換え時にホームを移動させるどこかのJRとは異なり、同一ホームでの乗り換えが可能でした。まあ、中距離列車とSバーンは別ホームなので、これはどこかのJRと同じですね。

メキシコ広場駅の表示

写真15. メキシコ広場という興味深い駅

S1から眺めるベルリン市内

写真16. 閑静な住宅街

ツェーレンドルフ(駅の表示)

写真17. 駅名表示(駅の表示)

ツェーレンドルフ(車内表示)

写真18. 駅名表示(車内の表示)

写真16と写真17は同じ駅を撮影していますが、表記が異なることにお気づきでしょうか?そう、車内表示は「ベルリン」を抜かしているのです。この旅行では他の都市でも同様の表記方法が存在しました。

環状線から眺めるベルリン市内

写真19. ベルリンの街並み

普通の観光客が見ないもうひとつのベルリン(大げさな)です。ベルリンはこんな街並みが広がっていたように思います。斜めの屋根が特徴的な集合住宅ですね。

シェーンベルク駅構内

写真20. 乗り換え駅(ショーネベルク)駅の光景(なんかボケていますね…)

環状線は斜めに交差しています。オストクロイツ駅でも同様でした。放射状に伸びる路線と直交もしくは斜めに交差すること、そして郊外を走行すること、観光客に注目されないこと、東京の武蔵野線をイメージさせるものでした。沿線風景も同様でした(地元住民と同席したので写真は撮れませんでした)。空港の跡地(かな)が車内から見えたのが印象に残っています。
そんな環状線ですが、1887年に全通したにも関わらず、東西分断による線路切断、そして荒廃した運営(旧西ベルリンも東側が運営していたので西側住民に嫌われた)による一部区間運転休止などがあり、長年環状運転していなかった路線です。2006年にようやく完全な環状運転が復活したようです(wikipedia先生より)。現在は(私の見る限り)10分間隔で運転されているようです。

オストクロイツ駅構内

写真21. 現代的なオストクロイツ駅構内

直交していることがよくわかるオストクロイツ駅構内

写真22. 直角に交差しているオストクロイツ駅

オストクロイツ駅での環状線の表示

写真23. 環状線を経由する空港行き(何分後にくるかわかるかな?)

環状線は中心街を経由しませんから、空港からのSバーンは中心街に直結していないのです。浜松町で山手線に乗り換える東京モノレールと同じと考えれば、そこまで怒りは沸かないでしょう。この空港からは中距離列車で中心部に直結しているので問題はないのですが…。

オストクロイツ駅でのエルクナー行きの表示

写真24. エルクナー行きのS3系統(これも10分間隔のようですね)

エルクナー行きのS3(オストクロイツ駅構内)

写真25. エルクナー行きの電車

S3系統はどうやらここ(オストクロイツ)始発のようです。つまり、S3系統沿線住民は中心部まで1本で行けないのです。各種制約があるにせよ、中心部まで直結すれば良いのに、そう思う私は変なのでしょうか?(ただし、中距離列車が存在し、それらは中心部まで直結しているようです)
そんなことを考えているうちに、「森を走る路面電車がある」こと以外、何も知らない私はラーンズドルフに到着したのです。

ラーンズドルフ駅

写真26. ラーンズドルフ駅(日頃の私の行いが良いので晴れていました)

1年半後に再度、ベルリンの近郊列車をがっつり乗っています。その様子もご覧ください。また、近郊列車の路線図を掲載するなどかなり詳しくまとめています。その意味でもご覧いただくとトクするでしょう。

ベルリンからシュチェチン(ポーランド)への鉄道での日帰り旅行

この移動の前後を読みたい!

さて、この移動の前後はどこに行ったのでしょうか?

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16年夏ドイツ鉄道旅行記~ベルリンの乗り鉄(近郊列車とSバーン):今ココ!

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※それぞれ別ウィンドウで開きます。

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