ドイツはトラム大国です(私もフランクフルトとミュンヘンで接触しました)。そんな数多くあるトラムでも、首都ベルリンのトラムに森の中を走る系統があると聞いていました。そこで、そのトラムに乗車することにしたのです。
図1. 87系統の大まかな位置
さて、87系統について私なりに解説します。
※あくまでも私なりです。
87系統はベルリン市外の住宅地とラーンズドルフ駅までの連絡路線という性格が強いです。沿線から中心部に向かうには、ラーンズドルフ駅とオストクロイツ駅の2か所で乗り換えねばならないという不便さがあるためか、沿線は住宅開発が進まず、のどかな景色が残っています。なお、20分間隔で運転され、所要時間は16分です(ということは4分で折り返せば運用は回せますね)。
写真1. ラーンズドルフ駅周辺の景色
写真2. トラム87系統(ラーンズドルフ駅)の発車時刻表
写真3. 全線時刻表
解説はともかくとして、実際に乗ってみましょう。
写真4. 森の向こうからやってきたトラム(と言うのかな?)
写真5. 車両と運転士のドアップ(87と表示しているのがわかりますか?)
森の向こうからトラムがやってきたので、乗ります。
写真6. 32号車(なのかな)の美しい車内(折り返しで撮影)
そして、吊り掛けの美しい音色(沿線住民にとってはうるさい?)を奏でて電車は進みます。
写真7. 沿線風景1(まずは森を走ります)
写真8. 森をそろそろ抜ける
写真9. 住宅街に入る
写真10. 住宅街を行く
写真11. のどかな住宅街を行く
写真12. 高級そうな住宅(わが家並み、そう考えましょう)
写真13. 終点に到着
森を走り(写真7-8)、閑静な住宅街に入って(写真9-12)、終点に到着しました(写真13)。住宅街は一軒家ばかりで旧東ドイツで多く見かけるナウい団地はありませんでした。また、のんびり走っていたので、車に抜かされていました。自動車に対抗するために、阪神ジェットカーを導入すべきですね(笑)。私以外にも地元のご婦人集団が載っていましたが、終点に着いたのに誰も降りませんでした。そこで、運転士が「終点に着いたよ。降りないの?」と言い(と私は推測しています)、車内が笑いにつつまれまれたことを記憶しています。
そんな一コマもありましたが、折り返し列車でそのままラーンズドルフ駅に戻り、そこからSバーンを乗り継いでベルリン中央駅に向かったのです。
写真14. ラーンズドルフからオストクロイツまで乗った際、併走した貨物列車
1年半後に再度、ベルリンの中心部のトラムを乗っています。その様子もご覧ください。また、路線図を掲載するなどかなり詳しくまとめています。その意味でもご覧いただくとトクするでしょう。
さて、この移動の前後はどこに行ったのでしょうか?
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