新潟県の東西をスピーディーに行き来するに不可欠な北陸新幹線。具体的には糸魚川と上越妙高の間です。1駅ながらも駅の様子が異なるなど、見どころはそれなりにあります。お手軽に1駅だけ自由席に乗ってみました。
写真1. 糸魚川に入線するはくたか号
予備知識:新幹線でもお手軽な1駅間
新幹線はお高い、高嶺の花だ、そんなイメージも強いでしょう。しかし、新幹線であってもお手軽に乗れるケースが存在します。それが、1駅のみの乗車です。1駅の利用ですと特急料金が安く設定されているのです。
具体的な自由席特急料金は以下の通りです。
・東海道新幹線(山陽新幹線と九州新幹線含む):870円(新横浜-小田原は990円、新八代-川内間は設定なし)
・東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線:880円
※北海道新幹線はここまで安い価格での設定なし
ただし、指定席だと2290円(東海道新幹線、山陽新幹線)や2400円(東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線)の設定ですので、ご注意ください。
今回私が乗った糸魚川-上越妙高も1駅ですので、880円というお手軽な値段です。とはいえ、東京-上野や東京-品川で新幹線に乗ろうとは思いませんけどね!在来線でも同等の所要時間ですし、在来線の本数も多いですからね(どうしてもというならグリーン車のほうが使い勝手が良いです)。
東海道新幹線は870円、東北新幹線は880円と10円異なるのは、JR東海とJR東日本で端数の処理が異なるためでしょう。JR西日本ですか?直通先に合わせるという柔軟性を発揮しています。山陽新幹線はJR東海流の処理、北陸新幹線はJR東日本流の処理をしています。
糸魚川から上越妙高の道中
大糸線で糸魚川に着いた私は新幹線ホームに向かいます。自由席は前よりの車両(下りの場合は後ろよりの車両)ですので、前よりに向かいます。はくたか号には自由席も連結されています。
写真2. 糸魚川の駅名標
北陸新幹線の上越妙高-金沢はJR西日本管轄です。そのため、駅名標もJR西日本仕様です(写真2)。
写真3. 発車標
発車標もJR西日本仕様です(写真3)。はくたか号は1時間間隔であることがわかります。在来線時代のはくたか号も1時間間隔でしたから、こんなもんかな?
写真4. 上りホームからは海が見える
写真5. 上りホームから海が見える
糸魚川は海沿いに発達した都市です。そのため、新幹線ホームから糸魚川の街並と日本海のコラボレーションが堪能できます(写真4、写真5)。
写真6. 下り列車の通過案内
下り列車の通過案内が流れます(写真6)。北陸新幹線のエース列車のかがやき号は長野の次は富山までとまりません。速達性を発揮するための設定です。余談ですが、「かがやき」という列車名は、上越新幹線に接続する速達タイプの在来線特急列車の愛称でしたね!
写真7. かがやきの通過
かがやきが通過します。あまりにも速かったので、後追い写真しか撮れませんでした(写真7)。
写真8. 糸魚川に入線するはくたか号
そうこうしているうちに、はくたか号が入線してきました。
写真9. 糸魚川付近では海が見える
糸魚川付近では海と街のコラボレーションが展開します(写真9)。
写真10. 糸魚川付近を過ぎると水田と緑のコラボレーション
糸魚川付近を過ぎると海から離れます。そのため、このような景色が展開します(写真10)。
図1. 糸魚川と上越妙高の間の地図(googleマップより引用)
糸魚川と上越妙高の間も他の区間と同様に、トンネルがあります。地図だとトンネルまで描かれませんが、山間部を不自然に直線で貫いていることがわかります(図1)。
写真11. 上越妙高の手前の田園風景
上越妙高の手前でトンネルを抜けます。トンネルを抜けても同じような風景です(写真11)。日本の田園風景は本州~九州でそこまで変わりません。それはそれですごいことだと思います。
写真12. 上越妙高に到着!
上越妙高に着きました(写真12)。JR東日本仕様のデザイン空間です。上越妙高じたいの管理はJR東日本に任されていることがわかります。でも、上越妙高-長野はJR東日本運営の区間ですが、乗務員はJR西日本です。これは、通過駅もある上越妙高での乗務員交代よりも全列車停車駅の長野で乗務員交代のほうが合理的なためです。
新潟県内の移動はまだまだ続きます。
さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?
←(前)大糸線非電化区間の乗車記(南小谷→糸魚川、20年夏)
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上越妙高の駅風景と上越市内(上越妙高→直江津)の電車移動(20年夏)(次)→
★旅行記のまとめです!
新潟、宮城鉄道旅行記の計画と感想
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