上越妙高の駅風景と上越市内(上越妙高→直江津)の電車移動(20年夏)

記事上部注釈
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新幹線と在来線の乗りかえ駅の上越妙高。ここは単なる新幹線と在来線の乗りかえだけではなく、富山方面と新潟方面のジャンクションでもあります。この駅風景を観察するとともに、上越市内の鉄道についても軽く観察しました。

写真1. 現代的な上越妙高の駅舎(東口側から撮影)

復習:上越妙高の位置

まず、上越妙高の位置を示します(図1)。

図1. 上越妙高の位置(googleマップより引用)

上越市の端にあり、南隣の妙高市の名前も取っています。そのため、上越妙高という駅名になっています。この駅名でひと悶着あったようですが、もとの脇野田ではダメだったのかな?

上越妙高付近を見ると、北陸新幹線は南方向から西方向に向かっています。一方、上越市からは南方向、西方向のほかに東方向に鉄路が伸びています。つまり、北陸地方を東西に通ろうとした場合、上越妙高での乗りかえが必須なのです。

現に、JR東日本とえちごトキめき鉄道はこの需要について勉強しており、上越妙高と新潟を結ぶ特急しらゆき号を運転しています。特急しらゆき号は1日5往復あり、地方の特急列車にしては本数が多いです。

乗りつぎパターンは以下の通りです(表1、表2)。

表1. 金沢・富山→新潟の連絡時刻表

金沢 富山 上越妙高 上越妙高 新潟
613 637 716 725 928
921 942 1024 1033 1230
1156 1219 1258 1307 1506
1609 1633 1712 1727 1926
1902 1925 2005 2024 2223

表2. 新潟→富山・金沢の連絡時刻表

新潟 上越妙高 上越妙高 富山 金沢
737 939 958 1038 1102
1021 1226 1235 1316 1339
1306 1506 1517 1557 1620
1624 1823 1835 1915 1938
2000 2200 2217 2257 2321

上越妙高での乗りかえを通じて1日5回、金沢と新潟を3時間10分程度で移動できるようになっています。昔の特急北越が所要時間3時間30分余りで1日5往復していたことを考えると、サービスレヴェルは維持されているように感じます。

ただし、以前の快速くびき野が1日3往復が追加されていたことを考えると、現在の快速1本(1往復ではない)というのはやや物足りなく思います。確かに直江津-新潟では1日2往復が確保されていますが…。

上越妙高の駅風景を観察する

それでは、上越妙高の駅風景を観察してみましょう。

写真2. 上越市の地図

上越市の地図です。上越妙高駅そのものは市の外れに位置していることがわかります(写真2)。

写真3. 駅の案内図

駅の案内図です(写真3)。線路が南北に通っており、東西に出入口があることがわかります。西口・東口ともに人気がありません。

写真4. きれいな駅舎(東口側から撮影)

東口側から駅舎を撮影してみました(写真4、西口側からの撮影?し忘れましたよ)。ガラスが多用された明るい駅舎です。

写真5. えちごトキめき鉄道のホームを眺める

えちごトキめき鉄道のホームを眺めます(写真5)。けっこう簡素なホームですね。ただし、えちごトキめき鉄道ではコンコースに別途待合室を整備していますので、早くからホームで待つ必要もありません。

写真6. 西口側の風景

視点を変えて、西口側に行ってみましょう。西口側の駅前の光景です(写真6)。東口側とそう変わりません。

写真7. 西口側から駅舎に入る

駅舎に入ってみましょう(写真7)。ガラスの外装、木を意識した内装、最近の駅舎に多いデザインです。でも駅舎は奇をてらう必要はなく、「上質な普通」が実現されればそれで良いのです。

写真8. 東西連絡通路

このような内装の通路が続きます。意外なことにコンビニエンスストアがありません

写真9. 東西連絡通路

写真10. 東西連絡通路

このように美しい通路が続き(写真9、写真10)、先ほどの東口につながるのです。代々木八幡高輪ゲートウェイに似たものを感じますが、これらの駅と異なるのは、風通しが悪い点です。風通しが悪いという表現はやめましょう。外の冷たい風がこないと表現しましょうか。これは、冬の寒さが厳しい新潟県の気候を反映しているように感じました。

最後に新幹線から在来線への乗りかえを確認しましょう!

写真11. 新幹線ホームの様子

新幹線ホームは立派なものです(写真11)。基本的に1時間に1本ですが、2面4線というご立派な設備です。速達列車を待合せることも可能です。

写真12. はねうまラインへは西口との案内がある

新幹線から在来線へ乗りかえるときは新幹線改札を出て左に進みます(写真12)。すると、こじんまりとした改札口が見えてきます。特急しらゆきに乗りかえる際も同様のオペレーションです。

えちごトキめき鉄道の普通列車:新幹線と上越市街地の連絡

上越妙高駅そのものは開発途上の場所にあります。上越市そのものはそんなに辺鄙な場所にあるわけではなく、昔からの歴史のある都市です。

北陸新幹線は上越市の事情を最大限くみとったルートではありません(個人的には高田駅で接続すれば良かったと思いますが)。そのため、上越市郊外の上越妙高駅と、上越市中心部までは別の交通手段を利用する必要があります。今回、私はその連絡列車に乗る機会に恵まれました。

写真13. 列車本数は少ない

上越市内交通といっても、そう本数は多くありません(写真13)。1時間に1本が基本です。「ひすいライン」の列車を全て上越妙高まで延長すれば、相当まともなダイヤになりそうですよね!なお、現在でも「ひすいライン」の列車が1往復だけ新井に直通しています。

ET127系(上越妙高)

写真14. ワンマン列車がやってきた

ワンマン列車がやってきました(写真14)。車掌さんを抜いて少ない経費で多くの列車を走らせる努力の1つと理解しています。

上越妙高から直江津まではそこまで乗車時間が長くないので、先頭に立ってみましょう!

写真15. 単線に収束する

上越妙高では1面2線ですが、すぐに単線に収束します(写真15)。以前はこの区間はローカル線同然でした。このため単線なのです。同様の区間として、弘前-青森があります。いずれも、ローカル線同然の区間に新幹線連絡という新たな役割を担うという共通点があります。

写真16. 南高田に停車!

脇野田、いや上越妙高の隣は南高田です。以前からの市街地なのでしょうか、住宅が広がっています(写真16)。

写真17. 高田が見えてきた

高田が見えてきました(写真17)。直江津地区より発展(※)しているとも聞きます。新幹線開業前に「新幹線開業後に直江津へ乗りかえが必要になる」という意見がありましたが、高田にとっては乗りかえ駅が直江津から上越妙高に移行しただけのことです。

※少し調べたら、上越市合併前の直江津市は人口4万人台、高田市は人口7万人台でした。

写真18. 高田で行き違い

高田で行き違いがあります(写真18)。あちらも2両編成のワンマン列車ですね。

写真19. 高田を発車!

ここにはそこそこ住宅街もあり(写真19)、もともと2面3線で運転上も都合が良い場所です。本来であれば、ここに新幹線の駅を設置したほうが良かったことでしょう。

写真20. 水田の中を走る

水田の中を走ります(写真20)。遠くに住宅街が見えます。これは春日地区の住宅街なのでしょうか。カメラのピントがガラスに合っているので、ちょっと景色はぼけていますね。

写真21. 春日山に停車!

最後の停車駅、春日山に停車します(写真21)。意外とここで降りる人が多かったです。高田と春日山は駅員が配置されているので、「きっぷは駅で」という案内が流れていましたが、この駅で運転士にきっぷを渡している人がいました。駅でトラブルが起こらなかったかな?

写真22. カーブを曲がる

今まで北に向かって進んでいましたが、ここから西に向きを変えます。そのため、右カーブを曲がります(写真22)。

写真23. 金沢方面からの線路と並走する

金沢方面からの線路は複線です。その複線の線路と並走します。ん?金沢方面からの線路が陸橋付近で単線になっていますね(写真23)!

写真24. 直江津に停車!

終点の直江津に到着です(写真24)。貨物列車はともかく、旅客列車は4両編成の特急列車が最長でしょう。そして、2面3線あればじゅうぶんな列車本数です。にもかかわらず、長大編成対応のホーム、側線を含めた広い構内、時代の移り変わりを感じます。

現代であればそこまでの規模は不要でしょう。スリム化して乗降客や乗りかえ客の動線を短くするように不空してほしいものです。

ET127系(直江津)

写真25. 「はねうまライン」の車両が並ぶ

私はこの後、新潟まで向かいます。本当は特急しらゆきに乗りたかったのですが、午後のダイヤホールに当たってしまったので、普通電車での移動です。

前後を読みたい!

さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

←(前)北陸新幹線に1駅だけ乗車(糸魚川→上越妙高、20年夏)

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★旅行記のまとめです!
新潟、宮城鉄道旅行記の計画と感想

※それぞれ別ウィンドウで開きます。

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