私は2020年の夏に新潟と宮城の鉄道路線をめぐる旅を行いました。では、どのように計画し、どのような感想を抱いたのかを簡単にまとめましょう。具体的な「安い乗車券を買うノウハウ」なども収録しています。
写真1. 信越本線、直江津-長岡の旅も印象に残った(直江津で撮影、本文中ではほとんど記述がありませんが)
旅行の計画
写真2. 未乗の米坂線が1つのめあて(米沢で撮影)
私は鉄道旅行(と鉄道ダイヤ)が好きな人間です。そのことは弊サイトをご覧いただいたら容易にわかると思います。私の勤務先はお盆の時期にある程度まとまった休暇が取れますので、旅行に行こうと考えました。
旅行先の検討
写真3. 夏にぐったりする様子(2018年夏、長崎で撮影)
旅行先を検討する中で、以下のことに気づかされました。
・夏に西方向や南方向に向かうと、暑さで観光の体力が奪われる
※旅行記には書いていませんが、熱中症寸前になって、ホテルの部屋で仮眠をとったこともありました
・多くの幹線は乗ったことがある
となると、ローカル線が候補に挙がります。とはいえ、行き止まりの路線は避けたいという思いもありました。では、どこのローカル線が良いでしょうか。西方向や南方向が無理であれば、北方向しかありません。とはいえ、2019年に北海道に行きましたから、北海道は選択肢から排除されます。すると、北陸地方と東北地方が選択肢となります。
北陸地方の行き止まりではないローカル線といえば、大糸線です。大糸線に乗ったら新潟に向かいたいものです。新潟から先は磐越西線か米坂線が選択肢に入ります。磐越西線だと福島県に入るので、ちょっと近すぎかな?したがって、米坂線に決まりました。米坂線の次は仙山線でしょう。
ここまでで大糸線→信越線等→新潟→米坂線等→山形→仙台という経路が決まりました。仙台からは常磐線か東北新幹線がありますが、常磐線は排除したい気分でした。そこで、東北新幹線を選択しました。仙台から東北新幹線で帰るだけであればすぐです。そのため、宮城県東部のローカル線も範囲に含めました。
以上から、大糸線を経由して新潟に1泊。米坂線を経由して仙台に1泊。という計画の格子が決まりました。宮城県東部の女川へはゆとりがある行程です。よって、女川訪問はある程度フレキシブルに動くことにしました。
乗車券や宿の手配
乗車券手配の常識として、乗車券はまとめたほうが安いというものがあります。仙台-女川はともかくとして、その他の部分をまとめると距離単価は安くなります。一番距離が長い乗車券はどのようなものでしょうか。旅の始まりと旅の終わりまで1枚の乗車券にまとめることです。そうすると、以下の乗車券が完成します。
★参考リンクです
【誰でも可能】鉄道マニアが教える旅行時の交通費節約テクニック4選
写真4. 私が手配した乗車券(一部修正しています)
これがその乗車券です(写真4)。私の最寄駅の情報がわかってしまう部分は黒く塗りつぶしています。なぜ隠すかって?それは私見たさに最寄駅が混乱するでしょ?(公演後にアイドルを一目見たいファンが詰めかける様子をご想像ください)
ここまでマニアックな乗車券を発行してもらうのは緊張しました。とはいえ、乗車券は売り切れがありませんので、時間のあるときに手配すれば問題ありません。
特急券は別途購入しました。行きの特急あずさ号は事前に手配しましたが、残りの特急券は直前手配です。北陸新幹線は自由席なので、その場で購入できます。また、帰りの東北新幹線は時間がわからないので、事前手配は望ましくありません。直江津→新潟や米沢→山形は、スケジュール上特急に乗る予定がありませんでしたので、特急券は事前に手配していません。
他に宿泊先を確保する必要があります。今回は価格と駅近重視でじゃらんnetから予約しました。
○新潟のホテル:ホテル グローバル新潟
※ホテルの感想もまとめています。
○仙台のホテル:ホテルJALシティ仙台
※ホテルの感想もまとめています。
ここで、駅からの距離は近く書かれています。徒歩1分とあったら徒歩3分、徒歩3分とあったら徒歩6分と想定していたほうが良いです。
実際の旅行記一覧
実際の旅行記をここにまとめます。いずれも新しいウィンドウで開きます。
1日目:東京→新潟
写真5. トップバッターは特急あずさ号
この日は観光要素がありません。朝のあずさ号の時刻的制約、日没前に新潟に着くこと(特急しらゆきに乗れない)を考えると、観光する時間がとれませんでした。長岡から新幹線を使って糸魚川観光も良かったかな?
・上越妙高の駅風景と上越市内(上越妙高→直江津)の電車移動(20年夏)
・新潟駅前のホテル(ホテルグローバルビュー新潟)の感想(20年夏)
2日目:新潟→仙台
写真6. 米坂線で1往復の快速に旅程を合わせた(新潟で撮影)
この日は山寺で観光する時間がありました。米坂線に特急があれば、もう少し観光タイムを取れたかな?とはいえ、暑さでそこまで観光する気が起こらなかったのも事実です。
・新潟から山形の在来線の旅(米坂線快速べにばな+山形線普通、車窓も紹介、20年夏)
・仙台駅前のホテル、ホテルJALシティ仙台の感想(レビュー)
3日目:宮城県東部の巡回と帰宅
写真7. この日のトップバッターは仙石東北ライン
最終日は最もゆとりがありました。時間的制約が大きい石巻線を最初に乗り、その後に松島を観光するスタイルです。石巻線と比べると仙石線も東北新幹線も潤沢な本数があります。
・石巻線の旅:海沿いの景色を堪能(石巻-女川、車窓を紹介!、20年夏)
・東北新幹線「はやぶさ」の車窓から(車内も公開、仙台→大宮、20年夏)
全体的な感想まとめ
写真8. 松島にはこんな場所もある
それぞれの路線や観光地の詳細や感想は上記リンクをたどっていただきたいのですが、印象に残ったことを簡単に記します。
夏の南東北は暑い!
一番感じたのは、南東北といえども夏は暑いという点です。山寺は山の上にあって涼しいだろうという予想で向かいましたが、大変暑かったです。15分参道を歩けば違ったのかもしれませんが、そこまでの気力がわきませんでした。北東北のほうが良かったかもしれません。
これと関係することですが、車両の冷房機能は快適性を左右する要素と感じました。大糸線の120系気動車、米坂線の110系気動車は冷房能力が悪いのか、暑苦しい旅を強いられました。夏のローカル線に乗る場合は、飲み物を多めに確保するほうが良いかもしれません。
山を行くローカル線は景色が良い!
当たり前かもしれませんが、山を行くローカル線は景色が良いことに気づきました。幹線であれば線形を重視してトンネルの多い新線に付け替えるのでしょうが、ローカル線はそのような工事は行われません。
大糸線、米坂線ともども景色が良かったです。特に、米坂線は坂町よりの渓谷区間、その後に広がる田園風景があり、その対比が印象に残りました。このような路線にも観光列車を運転してほしいとも感じました。ローカル線には良さが埋もれていて、その魅力が多くの人に伝わっていないのです。
確かに旅番組でローカル線を特集する理由もわかりました。幹線のオペレーションにも独特の魅力があり、それはそれで捨てがたいものですけどね!
観光地の魅力はある程度の人出
旅の締めくくりに日本三景の1つ、松島に寄りました。新型肺炎ウィルスの脅威が語られて、例年より人出が減っているとはいえ、夏のお盆の有名観光地です。遊覧船も含めて多くの人でにぎわっていました。
にぎわっていると、活気を感じます。この活気あってこその観光地ということを実感しました。だからといって、人が多すぎるとそれは不満に感じますから、人間心理はやっかいなものです。
そんなことを最後に記して、今回の旅行記を終わりにいたします。
さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?
←(前)東北新幹線「はやぶさ」の車窓から(車内も公開、仙台→大宮、20年夏)
新潟、宮城鉄道旅行記の計画と感想(お得なチケットなどのノウハウも収録!)←今ココ!
完結です!(次)→
※それぞれ別ウィンドウで開きます。