新潟駅の素顔を探る(20年夏)

日本海に接する都市で最も人口の多い都市(※)、それが新潟市です。その新潟市の玄関口となっているのが新潟駅です。現在、新潟駅は在来線高架化の最中です。その新潟駅の素顔を探ってみました。

※札幌市は日本海には接しておらず(日本海に接しているのは小樽市と石狩市です)、福岡市が接しているのは東シナ海です。

写真1. カラフルな駅名標

新潟駅の高架化工事の概要

新潟駅を理解するのには、高架化工事の計画を知ることが重要です。そこで、新潟駅高架化の計画について簡単に復習しましょう!

新潟駅高架化の概要

図1. 新潟駅高架化の概要(新潟市の特設サイトより)

大まかな流れとしては、以下の通りです。

1) 5番線~7番線の機能停止に備えて、端部に8番線と9番線を設置

2) 5番線~7番線の跡地を利用して、2番線~5番線を対象に高架の設置工事を実施
※この段階で1線発着線が減っていることに注意!

3) 高架になった跡地(2~4番線)を活用し、1番線を設置工事

4) 1番線を設置したら、8番線と9番線は終了
※この段階で1線発着線が減っていることに注意!

工事前には1番線~7番線の発着線があったものが、工事後は1番線~5番線と規模が縮小されます。特急いなほ号が1日9往復(臨時列車も含む)、特急しらゆき号が1日5往復、そして3路線の普通列車が平均20分間隔であれば、5線でもさばけましょう。また、この工事で新潟駅の機能が低下しますので、その補填として越後線の白山駅が3線に増設されます。

私が訪問した2020年の夏段階では、上記のステップの3)の最中です。

新潟駅構内を歩く

さて、実際に新潟駅構内を散策してみましょう。新潟市で一番の観光スポットですしね!

新潟駅万代口

写真2. 新潟駅のメイン、万代口側から眺める

新潟の市街地は新潟駅の北西側にあります。当然、その方向にあるのがメインの出入口です。そのメインとなる出入口となるのが万代口です。

写真3. 新潟駅構内の案内図

さすが、新潟市で一番の観光名所だけあり、観光マップ(構内図)も完備されています(写真3)。誰ですか?駅は観光名所ではないという人は。万代口から入ってそのまま高架ホームに入れるわけではありません。工事期間とはいえ、大回りさせられてやや不快ですね!

写真4. 万代改札付近

改札付近の様子です(写真4)。よくある地方の駅という感じです。

E129系(新潟)

写真5. 9番線の様子

さて、改札を入って9番線に向かいましょう(写真5)。8番線と9番線は越後線とつながっていないホームです。つまり、白新線と信越本線に限定されるホームです。この存在がある限り、信越本線と白新線の新潟どまりは廃絶できません。

ここから1~5番線に向かってみましょう。仮設通路のような場所を歩きます。仮設通路を延々と歩くと、突然雰囲気が変わります。

写真6. 2~5番線コンコースに到着!

さっきまでと雰囲気が違うでしょ(写真6)?方向感覚が狂いますが、コの字型に進んできましたので、この地点では線路の方向に進んでいます。左が5番線、右が3番線と4番線です。この地点から見えにくいですが、さらに右側に2番線もあります。

ここで気になるのが、信越本線、白新線と越後線各線のラインカラーが消えていて、番線表示だけになっていることです。信越線新津方面、白新線新発田・羽越線(酒田・秋田)方面、越後線吉田方面という案内とともに、ラインカラーを使うべきでしょう。

写真7. さきほどの通路を振りかえる

振り返ってみましょう(写真7)!万代口と東口への通路もあります。東口は新潟の中心街とは反対側にありますが、「駅裏」だからといって、改札を設置しなくて良い理由にはなりません。

写真8. 東口がある

このように簡素なものですが、東口もきちんとあります(写真8)。

写真9. 西口もある

新潟の市街地は新潟駅の北西側にあります。ということは、西側に改札があれば便利です。そのような意味合いなのか、西口もあります。新たな線路の2番線~5番線からのアクセスも容易です(写真9)。西口を出て右に行けば駅の北西方向に、左に行けば駅の南西方向にそれぞれ向かえます。西口を出たところにある通路は駅の自由通路ですので、駅利用者でなくとも通れます。

このように、新潟駅はやや迷路風情はありますが、慣れれば便利そうな感想を抱きました。

コラム.新幹線と特急いなほ号の乗りかえ風景
新潟駅は地域の拠点の駅であると同時に、新幹線と在来線の乗りかえ駅でもあります。長距離移動という意味でいえば、東京方面と酒田・秋田方面の接続チャンネルの役割が大きいでしょう。

では、新潟駅での乗りかえはどのような光景なのでしょうか?実際に確認してみました。

結論からいうと、上越新幹線の11番線と在来線の5番線が同じホームです。

E653系いなほ(新潟)

写真10. 新潟駅に特急いなほ号がとまっている

5番線に停車中の特急列車を4番線から撮影しました(写真10)。よく見ると、上越新幹線の電車も同じ平面に見えることでしょう。

写真11. 乗りかえ改札を見る

5番線側から乗りかえ改札を見てみます。確かにホームに乗りかえ改札があります(写真11)。

写真12. 乗りかえ改札を見る

乗りかえ改札を別のアングルから見ます(写真12)。この先に新幹線列車が停車している様子があります。

ただし、残念なことに11番線を活用している新幹線列車はそう多くありません。せっかくの立派な設備なのにそれを活用しないのはどうかしています。定期列車は1時間に1本ベースですから、全列車11番線から発車も可能でしょう。そして、在来線の多くも5番線発車とすれば、新幹線+在来線のトータルの利便性も上がり、新幹線と在来線双方の乗客増加にもつながりましょう。

新潟駅の在来線列車を楽しむ

駅の主役はファンや利用者ではなく、列車でしょう。私はそう思います。そこで、新潟市の観光名所の新潟駅の主役たちを眺めてみましょう!

写真13. 朝ラッシュ時には多くの列車が行きかう

新潟都市圏の主流といえば、E129系による普通電車です。新潟を中心に新津、豊栄、内野の各駅までは平均20分間隔の乗車チャンスが確保されています。

E129系(新潟)

写真14. 越後線の普通関屋行き

村上からの普通関屋行きです(写真14)。関屋は新潟から2つ目の駅です。新潟市の中心街は新潟駅のやや西側にあります。そのため、新潟から越後線に乗る需要もありましょう。村上から新潟の中心部へのアクセスを重視していることがわかります。

新潟-白山の所要時間は5分です。ということは、新潟-白山は10分間隔の運転が可能です。特急列車も含めて可能な限り白山まで延長すれば、新潟市内から利用しやすくなります。このような利便性向上も考えるべきでしょう。

E129系(新潟)

写真15. 普通新潟行きがやってきた

その越後線から普通新潟行きがやってきました(写真15)。越後線は6両編成まで対応可能ですが、この列車は4両編成です。内野始発でそこまで乗客が集中しないから4両編成でじゅうぶんということなのでしょうか。

E129系(新潟)

写真16. 新潟行きは4両固定編成

その4両編成の2両目と3両目の間です。運転台がなく、4両固定編成であることがわかります(写真16)。こうすることで、運転台を減らすことができ、定員増加と製造コスト削減が可能です。新潟近郊では4両編成か6両編成が多いので、このような判断は妥当でしょう。利用者としては短編成・高頻度化が良いのですが、日中時間帯に2両編成・10分間隔を求めるのも酷な話でしょう(越後線や白新線は基本的に単線です)。

新潟地区の普通電車は6両編成が最長です。てっきり私は8両編成が最長だと思っていましたが、115系時代でも7両編成が最長でした。急行型時代は9両編成もあったような気がしますが…。

写真17. 新津行きがやってくる

新津行きの案内表示です。まもなく電車がまいりますという表示があり、接近状態も確認できるので、親切ですね(写真17)!

GV-E400系気動車(新潟)

写真18. 列車がやってきた

しかし!これは電車ではありません(写真18)。会津若松からやってきた列車です。会津若松から4時間近くかけて新潟までやってきました。磐越西線用ということで、座席数に焦点が置かれた2ドア車ですから、朝の新潟近郊輸送には適さないように思えます。新津-新潟間快速運転にしても良さそうです。前後に信越線普通電車があり、途中の各駅でも13分間隔を保てます。

GV-E400系気動車(新潟)

写真19. 折り返し新津行きに変わる

折り返しは普通新津行きに変わります(写真19)。新津までの20分間隔の一員にも加わるのです。

写真20. 4番線に電車がやってくる

そう思ったら、4番線にまもなく電車がまいりますという表示が点滅しました(写真20)。

110系気動車(新潟)

写真21. 普通新潟行きがやってきた

今度は白新線の普通新潟行きです(写真21)。新崎始発で距離が短い(豊栄始発よりも短距離)ので、2ドア車2両編成でも対応できるのでしょう。これも電車ではありませんね。快速べにばなに運用する前のアルバイト運用という位置づけです。この列車のおかげで前後の普通電車の混雑が緩和していると考えると、そう悪い話ではありません。

110系気動車(新潟)

写真22. 折り返し快速米沢行きに変わる

この列車は折り返し快速米沢行きに変わります(写真22)。快速といっても米坂線内普通なのですが、そこは触れないことにしましょう。この列車はワンマン運転です。

参考までに、新潟地区の車両運用図を掲載いたします。

図2. 新潟地区の普通列車の車両運用状況(wikipediaより引用)

前後を読みたい!
さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

←(前)新潟駅前のホテル(ホテルグローバルビュー新潟)の感想(20年夏)

新潟駅の素顔を探る(20年夏)←今ココ!

新潟から山形の在来線の旅(米坂線快速べにばな+山形線普通、車窓も紹介、20年夏)(次)→

★旅行記のまとめです!
新潟、宮城鉄道旅行記の計画と感想

※それぞれ別ウィンドウで開きます。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする