○○のはなしの乗車記(東萩→下関、車内と車窓を収録)

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

萩と下関を結ぶ、観光列車「○○のはなし」。快速列車でありながらゆとりある空間と絶景を楽しめる列車です。観光列車が多い現代日本においても特異な車内でもあります。そんな列車を堪能しました。

写真1. 下関を発車する○○のはなし

復習:「○○のはなし」の概要

まず「○○のはなし」の概要を紹介しましょう。

○○のはなしの概要
  • 運転区間:新下関-東萩(下関経由)
  • 運転日:主に土曜・休日
  • 運転本数:1日1往復

「○○のはなし」は山陰本線の東萩-下関を結ぶ列車です。ただし、下関には新幹線が乗り入れていませんので、新幹線連絡の便宜をはかるために新下関発着としています。

○○のはなしは観光列車ですので、土曜・休日のみの運転です。ただし、大型連休は毎日運転されています。2022年のGWの実績では4/29~5/8は毎日運転でした。

観光列車であり、1日1往復です。

(往路)新下関9:59 → 下関10:11 → 長門市12:16 → 東萩12:52
(復路)東萩14:13 → 仙崎14:56/15:29 → 長門市15:31 → 下関17:39 → 新下関17:50

復路は仙崎に立ち寄り、駅近くの道の駅に立ち寄ることもできます。東萩の滞在時間は81分ありますが、萩観光には時間不足という感じがあります。

車内は1号車は和風(西洋があこがれた日本)、2号車は洋風(日本があこがれた西洋)となっています。

なお、○○の「はなし」の「は」は萩、「な」は長門、「し」は下関の、それぞれ頭文字からとっています。

写真2. 洋風の車両の先頭車

洋風の車両の先頭車です(写真2)。西洋といえば赤色というイメージなのでしょうか。赤色は西洋のなかでも中央ヨーロッパ(ドイツ、スイス、オーストリア、チェコなど)というイメージがあります。

写真3. 和風の車両の先頭車

反対側の車両の先頭車です(写真3)。日本の色は赤系というイメージがありますが、緑系の色です。

写真4. 1号車と2号車の中間部分

1号車と2号車の中間部分は青系の色です(写真4)。これは日本と西洋を結ぶ海の色とされています。赤・青・緑とはっきりした色で強烈な印象になるところ、明度と彩度を落とし(個人的に赤はディープトーン、他はダークトーンに見えました)統一したイメージを形成しています。

車両の造形からわかるとおり、この列車は一般型気動車からの改造です。この車両の遍歴には立ち入りませんが、改造車ゆえに座席割と窓割が一致していないのは難点です。

なお、座席表はJR西日本の公式サイトに掲載されています。

○○のはなし1号車座席割

図1. ○○のはなし1号車座席割

○○のはなし2号車座席割

図2. ○○のはなし2号車座席割

○○のはなしの車内

さて、○○のはなしの車内を見てみましょう。先述の通り、1号車と2号車で車内が異なりますので、号車ごとに紹介しましょう。

2号車:西洋にあこがれた日本

まず、人気の高い2号車の車内を紹介しましょう!

写真5. 2号車の車内

2号車の車内です(写真5)。

写真6. 2号車の車内(トンネル走行時)

トンネル走行時の車内です(写真6)。電球色の照明が美しいですね。

写真7. 山側のシート

2号車は全ての席が海を向いています(写真7)。

写真8. 山側の席

山側の席です(写真8)。窓に背が向いていますが、これは海を見やすくするための工夫です。

写真9. 海側の席

反対の海側の席です(写真9)。仙崎停車中の様子ですが、多くの人が手持ちのデバイスを充電している様子から、席に電源が備わっていることがわかります。

写真10. 海側の席の拡大

海側の席を拡大しました(写真10)。赤系の座席が美しいですね。「西洋」といってもその範囲は広いですが、この雰囲気は中央ヨーロッパのそれを思い出します。

美しい食堂車

写真11. 中央ヨーロッパのレトロな車両(チェコ国鉄車の食堂車)

その一例を出してみました(写真11)。

写真12. 美しい照明

美しい照明です(写真12)。ただ残念なのはキハ47形からの改造のためか、運転席仕切壁の窓が小さく前面展望が満喫できないことと、窓割と座席割が一致しないことです。

写真13. 2号車の車端部

2号車の車端部です(写真13)。飲み物を売っている売店があります。

写真14. 売店の様子

売店の様子です(写真14)この売店では食べものの提供は限られており、飲みものの提供が主体です。お酒は売っていますが、ふたはなく「その場で飲食」することが建前となっています。これはふたを付けて提供すると、酒類販売業免許が必要で、酒税法に抵触するためです。

写真15. 洋風の空間

その売店周辺も洋風の空間です(写真15)。

1号車の車内:西洋があこがれた日本

さて、私が乗った1号車も紹介しましょう。こちらは西洋があこがれた日本です。ウィーンの王宮に東洋の磁気があったことからして、西洋人が東洋にあこがれたのは事実でしょう。

写真16. 和の空間が広がる

和の空間が広がります(写真16)。竹をイメージしたシックな空間を感じます。

写真17. 車端部を眺める

車端部を眺めます(写真17)。広い空間があり、「ゆとり」を意識しているように感じます。ドア付近に座席を置けば2人ほど定員が増加し、採算性も向上しそうに思いますが、それは私の貧乏性ゆえでしょうか。

写真18. 工芸品が展示されている

工芸品が展示されています(写真18)。地元の列車ということで、地域の特色を生かしたのでしょうか。

写真19. 山側の2人がけシート

山側の2人がけシートです(写真19)。観光列車の多くはテーブルを主体とした配置です。この車両もそのセオリー通りです。

写真20. 荷物置き場

各ボックスの間に荷物置き場がありました(写真20)。荷物棚もありますが、このほうが置きやすいですね。

写真21. テーブル下は畳!

テーブル下には畳が敷かれています(写真21)。靴を脱いでくつろぐことができます。

写真22. 4人席の様子

海側の席は4人席です(写真22)。2人で旅行する場合、海を眺めるか・山側で2人で座るか迷いますね。

写真23. 2人がけの席があった

海側に2人がけの席もあります(写真23)。2人で旅行するのであれば、こちらのほうが良いでしょうか。

写真24. 天井を眺める

天井を眺めます(写真24)。この車両も電球色の照明を採用しています。

写真25. 扇風機も上手に収まっている

扇風機も上手に収まっています(写真25)。

写真26. 1号車の様子

トンネルに入った際にも車内の様子を撮影してみました(写真26)。

○○のはなしの車窓から

さて、実際に乗ってみましょう!

ステージ1:東萩→仙崎

私は東萩から乗りました。

写真27. ○○のはなしであることを主張

○○のはなしであることを主張しています(写真27)。

写真28. 行先表示は意外とシンプル

行先表示は意外とシンプルです(写真28)。車両を見ただけでどのような列車かわかるからということでしょうか。

写真29. 東萩を発車!

東萩を発車しました(写真29)。私は海側の席を選択しましたが、萩市街は山陰本線の海側に広がります。

写真30. 田園風景を走る

田園風景を走ります(写真30)。

写真31. 阿武川を渡る

阿武川を渡ります(写真31)。ここの下流で松本川が分岐している様子がわかり、萩が三角州にある都市であることを実感します。山陰本線は2本の河川に橋を架けることを避け、ここまで迂回したと伝わります。

写真32. 萩に停車

最初の停車駅の萩に停車します(写真32)。都市の代表駅のような駅名ですが、中心部から近くなく、代表駅の地位は東萩に譲っています。ただし駅舎は立派で、大正時代までの日本のあこがれの洋館駅舎です。

写真33. 川沿いを走る

さっき渡った川沿いを走ります(写真33)。もしもこのあたりで川を渡り、中心部に乗り入れていたら現代の山陰本線はどうだったのでしょうか。

写真34. 立派な住宅が見える

立派な住宅が見えました(写真34)。

写真35. 住宅街を走る

昔ながらのたたずまいを残す住宅街を走ります(写真35)。

写真36. 海沿いを走る

海沿いを走ります(写真36)。この日の午前中は小雨もぱらつきましたが、午後は晴れていました。晴れの海は美しい光景です。

写真37. 海沿いを走る

別の角度でも撮影してみました(写真37)。

写真38. 里山を走る

里山を走ります(写真38)。

写真39. 海沿いの里山

海沿いの里山という光景を走ります(写真39)。

写真40. 海岸近くを走る

海岸近くを走ります(写真40)。

写真41. 海岸近くを走る

もう1枚撮影してみました(写真41)

写真42. 長門市に運転停車

長門市に運転停車します(写真42)。ここで進行方向を変え、仙崎に向かいます。山陰本線の完乗を狙う観光客向けのルーティングです。

写真43. 仙崎に向けて走る

仙崎に向けて走ります(写真43)。この1駅は美祢線と直通が多いですが、れっきとした山陰本線です。

ステージ2:仙崎での散策

こうして仙崎に着きました。33分間の散策タイムが与えられます。萩方面-長門市方面の乗車券を持っていれば、慣例的に長門市-仙崎の往復運賃を支払うことなく、仙崎で途中下車する権利があるようです。仙崎に有効な乗車券を所有しているかの確認はありませんでした。

写真44. 仙崎の木造駅舎

仙崎は木造駅舎です(写真44)。では、この33分間の滞在時間で何をすれば良いのでしょうか。

図3. 仙崎駅と道の駅の経路(googleマップより引用)

仙崎駅から遠くない場所に道の駅があります(図3、経路は駅の出口ではないので注意)。ここで買い物をするのが一般的です(と売店の人も言っていました)。

写真45. 閑静な住宅街を歩く

閑静な住宅街を歩きます(写真45)。

写真46. 右に曲がると道の駅が見えてくる

最初の交差点を右に曲がると道の駅が見えてきます(写真46)。

写真47. 道の駅が見えてきた

道の駅と青海島観光船のりばは近くにあります(写真47)。観光船に乗りたくもなりますが、発車時刻までに仙崎駅に戻れず、○○のはなしは放棄せねばなりません。仙崎は金子みすゞ(「かねこみすず」と読みます)の出身地であり、それにちなんだ掲示物もありました。私は国語の授業で金子みすゞについての内容を習いましたが、仙崎出身であること以外は忘れました!

ステージ3:仙崎→下関

さて、仙崎に戻り列車旅を再開です。

写真48. 仙崎を発車

仙崎を発車しました(写真48)。2回目の方向転換です。このため、東萩発車後と同じ進行方向です。このまま終点まで進行方向は変わりません、と言いたいところですが、下関で再度進行方向が変わります。合計3回、進行方向を変えるのです。

写真49. 長門市に停車!

長門市に停車します(写真49)。東萩から27km程度しか移動していませんが、1時間16分かかっています。実に効率の悪い移動です。でも、観光列車なのでそれでも良いのです。

写真50. 美祢線列車が見える

美祢線列車が見えます。JR西日本のローカル区間に積極的に投入されている、キハ120形気動車です(写真50)。

コラム.美祢線が幹線の理由

長門市は山陰本線と美祢線が交差する駅で、両者ともカタログスペック上は幹線です。しかし、実態はどちらもローカル線です。では、どちらも幹線扱いなのでしょうか。山陰本線は京都-幡生の長距離路線です。京都よりの都市近郊区間の輸送量の多さなども考慮され、線区全体で幹線扱いされています。

一方、美祢線はそのような区間はなく、特急列車が走るような路線でもありません。では、幹線の理由は何でしょう?答えは区分けが行われていた時代の輸送状況です。この当時、美祢線は石灰石輸送輸送が盛んで旅客輸送は少なくとも貨物輸送が多く、それなりに役割の大きなものでした。なお、貨物列車の主要顧客の宇部興産が専用道路を開通させ、貨物列車は廃止されました。専用道路に降参したのですね!

写真51. 深川川を渡る

深川川を渡ります(写真51)。edogawa riverみたいなしっくりこない表現の川です。

写真52. 海沿いを走る

海沿いを走ります(写真52)。

写真53. 絶景スポットで停車

絶景スポットで停車しました(写真53)。仙崎散策で見つけた、青海島観光船の目的地の青海島が見えます。

写真54. 青海島を眺める

青海島を眺めます(写真54)。

写真55. 青海島を拡大!

青海島にフォーカスを当てました(写真55)。

写真56. 田園風景を走る

ずっと海沿いではありません。長門古市付近では海から離れます(写真56)。

写真57. 高い場所から里山を眺める

高い場所から里山を眺める場所もありました(写真57)。

写真58. 田植えの時期

ちょうど田んぼに水が張ってありました(写真58)。5月上旬は田植えの時期ですね。

写真59. 緑が広がる

緑が広がります(写真59)。緑をよく見ると色相が異なっており、黄色に近い色味のほうが明るく、色相の自然連鎖を感じさせます。ナチュラルハーモニーを見つけることができます。

写真60. 人丸に停車

人丸に停車します(写真60)。元乃隅神社に近いとのことですが、駅からの距離は長いです。

図5. 元乃隅神社への経路(googleマップより引用)

参考までに経路を示しました(図5)。これはちょっと遠すぎです。

写真61. 海に近づいてきた

再び海に近づいてきました(写真61)。

写真62. 海岸沿いを走る

海岸沿いを走ります(写真62)。

写真63. 海岸沿いを走る

海岸沿いを走ります(写真63)。ここでも停車したように記憶しています。

写真64. 海岸を眺める

海岸を眺めます(写真64)。このあたりで長門市から下関市に入ります。2005年の合併で長門市と下関市が接するようになりました。

写真65. また海岸沿いを走る

海岸から離れたと思ったら、また海岸沿いを走ります(写真65)。

写真66. 阿川に停車!

阿川に停車します(写真66)。ここでは10分停車し、駅近くのカフェに向かうことができます。

写真67. 下り列車とすれ違う

10分停車する間に下り列車とすれ違います(写真67)。このような行き違い待ちも長時間停車の理由の1つになりそうです。ここで向かいの席に2人組が座りました(ほどなくして山側の席に移っていきました)。私のように「快適に乗り鉄を堪能できるから」という理由で長い区間を乗る人ばかりではないことを実感します。

写真68. 山間部を走る

山間部を走ります(写真68)。

写真69. こっといに停車

こっといに停車します(写真69)。特牛と書きます。

写真70. 山を走る

山を走ります(写真70)。

写真71. 滝部に停車

滝部に停車します(写真71)。16:30過ぎになり、だいぶ陽が傾いてきました。

写真72. 学校跡か?

学校跡か、花が植えられています(写真72)。

写真73. 海岸沿いに戻った

長門二見を過ぎ、海岸沿いを戻りました(写真73)。

写真73. 海岸沿いで停車

海岸沿いで停車しました(写真73)。ここも風景が良い場所で、停車して風景を眺めてもらおうという演出です。

写真74. 素晴らしい海岸

素晴らしい海岸です(写真74)。下関市街までおよそ36kmです。

写真75. 岩が見える

岩が見えます(写真75)。あれは岩でしょうが、どこまで広がると島なのでしょうか。

写真76. 二見夫婦岩

二見夫婦岩(写真76)の案内もあったように記憶しています。このような案内があるのも観光列車の特長です。

写真77. 高い海岸沿いを走る

高い海岸沿いを走ります(写真77)。

写真78. 太陽光が反射する

太陽光が反射します(写真78)。

写真79. 素晴らしい海岸

素晴らしい海岸です(写真79)。

写真80. 美しい海岸

美しい海岸です(写真80)。

写真81. 素晴らしい海岸

素晴らしい海岸です(写真81)。

写真82. 住宅がある

住宅があります(写真82)。

写真83. 小串に停車

小串に停車します(写真83)。山陰本線はここから先は下関都市圏といった趣で、1日20往復以上が運転されます。とはいえ、朝の下関方面行きと夕方の下関発以外は1時間間隔が基本です。

写真84. のどかな風景を走る

のどかな風景を走ります(写真84)。

写真85. 使わなくなったホームは花壇

川棚温泉に停車します。もともと2面2線でしたが、今は1面1線であり、使わなくなったホームは花壇として大切に手入れされています(写真85)。

写真86. 市街地が広がる

市街地が広がります(写真86)。

写真87. 吉見ですれ違う

吉見で上り列車とすれ違います(写真87)。このあたりまで来ると絶景的なポイントは少なく、列車も最後の雰囲気が漂っています。

写真88. 海岸沿いを走る

海岸沿いを走ります(写真88)。

写真89. 太陽光が海面に反射

太陽光が海面に反射しています(写真89)。

写真90. 都市近郊の光景が広がる

安岡手前で都市近郊の風景に変わりました(写真90)。安岡から下関は新興住宅も多いです。

写真91. 住宅地を走る

住宅地を走ります(写真91)。

写真92. 道路沿いを走る

道路沿いを走ります(写真92)。このあたりには2008年に新駅が設置されています。1時間間隔はもったいなく感じますが、新駅設置で集客しようという意欲を感じることができます。本当であれば、下関都市圏輸送として安岡か吉見までは30分間隔が妥当でしょう。

写真93. ロードサイド店舗もある

ロードサイド店舗もあり、新市街地としての君臨を感じます(写真93)。

写真94. 踏切で自動車が待っていた

踏切で自動車が待っています(写真94)。今までの踏切と違い、交通量の多さがうかがえます。

写真95. 山陽本線と合流

山陽本線と合流します(写真95)。

写真96. 幡生に停車

幡生に停車します(写真96)。ここは通過扱いですが、少々停車していました。

写真97. 山陰本線列車がやってきた

山陰本線列車がやってきました(写真97)。ここから下関まで複線区間で行き違い待ちの必要はなさそうですが、停車していた理由はわかりません。もしもここでの停車時間をカットしていれば、下関に17:36ごろ(現実は17:39)に到着でき、門司行き(17:38発・同じホーム)に連絡でき、小倉まで4分早く着くことができます。

写真98. 幡生機関区を通過

幡生から下関は山陽本線です。幡生機関区を通過します(写真98)。

写真99. 市街地を走る

市街地を走ります(写真99)。このあたりに駅を設置しても良さそうですね!

写真100. 下関に近づく

下関に近づきます(写真100)。

写真101. 彦島が見える

下関駅は本州の端部にあり、目の前は彦島です(写真101)。山陽本線の下関-門司で彦島を通ります。

写真102. 下関に到着!

下関に到着しました(写真102)。下関ではホームの高さの関係で駅舎からやや離れた場所にとまります。ここで私を含め多くの人が降りました。

写真103. 下関を発車!

そして、○○のはなしは新下関まで走り始めました。新下関では18分の待ち時間でさくら号新大阪行きに接続します。これに乗れば新大阪には20:23、のぞみ乗りかえで東京には22:57に帰ることができます。このような接続も重要です。余談ですが、逆方向は名古屋始発のひかり号から12分で乗りかえることができます。

○○のはなしに乗ってみて

○○のはなしに初めて乗りました。改造車ゆえの弱さはあるものの、特定のデザイナーの雰囲気を強く感じる飽きの来た車両とは異なり、装飾もウザくなく好印象の車内でした。特に、靴を脱いでくつろげる1号車は、まさにお座敷列車のモデルとなりうる内装であり、個人客とお座敷列車の新たな関係性を意識できるものでした。また、列車ダイヤも工夫が凝らされており、風景を堪能することができました。

ただし、特に見どころのない小串-下関でも列車速度はそこまで速くなく、ややしんどい気持ちもありました。ゆっくり走るべき区間(見どころの多い区間)と速く走るべき区間(都市近郊区間)を区別し、メリハリのあるダイヤと現地滞在時間の拡大も考慮いただきたいものです。

工芸品が飾られた車内、特定の駅での長時間停車など、地域に密着し観光列車を作るという意欲も感じました。今後もこのような列車が増えてほしいと感じたものです。そして、何よりも私が快適に移動できました。

(参考)ここに宿泊しました!

前後を読みたい!

←(前)お手軽萩観光

○○のはなしの乗車記:ここ

ヴィアイン下関(維新の湯)の宿泊記(レビュー)→(次)

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする