ロマンスホルンとフリードリヒスハーフェンの船旅(スイスからドイツへのボーデン湖横断)

記事上部注釈
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スイスとドイツ。両国は接しており、多くの手段で移動することができます。その多くの手段に船が含まれていることはあまり知られていません。その船を活用しました。

写真1. 美しい船!

復習:ボーデン湖と船旅

いきなり「ロマンスホルンとフリードリヒスハーフェンの船旅」と言われてもピンとこないでしょう。そこで、ボーデン湖とその航路について簡単に紹介します。

図1. ボーデン湖の位置(googleマップより引用)

ボーデン湖の位置を示しました(図1)。ボーデン湖ドイツ、スイスとオーストリアの境界に位置する湖です。ドイツの南端、スイスの北端、オーストリアの西端です。地図を見るとわかりますが、東西に長い湖です。そのため、湖をはさんで南北に移動する際、大回りを強いられます。

陸路で南北に移動するのが難しければ、船の登場です。

図2. ボーデン湖の航路一覧(公式サイト時刻表ファイルより引用)

ボーデン湖の航路一覧を示しました(図2)。多くの遊覧船が運航されていることがわかります。この地図では転線になっていますが、以下の2路線がカーフェリーとしてそれなりの本数が運航されています。

※リンク先はgoogleマップの当該地点です。

前者は日中は15分間隔、後者は朝から夕方まで60分間隔で運転され、「楽しみ」のための航路ではなく「移動」のための航路という性質があります(もちろんこのカーフェリーの道中で楽しむことは悪いことではありません)。カーフェリーという性格上なのか、コンスタンツの港は鉄道駅や旧市街から離れています(上記googleマップのリンク先からお確かめください)。

表群1. コンスタンツとメーアスブルクの時刻表(公式サイト時刻表ファイルより引用)

表1-1. コンスタンツ発の時刻表

表1-2. メアースブルク発の時刻表

運賃についての詳細も掲載されていました。QRコードで読み取り、ブラウザの機能で日本語に訳しました(表2、表3)。

表2. 運賃一覧(徒歩乗客、左は片道料金)

表3. 自転車の運賃

大人の片道で3.6ユーロ、自転車は別途2.2ユーロかかります。

では、もう1つの航路の時刻表はどうでしょうか。

表4. ロマンスホルンからフリードリヒスハーフェンの時刻表(公式サイト時刻表ファイルより引用)

ロマンスホルン発9:24~18:24、フリードリヒスハーフェン発9:20~18:20で毎時1本運転、夏に近い季節は前後も運航というダイヤです。

運賃は大人1人で10.6ユーロ、スイストラベルパスの場合は半額(5.3ユーロ)です(公式サイトに掲載)。また、11.6スイスフランです。直近1年の為替相場を見ると、1ユーロは0.95~1.00スイスフランですから、本来は10.1~10.6スイスフランで良さそうです。スイスフランで支払うと損です…。

ここまで詳細に解説しました。公式サイトから予約できると思いますが、日本語で予約できないことに不安を感じる人もいるかもしれません。下記のサイトであれば、日本語で予約できるので安心です。


Omio:ヨーロッパ鉄道旅行交通予約サイト

また、その予約にはクレジットカードが便利です。

個人的にはエポスカード がおすすめです。

海外旅行に使えるカード:エポスカードで詳細を紹介しています。

ロマンスホルンからフリードリヒスハーフェンまでの船旅

御託はこの程度にして、ロマンスホルンからフリードリヒスハーフェンまでの船旅を実際に楽しみましょう!

ロマンスホルン駅から乗船まで

私はロマンスホルン駅まで列車でやってきました。では、駅からどのように移動しましょうか。

図3. ロマンスホルンの移動経路(googleマップより引用)

ロマンスホルンの移動経路を示しました(図3)。駅に着いたら、市街地と反対方向に歩けばすぐに着きます。

写真2. ロマンスホルン駅の構内

駅の構内です(写真2)。駅から市街地にはそのまま出られますが、湖の方向には通路を行く必要があります。

写真3. 地下道に向かう

地下道に向かいます(写真3)。

写真4. 地下道を渡る

地下道を渡ります(写真4)。

写真5. フリードリヒスハーフェンへの航路が示される

フリードリヒスハーフェンへの航路が示されていました(写真5)。

写真6. ホームが見える

地下道から上がると右手にホームが見えます(写真6)。

写真7. 左には船が並んでいる

左手には船が並んでいます(写真7)。

写真8. チケット売り場がある

チケット売り場があります(写真8)。ここで若い係員にユーレイルグローバルを見せたら、「料金はかからない」という案内がありました。スイストラベルパスでは半額との案内、ジャーマンレイルパスでは記述があいまいでしたが、ユーレイルグローバルパスでも使えることが明確になりました。スイストラベルパスの場合、スイスが半分だけだから半額ということなのかな?

写真9. 船が停泊中!

船が停泊中です(写真9)。

写真10. フリードリヒスハーフェンへののりばが書かれる

フリードリヒスハーフェンへののりばが明示されていました(写真10)。

実際の船旅

今度は船に乗ります。

写真11. 船の入口

船の入口です(写真11)。入口にベテランの船員さんにチケットを見せましたが、やはりユーレイルグローバルパスでそのまま乗れました(当然この日のユーレイルグローバルパスを有効化していることが前提です)。

写真12. 外から風景を眺める

外から風景を眺めます(写真12)。駅に近いことがわかります。

写真13. 列車を撮影

さっきまで乗っていたICも撮影できました(写真13)。外は寒い!

写真14. 中はカフェスタイル

中はカフェスタイルです(写真14)。日本の船は進行方向に座席が並んでいることが多く、日本との違いを感じます。飲み物を頼むか、外で寒さに耐えるのかのどちらなのでしょうか。満席だったので、入口の席で待機です(強引に相席すれば中の席に座れたでしょう)。

写真15. 外の席の様子

外の様子です(写真15)。晴れており画面越しには外にいたほうが良い写真ですが、実際には11℃でした。

写真16. 出航!

出航しました(写真16)。

写真17. まるで海!

ボーデン湖は東西に長く、東方向や西方向を眺めると海のようです(写真17)。

写真18. 外に出てみる

外に出てみましょう!順光だからか水や空が青く美しい風景が広がります(写真18)。でも寒い!

写真19. 陸地が近づく

陸地が近づきます(写真19)。

写真20. ドイツの大地が近づく

ドイツの大地が近づきます(写真20)。久しぶりのドイツで何年ぶり…ではありませんでした。1日+数時間ぶりでした。国境を超えた感じはありませんが、パスポートはちゃんと持ちましょう!

写真21. ドイツに入国!

ドイツに入国です(写真21)。青の看板と★がEU圏なことを教えてくれます。

フリードリヒスハーフェン中心部への移動

ロマンスホルンと異なり、フリードリヒスハーフェンは港と駅が離れています。

図4. フリードリヒスハーフェンでの移動経路(googleマップより引用)

フリードリヒスハーフェンでの移動経路を示しました(図4)。歩いても問題なさそうです。

写真22. 広場がある

広場があります(写真22)。電車の絵が描かれています。

写真23. 前を見ると架線がある

前を見ると架線が見えます(写真23)。駅だ!

写真24. 駅の階段が見える

駅の階段が見えます(写真24)。

写真25. フリードリヒスハーフェン ハーフェン駅!

フリードリヒスハーフェン港駅です(写真25)!基本的に2時間に1本の運転で、次のフリードリヒスハーフェンシュタット駅までしか行きません。まあ、歩いても1.0kmなので乗れなくとも特に問題ありません。

写真26. 次の発車は10:29発

次の発車は10:29発です(写真26)。

写真27. ディーゼル車がやってきた

ディーゼル車がやってきました(写真27)。フリードリヒスハーフェンシュタット以西は非電化区間ですので、ディーゼル車がやってくることも理解できます。

写真28. 内装は悪くない

内装は悪くありません(写真28)。座席が固定式で傾かないことを除けば、日本では特急としても通用しそうです。

写真29. フリードリヒスハーフェン港を発車!

フリードリヒスハーフェン港を発車しました(写真29)。

写真30. リンダウ方面の線路と合流!

リンダウ方面の線路と合流します(写真30)。

写真31. フリードリヒスハーフェンシュタットに到着!

フリードリヒスハーフェンシュタットに到着しました(写真31)。

スイスからドイツへの船旅を終えてみて

写真32. 欧州の街と水の競演!

スイスからドイツまで船によって移動しました。これはなかなか体験できない移動であるともに、ボーデン湖の広さを感じる旅となりました。客室の構造が異なり、日本と欧州の船旅の違いを知ることができました。そして、湖というものは観光資源や水資源となるとともに、陸上移動の足かせともなり、地域に与える影響は小さくないことを再度実感しました。

重要

鉄道パスはモバイルアプリを携行する方式です。そのため、通信環境は最重要です。そのような意味で通信環境を国内でしっかり準備することは肝要です。したがって、あらかじめ

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などのWi-Fiサービスをご準備いただくのが重要です。

前後を読みたい!

(←前) チューリッヒからロマンスホルンまでの列車旅(23年GW)

ロマンスホルンとフリードリヒスハーフェンの船旅:現在地

フリードリヒスハーフェンからリンダウへの列車旅(次→)

★全体のまとめ:23年GWドイツ・スイス旅行のまとめと振り返り

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