大阪から三ノ宮まで移動する手段として、神戸線の快速を選択しました。理由ですか?新快速に乗り遅れたためです。
写真1. 大阪に入線してきた神戸線快速
写真2. 221系の車内
やってきたのは221系の未更新車でした(写真1)。未更新車は前面に行先表示機がついていないので、容易に識別できます。そんな識別する人は少ないのですか、そうですか。その車内は座席が多く、私は着席できました(写真2)。
写真3. 塚本付近走行中
写真4. まもなく尼崎
私は座席に座っていましたが、何とか前の景色を撮影できました(ただし、誰も撮影を頼んでいません)。大阪を出たら、塚本を通過し(写真3)、東西線と一緒に大きな川を越えて尼崎に着きます(写真4)。午前中の下り列車でしたので、どんどん空いてくると予想していましたが、現実には尼崎で若干の乗車が見られました。そのため、前面展望は望めません。
写真5. 宝塚線とおわかれ
写真6. 尼崎の先で小さな川を渡る
尼崎は4方向へのジャンクションです。その尼崎を出ると宝塚線と別れます(写真5)。阪神といい、JRといい、尼崎はジャンクションの役割を担っていますね。その先で川を渡るところが印象に残りました(写真6)。
写真7. 芦屋で普通電車とすれ違う
写真8. 芦屋発車後にポイントが確認できる
芦屋は大阪と神戸の中間に位置します。ここで快速は普通を追い抜きます。以前は新快速と普通の接続劇も繰り広げられていましたが、現在はジャストタイムでの接続は実施されていません。ダイヤ乱れの元になると判断されたためです。ちょうど、上りの普通電車が快速待避で停車していました(写真7)。芦屋ではなるべくポイントを渡らないようにするために、新快速に接続する普通電車と、快速を待つ普通電車では異なるホームを使います。今回は快速を待つため、外側線に近い線路を使用していました。
その芦屋を出発するとポイントが多数存在します(写真8)。以前の高槻も同様の配置でしたが、高槻では外側線からダイレクトにアクセスできる位置にホームが新設されました。高槻の配置だと乗り換えに階段を使うことになってしまうんですよね…。
写真9. 山並みが迫る
写真10. 六甲道のホームドア
芦屋から神戸よりでは、山と海の距離が近づきます(写真9)。これは一見良さそうですが、坂道が多くて生活するのは大変そうです。まあ、部外者である私がとやかく言うことではありませんよね。
その中にあるのが六甲道です。この駅ではホームドアが導入されています(写真10)。一般的なホームドアとは異なり、ロープが上下することによって安全を確保しています。この方式のメリットとして、ドアの位置を統一する必要がないことです。JR神戸線の快速は3ドア、普通が4ドアなので、ドアの位置が異なるのです。六甲道のホームドアはこのような特性に合致しています。
写真11. 元祖神戸線が近づく
写真12. 阪急1000系の接写に成功!
「神戸線」という名称は阪急が元祖です。その名称をJRが模倣したのです。東海道線の大阪-神戸と山陽線の神戸-姫路にJR神戸線と愛称を付けたのは、つい30年ほど前なのです。このような愛称については賛否両論ありますが、シンプルでわかりやすいものであれば良いでしょう。宇都宮線なり神戸線という名称であれば、識別が簡単ですからね。「森と水とロマンの鉄道」などの名称はわかりにくいので、却下ですね。
その元祖神戸線には1000系という最新鋭の車両が存在します。今回はその接写に成功しました。一般的な鉄道ファンは乗り鉄と撮り鉄を同時にはしませんが、上級者の私は乗り鉄と撮り鉄を同時にこなすというプロフェッショナルな技があるのです。
JR神戸線の快速は大阪と神戸の都市間輸送としての役割よりも、沿線の準主要駅から大阪や神戸までを結ぶ、かゆいところに手が届く列車という役割が強いように感じました。事実、各停車駅で乗り降りが見られました。