ブログにおける内部リンクの最適化とその効果

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

ブログにとって、内部リンクの整備は重要な意味を持ちます。弊サイトでは気になったところから、内部リンクを整備しています。その効果はどの程度なのでしょうか。実際に検証しました。
※実際に検証した結果を数字で示すサイトは数少ないため、弊サイトの記述は貴重な存在です。

基礎知識の確認:内部リンクとは

まずは、内部リンクとは何か確認しましょう。

内部リンクとは、自サイト内のリンクのことを指します。例えば、このページから別ページへのリンクのことです。例えば、サイドバーにきれいにタグを表示する方法(simplicity2)というリンクは内部リンクの1つです。この他に、タグを付けてタグ一覧ページから個別ページへのリンクもその1つに当たります。この他にも多くの形があるでしょう。カテゴリページからのリンクもその1例ですね。どのような形式の内部リンクがあるのかということは議論として楽しいでしょうが、これ以上追求することはこのページの主眼とは離れるので、やめておきましょう。

弊サイトにおける内部リンクの整備

一般に、内部リンクは必要な箇所にあると良いと言います。それも関連記事を自動で表示するのではなく、手動で表示したほうが良いと聞きます。自動表示については効果が薄いので、ここでは取り扱いません。

では、弊サイトではどのように内部リンクを整備したのでしょうか。その例を挙げましょう。

パターン1. 関連記事へのリンク

私がブログを書いていて「ここの内容はこの記事に詳しく書いていたな」と思うことがあります。その際、その記事への内部リンクを整備しています。

図1. 内部リンク整備の一例(平日朝ラッシュ時の上野東京ラインの混雑状況(上野→東京、現場調査結果))

この記事の内容は上野発車時点の混雑を調査したものです(図1)。この情報に対して、日暮里(手前の駅)到着時の混雑を示したものです。この内容に興味ある人はクリックすることでこの情報を確認することができます。図中に水色で書かれた文字です。

このような内部リンクを整備する上での(私が気をつけている)注意点は以下の通りです。

新規ウィンドウで開くように設定
・「ここ」などのような文字ではなく、記事名を示すように設定

新規ウィンドウで開くようにする理由は、今まで記事を読んでいた人にストレスを与えないようにするためです。上の記事のように、途中で別の記事のリンクを表示するようになっていると、新しい記事を開いたら「今まで読んでいた記事の続きはどうなの?」と思わせてしまいます。そのため、弊サイトでは新しいウィンドウで開くようにしています。これだとウィンドウの数が多くなりますが、読者さまの自己判断で消してもらえば良いという考えです。

記事名は(たいてい)その記事の内容を端的に示していることでしょう。そのため、ここなどのような指示語よりも具体的な記事名が親切なことでしょう。そのため、親切なことで有名な私は記事名を示すようにしています。

パターン2. 前後記事へのリンク

私は(鉄道)旅行が好きで、よく人さまの旅行記を拝見しています。検索結果から人さまの旅行記を読み始めますが、必ずしも最初のページから読むことはありません(検索結果は旅行記の最初のページだけを示しません)。そのため、途中のページから読むことも多いです。この場合、「この人は前後でどのような行程にしたのだろう」と思い、前後のページを開きたくなります。しかし、多くのサイトさんでは前後のページが表示されていませんし、カテゴリ分けもなされていません。旅行記を連続して書いてくれていれば良いのですが、前後の記事はたいてい旅行とは別の記事です(女性であればお花の育成記録とか)。これでは、前後の行程を探るのは困難です。そこで私は、一部の旅行記については前後の行程を示すことにしました(図2)。

内部リンク整備の一例(旅行記)

図2. 旅行記における内部リンク整備の例(門司港の観光(18年夏長崎・福岡鉄道旅行記))

この記事を執筆している段階で、18年GW中欧鉄道旅行記、18年夏長崎・福岡鉄道旅行記、16年夏ドイツ鉄道旅行記については、この施策を実施しています。言い訳ですが、全ての旅行記に同様の内容を適用するのは、だいぶしんどいです。そのため、こちらについては、徐々に内部リンクを整備するようにしています(16年夏ドイツ鉄道旅行記についてはこの記事を書いた当日に実施しました)。なお、弊サイトでは旅行記についてはカテゴリ分けをとてもしっかり実施していますので、一般的なサイトさんよりも見やすいのかなと自負しています。

旅行記については、2019年1月5日に前後のリンクを整備いたしました。旅行記については、カテゴリ分けを2段階に整備していることもあいまって、とてもわかりやすくなっていると自負いたします。

弊サイトにおける内部リンクの効果確認

では、内部リンクを整備したことによる効果はあったのでしょうか。「内部リンクがしっかりしていて読みやすいですね♥」という絶賛コメントがくれば、それも効果が現れた証拠と受け取って良いでしょう。しかし、(何が原因なのか)弊サイトはめったにコメントがきません(それほど私が接しにくいのでしょうか…)。そのため、読者さまの反応では何もわかりません。そのため、PV数で分析することにします。

弊サイトでは、特定の施策を実施した前後28日で効果の確認をしています。1か月だと30日や31日と時間にバラつきがあるため、評価期間としては適切ではありません。それならば30日で良さそうでしょうが、弊サイトでは平日と休日で見られるページが異なります(平日は混雑関連、休日は海外の鉄道関連が多いです)。そのため、30日と定めてしまうと、曜日によるバラつきが発生してしまいます。したがって、曜日の影響がキャンセルされる28日間としています。

長崎鉄道旅行記については、11/21に前後記事へのリンクを整備しています。その効果を確認しましょう。

内部リンク整備前:568PV(20.3PV/日)
内部リンク整備後:1095PV(39.1PV/日)
※作業を実施した11/21については統計の期間から外しています。11/21は時間帯で内部リンク強化前後の双方があるためです。

率にするとPV数は93%増加しています。これは内部リンクの効果はあると判断できます。ただし、これだけだと「まぐれ」という可能性もあります。

18年GW中欧鉄道旅行記については、11/11に内部リンクの強化を図っています。具体的には、各都市でのリンクを強化しています。

内部リンク強化の一例

図3. 内部リンク強化の一例(ウィーンのトラム(路面電車)に親しむ(18年ウィーン観光))

このように、各都市で前後に訪れた場所へのリンクを貼ることにしました。この施策前後のPV数を見てみましょう。

内部リンク強化前:2957PV(105.6PV/日)
内部リンク強化後:3275PV(117.0PV/日)

率にするとPV数は11%増加しています。先ほどの93%増までの効果がないのは、もともと内部リンクがある程度整っていたためでしょう。このように、2つの旅行記で内部リンク整備・強化によってPV数が増加したという事実が認められました。

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