新京成の実態と将来

記事上部注釈
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京成の子会社である新京成電鉄。色を変更したり、車両数を変更したりと小規模の変化が行われている鉄道でもあります。その新京成の実態を探ってみました。今回は特別な車両に乗ることができました。その車両についても取り上げます。

新京成8800系ラッピング

写真1. ラッピング車

松戸から新鎌ヶ谷まで乗る

あれこれ言う前に乗ってみましょう。

写真2. 松戸のホーム両面に電車が並ぶ

たいてい松戸にはホーム両面に電車が並んでいます(写真2)。私が乗ったのは休日の昼間です。その時間帯は毎時00分、10分…と発車し、02分、12分…と到着します。02分に到着する運用、20分に出発する運用が千葉直通(京成線に入るための設備が必要)に当たります。千葉直通が可能な車両は限られていますので、02分に到着する運用と20分に発車する運用を同じにする必要があります。そのため、松戸で18分滞在します。その間の2分を除き、ホーム両面に並びます。

新京成8900

写真3. 松戸どまりがやってきた

先発の京成津田沼行きが発車したらすぐに松戸どまりがやってきました(写真3)。新京成オリジナルの8900形ですね。8両編成で登場しましたが、6両編成化に合わせて中間の2両は廃車されています。もったいない…。

写真4. 松戸どまりが到着してもポイントは切り替わらない

松戸どまりが到着してもポイントは切り替わりません(写真4)。発車時刻まで待っているのでしょう。

写真5. 発車寸前にようやくポイントが切り替わった

やはりそうです。発車直後にポイントが切り替わりました(写真5)。

写真6. 常磐線と少しだけ並走する

新京成電鉄の松戸駅は常磐線の東側に同じ向きに並んでいます。そのため、松戸発車後すぐは常磐線と並走します(写真6)。

写真7. すぐに松戸行きとすれ違う

この電車が松戸を発車して2分後に次の電車が松戸に到着します。そのため、すぐにすれ違います(写真7)。

写真8. 水戸街道(国道6号線)を乗り越える

このあたりは常磐線の東側に水戸街道が通っています。その水戸街道を乗り越えます。きちんと立体交差になっています(写真8)。ここが踏切だと大変な渋滞になることでしょう。

写真9. 住宅街の駅に進入する

新京成の多くの駅はホームと出口が隣接しています。乗りたい電車が反対方向だと踏切を渡る必要がありますが、とても乗りやすいですね。丸ノ内線の一部の駅もそのような構造(駅の外から階段を下って、改札を通るとすぐにホーム)と聞いております。鉄道はアクセスのしやすさを含めて利便性を評価したいものです。

写真10. 松戸市の住宅街を走る

新京成電鉄の沿線は東京のベッドタウンとして発達してきました。とは言っても、だいぶ成熟してきています。そのため、この沿線に生まれ育った人も多いです。そのような人はここが故郷なのです。

写真11. 八柱手前で注意信号が表示される

そんなことを考えていたら、八柱手前までやってきました。八柱は武蔵野線との乗りかえ駅です。武蔵野線の駅は新八柱です。ただし、この両駅の読みは異なります。新京成の駅は「やしら」と読みます。一方、武蔵野線の駅は「しんやしら」と読みます。柱という漢字に濁点が付くかどうかの違いがあるのですね。

写真12. まもなく八柱

その八柱です。もともとの地名は「やしら」と濁らない地名でした。ただし、この地域はこの駅からは離れています。現在はこの地名はありません。著名な霊園に残っているだけです。

写真13. 八柱を出ると少しのどかになる

その八柱を出るとややのどかな風情の中を走ります(写真13)。

写真14. 松戸行きとすれ違う

新京成電鉄は10分間隔で運転されていますので、5分間隔で反対方向の電車とすれ違います(写真14)。

写真15. そろそろ鎌ケ谷市かな?

このあたりが松戸市と鎌ケ谷市の境界です(写真15)。鎌ケ谷市に入るとややのどかになる印象があります。

写真16. くぬぎ山手前の両渡り線

その鎌ケ谷市最初の駅がくぬぎ山です。ここは運転上の拠点です。ここから松戸方面に折り返すための両渡り線があります(写真16)。ダイヤが乱れた場合に活用することが念頭に最近整備されたのでしょうか。

写真17. くぬぎ山の先のポイント

くぬぎ山の先にはポイントがあります。くぬぎ山どまりの電車が車庫に引き上げる際に通ります。よく見ると松戸方面行きの線路を通ります。その間は松戸行きは運転できません。地味なネックですね。

写真18. 車両基地の脇を行く

写真19. 車両基地の脇を行く

大きな車両基地です(写真18-19)。京成と直通運転をしていますが、京成車は新京成にやってきません。そのため、京成車の姿はありません。

写真20. 新京成史上初の高架線に上がる

その先は高架化に取り組んでいる区間です(写真20)。千葉県の北部は道路事情が悪く、いつも渋滞しがちです。そのため、新京成線の線路が高架になり、踏切が解消されるのは地域交通にとっては非常に効果があることでしょう。

写真21. 高架の北初富駅

高架の北初富です(写真21)。以前は北総線と新京成が乗り入れていたと聞きます(北総線に北初富があった)。しかし、今ではその面影もありません。北総線の東京直結でその役割を失ったのです。

写真22. 北総と並ぶと新鎌ヶ谷

その北総と並ぶと新鎌ヶ谷です。ここが現代の乗りかえ駅です。北初富で北総線と新京成線が接続していた時代に比べると、東武線という機能も加わり、便利になったことでしょう。

ラッピング車を眺める

私が乗った電車は有名なアニメのラッピングがなされていました。車内放送は普通でしたので、くどくは感じませんでした。

新京成8800系ラッピング

写真23. ラッピング車外観

外観からも特異なことがわかります(写真23)。ここからは私からああだこうだと言うことはいたしません。

写真24. 特定のキャラクターがピックアップされている

写真25. 最大の敵は誰でしょうか

写真26. 中吊り広告も専用に!

写真27. 他の宇宙の人(なのかな?)と出会えるという文明の発達した社会

写真28. キャラクターの紹介

写真29. 運転席後ろはいつもどおり

この車両は多くの人の注目を浴びていました。やはり国民的なアニメなためでしょう。でも、新京成と何の関わりがあるのだろう。

新京成の将来を考える

新京成に乗っていると、長距離を乗り通すという流動はあまり見られません。バスがわりに使われているような印象を受けます。現在は、都心回帰で沿線人口が減少傾向にあるとも聞いております。そのため、8両編成を6両編成に縮小するという施策を行っています。ただし、これはサービスダウンとなります。

新京成に急行を運転して松戸と千葉の速達輸送を期待する声もあります。確かに、それも1つの方策です。しかし、松戸や柏などの地区の人はあまり千葉市に用事がないことも事実です(あるとすれば高校生くらいかな)。ましてや千葉市民は松戸や柏に出向くことはありません。やるとすれば、都心の混雑を緩和するために新京成線の速達化を行う(道路でいう外環道や圏央道のような考え)くらいでしょう。そのためには、新京成だけではなく首都圏全体の輸送改善として取り組む必要がありましょう。

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