東京の最新の乗りかえ駅を行く:半蔵門線の快挙

東京には乗りかえ駅が多くあります。2018年春にその乗りかえ駅に新しいメンバーが加わりました。このことで、半蔵門線が快挙を達成できました。このことについて詳しく触れましょう。

写真1. この道路を活用することで東京の地下鉄網が便利になる


地下鉄どうしの乗りかえ駅

東京には13の地下鉄路線があり、都心を中心にさまざまな地点を結んでいます。この多くの地点を1つの路線でまかなうことは無理ですから、13の路線が建設されています。言いかたを変えると、利用者はこの13の路線を駆使する必要があります。このときに重要なことがある路線から別の路線に乗りかえができることです。乗りかえによって、13の路線を有機的に使いこなすことができます。

では、その13の路線の乗りかえが可能か判断してみましょう(表1)。

表1. 各路線の乗りかえ可否判定

東京の地下鉄相互乗りかえ

ここでは、乗りかえ駅として認定されている駅を基準に選びました。例えば、永田町と赤坂見附は駅名こそ違いますが、公式に乗りかえ駅として認定されているため、ここでは乗りかえ駅として勘定しています。逆に、湯島と上野御徒町は歩いてすぐですが、公式には乗りかえ駅として認定されていません。そのため、ここでは乗りかえ不可能と認定しています。

例えば、銀座線について考えてみます。

・丸ノ内線とは銀座で乗りかえ可能なので○
・日比谷線とは銀座で乗りかえ可能なので○
・東西線とは日本橋で乗りかえ可能なので○
・千代田線とは溜池山王(千代田線は国会議事堂前)で乗りかえ可能なので○
・有楽町線とは赤坂見附(有楽町線は永田町)で乗りかえ可能なので○
・半蔵門線とは表参道で乗りかえ可能なので○
・南北線とは溜池山王で乗りかえ可能なので○
・副都心線とは渋谷で乗り換え可能なので○
・都営浅草線とは新橋で乗り換え可能なので○
・都営三田線とは乗りかえ不可能(交差するものの駅はない)なので×
・都営新宿線とは乗りかえ不可能(交差するものの駅はない)なので×
・都営大江戸線とは青山一丁目で乗りかえ可能なので○

この要領で各路線について考えました。それが表1です。

この表を眺めると、以下のことがわかります。

・副都心線、都営浅草線は乗りかえ可能な路線が7つしかなく、最下位である
※路線図を見るとわかりますが、副都心線は都心の西側、都営浅草線は都心の東側を通るので、交差しない路線がある。例えば、副都心線と都営三田線、南北線と都営浅草線は交差しません。もちろん、副都心線と都営浅草線は遠く離れています

・多くの路線は10路線か11路線と乗りかえ可能である
※裏を返すと、多くの路線は1路線か2路線と乗りかえできない

・唯一、半蔵門線だけが全路線と乗りかえ可能である

このように、半蔵門線は全路線と乗りかえが可能な路線です。ただし、2018年春までは日比谷線と都営浅草線に乗りかえができない路線でした。2018年春に人形町と水天宮前が乗りかえ駅に認定されたために、半蔵門線の快挙が実現したのです。

人形町から水天宮前までの乗りかえを堪能する

では、実際に人形町から水天宮前まで歩いてみましょう。

図1. 人形町と水天宮前の位置関係(googleマップより引用)

両者の位置関係を示します(図1)。両者の出入口は100mほどの距離でしかありません。そのため、乗りかえ駅として指定されたのでしょう。

写真2. 人形町の日比谷線ホーム

私は日比谷線から半蔵門線に乗りかえました。そのため、日比谷線ホームからスタートです(写真2)。

写真3. ホーム先端の改札口

ホームの中目黒よりに向かいます。そこには改札口があります(写真3)。

写真4. 半蔵門線はA2出口に向かう

改札口を出たら、A2出口に向かいます(写真4)。

写真5. 日比谷線と半蔵門線を結ぶ道路

出口を出たら、道路を歩くことになります(写真5)。この道路が日比谷線と半蔵門線を結ぶ重要な道路です。周囲は都心でありながら、落ち着いた風情です。

写真6. 水天宮前の出入口

そのような風景を多少堪能したら、すぐに水天宮前の出入口です(写真6)。

写真7. 水天宮前の出入口から改札までの通路

出入口が見えたらすぐに改札というわけではありません。通路が広がります(写真7)。

写真8. 水天宮前の改札口

そのうち、改札口が見えました(写真8)。この改札口を通り、半蔵門線に乗ったのです。おおよそ6分45秒で日比谷線ホームから半蔵門線ホームまで着けました。この所要時間であれば乗りかえ駅としてじゅうぶんに機能するでしょう。

今までは、日比谷線沿線と半蔵門線沿線は近くて遠い存在でした。今は、ここを活用することで結びつきが強くなりました。このことで便利になる人は多くないでしょう。しかし、便利になったことは間違いありません。このように、東京の地下鉄は見えないところで、少しずつ便利になっているのです。


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