総武線快速の座席確保:夕方の下りに品川で座れる?

記事上部注釈
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東京と千葉を結ぶ大動脈、総武線。その快速電車は東京から千葉まで40分で結ぶとあって、混雑します。その混雑を避ける方法が座ることです。夕方ラッシュ時に東京から座ることは難しいでしょうが、品川ではどうでしょうか?実際に品川に到着する電車の空席状況を調べました。

E217系(品川)

写真1. 横須賀線上りが停車している様子

簡単な結論

本文が長いため、簡単に結論をまとめます。

・品川到着断面で前列車間隔が10分以内の両先頭車だと着席チャンスあり
・前列車間隔が5分以内だとその可能性はさらに大きい
・前列車間隔が15分以上だと着席は考えないほうがよい

調査方法と判定方法

まずは、調査方法を示します。その後、調査結果からどのように「着席可能か」ということを考察する方法を述べます。

混雑調査の方法

弊サイトでは混雑ポイントという概念を導入しております。その概要を示します(表1)。

表1. 混雑ポイントの概要

乗車ポイントの概要

せっかくなので、120ポイント~160ポイントの様子をご覧いただきましょう(写真2-4)。いずれも個人情報を守ることを目的に、画質を落としています。

混雑ポイント120ポイント相当

写真2. 混雑ポイント120ポイントの様子(右上に私の指が写っていますね…)

混雑ポイント140ポイント相当

写真3. 混雑ポイント140ポイントの様子(右上に私の指が写っていますね…)

混雑ポイント160ポイント相当

写真4. 混雑ポイント160ポイントの様子(写真3と異なり、ドア部分が圧迫されていることがわかります)

着席可能かの判断

着席可能かどうかの判断はいろいろありますが、到着時に空席があることが着席可能であるという判断とします。品川で空席があれば確実に着席できるというのがその根拠です。実際には品川での降車がありますので、もう少し座席にありつきやすくなることでしょう。

実際の混雑データ

では、実際の混雑データから、着席可能かの推定を実施します。

実際の混雑データ

まずは、実際の混雑データです(表2)。80ポイントだと空席がない状態、60ポイント以下だと空席がある状態とお考えください。

表2. 横須賀線品川上り混雑(夕方ラッシュ時)

横須賀線品川上り混雑(夕方ラッシュ時)

着席可能かの判断

この結果を見ると、着席可能かどうかは難しいです。確実に着席狙いであれば、以下の条件を全て満たす必要があります。

・前列車間隔が10分以内であること
・先頭車両か後部車両であること

具体的には、17:46発(前列車間隔6分)、18:09発(前列車間隔7分)、18:33発(前列車間隔4分)の11号車と増1号車であれば着席チャンスがあります。特に、18:33発は前列車間隔4分であるため、着席チャンスが多いです。

逆に、前列車間隔が15分以上経過している場合は、着席を考えないほうが良いでしょう。具体的には、18:02発(前列車間隔16分)、18:59発(前列車間隔15分)の混雑は激しいです。程度に差こそあれ、どの車両も座席が埋まっています。また、一部の車両は吊革がある程度埋まるほど混んでいます。

列車や号車によって差はあるものの、座席がほとんど埋まっていないということはありません。このことから、横浜を主目的地(通勤先)にする人も多いことがわかります。

コラム.品川始発の着席可能性

品川始発であれば着席チャンスに恵まれそうです。実際にはどうなのでしょうか。着席可能性が高そうな西大井より(増1号車より)で観察しました。

まず、品川始発の総武線快速の確認です。具体的には、以下の電車が該当します。

17:57発快速千葉行き

この他には、夕方~夜間の下りは該当しません。全て大船方面始発か東京始発です。

E217系(品川14番線)

写真5. 発車5分前で満席

千葉から快速品川行きとして17:49に終点の品川に到着します。それから2分、17:51には座席は埋まってしまいます。多くの品川利用者がこの始発を狙っていることがわかります。その後、発車5分前には座席が埋まっている様子がわかります(写真5)。

E217系(品川14番線)

写真6. 発車直前では立ちも発生

その後、発車時刻を迎えます。そのときには、立ちも発生しています(写真6)。近距離利用の人はわざわざ品川で座席を狙うこともありませんから、この座席はなかなか空かないでしょう。逆に、大船方面からやってくる電車は新橋や東京で座席から降りる人もいることでしょう。そのため、品川始発で着席できない場合は、別の電車の空席を探すほうが良いかもしれません。

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