天王寺駅を楽しむ(構内図と上空からの観察も収録!)

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

大阪の南側の拠点、天王寺駅。大阪駅直通電車が充実するなど、かつての重要性は低下していますが、それでも繁華街にある駅として大阪市内でも有名な駅の1つです。そんな天王寺駅を楽しみました。

写真1. ビッグジャンクション、天王寺駅

復習:天王寺駅の概要

天王寺駅の概要を紹介します。

天王寺駅の位置

天王寺駅の概要

  • 位置:大阪府大阪市天王寺区悲田院町10-45
  • 路線:JR大阪環状線、JR関西本線(大和路線)、JR阪和線、地下鉄御堂筋線、地下鉄谷町線
  • 規模:9面12線(JR)+3面5線(地下鉄)
  • 備考:至近距離に大阪阿部野橋駅あり

図1. 天王寺駅の位置(googleマップより引用)

天王寺駅は大阪市の南部にある駅です。大阪環状線の南側に位置し、そこから大和路線と阪和線が分岐する格好です。とはいえ、大和路線はJR難波が拠点であり、天王寺は途中駅です。

このほかに地下鉄が2路線通っており、梅田方面に向かうことが可能です。特に地下鉄御堂筋線はなんばを通っており、大阪市内の南北軸として活躍しています。

天王寺そのものは大阪の中心ではありませんが、交通の結節点としてそれなりに繁栄しています。東京でいう上野に相当するのでしょうか。とりわけ、阪和線は元私鉄として独立しており、天王寺始発とするほかなかったのです。

この状況はJRになって変わります。阪和線の線路を天王寺で大和路線の線路につなげ、阪和線と大和路線の直通運転を可能にします。大和路線の線路は新今宮で大阪環状線の線路に接続しており、それを伝えば大阪環状線に入れます。こうして、阪和線と大和路線の大阪駅直通は強化され、天王寺駅で強制的に下車する機会も減りました。

天王寺駅の構造

天王寺駅の構造は複雑で、すんなりとは理解できません。そのため、構内図を使いながら構造を紹介します。

図2. JR天王寺駅の構内図(JR西日本公式サイトより引用)

図3. 地下鉄天王寺駅構内図(Osaka Metro公式サイトより引用)

大まかな位置関係は以下の通りです。

  • JR駅はおおむね東西方向に線路がある
  • JR駅を基準にすると駅の西側に南北に貫くように谷町線が通る
  • JR駅を基準にすると駅の南側に東西に貫くように御堂筋線が通る
  • JR駅はやや高い位置に阪和線ホーム、低い位置に大阪環状線ホームと大和路線ホームがある
  • JR駅は北から阪和線ホーム、大阪環状線ホーム、大和路線ホームと並ぶ

わかりにくいのは、同じJR天王寺駅であっても阪和線ホームとそのほかのホームの高さが異なることです。これは阪和線がもともと私鉄発祥の鉄道であり、国鉄と異なる場所にホームを設置したためです。さらにその経緯で大和路線ホームから発車する阪和線列車が存在することも混乱する要因でしょう。

実際に天王寺駅を楽しむ

御託はこの程度にして、実際に天王寺駅を楽しみましょう!

天王寺駅を歩く

写真2. あべのハルカス側から天王寺駅を眺める

あべのハルカス側(南側)から天王寺駅を眺めます(写真2)。MIOというのは駅ビルで、ファッションビルです。ただし、大阪らしくたこ焼き屋が入る庶民的なフードコートもあります。

写真3. 南口から駅構内に入る

南口側から駅構内に入った構図です(写真3、写真2より1階ぶん下の階です)。

写真4. 大きな中央改札がある

大きな中央改札があります(写真4)。大阪環状線ホーム(左手)と大和路線ホーム(右手)の間にあります。もっともこのような知識はなくとも電光掲示板が設置されており、行きたい場所が何となくわかっていればそれを見て進むだけです。

写真5. 改札内から改札口を眺める

改札内から改札口を眺めます(写真5)。新鮮なのはこちら側にも電光掲示板があることです。JR東日本ならこの位置に電光掲示板はないことでしょう。

写真6. 改札を入って左手を眺める

改札を入って左手を眺めます(写真6)。大阪環状線ホームがあります。ただし、思考停止して大阪方面に向かうのに14番のりばに向かうと15分待ちが発生する可能性があります。多くの時間帯で15分に2回が大和路線ホームから発車するのです。

それを判断するために各ホームへの階段に電光掲示板が必要です。

(参考)写真7. 各ホームの発車案内(名古屋で撮影)

写真8. 少し進んだ場所で振り返る

少し進んだ場所で振り返りました(写真8)。

写真9. 阪和線ホームに差し掛かる(2022年に撮影)

進むと阪和線ホームに差し掛かります(写真9)。民鉄型ターミナルを思い出させる頭端式ホームの駅です。

写真10. 阪和線ホームの光景

阪和線ホームの光景を別の角度から撮影しました(写真10)。基本的に線路の両面にホームがあり、片方が乗車専用、もう片方が降車専用です。

写真11. 阪和線ホームの光景

阪和線ホームの光景です(写真11)。日中時間帯の利用はそこまで多くないのでしょうから、乗車専用や降車専用と分けずに、大阪環状線や中央改札に近い2線だけ使ったほうが利便性は上がるように感じます。

写真12. 普通だけが表示される

普通だけが表示される電光掲示板です(写真12)。

写真13. 普通電車がやってきた

普通電車がやってきました(写真13)。阪和線は混雑するという部外者のイメージがありますが、3ドアクロスシート4両編成が15分間隔でじゅうぶんというのは驚きです。快速系と車両を共通させることで運用が合理的になるという理由と思いますが、首都圏の人間にとっては4ドアでないのは奇妙に感じます。

写真14. 阪和線ホームの光景

この8番のりばから1番のりば側を撮影しました。かつてはここから特急くろしおが発車したこともあり、この広大な構内はフルに活用されていたのでしょう。

時代が下っても2011年以前は快速が20分間隔、普通が10分間隔の毎時9本がこの阪和線ホームから発車していました。2011年以降は区間快速と普通がそれぞれ毎時4本ずつの合計毎時8本となり、やや寂しくなりました。

写真15. ホームにベンチがある

ホームにベンチがあります(写真15)。JR西日本の研究により、この方向のほうが安全性が高いのですが、見ず知らずの人が向かい合う配置はなかなか新鮮です。

写真16. 阪和こ線橋の様子

阪和こ線橋の様子です(写真16)。東口はメイン改札ではないのか、こちらを通る人は少ないです。

写真17. 阪和こ線橋から大阪環状線、大和路線の上に移る

阪和こ線橋から下り、大和路線の上を歩いているところです(写真17)。現代の阪和線の長距離列車は大和路線ホームから発車しており、むしろこちらがメインという印象です。

写真18. 大和路線ホームで繰り広げられる芸術的光景

大和路線ホームといいながら、15番のりばは阪和線ホーム、16番のりばは大和路線ホームです。関空快速を大和路線普通が待っており、大阪駅から大和路線の各駅にロスタイムなく乗りつげるように工夫されています(写真18)。もちろん逆方向も同様のオペレーションが採用されています。

JR難波との利用ではロスタイムが生じますが、JR難波の利用は多くないと思われ(日中時間帯のJR難波発着の快速は消滅した)、全体としてはこのダイヤのほうが効用が大きいのでしょう。

写真19. 阪和線と大和路線は同時に発車!

阪和線と大和路線は同時刻に発車します(写真19)。

動画1. 201系発車の様子

その大和路線の発車風景を動画で撮影しました(動画1)。徐々に数を減らしている201系電車です。

写真20. 大阪環状線ホームを眺める

大和路線ホームから大阪環状線ホームを眺めます(写真20)。15分間隔の大阪環状線周回列車です。大和路線や阪和線の大阪駅直通が増えたため、大阪環状線の大阪方面の電車は17番のりばや18番のりばから発車することが多いです。

写真21. 大阪環状線が停車中

15分間隔の大阪環状線周回列車(内回り)と天王寺始発の大阪環状線が停車中です(写真21)。手前に見える電車は阪和線直通ですが、ここ天王寺では阪和線直通という案内ではありません。

写真22. その内回りのりばに向かう(23年に撮影)

その内回りのりばに向かいます(写真22)。先発の普通は大阪行き?

写真23. 大和路線の電車がやってきた(2023年に撮影)

大和路線の電車がやってきました(写真23)。このときはダイヤが乱れており、特殊な取り扱いだったのでしょう。阪和線系統は天王寺のホームで直接折り返し、大和路線系統は引上線を活用と、両線で扱いを変えています。こうすることで、両者のダイヤ乱れが干渉しにくいようにしています。

あべのハルカスでの休憩

さて、あべのハルカスのカフェ(カフェチャオプレッソあべのハルカス店)で優雅に休憩しましょう!

写真群1. 阪和線系統が天王寺に入線、大阪環状線内回りが天王寺を発車!

阪和線普通が天王寺に入線し、大阪環状線内回り(大阪から阪和線直通の快速)が天王寺から出発しました(写真群1)。

写真群2. 阪和線特急が発車!

阪和線特急が発車しました(写真群2)。大和路線の線路を越えて阪和線に入ります。

写真群3. 阪和線区間快速が発車

阪和線区間快速が発車しました(写真群3)。

写真群4. 環状線の内回りと外回りがすれ違う

環状線の内回りと外回りがすれ違います(写真群4)。いずれもクロスシート車であり、大阪環状線のクロスシート車の割合が高いことを示す1つの場面です。

写真群5. 特急はるかの天王寺到着と天王寺発車

特急はるかが天王寺に到着した場面と天王寺を発車した場面です(写真群4)。これらはほぼ同時であり、大和路線-阪和線の連絡線をほぼ同時に通過することになります。このことで、特急列車と天王寺発着阪和線が同時に通ることを防ぎ、平面交差の影響を減らしています。ここで眺めたときにその芸術性に舌を巻きました。

写真群6. 大和路線普通が発車!

大和路線の普通が発車しました(写真群6)。

ダイヤが乱れていなければ15分サイクルのパターンダイヤで列車が動く様子を眺められます。線路の組みかたと列車群の動きがわかる「生きたジオラマ」を見ることができ、実際の運用を学ぶことができます。まさに生きた教材として機能しているカフェであり、大阪観光の白眉といえましょう。

なお、周囲は世間話に興じるか読書等をするかであり、このカフェ本来の役割を放棄している顧客が多いように感じました。

あれ、優雅な休憩は?

天王寺駅に触れ合ってみて

写真24. 持て余し気味な阪和線ホーム

今回、行程の都合上、大阪環状線の南側の駅で降車することになりました。天王寺駅にはほかの機会でも通ったことがありますが、それなりの規模でそれなりの活気があり、まさに都市の駅という風景がそこには広がっていました。

一方、阪和線ホームが別の階層にあるなど、現在の路線網にはそぐわない面もあり、その点は苦労しているように感じました。駅や路線網は過去の整備状況に影響されることを改めて実感しました。また、活気があることは交通網が道具として活用されていることを示しており、ある意味心地よい空間と感じました。

前後を読みたい!

果たして前後はどこに行ったのでしょうか?

(←前)新快速での米原から大阪への移動

天王寺駅を楽しむ:現在地

大阪から北九州への船旅(次→)

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする