万座毛を楽しむ

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沖縄でも有名な景勝地の万座毛。入場料金が100円とられるものの、独特の風景が楽しめる場所です。そんな万座毛の風景とバスアクセスについて紹介します。

写真1. 曇りでもダイナミックな風景が楽しめる

万座毛の概要

万座毛は、沖縄本島にある景勝地です。那覇市内からはかなり離れている場所(図1)で、「午前中に首里城、午後に万座毛に行こう!」という安易なプランニングはやってはなりません。

図1. 万座毛の場所(googleマップより引用)

万座毛の概要

・名称:万座毛(まんざもう)

・所在地:沖縄県国頭郡恩納村恩納2767

・営業時間:8:00~18:00
 ※上記の営業時間は11月~3月のもの、4月~10月は20:00まで

・休館日:なし(年中無休)
 ※台風などの自然災害時は別途閉館

・入場料:100円

・公式サイト:万座毛株式会社

万座毛は沖縄本島の中央付近にある景勝地です。琉球王、尚敬が「万人が座するに足る毛(野原)」として賞賛し、名前がついたと言われています。

現在(2020年10月から)、万座毛株式会社により運営がなされていて、入場には100円が必要です。入場料を取る施設があり、そこを通らないと万座毛そのものに向かうことはできません。そして、順路が決められているので、入場料を支払わないと逆に進むことになり、悪目立ちするでしょう。

そのような施設を運営されている関係上、「営業時間」が決まっており、8:00から18:00までです。ただし、夏場に相当する4月~10月については20:00まで営業しています。夏場でも開始時間は同じです。

単に景色を楽しむのだけではなく、休憩施設も完備しています。軽食をとることも可能です。そのようなきれいな施設を使えるので、100円を支払うことは損ではありません。

万座毛のアクセス紹介

では、その万座毛へのアクセスはどうなのでしょうか。多くの人が自動車によるアクセスなのでしょうが、私のように公共交通機関でアクセスしたい人もいましょう。

高速バスの利用:エアポートシャトルバス

那覇市内からのアクセスで最もスムーズなのが、沖縄エアポートシャトルバスです。

図2. ナビービーチから万座毛までの徒歩経路(googleマップより引用)

沖縄エアポートシャトルバスだと、那覇空港や県庁北口から近くのナビービーチまで乗り換えなしで向かえます。ただし、ナビービーチから万座毛まで歩く距離が長いのが大変です。沖縄エアポートシャトルバスの時刻表を示します(表1)。

表1. 沖縄エアポートシャトルバスの時刻表(特急便を除く)

万座毛アクセス

※特急便は通過するので掲載していません
※突発的な運休(新型肺炎ウィルスの感染状況など)があるので、最終確認は沖縄エアポートシャトルバスの公式時刻表で!

市内との所要時間は1時間20分ほどですが、やや歩くのが難点のアクセス方法ですね。運賃は1600円です。

同様に那覇市内と名護市を結ぶ111、117系統、やんばる急行バス(888系統)はこのエリアを通らないので、利用してはなりません。

奨励:路線バス120系統(20系統)

もう少し近いバス停が、恩納村役場です。このバス停は高速バスは見向きもせず、路線バスしかやってきません。「那覇空港や那覇市内からだと面倒なんでしょ?」という先入観がありますが、そんなことはありません。20系統、120系統ともに那覇市内から直通ですし、120系統だと那覇空港と那覇市内の双方から直通です。

那覇バスターミナルから名護まで向かうのが20系統、那覇空港-那覇バスターミナルを延長運転したものが120系統ですので、那覇市内との行き来という観点で見ると、どちらも同じです。

詳細なバス路線図などはバスマップ沖縄をご参照いただきたいのですが、基本的には那覇バスターミナルから恩納村役場まで1時間40分程度で向かうことができ、毎時2本程度が運転されています。ただし、パターンダイヤが形成されておらず、「毎時○分にやってくる」のような規則性はなく、利用しにくい面もあります。

那覇の繁華街の国際通りから乗ることも可能です。高速バスは国際通りを通りませんので、利便性は勝ります(国際通りがトランジットモールとなる日曜は別経路を通る)。那覇バスターミナルからだと1390円です。

図3. 恩納村役場前から万座毛までの徒歩経路(googleマップより引用)

恩納村役場前(おんなそんやくばまえ)から万座毛までは1km程度です。ただし、バス停から駐車場までは700m程度なので、自動車アクセスよりも歩く距離は片道700m程度の増加です。

万座毛を楽しむ

さて、実際に万座毛に行ってみましょう!私は路線バスの120系統を使いました。そのため、恩納村役場前からのアクセスです。

万座毛へのアクセス

恩納村役場前から歩きます。

写真2. 恩納村役場前の国道58号線の風景

恩納村役場前で降りたら、国道58号線を下ります(写真2)。すぐに万座毛の案内がありますので、左手に進みます。

写真3. 万座毛に向かう道

万座毛に向かう道は生活道路という感じです(写真3)。進行方向右手に墓が見えました。沖縄独特のスタイルですね。ここで私は進行方向右側の歩道を歩いていますが、進行方向左側の歩道を歩くのが正解です。

写真4. 坂を登る

坂を登ります(写真4)。万座毛の標高は周囲より高いためです。

写真5. 沖縄らしい光景が続く

沖縄らしい光景が続きます(写真5)。恩納村はリゾート地ですが、歩いている周辺はリゾート感はなく、普段の生活が感じられる場所です。

写真6. 歩道は終了

進行方向右側の歩道は終了です(写真6)。このことを知らずに進行方向右側の歩道を歩いてきたので、ここで道の反対側に移動です。

写真7. 万座毛の施設が見えてきた

万座毛の施設が見えてきました(写真7)。万座毛そのものを見るためには、この観光センターを通る必要があります。

写真8. 万座毛に到着!

万座毛に到着です(写真8)。ここの建物で施設維持用の100円を支払います。こんな施設は要らないから、タダで見させてほしい。

万座毛からの風景

さて、100円を支払い、万座毛を堪能します。

写真9. 万座毛に着いたあかし

施設を出ると、すぐに屋外に出て、毛筆体の「万座毛」のありがたい文字が出迎えてくれます(写真9)。ありがたい気分になりますね!

写真10. 1本道を進む

1本道を進みます(写真10)。順路は1通りしかないので、迷うことはありません

写真11. 万座毛のお出まし!

万座毛の典型的な光景のお出ましです(写真11)。像の鼻のような岩が特徴です。パオーンとしているでしょ?

写真12. 万座毛のお出まし!

もう少し進んだ場所から撮影してみました(写真12)。こちらのほうがわかりやすいでしょうか。

写真13. 海が広がる

海が広がります(写真13)。海に近い場所は安全のためか、立入禁止です。

写真14. 厳しい地形

もう少し別のアングルで撮影してみました(写真14)。岩の間から海が見え、厳しい地形であることがわかります。

写真15. 波が打ち付ける

波が打ち付けます(写真15)。この日も風が強かったように記憶しています。

写真16. 対岸が見える

万座毛の北側に小さな湾があり、その湾の対岸にはリゾートホテルがあります。そのエリアを撮影してみました(写真16)。

写真17. 岩が見える

もう少しアングルを変えてみましょう。海に岩があることがわかります(写真17)。

写真18. 平原のほうを見る

海の反対側を見てみましょう。言われてみれば、平原が広がっているようにも見えます(写真18)。

写真19. ビジターセンターに戻ってきた

ビジターセンターに戻ってきました(写真19)。ここで上手なのは、1Fではなく2Fに誘導し、2Fの飲食店に寄らせる動線になっていることです。最初に飲食店に寄らせるのではなく、歩き疲れたころに飲食店に寄らせるのがミソなのでしょう。単に100円を取るだけではなく、飲食代も落としてもらおうという策略です。

ビジターセンターを眺める

せっかくビジターセンターに戻ってきたのですから、中を散策してみましょう!

写真20. 2Fの中央部分の光景

2Fの中央部分です(写真20)。いくつかの飲食店があるのがわかります。この左側にも飲食店とトイレがあります。

写真21. もう少し先から眺める

もう少し先に進んだアングルです(写真21)。

写真22. 右側を眺める

右側を眺めます(写真22)。ここはみやげ物屋だったかな。

写真23. 後ろを振り返る

後ろを振り返ります。ここからやってきました(写真23)。ここから万座毛に行ってはいけません!

写真24. 左手を眺める

左手を眺めます(写真24)。ここにも飲食店があります。自称、海ぶどう丼の元祖とのことです。

写真25. 下を眺める

下を眺めます(写真25)。吹き抜けで開放感のある造りです。

写真26. やはり開放感がある

やはり開放感があります(写真26)。内装を見ると、新しさを感じさせます。それもそのはずです。2020年10月に開業した施設で、世間を論争の渦に湧かせた、山手線の新駅の「高輪ゲートウェイ駅」よりも新しいのです。

バス停まで戻る

さて、バス停まで戻りましょう!バスが時間通り来ないこともありますので、バスロケーションシステムにあらかじめアクセスすることも手です。この記事を執筆中に恩納村役場前のバスロケーションシステムを探しました!そのバスの位置でこの施設を出る時刻を変えるのも良いでしょう!

名護方面行きのバスロケーションシステム
那覇方面行きのバスロケーションシステム

写真27. お墓がある

沖縄様式のお墓があります(写真27)。

写真28. ビューティサロンもある

途中、美容室だか理容室の建物を発見しました(写真28)。今は使われているのでしょうか。

写真29. 細い道が分岐する

細い道が分岐します(写真29)。この道を進むと、観光地化されていない恩納村がそこにはありそうです。

写真30. 国道58号線の手前に戻ってきた

国道58号線の手前まで戻ってきました(写真30)。

写真31. バス停が現れる

国道を右に曲がり、バス停を見つけることができました(写真31)。バス停でバスがすぐにやってこなくて不安になることもあるでしょう。その場合は、バスロケーションシステムのQRコードが掲示されていますので、そのURLにアクセスすると良いでしょう。バスロケーションシステムはガラケー用の画面です。懐かしの携帯サイトという感じです。

万座毛に行ってみて

今回、路線バスで万座毛に向かってみました。名護市内から那覇市内まで路線バスで3時間弱の旅です。その3時間弱の旅にもう1時間プラスすることで、景勝地である万座毛を堪能することができました。美ら海水族館と那覇市内の間にあるので、立ち寄るにはちょうど良いスポットです。

万座毛は独特の雰囲気があります。私は天候にはそう恵まれず、曇りの中での訪問となってしまいました。それでも、感動的な景色がそこにはありました。沖縄の天候は変わりやすいです。雨が降っていることもあるでしょう。そのようなときには、屋内の休憩所で少し休みつつ、天候が変化するのを待つことも良いでしょう。幸いなことに休憩スペースがあります。

バスロケーションシステムでバスの接近情報を眺めながらの万座毛訪問もまた良いものでしょう。

前後を読みたい!

さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

←(前)辺戸岬へのアクセスと訪問(バス時刻表も掲載)

万座毛を楽しむ←今ココ!

首里城のアクセス(ラクな方法も収録!)(次)→

今回の旅行記全体を知りたい人はこちら!

はじめての沖縄旅行の手引き(公共交通で楽しむ方法を伝授!)

※それぞれ別ウィンドウで開きます。

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