りんかい線(ダイヤパターン紹介)

ゆりかもめとともにお台場地区へのアクセス手段となっているりんかい線。埼京線に乗り入れて渋谷や新宿にも直結するなど広域からお台場に直結するという付加価値のある路線でもあります。直通運転をしているということはダイヤも直通先の都合に合わせる必要があります。そんなりんかい線のダイヤを紹介します。

70-000系(大崎)

写真1. 大崎に停車中のりんかい線

前提知識:りんかい線の停車駅

りんかい線には各駅停車、快速と通勤快速が運転されていますが、いずれも埼京線内の停車駅の違いだけでりんかい線的には各駅にとまります。したがって、本記事では特に種別については言及しません。

大崎で山手線、大井町で京浜東北線と東急線と連絡し、これらの路線からお台場への最短経路として機能しています。もう片方の端の新木場で京葉線と有楽町線と連絡します。

りんかい線の朝ラッシュ時のダイヤパターン

りんかい線の朝ラッシュ時の利用は大崎や大井町から、臨海・お台場地区への流れが主体です。そのため、本記事では大崎から新木場に向かう流れを紹介します。

大崎断面で7:32~8:31で以下の内訳で運転されています。

・埼京線からの新木場行き:9本
・大崎→新木場:2本

合計11本運転で、平均5~6分間隔で運転されています。ラッシュ時は極力大崎始発の運転ではなく、埼京線からの直通電車を運転する努力が見られます。その証拠に、大崎発7:57~8:59は全て埼京線からの直通電車です。これは埼京線の混雑均等化の意味でも、りんかい線の混雑均等化の意味でも重要な施策ですし、大崎での折り返しを排除してオペレーションをスムーズにする意味でも重要な施策です。

りんかい線の日中時間帯のダイヤパターン

日中時間帯は毎時7本が運転されています。いかにも中途半端な本数で最大待ち時間は11分と感心できないダイヤです。大崎延伸までは6両編成による毎時8本運転でしたが、現在は10両編成による毎時7本運転と後退してしまっています。埼京線との直通の関係上10両編成が不可欠な一方、そこまで利用が多くないので本数を抑制しているのでしょう。

埼京線直通は毎時3本、残りの4本は大崎折り返しです。毎時4本といえば湘南新宿ラインの本数と合致します。では、湘南新宿ラインとの接続はどうなのでしょうか。大崎発と大崎着の場面で考察してみましょう。

コラム:大崎での接続状況
12時台を抜き出して、りんかい線と湘南新宿ラインの接続状況を確認しましょう。簡単のために新木場方面-新宿方面の接続のみ触れることにし、新木場方面-横浜方面の接続は割愛します(このような利用客の多くは大井町で乗りかえることでしょう)。

新木場方面→新宿方面(りんかい線の大崎着)

・(大崎着)12:12/(相鉄線からの新宿行き)12:13発、(湘南新宿ライン)12:25発
※1分乗りかえに失敗した場合、湘南新宿ラインよりも前に直通電車がやってくるので、この乗りかえは無意味です。

・(大崎着)12:28/(湘南新宿ライン)12:36発

・(大崎着)12:49/(湘南新宿ライン)12:55発

このように接続は全く考慮されていません。これでは直通電車以外は利用しにくいです。ゆりかもめとの競合を考えるのであれば、もう少しまともにするべきでしょう。

新宿方面→新木場方面(りんかい線の大崎発)

・(湘南新宿ライン)11:58/(大崎発)12:09
 ※11:58の後に直通電車があるので、この乗りかえは無意味です。

・(湘南新宿ライン)12:27/(大崎発)12:30

・(相鉄線直通電車)12:44/(大崎発)12:45

・(相鉄線直通電車)12:44/(大崎発)12:55

接続が良い場合もありますが、4本中2本は接続電車がなく、新宿方面からの乗車チャンスは毎時5回しかありません。これでは新橋から4~5分間隔で頻発しているゆりかもめに全く歯が立ちません。

接続を改善するには?

これを改善するには埼京線の快速を15分間隔に変更し、同じく15分間隔の湘南新宿ラインに接続する大崎発着を15分間隔で設定することです。湘南新宿ラインは大崎で完全な15分間隔ではありませんので、りんかい線も等間隔運転にはなりませんが、もともと等間隔運転はなされていません。なので、等間隔運転ではないことそのものは問題ないでしょう。

また、この場合、接続相手が30分間隔の相鉄線直通でも問題ありません。相鉄線直通電車が新宿折り返しなので(池袋や赤羽をカバーする)湘南新宿ラインより価値は落ちますが、これは相鉄線直通電車と埼京線の新宿折り返しを直通すれば良いことです。

りんかい線の夕方ラッシュ時のダイヤパターン

新木場断面で18時台は10本運転されていて、だいたい5~8分間隔です。線内利用を考えると、特に不満はありません。その10本の内訳は以下の通りです。

・埼京線直通:6本

・大崎行き:4本

埼京線直通が毎時6本あり、その間隔は6~14分です。たまたまなのか、大崎で湘南新宿ラインか相鉄線からの新宿行きに接続しており、渋谷・新宿方面の乗車チャンスも毎時10回確保されています。

全体の利便性を考慮するのであれば、大崎行きの4本を埼京線直通に変更するのが望ましいです。しかし、そうすると新宿始発の埼京線が毎時6本から毎時2本に減ってしまい、新宿からの着席チャンスが大幅に減ります。このような事情も考慮したダイヤなのでしょう。

りんかい線のダイヤパターンまとめ

E233系(大崎)

写真2. 大崎に停車する電車(JR車ばかり!)

埼京線直通という飛び道具で渋谷や新宿に直結しているりんかい線。しかし、その裏には直通するがゆえの制約があることが確認できました。とはいえ、接続時間を一定にすることはJR東日本の協力が必要(大崎駅もJR管轄!)で、一筋縄ではいきません。昔から大崎の接続は厄介な課題でしたが、埼京線-相鉄線直通電車の運転開始にともなう新宿-大崎の増発で、(接続する対象が増えたこともあり)やや改善されたようにも感じます。

このように、ゆりかもめより知名度は劣るものの、全列車10両編成で大量輸送が可能なりんかい線。沿線で大規模なイヴェントがあるとその機能をいかんなく発揮します。このように、独自の地位を確立しつつ、今日もりんかい線は独自の役割を担っているのです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする