北陸新幹線「かがやき」号のグリーン車の乗車記(車内と車窓を収録、富山→東京、21年夏)

北陸新幹線の最速達種別の「かがやき」号。そんなかがやき号にはグリーン車とグランクラスが連結されています。その中のグリーン車で贅沢な旅を楽しみました。

かがやき(東京)

写真1. 東京に到着!

グリーン車料金の概要

まず、グリーン料金の概要を復習しましょう。

新幹線にしろ、在来線にしろ、急行と特急のグリーン料金は同じです。ただし、JR東日本管内(JR西日本管轄の北陸新幹線区間)も含むは、他の会社よりも割安で利用できます(表1)。

表1. JR東日本管内のグリーン料金

新幹線グリーン料金

ただし表1はJR東日本管内、JR西日本管内(北陸新幹線)で完結する利用であり、上越妙高という会社境界をまたがった利用は別途加算されます。

上越妙高をまたがって利用する場合(例. 長野-富山)は上記金額に1050円を加算します。ただし、4190円の距離の場合は、4190円+1050円の5240円でなく、1060円の加算です。JRの指定席には繁忙期や閑散期などの区分けがありますが、グリーン料金にはそのような規定はなく、通年で料金は一定です。また、ベースとなる特急料金も通年で一定(通常期の指定席料金)ですから、真の意味でグリーン車に乗る際の料金は通年で一定なのです。

グリーン車車内の堪能

さて、北陸新幹線「かがやき」号のグリーン車はどのような車内なのでしょうか。北陸新幹線にはJR東日本車とJR西日本車がありますが、両者の区別はつきません。乗るうえでは同一(ただし車内チャイムが異なる)と考えて差し障りありません。また、「はくたか」や「あさま」、そして「つるぎ」に至るまで車内は変わりません。これは車両を統一して運用の効率を高める意味があります。

とにかく、北陸新幹線のグリーン車はみなこの内装です。

写真2. 重厚な出入口付近

11号車の出入口付近です(写真2)。JR東日本の新幹線グリーン車はデッキと客席部分の仕切扉に窓ガラスはありません。ドイツオーストリアの高速列車と大きな違いですね。

写真3. 通路の様子

通路の様子です(写真3)。これは11号車から12号車を向いた様子です。

写真4. 洗面所の様子

洗面所の様子です(写真4)。黒系のカラーがシックで良い感じですね!

写真5. 車内全景

さて、車内に入ってみましょう(写真5)!重厚な印象の色の座席、電球色の照明、イカした間接照明など、高級感のある印象です。

写真6. 座席周辺

座席を側面から眺めてみました(写真6)。窓側の座席の上にも補助照明があります。高級な空間は明るくない照明が分散配置されています。そのセオリーに従った空間ともいえます。

写真7. 座席から車内を眺める

座席から車内を眺めてみます(写真7)。やはり高級感あるように見えます。

写真8. 座席の様子

座席の様子です。周囲で実践されている人は少なかったように見えますが、座席の枕を上下に動かすことができます。

写真9. 窓側に照明がある

窓側の照明を撮ってみました(写真9)。

写真10. 座席背面の様子

座席背面の様子です。テーブルが備わっています(写真10)。

写真11. テーブルを展開

テーブルを展開してみました(写真11)。

写真12. テーブルを手前に引き出す

北陸新幹線E7系のグリーン車のシートピッチ(座席の前後間隔)は1160mmと広いです。足元が広いのは良いのですが、そうするとテーブルとの間隔が開いてしまいます。それを解消するための策として、テーブルを手前に引き出すことができます。

写真13. リクライニング機構もある

当然ながら、リクライニング機能もあります(写真13)。

写真14. ドリンクホルダーがある

ひじ掛けを見てみましょう。ドリンクホルダーの説明があります(写真14)。

写真15. ドリンクホルダーに展開

ドリンクホルダーに展開してみました(写真15)。ここまで見てみて、座席には一通りの設備が備わっていることを確認しました。

次にトイレを見てみましょう。

写真16. 大型で清潔なトイレ

大型で清潔なトイレです(写真16)。

写真17. トイレの様子

反対側から眺めてみました(写真17)。

富山から東京の車窓

さて、富山から東京までの車窓を堪能しましょう!

写真18. かがやき号がやってきた

かがやき号がやってきました(写真18)。かがやき号は金沢から東京まで富山、長野、大宮、上野にしかとまりません。金沢から東京の所要時間は2時間30分前後です。最速達便は2時間27分で上野を通過します。なお、最速達便で富山から東京までは2時間台です。

写真19. 住宅と田園風景の競演

住宅と田園風景の競演です(写真19)。富山県は散村と呼ばれる景観が広がる地域があります。

写真20. 海が見える

日本には多くの新幹線がありますが、海が見える区間はそう多いものではありません。その貴重なカットです(写真20)。

写真21. 黒部宇奈月温泉付近を走行中

黒部宇奈月温泉付近を走行中です。この近くに富山地方鉄道の新黒部駅がありますが、所要時間は格段に違います。ここから富山地方鉄道に乗ると宇奈月温泉に向かうことができます。もちろん、わがかがやき号は通過します。

写真22. 黒部川を渡る

黒部川を渡ります(写真22)。このあたりはだいぶ川幅が広いですね。

写真23. 田園風景と海の競演

田園風景と海の競演です(写真23)。この後にトンネルに入りました。新幹線は高速性と引き換えに風景を失っている点は否定できません。もっとも、高速なのでトンネルにいる時間も短いです。

写真24. 糸魚川の市街地が近づく

糸魚川の市街地が近づきます(写真24)。ここは新潟県です。海が近いですね。日本の新幹線の中でも最も海に近い場所なのかもしれません。

写真25. セメント工場がある

セメント工場があります(写真25)。このような製造業が日本の産業を下支えしているのです。

写真26. 田園風景が広がる

トンネルを出ました。上越妙高付近です。田園風景が広がります。上越市の市街地は上越妙高の北側にあり、新幹線沿いはのどかな風景が広がります。

写真27. 長野県に入る

長野県に入ります(写真27)。ものごころついたときの北陸へのルートは長岡乗りかえ、そして越後湯沢乗りかえというのが私の脳裏にしみついています。そのため、北陸と東京のルートに長野県が含まれるのは、今でも違和感があります。

写真28. 川の水が多い

このときには長野県を中心に大雨が降った直後でした。そのため、川の水は増えています(写真28)。

写真29. 盆地を走る

盆地を走ります(写真29)。富山県とは風景が異なります。

写真30. 緑が美しい

水田の緑色が美しいですね(写真30)。夏の旅行の醍醐味です。

写真31. 長野電鉄を眺める

長野に近づいてきました。東急の車両が見えたような気がしますが、長野県には東急電鉄の路線はありません。見えているのは長野電鉄です(写真31)。

写真32. 車両基地が広がる

車両基地が広がります(写真32)。とはいっても車両は見えませんでした。

写真33. 長野に停車!

長野に停車します(写真33)。ここから首都圏の大宮までノンストップです。ここから乗客が加わり、グリーン車もかなり埋まってきました。北陸新幹線の長野-金沢開業で長野から東京方面も便利になったのではないでしょうか。東京-長野のほかに、東京-長野の列車が加わり、速達列車が増発されたことと同じことが起こっているのです。

写真34. 長野を発車!

長野を発車しました(写真34)。線路の左側は長野市の市街地とは逆方向です。

写真35. どの川も水が濁っている

この川も水が濁っています(写真35)。大雨による増水の威力を感じます。

写真36. 住宅街を走る

長野市の住宅街を走ります。長野から篠ノ井までは信越本線と並行し(この区間は篠ノ井線ではない!)、住宅が多いです。この区間の在来線の本数が多いことから需要の多さも見て取れます。

写真37. 住宅が減ってきた

住宅が減ってきました(写真37)。

写真38. 千曲川を渡る

千曲川を渡ります。やはり水量は多いです(写真38)。

写真39. 上田付近を走行中

トンネルを抜け、上田付近でトンネルを抜けました。長野県第3の都市だけあり、それなりに発展しています(写真39)。

写真40. 千曲川を渡る

千曲川を渡ります(写真40)。

写真41. 軽井沢手前の風景

佐久平の先までやってきました。軽井沢に近づき、高原リゾート的な風景が広がります(写真41)。

写真42. 軽井沢手前の風景

軽井沢付近の風景です(写真42)。車窓に広がる線路はしなの鉄道線のものです。避暑地らしい風景が広がりますが、このときは東京そのものが避暑地らしい天候でした。

写真43. 関東平野に出た

軽井沢からトンネルが続き、安中榛名の先までトンネルが主体な区間が続きます。そして、高崎の手前でトンネルから抜けます。関東平野らしい住宅が多い風景です(写真43)。

写真44. 上越新幹線が見える

上越新幹線が見えます(写真44)。上越新幹線と北陸新幹線の分岐点は160km/hで通過できるポイントが設置され、話題になりました。しかし、上り線はそのようなものはなく、それぞれの線路が別々に設置されています。ダイヤ乱れ時の自由度のために下り線と異なり線路を共用しなかったのです。

写真45. 一段高い箇所を走る

一段と高い箇所を走ります(写真45)。上越新幹線の下り線を乗り越えるためです。

写真46. 高崎を通過!

高崎を通過します(写真46)。上越新幹線と北陸新幹線の分岐駅であっても、東京対北陸の速達輸送のことを考えると、通過せざるを得ません。でも、はくたかは基本的に高崎に停車するので、群馬県と北陸の輸送は確保されています。

写真47. 田園風景が広がる

高崎は東京の通勤圏とはいえ、ずっと住宅が埋め尽くされているわけではありません(写真47)。

写真48. 住宅は多い

関東平野は住宅が多いことを実感します(写真48)。東京と比べれば住宅は少ないですが、先の長野県よりも住宅は格段に多いです。

写真49. 熊谷付近を走行中

熊谷付近を走行中です(写真49)。写真に見える大型商業施設は秩父鉄道の上熊谷から歩ける範囲にありますね。

写真50. 東北新幹線が見えてきた

東北新幹線が見えてきました(写真50)。ここも立体交差です。東北新幹線と上越新幹線の分岐点は大宮駅構内にあり、線路は共用していません。これは上越新幹線が新宿起点としたときに、新宿-上越新幹線と東京-東北新幹線が同時に走行することができるようにするためでしょうか。

とはいえ、上越新幹線が新宿に延伸される気配はまるでありません。

写真51. まもなく大宮に停車!

まもなく大宮です(写真51)。全列車が停車するくらいの大ターミナル駅です。埼玉県の大ターミナル駅であると同時に、池袋・新宿・渋谷へのショートカットルートの乗りかえ駅でもあるのです。

写真52. 大宮停車中

大宮に停車中です(写真52)。ここでそれなりに降りたように記憶しています。この先は東北新幹線系統も加わり本数も増えますが、利用客は減ります。なお、大宮での上り線の案内は単に「新幹線」です。

写真53. 埼京線と並走

埼京線と並走します(写真53)。私は上級者ですので、乗り鉄と同時に撮り鉄もこなします。すごいでしょ?

写真54. 京浜東北線が見える

京浜東北線が見えます(写真54)。もうすぐ赤羽を通過します(新幹線に駅はありません)。ということは、もうわが首都東京に戻ってきたことを意味します。

写真55. 都内を走る

都内を走ります(写真55)。北区の新幹線以東や荒川区は平たんな土地で、ひたすらビルが連なります。このあたりで日没を迎え、風景の撮影は困難になりました。そのため、風景の撮影はここでおしまいです。

かがやき(東京)

写真56. 東京に到着!

そんなことを考えているうちに東京に到着です(写真56)。快適な2時間12分でした。

かがやきのグリーン車に乗ってみて

かがやき号のグリーン車は見た目、座りごこち、静寂性など、とても快適な車内でした。そして、トンネルが続くとはいえ、変化に富む車窓もまた魅力的なコンテンツでしょう。車内については文句の1つも浮かびません。

とはいえ、これはあくまでも現在の開放式座席であればの評価です。果たして開放式座席ばかりが顧客のニーズなのでしょうか。諸外国にはコンパートメントという設備があります(現在は減少傾向にありますが)。確かに見知らぬ人と部屋をともにすることは苦痛でしょう。しかし、気の合う人であれば?ほかの人が同じ空間にいないというプライベート性は大いに魅力でしょう。

写真57. 欧州のコンパートメント席(ベルリンからプラハの国際列車で撮影)

現在あるグリーン席のうち8席(2列ぶん)をこのような個室に変更することも新幹線の魅力を高めるでしょう。また、グランクラスも同様に少人数の個室に変更することも手です。

現在のサービス水準を維持することも重要ですが、このような「異なった発想」を取り入れるのも良いでしょう。

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