東急多摩川線の混雑状況について基本的なデータをまとめています。
写真1. 意外と新しい車両も使われる(蒲田で撮影)
東急多摩川線の基本情報
東急多摩川線は多摩川-蒲田を結ぶ路線でそこまで長い路線ではありません。昔の人には目蒲線の蒲田よりと表現したほうが伝わるでしょうか。
現在は大田区で完結する路線です。首都圏の大動脈というよりも地域に密着した輸送を実現している路線といえましょう。また、沿線の人が都心に向かうのに利用される路線です。どちらかというと多摩川よりの利用よりも、蒲田よりの利用のほうが多いです。京浜東北線で品川や東京にアクセスできるためです。
東急多摩川線の混雑データ
東急多摩川線の混雑データを示します(表1)。
表1. 東急多摩川線の混雑データ
最混雑区間 | 矢口渡→蒲田 | |
---|---|---|
混雑率 | 2023年 | 114% |
2022年 | 90% | |
2021年 | 92% | |
2020年 | 85% | |
2019年 | 139% | |
2018年 | 137% | |
2017年 | 131% | |
2016年 | 131% | |
最混雑時間帯 | 2023年 | 7:40~8:40 |
2022年 | 7:50~8:50 | |
2021年 | 7:40~8:40 | |
2020年 | 7:30~8:30 | |
2019年 | 7:40~8:40 | |
2018年 | 7:40~8:40 | |
2017年 | 7:40~8:40 | |
2016年 | 7:40~8:40 | |
集中率 | 20.0% | |
流動最大区間 | 蒲田-矢口渡 | |
乗客半減区間 | 該当なし |
・流動最大区間:当該の路線で最も輸送人員の多い区間(弊サイト独自指標)
・乗客半減区間:流動最大区間の輸送力が半分以下になる、最大流動区間に最も近い駅間を指す(弊サイト独自指標)
※集中率、流動最大区間、乗客半減区間は都市・地域交通年報(平成30年度版)を参考に独自で計算
混雑率の出典は国土交通省発表の資料(2023年、2022年、2021年、2020年、2019年、2018年、2017年)、2016年は都市・地域交通年報(平成30年度版)
混雑率が130%~140%程度(2019年以前)と首都圏ではそこまで混んでいるほうではありません。これは現在の3両編成での数字です。もしも目蒲線時代の4両編成であれば、もう少し空いていたことでしょう(池上線と車両を共通にするので4両編成にするのは難しいのですが)。
やはり最混雑区間は蒲田に近い区間です。矢口渡→蒲田が最混雑区間ということは、矢口渡から蒲田までの利用者がそれなりにいることを示します。
集中率とはラッシュに集中する割合です。極端な話、集中率が100%であれば、ラッシュ以外に全く使われないということです。20%以下が集中率が低め(朝も日中もまんべんなく利用されている)、30%以上が集中率が高め(ラッシュ以外は空いている)と判断できます。20%と低めですので、生活路線として沿線の足として使われていることがデータからも読み取れます。
東京都の各路線の混雑状況のまとめ
東急多摩川線以外の路線の混雑状況はどうでしょうか。路線ごとに最混雑区間と混雑率をまとめました。また、各路線についての混雑基本データへのまとめへのリンクも整備しています。
簡易検索システム
都内から都心の勤務地に勤務する場合の経路と最混雑区間を簡単に判定するシステムを作成しました。
※東急多摩川線沿線の人は「大田区」とご選択いただくと、スムーズに検索できます。
都市鉄道に関する統計データは以下の書籍を参考にしています。本記事の内容を深く知りたい人はぜひ購入してみてください。(2022年時点で平成30年度版が最新です)