地下鉄日比谷線(混雑基本データ)

記事上部注釈
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このページでは地下鉄日比谷線の混雑状況について基本的なデータをまとめています。また、私が実際に現場で調査した結果へのリンクも記しています。

写真1. 日比谷線のラインカラーは灰色

地下鉄日比谷線の基本情報

地下鉄日比谷線は中目黒から六本木、銀座、上野を通り、北千住に至る路線です。中目黒側と北千住側で沿線のイメージが正反対なことが興味深いです。中目黒では東急東横線とスムーズに乗りかえられ(2013年3月までは直通運転していた)、北千住では東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)と直通運転しています。そのため、これら2路線との関係が強いという性格もあります。

日比谷線は銀座-秋葉原で大回りしていて、JRであれば(銀座に近い有楽町を起点とすると)秋葉原まで中間に2駅なのに対し、日比谷線だと中間に6駅もあります。そのぶん時間もかかってしまいます。それでも、恵比寿や六本木という「イケてる」場所や霞ケ関、銀座という都心部、秋葉原という人を集める街がありますので、乗ったことのある人は多いでしょう。

日比谷線はもともと銀座線の迂回路線という側面がありましたが、北千住側の混雑が激しくなって千代田線や半蔵門線というさらなるバイパス路線が建設されることにもなりました。

地下鉄日比谷線の混雑基本データ

では、混雑状況データを簡単にまとめます(表1)。

表1. 地下鉄日比谷線の混雑データ

最混雑区間三ノ輪→入谷
混雑率2023年162%
2022年135%
2021年127%
2020年110%
2019年158%
2018年157%
2017年157%
2016年155%
最混雑時間帯7:50~8:50
集中率24.2%
流動最大区間入谷-上野
乗客半減区間該当なし

・流動最大区間:当該の路線で最も輸送人員の多い区間(弊サイト独自指標)

・乗客半減区間:流動最大区間の輸送力が半分以下になる、最大流動区間に最も近い駅間を指す(弊サイト独自指標)

※集中率、流動最大区間、乗客半減区間は都市・地域交通年報(平成30年度版)を参考に独自で計算

混雑率の出典は国土交通省発表の資料(2023年2022年2021年2020年2019年2018年2017年)、2016年は都市・地域交通年報(平成30年度版)

日比谷線は北千住側の利用が多く、中目黒側の利用が少ない傾向にあります。2015年の大都市交通センサスの数字では、北千住-南千住の利用者数は15.0万人ですが、恵比寿-中目黒の利用者数は7.2万人に過ぎません。そのため、日比谷線は北千住よりのほうが混む傾向にあります。最混雑区間は北千住-上野の間の区間である、三ノ輪→入谷です。

乗客の流れを見ると興味深いデータがあります。北千住側からは(多少のデコボコがあっても)中目黒側に向かうにつれて、徐々に乗客数が減少します。しかし、銀座-霞ケ関(10.9万人)よりも霞ケ関-神谷町(15.4万人)のほうが利用は圧倒的に多いです。これは、定期でその傾向が顕著に現れています。このデータが意味することは、中目黒方面からの通勤客が霞ケ関で多く下車することです。つまり、朝ラッシュ時であっても霞ケ関で一気に空くということです。

朝ラッシュ時の最混雑区間が三ノ輪→入谷の理由は以下で説明できます。北千住方面からの乗客を乗せた電車は住宅街の南千住と三ノ輪でもっと多くの乗客を乗せます。一方、入谷からはオフィスが点在する場所になりますから、入谷からは乗る客の数よりも降りる客の数が多いのです。

集中率とはラッシュに集中する割合です。極端な話、集中率が100%であれば、ラッシュ以外に全く使われないということです。20%以下が集中率が低め(朝も日中もまんべんなく利用されている)、30%以上が集中率が高め(ラッシュ以外は空いている)と判断できます。日比谷線の最混雑区間の集中率は25%程度と中間程度の数字です。これは、この区間は「日中や休日の目的地」となる場所にはなりにくいですから、どうしても通勤客が使う性質の路線になります。

地下鉄日比谷線の混雑状況の現場調査

ここまでは地下鉄日比谷線の基本データをベースに解析しました。実際の調査結果は以下のリンクにあります。

日比谷線の混雑状況(朝ラッシュ、上野→仲御徒町、現場調査)
日比谷線でも混雑する区間の状況を確認しています。また、混雑が激しい路線と、そうでない路線を比べて、その傾向を1つ学び取れました。そのような重要な気づきが得られた記事です。

東京都の各路線の混雑データのまとめ

では、他の路線と比べて混雑率はどうなのでしょうか。各路線の最混雑区間とその混雑率をまとめたページを用意しました。また、他の路線の基本データへのリンクを備えています。

東京都の各路線の最新の混雑データまとめ

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