上野東京ラインについて考える~2017年10月14日ダイヤ改正

東京に停車中の常磐線特急
写真. 2017年10月ダイヤ改正で増加する特急列車

※この記事は2017年7月に発表されたプレスリリースを読み取り、発車時刻は推定したものです。実際の時刻表をベースに詳細な解析も実施しています。それに関しては以下のリンクからご覧ください。



2017年10月に常磐線関連でダイヤ改正が実施されるようです。
※大本営発表はこちら(JR東日本本社)かこちら(水戸支社)。

下りの発車時刻の確認

まずは、下り(東京駅)の時刻を確認しましょう(表1)。

表1. 東京の発車時刻表(時刻表と公式発表から)

2017.10前後常磐線東京

ダイヤ改正前後を比較したうえで、考察してみましょう。
・ダイヤ改正前の(特急を除いた)初発は9:41だったが、ダイヤ改正後は6:42になった。
 →6:42と7:32であり本数はごくわずかですが、宇都宮・高崎線の上り列車の合間を縫って常磐線下り列車を運行するという多大な努力がかいま見えました。
夕方の東京直通(実際は全て品川発着)は本数が増加
 ・具体的には17時台~22時台まで中電2本、快速2本と、改正前の快速3本より充実しました。
 ・おおむねダイヤはパターン化されています。42分ごろの快速を46分ごろに移行すればさらに等間隔化されますね。
・16時台の品川発着は大幅に減少
※1本は16:57→17:04にシフト、4分続行だった列車を削減ということを考えれば、実質的な減便は1本でしょう。
・最終は22:59から23:04へ若干遅い時間にシフト。
日中時間帯の東京直通の増発は一切なし(あえて言えば、10:46発は増発されていますが)。
 ※水戸方面発着の中電を毎時1本東京直通させても良い気がします(現在は土浦発着の中電のみ東京直通です)。

上りの発車時刻の確認

表2. 柏上りの発車時刻表(公式発表と私の推定)

2017.10前後常磐線柏

注.発車時刻は推定を含んでいます。公式発表の情報ではありませんので、参考程度に活用してください。
ダイヤ改正後の上りの時刻は公式発表の上野到着時刻から推定したものです(中電の時刻は水戸支社の発表にありますが、快速の時刻は公式発表にはないのです)。ここでは、全ての快速が通り、特急停車駅の柏を選択しました。

・初発は7:24から5:57に大幅に前にシフトした。
 ※その間の本数は4本しかありませんが、直通列車を増発した意欲は高く評価されるべきでしょう。
・ラッシュ時の上りは毎時5本から毎時8本と大幅に直通列車が増発されている。
 ※中電の直通増加がそのまま品川直通の本数そのものの増加になっている印象です。
・日中時間帯はやはり直通の増加はなし。
・夕方ラッシュ時以降の増発はなし。
 ※快速から中電へのシフトが見られますし、時間帯別には増減はあります(17時台の減便と19時台の増発)が、全体の本数は16本(17時台以降)と増減はありません。

全体の考察

朝ラッシュ時は中電が増加(快速はほぼ増減なし)、日中時間帯は変化なし、夕ラッシュ時は快速の大幅減少と中電の増加(全体としては毎時1本程度増加)が見られます。受益者が増えることから快速から中電への振替はそれなりに合理性があることでしょう。そのような意味で、今回のダイヤ改正はそれなりに評価されるべきものでしょう。

ただし、高崎線や宇都宮線を見ますと、上野始発の延長運転などはなされていません。夕方ラッシュ時でも上野始発よりも東京直通のほうが人気が高いのは明白です。ダイヤ的に可能かどうかは詳細に検討していませんが、上野始発を東京始発に振り替ることも良いのかもしれません。現在の東京直通の本数はあまりにも少ないのは事実なのですから。

東京付近を快走する常磐線E231系

写真. 東京付近を走行するE231系


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『上野東京ラインについて考える~2017年10月14日ダイヤ改正』へのコメント

  1. 名前:匿名 投稿日:2017/10/17(火) 18:45:18 ID:501d28b9c 返信

    実際に利用する立場からコメントします。
    上りの朝ラッシュは全く変わらないか、寧ろ利用し辛くなっています。
    何故なら10時始業でぎりぎりに出社するような層はともかく、9時以前始業の企業では増発された時間帯の恩恵が全く得られない為、正直意味を為しておりません。
    逆に夕ラッシュではこちらで言うところの15両編成中電では1本辺りの輸送力が減少しており、それを補うべき増発分もラッシュからやや外れた時間設定になっております。
    新橋や東京駅周辺に職場がある両方者は時間帯的に丁度良いのかもしれませんが、品川周辺及び上野周辺の利用者にとっては正直マイナス要素しかない改正です。
    他に利用者視点からはいくらでも改悪が見られますが、相当長くなりますので割愛致します。
    深めの考察をブログで掲げるのであれば、実際に乗降駅や乗る電車を多少前後させた上で、今一度の考察願いたく思います。
    とはいえ改正前に遡って比較はできないので、「こんなもんか」という感想になるかもしれませんが。

  2. 名前:tc1151234 投稿日:2017/10/17(火) 21:51:37 ID:f1816fea5 返信

    匿名さま
    コメントありがとうございます。匿名さまが多くの内容のコメントをされていますので、僭越ながら分けて記載いたします。
    1) 朝ラッシュに関するコメント
    別ページに常磐線のダイヤを解析しておりますが、朝ラッシュは上野までは本数の増減はなし(ラッシュ直後の上野行きはさりげなく減便)、品川行きの割合が増加というものです。そのため、特に不便になっているわけではないように見えます。私の認識不足な点がありましたら、ご教示ください。
    2) 夕方ラッシュ時
    常磐線の混雑を観察しましたが、東京断面でそれほど混雑しているわけではありません(宇都宮線や高崎線と比較して明らかに空いています)。そのため、品川直通を快速から中電に振り替えることに特段の問題があるとは考えておりません。むしろ、本文で述べた通り全体的に利便性が向上しているので、良いと考えております。私の認識ではラッシュ時は18時台と認識しています(山手線でも19時を過ぎると空いていくように感じます)ので、ラッシュ時に品川始発が増発されていると認識しています。また、混雑しがちな18時台について上野以北でも増発されているので、「マイナス要素しかない」というようには私は認識しておりません。これも私に認識不足な点があると思いますので、割愛せずにコメントいただければ幸いです。
    3) 弊ブログの考察不足について
    私は現場調査を実施、ダイヤ改正前後の時刻を比較、など詳細な考察を実施しており、それなりに深い考察している自負はあります。ただし、あくまでも私の中での認識であり、匿名さまのように浅いと感じるかたがいることを改めて認識いたしました。