写真1. 歴代機関車の並び
京都鉄道博物館に向かう
京都の1番の目的地は鉄道博物館です。これは万人に共通していると思います(ですよね?)。そこで、私は京都駅からバスに乗車して、博物館に向かうことにしました。山陰線(嵯峨野線)が近くを通過しているのに、駅は存在しないのです…。バス乗り場はC2でした。
写真2. C2バス乗り場
この日は暑かったので、ミストが大量に噴射されていました。京ミストというらしいです。東京でも京ミストになると思いますが、それには触れないことがマナーなのでしょう。私が乗車したバスは市バスではありませんでしたから、市バスの1日乗車券は使用できませんでした。そのかわり、停留所を絞った高速運転が特徴といえます。
写真3. 新駅建設が見える
梅小路公園前で下車して、左手の公園に向かって歩けば、京都鉄道博物館です。この博物館へのアクセスだけではないでしょうが、新駅建設が始まっていました(写真3)。私はセブンイレブンでチケットを入手していましたので、券売機の列に並ぶ必要はありませんでした。
京都鉄道博物館の名車を見る
こうして、博物館に入れた私の前に、名車たちが出迎えてくれました。
写真4. 名車の共演
写真5. 名車の共演2
写真6. 名車の共演3
まずは高度経済成長の時期に活躍した車両たちです(写真4-6)。一部、2010年代に入っても現役だった車両もある気がしますが、気のせいということにしましょう。ここに昔の客車を利用したカフェがあり気になります。後で利用することにしましょう。
写真7. 屋内に入ると目に入る車両たち
これらは屋外に展示されていますが、屋内にも車両が展示されています。まず目に付くのは500系、583系、151系という車両です(写真7)。今回は、583系への立ち入りを許可されましたので、中に入ってみました。
写真8. 座席展開時の様子
写真9. 寝台時の様子
583系(前身の581系も含めます、以下全て583系と称します)の特徴は昼は座席車、夜は寝台車として運用できることです。また、世界初のオール寝台電車として登場しています。ここでのポイントは「オール」という表記です。厳密に述べるならば、583系(581系)は世界初の寝台電車ではありません。スイスに電気機関車並みの出力を誇る電車が存在していました(RBe4/4電車)。この車両が寝台車を連結した場合は、寝台電車とも呼べてしまいます。583系がこれと異なることは、電動車にも寝台車を連結していたことです。この点については間違える人も多いので、注意しましょう。
余計な講釈を垂れてしまいました…。座席時にはボックスシートとして展開されています(写真8)。イタリアならばボックスシートも受け入れられるのでしょうが、ここは日本です。あまり好評ではなかったようです。夜には3段式寝台になります(写真9)。ベッドサイズは当時の標準的な寝台車よりも広かったようです。ただ、3段なのですね…。私はこの車両で旅行はちょっときついかもしれません。
JR東日本はこの車両を使用して鉄道コン(街コン)の鉄道バージョンを開催したようです。一部は寝台として運転すれば添い寝ができたかもしれませんね。まあ、添い寝には狭いですか…。
写真10. 151系の運転台
写真11. 151系の運転台
次に、151系の運転台に潜入しました。私の前にはお子さまの団体がいまして、あまり集中できませんでした。このような施設にはお子さまが多いのでやむを得ませんね。私が感じたのは、「ここは狭い」というものです。
写真12. 100系がいた!
グランドひかりの食堂車やトワイライトエクスプレスなどの内装も見学できれば、より良いと思ったのでした。このあとは車両以外の展示物を眺めることにしました。エスカレーターを上がり、2Fへ移動します。
鉄道について学んでみよう!
運行管理について知るコーナー
見えてきたのは、運行指令について学ぶコーナーです。クイズを通して鉄道運行の仕組みを知るコーナーです。こんな問題がありました。皆さんも一緒に考えてみましょう(私の記憶に頼る部分があります)!
Q1. 鳥取方面からやってきた特急スーパーはくと号が遅れて姫路駅に到着します。この中には、新大阪からはるか号に乗り換える予定の人がいます。このままの遅れでは間に合いません。どうしますか?
A1-1. そのまま乗ってもらう。
A1-2. 新幹線に乗り換えてもらう。
Q2. その人には姫路で乗り換えることにしてもらいました。駅員にやってもらうことは?
A2-1. お土産物屋を案内する。
A2-2. 山陽新幹線乗り場に案内する。
Q3. 駅間走行中に体調の優れない人が現れました。どうしますか?
A3-1. 体調が回復するまで、その場に列車を停車させる。
A3-2. 次の駅に連絡し、次の駅で駅員によるフォローを行う。
皆さんならどうしますか?答えは、A1-2、A2-2、A3-2です。運行指令には「正解」はないので、このようなクイズの状況設定や回答選択肢設定は大変でしょう。そのため、不正解の選択肢は「ありえない」ものになるのでしょう。私は全問正解でした。周囲にお子様が多い中、大人気なく正解しにいったのです。
駅の仕事を知るコーナー
次は、駅の仕事を解説するコーナーに向かいます。昔の発車標を操作したり、自動改札に切符を通す体験ができたり(機械部分が透明でした)というコーナーです。マルス体験コーナーもあるようですが、それは体験できませんでした。難しい乗車券を発行したいんですけどね。
写真13. 私が操作した発車案内
発車標を操作できるというので、実際に操作してみました(写真11)。団体の網干行き、回送の東京行き、臨時の甲子園口行きとありえない設定にしてみました。回送は行き先を表示しませんし、(大阪地区から見て)回送の東京行きというのも変な話です。次の人は普通姫路など、ちゃんとした表示に変更していましたし、前の人(古くからの鉄道ファンに見えました)は昔の列車名を表示していました。ユーモアあるのは私だけのようです(27:00発などをやろうと思いましたが、それはやめました)。
カフェでの休憩
様々な展示物を眺めると、疲れてきました。疲れ知らずのお子様とは違うのです。そこで、20系(だったかな)を利用したカフェに潜入することにしました。
写真14. 20系客車を転用したカフェコーナー(個人情報保護のため一部加工しています)
写真15. 現役の食堂車の例(ドイツ、ICE2で撮影)
ただのカフェなら無視しますが、ここでは昔の食堂車を開放しているので入りました(写真14)。このような貴重な車両の保存代の一部にここでの売上を充当するのでしょう。これなら人の眼も届きますから、車両保存には良いかもしれません。どうせなら、グランドひかりの食堂車を使って欲しいと思いました。海外なら良い雰囲気の食堂車が現役で羨ましい限りです(写真15)。ただし、現在の新幹線に導入すると、「食堂よりも座席を増やせ」という声が多く出ることでしょう。GWの満員ぶりを知ると…。
屋外での展示を眺める
写真16. 50系客車が存在
写真17. 50系客車の内部
もう満喫したので(書籍コーナーが閉まっていたことは痛かったです)、出ようとしました。すると、50系客車があることを見つけました(写真16)。50系客車は一般型の客車です。JR化後にすぐに電車などに取り替えられて、消えるのが早かった形式ですね。車内はボックスシートが中心ですが、乗降性を考慮してデッキの扉は広く取られています(写真17)。後の721系電車に引き継がれたレイアウトですね。
写真18. 蒸気機関車が集結
蒸気機関車には興味ありませんが、蒸気機関車が集結しているさまは圧巻でした。このように、京都鉄道博物館を満喫して別の場所へ向かったのでした。
さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?
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17年夏京都・福井旅行記~京都鉄道博物館:今ココ!
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