門司港のトロッコ列車潮風号(混雑や車窓は?18年夏)

記事上部注釈
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福岡県でも有数の観光地、門司港。ここにはトロッコがあったり、トロッコが走っています。そのトロッコの混雑や車窓など気になる情報を提供します。ここまできちんと書いている記事はそうないでしょう。

トロッコ列車潮風号の概要

まずは、トロッコ列車潮風号の概要を示します。

トロッコ列車潮風号の概要
  • 場所:門司港(アクセスは以下に示します)
  • 区間:九州鉄道記念館-関門海峡めかり
  • 所要時間:片道10分
  • 営業日:土曜、休日(冬期運休、長期休みは平日も運転)
  • 営業時間:10時~17時(40分間隔で運転)
  • 料金:1回300円
  • 制度:定員乗車制(座席は指定されません)
     ※乗るためには並ぶ必要があります。

正式には、北九州銀行レトロライン門司港レトロ観光列車潮風号というようです(と公式ホームページに書かれています)。ただし、トロッコ列車潮風号でじゅうぶん通用します。そのため、弊サイトではトロッコ列車潮風号と呼ぶことにします。

門司港駅近くの九州鉄道記念館から発車しています。この列車は座席を事前に指定することもなく、座席を予約することもなく、当日にその場所にきた人を先着順で乗せるという単純なシステムです。でも、私の感覚ではきちんと座れました。心配しすぎるほどはありません。

なお、このトロッコ列車は春から秋の土曜、休日のみの運転です。冬や平日に行っても、運転されていません。ただし、小学生の夏休み、冬休み、そしていわゆる大型連休の時期は平日でも運転されています。2018年の実績では3/17~11/25ですが、例年大きく変わることはありません。

門司港へのアクセス方法:博多から

博多からのアクセスは山陽新幹線で小倉まで向かい、そこから門司港行きに乗りかえるというのが王道です。博多から小倉までは1時間に3本以上確保され、小倉から門司港までは日中時間帯は1時間に2本というあんばいです。

図1. 博多と門司港の位置関係(googleマップから引用)

では、実際に向かいましょう。

N700系さくら

写真1. 博多に入線するさくら号

博多から小倉までは1駅です。小倉は何でも停車しますので、どれに乗っても構いません。どうせ1駅、16分程度の移動ですから、自由席で構いません。私も自由席です。のぞみ号やみずほ号は料金体系が異なりますが、自由席は同一料金です。

N700系さくらの車内

写真2. さくら号の車内

N700系さくらの車内

写真3. さくら号の車内

木目調の内装が美しいですね(写真2-3)。往路の700系のぞみよりもセンスが良さそうです。そんなさくら号とは1駅でおわりです。

写真4. 415系がやってきた

小倉から門司港までは国鉄型の415系がやってきました(写真4)。現地での調査結果で、折尾-門司港の系統が415系であることが判明しました。一般的な人にとっては415系だろうと813系だろうと大差ないでしょうが、私にとってみたら大きな差です。

写真5. 車内はそれなりの混雑

車内はそれなりに混んでいました。門司で多くが降りるので、門司港まで30分間隔で文句は言えません(門司までであれば下関行きも利用できます)。

写真6. 線路が多い

小倉を出ると、線路が多い中を走ります。筑豊地区の炭鉱でとれた石炭を本州へ運ぶために、多くの線路があるのです。エネルギー革命後の現在は無用の長物ですが…。

写真7. 415系とすれ違う

貨物駅周辺で415系とすれ違いました。下関直通は415系、門司港行きも半分は415系となれば、この区間では415系と出会う機会が多くなるのはしょうがないですね。

写真8. 門司に進入

本州へのジャンクションである門司に到着です(写真8)。ここから本州方面への鉄路が分岐します。

写真9. 本州方面は右(鹿児島本線の間に山陽本線がはさまる)

本州方面は右に進路をとりますが、門司港に行くにはまっすぐ進みます(写真9)。

写真10. のどかな景色を行く

写真11. のどかな景色を行く

門司から門司港まではのどかな景色の中をいきます(写真10-11)。

写真12. 目の前に811系!(すぐに右側の線路に入ります)

もうそろそろ門司港という場面です。すると、目の前の線路に811系がいました(写真12)。これだと正面衝突しそうですが、わが415系は右に進路を変えますから、正面衝突の心配はありません

写真13. 門司港には留置線が多い

門司港には留置線が多いです(写真13)。ここから小倉方面に向かう電車も認められました。どうせなら客扱いすれば良いのに…。

写真14. 留置中の車両を撮影するファン

そんな車両を撮影するファンもいました(写真14)。私もその1人でしょう。

トロッコ列車潮風

門司港観光の目玉といえば、トロッコ列車です。このトロッコ列車について触れましょう。

トロッコ列車潮風の概要・混雑状況

JR門司港駅から九州鉄道記念館駅までは50mのため、駅をでたらすぐにわかります。

図1. 門司港駅と九州鉄道記念駅の位置関係(googleマップより引用)

トロッコ列車潮風は、九州鉄道記念館〜関門海峡めかりまでを運行する日本一遅い列車です。始発駅から終着駅までは2.1kmと短く、わずか10分で到着します。夏休みの最中だったので、混雑状況が気になりましたが、出発時刻(12:00)の約20分前に到着し、待っている人は15人ほどでした。子連れの親子が多いですが、外国人観光客もちらほらいます。

並ぶ前に、きっぷ売り場できっぷを買う必要があります。大人は片道300円、1日フリー乗車券は600円なので、往復で乗る場合は1日フリー乗車券を購入する方が便利でしょう。なお、往復乗車券を持っていても列車待ちの列には並ぶ必要があります。

写真15. 潮風号の乗車券(表面)

写真16. 潮風号の乗車券(裏面)

出発20分前ではそこまで並んでいる人がいません。暑い中、20分以上も並ぶとはちょっときついですからね。出発10分前になると、だいぶ人は増えてきましたが、待機していた人は全員列車に乗り込めました。夏のピーク時であっても積み残しはないということです。

写真17. 潮風号をまつ人達(発車13分前)

車内と景色を堪能する

潮風号の売りは、なんといっても窓からふきこむ潮風です!列車内にクーラーはありません。トロッコ列車なので、クーラーなどあっても無用の長物です。クーラーが良いのならこのような列車に乗らないことです。潮風を楽しみましょう!

写真18. 潮風号のかお

この路線は電化されていませんので、ディーゼル機関車が牽引します(写真18)。

写真19. 潮風号の車内

写真20. 潮風号の車内

窓が大きい車内です(写真19-20)。列車の進行方向左側に座ると海がよく見えるようですが、右側に乗ったので町並みを観察することにしました。

写真21. 気になるラーメン屋

気になるラーメン屋があります(写真21)が、ここ門司港の売りは焼きカレーです。

写真22. オーシャンビューを売りにするビル(他に売りはないのかな?)

オーシャンビューを売りにするビルがありますが、他に売りはないのでしょうか(写真22)?発車して約7分後、短いトンネルに入ります。そして、このトンネルには乗客を楽しませるための仕掛けがあります。

写真23. トンネルに入りうす暗くなる車内

電気が完全に消えるとブラックライトに照らされ、天井にイワシやフグなどの魚があらわれます。隠しキャラもいるようですが、残念ながら私は見つけられませんでした。天井を見ているうちにあっという間にトンネルを抜けました。

写真24. おさかな天国(実際はもっと美しく見えます、実際に乗ってみましょう)

トンネルを抜けてからは、ほどなく終着駅がみえてきました。10分間はあっという間でしたが、窓からふく心地よい潮風、トンネルのしかけ、美しい港の様子など楽しめました。

写真25. 潮風号の先頭部分

このように、トロッコ列車の旅は終わりになりました。もっと先まで線路が続けば良いのにね!

写真26. この先には進めない

先に進む計画もなさそうです。冷たく立ち入りを禁止されてしまいます(写真26)。

写真27. どう見てもトンネルではありませんが…(看板の予備でしょうか?)

駅ホームの近くにトンネルを告げる看板があります(写真27)。この先はトンネルには見えませんが、予備の看板かもしれません。

駅前の喫茶店

関門海峡めかり駅のすぐ側には、無料休憩所「かんもん号 オハフ33」があります。これは、世界で初めての交流・直流の「二刀流電気機関車※」EF30 1号機に連結されたレトロな客車「オハフ33 488」を使ったレトロなカフェです。潮風号の車内放送でも「クーラーがきいてます」とおすすめしていました。せっかくなので、昼食がてら入ってみることにしました。

※下関-門司の大半が直流電化であるものの、門司駅構内が交流電化のため

写真28. 今年70歳になる「オハフ33 488」

レトロな車内で、スパゲッティなどの軽食や飲み物、アイスがあります。列車を利用したカフェというと、京都鉄道博物館でもありましたね。味は普通のスパゲッティでしたが、車窓から見える海は美しいです(このようなところで味を期待してはいけません!)。

写真29. オハフ33 488の車内

写真30. オハフ33 488の車内

写真31. オハフ33 488の車内

写真32. オハフ33 488の車内

写真33. オハフ33 488の車内

古い車内を眺めてみましょう。木でできた座席の枠、青い座席、本物の網棚、と古さを感じさせます。京都鉄道博物館にあるカフェ車両などナウいヤングと称されるレベルです。

写真34. オハフ33 488から眺める関門海峡

写真35. オハフ33 488から眺める関門海峡

関門海峡も眺めることができます(写真34-35)。関門海峡はそこまで広くないので、川にも見えます。川と海かを区別したければ、(大丈夫そうならば)少しだけ水を舐めてみましょう。しょっぱければ海です。なお、このめかり地区から北九州市各地まで西鉄バスが通っています。地元住民はトロッコのような不便な乗り物ではなく、西鉄バスのような便利な交通機関を活用するのでしょう。

写真36. 西鉄バスの時刻表

海岸沿いの車窓を堪能する

往路は海沿いの景色を堪能できませんでしたので、復路は海側の景色を堪能することにします。

写真37. お姉さんが入線を見届ける

お姉さんが乗客の誘導を行っていました(写真37)。復路は大変空いていましたので、「復路のほうが乗客は少ないのですか?」と聞いたところ、私の疑問がわからないようでした。平成筑豊鉄道はもう少し社員教育を充実させるべきでしょう(このような質問をする乗客のほうがどうかしています)。

写真38. そこまで乗客の入りは多くない

乗客の入りはそこまで多くありません(写真39)。

写真40. 世界初の交直流機関車とおわかれ

列車は出発です。世界初の交直流機関車とお別れです(写真40)。

写真41. タコさんの滑り台!

近くに公園がありますが、たこさんの滑り台があります(写真41)。長崎といい、このような公園は動物の遊具が好きですよね。

写真42. 海が見える

トンネルを抜けると、美しい海が広がります(写真43)。つべこべ言わないので、美しい景色をご堪能いただきましょう(写真44-48)。

写真44. 海と本州の競演

写真45. 下関も見える

写真46. 海岸沿いを走る

写真47. 船がいる

写真48. 船と本州の競演

海岸沿いの美しい景色ということもあるのか、このようなビューを楽しむことができる建造物もあります(写真48)。

写真49. 素晴らしいビルディング

写真50. 途中下車

写真51. 途中下車

私は途中の出光美術館駅で降りることにしました(写真50-51)。門司港観光をするには、ここから門司港駅まで歩くのが良いという判断です。

前後を読みたい!

さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

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※それぞれ別ウィンドウで開きます。

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