ブダペストの穴場温泉(ルカーチ温泉)に行く(アクセスも紹介、19年夏ブダペスト旅行記)

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

ハンガリーのブダペストは温泉が多くあります。その中で地元の人が使う穴場の温泉があります。その名はルカーチ温泉といいます。実際に行ってきましたので、持ちもの、ルカーチ温泉の料金などの利用情報、そしてアクセスなど、かゆい所に手が届くように詳細にまとめました。

写真1. 美しいルカーチ温泉の入り口

ハンガリーの温泉の概要と持ちものの紹介

ルカーチ温泉について述べる前に、まずハンガリーの温泉について復習しましょう。

ハンガリーでは温泉が湧いています。そのため、温泉文化が広く根付いています。ただし、日本の感覚でとらえると失敗します。源泉だの年間利用者だの難しい話を抜きにして日本との違いを述べましょう。

・水着着用で入浴
・男女混合で入浴
・お湯の温度は日本の温泉より低い

上記のような特徴があるので、日本人の感覚でいうと温泉よりもプールに行くイメージでとらえると良いでしょう。ただし、温泉である以上、さまざまな有効成分が含まれています。別の言いかたをすると、プールのようなお湯には水以外の成分も含まれているということです。そのため、眼鏡に水がかかると、相当汚れます。

写真2. 温泉というよりもプールのほうが近い(公式ホームページから引用)

では、どのような持ちものを持っていけば良いでしょうか?プールに行くときのことをイメージしましょう。具体的には、以下の持ちものがあれば良いでしょう。

・水着(私は近所の西友で買いました)
・ビーチサンダル(同じく近所の西友で買いました)
・タオル(私は去年の旅行のナイトジェットでもらったタオルを持ち込みました)
・水泳キャップ(私は忘れたために入れる温泉が制限されてしまいました)

素っ裸で入るわけにはいきませんので、水着は必須です。温泉に入るということは濡れますので、タオルも必要です。意外に思うかもしれませんが、ビーチサンダルも必要です。これは、屋外にあったりして足元が熱いことがあるためです。また、水泳キャップが必要なことに現地で気づきました。(ルカーチ温泉であればルカーチ温泉で)いくつかのプールがありますが、多くが水泳キャップ着用が義務づけられていました。私は水泳キャップを持っていきませんでしたので、入れる温泉が制限されてしまいました。

写真3. 水泳帽をかぶっている

逆にいうと、これ以外の持ちものが必要ないということです。気軽に入れますね。日本の温泉よりも市内に近いこともミソです。例えば、ルカーチ温泉は中心部のデアーク広場から3.2kmです。東京で例えれば、(東京駅が中心として)上野駅周辺に温泉があるということです。かなり近い!

もっとも、ルカーチ温泉には着替えなどのレンタルサービスがあります。この記事を執筆している際に知りました。

ルカーチ温泉の概要

では、ルカーチ温泉の概要を紹介しましょう。この情報はすべてルカーチ温泉の公式ホームページ(英語版)から入手したものです。

ルカーチ温泉の概要

・営業時間 6:00~22:00
※サウナは9:00~21:00(ただし月曜は14:00から)

・料金:3900フォリント(週末は4100フォリント)
 ※ロッカー利用の場合、キャビン利用だと4300フォリント(週末は4500フォリント)

温泉は朝から晩まで営業しています。日本の温泉旅館のように「昼は使えない」ということはありません。ただし、サウナの営業時間は限られています。また、料金は3900フォリント(週末は4100フォリント)です。温泉の入場料金は基本的にありませんが、ロッカー(駅にあるコインロッカーのイメージ)に着替えを預けるシステムです。このロッカー利用料金が実質的な入浴料です。したがって、ロッカーを利用しないという選択肢はありません。ただし、キャビンを利用するという手があります。キャビンは鍵がかけられるミニ更衣室と考えるとわかりやすいでしょう。入浴中はキャビンに荷物を置けます。なお、ブダペストカードを持っていれば無料です。

このほかにマッサージ料金、着替えのレンタルサービスがあります。この内容を細かく書くと見る気がしないことでしょう。これらの情報が気になる人は公式ホームページの料金表をご覧ください。

多くのサイトさんはここまでの情報を掲載していないでしょう。それだけ私は貴重な存在なのです!

ルカーチ温泉へのアクセス

では、ルカーチ温泉のアクセスを紹介しましょう。

図1. ルカーチ温泉への位置(googleマップより引用)

ルカーチ温泉はマルギット橋近くにあり、中心部から見ると北に位置しています。最寄の駅(停留所)はMargit híd, budai hídfő Hです。マルギット橋の駅と覚えておけば間違いないでしょう。

「じゃあ、その停留所にはどう行くんだよ?」という声が聞こえてきました。多くの人の出発地である地下鉄2号線からのアクセスを重点的に紹介します。

地下鉄2号線はデアーク広場(ブダペストの中心地)などを貫く路線で、この路線の沿線から向かうパターンも多いことでしょう。そこで、地下鉄2号線からのアクセスを紹介します。私は地下鉄に乗る際は東駅から乗ったことが多かったですが、その他の駅(デアーク広場など)でも同様のオペレーションで向かうことができます。

写真4. 東駅から地下鉄に乗る

私は東駅から地下鉄に乗りました(写真4)。南駅行きに乗ればBatthyány térに行けます。ここでトラムに乗りかえて2つめがMargit híd, budai hídfő Hです。

写真5. Batthyány térで降りる(地下鉄からのエスカレータを上がって振り返ったところ)

そのBatthyány térで地下鉄を降りると、地上方面への長いエスカレータがあります。そのエスカレータを登ると、右手に進みます。そうすると、ドナウ川方面への出口に出られます。

写真6. 出口を出たら、ドナウ川のほうに進む

出口を出たら、ドナウ川のほうに進みます。そうすると、路面電車(トラム)が通っている線路が見えます。ここではトラムは分岐していないので、そう難しく考えることはありません。奥側の線路に通る電車に乗れば問題ありません。トラムが発車して、進行方向右手に川が見えればです。間違えたら、次の駅で反対側のホームの電車に乗りましょう。2つめがマルギット橋近くの停留所なので、ここで降ります。

写真7. 停留所付近の地図(ルカーチ温泉はこの地図の上にあります)

この停留所の北にルカーチ温泉があります(写真7)。ここまで歩いてみましょう。

写真8. 美しい街を歩く

美しい街を歩きます。古くからの石造りの建物が残っています(写真8)。

写真9. ルカーチ温泉の入口はひっそりとしている

しばらく歩くとルカーチ温泉が見えてきます(写真9)。

写真10. 奥に進む

ルカーチ温泉の敷地に入ったら、奥に進みます(写真10)。入口近くに建物がありますが、無視しましょう。最初はそこが入口と思っていましたので、戸惑ってしまいました。

写真11. 一番奥に入口がある

一番奥まで進むと入口がありました(写真11)。ここで私はブダペストカードを見せて、腕時計のようなキーをもらいました。このキーは非接触式です。かざすとロッカーを使えます。

写真12. 受付でもらえるキー(これはロッカー用)

実際に温泉に浸かる

ここから先は公式ホームページの写真を抜粋して掲載します。基本的に撮影禁止なので、私は写真を撮っていないためです。

キーをもらったら、さっそくロッカーを探します。ロッカーは入って左側にあります。私は2Fのロッカーが空いていたので、そちらを利用しました。最初は正面側にあるキャビンに入って、キーをかざしても閉まりませんでした。近くに職員さんがいたので聞いてみたところ、もらったキーはキャビンでは利用できないとのことでした。ブダペストカードを利用した場合は、ロッカーしか利用できないようです。追加で料金を支払えば別でしょうが、それをハンガリー語で聞いて理解するのは困難でしたので、聞きませんでした(ロッカーでも良いしね!)。

写真13. ルカーチ温泉のロッカー

ロッカーは男女混合です。着替えスペースが奥にあり、そこで着替えます(写真13の右側が着替えスペース)。着替えが終わったところで、入浴します。私は当初、プールしか眼に入らず「水泳帽なしで入れない?え?」と戸惑いました。この下(地下の階)に普通の浴槽(というのかな?)があり、そこでは水泳帽を着用して入れました。ここでは地元のご老人、若い人(中学生)の友達どうし、カップル(かなりいちゃついていました)など多くの人がつかっていました。日本の温泉であれば5分~10分も入れば充分でしょうが、30分は優に入っていました。この浴槽には流れるプールもあり、その中央にはゆっくりできる場所もあります。また、ジャグジーもあり、とてもくつろげます。私も長居するつもりはありませんでしたが、思わず長居してしまいました。

写真14. ルカーチ温泉の入浴部分(よく見ると地下であることがわかります)

30分以上つかっても体はあたたまりません。そこで、屋上に移動します。屋上で太陽の光を浴びます。この光で体はあたたまります。日光浴して体をあたためたところで、温泉タイムは終了です。結局私は1時間ほど滞在していました。急ぎぎみの観光客でも1時間は滞在するということです。

ルカーチ温泉のまとめ

ルカーチ温泉は観光名所としてはややマイナーです。多くの人はセーチェニ温泉に向かうことでしょう。しかし、セーチェニ温泉ではブダペストカードを使えません。そのため、私はルカーチ温泉を選択しました。私にとってはそれは幸運な選択だったかもしれません。うるさい観光客はおらず(いや、私がうるさい観光客だった)、入るまで並んで時間をロスすることもありませんでした。これは滞在時間が限られる観光客にとっては重要なことです。

また、地元の人だけということもあり、とてもまったりとした雰囲気でのんびりできました。限られた時間で多くの場所を訪問するという観光プランではどうしても疲れてしまいます。その合間にのんびりする空間としてもちょうど良いものでした。さらに、ハンガリーの温泉文化にも触れることができました。ブダペスト観光は王宮とくさり橋で終わる人も多いでしょうが、王宮やくさり橋からもトラムで3駅ぶん(ドナウ川沿いを北上する)と立地もそう不便ではありません。ルカーチ温泉はぜひともおすすめします。

補足:ブダペストカードや旅の準備について

本文中で何度か述べたブダペストカードとはどのような代物でしょうか。ブダペストカードは簡単にいうと、市内の乗車券と、市内のいくつかの観光名所の入場料を含んだものです。私は72時間カードを購入しましたが、これを購入すると購入してから72時間は市内交通は乗り放題(でも国鉄はどうだろう?)、提携の観光スポットの入場料が割引か無料(これは提携先によります)になります。ルカーチ温泉はブダペストカードを使えるので、実質的には無料で購入できました。

前後を読みたい!

さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

←(前)英雄広場と市民公園への訪問(ブダペスト観光、19年夏)

ブダペストの穴場温泉(ルカーチ温泉)に行く(アクセスも紹介、19年夏)←今ココ!

ブダペストを一望できるヤーノシュ山を訪問する(19年夏)(次)→

★ブダペストの観光についてまとめたページはこちら。プダペスト観光の計画に大いに役立ちます
ブダペスト観光の見どころのまとめ(観光名所8つを紹介、19年夏)(次)→

★この旅行記の案内・目次・まとめページはこちら
ハンガリー、スイス、フランス旅行のまとめと振り返り

※それぞれ別ウィンドウで開きます。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする