ブダペストを一望できるヤーノシュ山を訪問する(19年夏ブダペスト旅行記)

記事上部注釈
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ブダペストを一望できる場所があります。それが、市内の西側に位置するヤーノシュ山です。ここに行く人は多くありませんが、時間があれば訪問したい場所です。実際に訪問しましたので、中心部からヤーノシュ山へのアクセス、愉快な交通機関の道中、美しい風景を含めて紹介します。

写真1. ブダペスト中心部を一望できる

ヤーノシュ山の概要

ヤーノシュ山は標高527mの山です。この山はこんなに標高があるのに、ブダペスト市内です。

図1. ヤーノシュ山の位置(googleマップより引用)

wikipedia先生(ただしハンガリー語)によると、地質は石灰岩です。名前の由来にはいくつかの説があります。以前はブラチスラバの丘として知られていました。これは、頂上からブラチスラバ(スロバキアの首都)を眺めることができるためです。頂上にはエリザベード展望台がありますが、この詳細は後で述べることにしましょう。

この山は地元の人が多く、昔からブダペスト市民がよく訪れています。私が訪問した際にはうるさい観光客は全くいませんでした。誰ですか?お前がうるさい観光客そのものと言った人は…。

ヤーノシュ山へのアクセス

登山鉄道と子供鉄道を組み合わせるやりかたもありますが、子供鉄道は1時間に1本程度(しかも発車する「分」も微妙に違う)という乗客無視のダイヤを組んでいるので、上級者向けの行程です。

そのため、本数の多いリフトを使うのが無難です。そのリフトの始発駅には291系統のバスで向かいます。291系統のバスはブダペスト西駅から発車します。この291系統はマルギット橋を通りますので、王宮・くさり橋地区からへのチャンネルも確保されています。291系統のバスは20分間隔で運転されています。

まとめると、西駅から20分間隔で発車する291系統のバスに乗って終点へ。バスの終点からリフトに乗って山の中腹まで向かうということです。バス、リフトともにブダペストカードが通用します。

ブダペスト西駅

写真2. ブダペスト西駅の正面

ブダペスト西駅はハンガリー各地に向かう長距離列車の始発駅です(このほかに東駅、南駅があります)。始発駅で線路は行き止まりとなっていて、その終点側に立派な駅舎があります(写真2)。その立派な駅舎の目の前を路面電車が通っています。その路線電車から駅を見て、左側に向かうと291系統ののりばがあります(図2)。

図2. ブダペスト西駅の291系統のりば(googleマップより引用)

291系統は西駅始発です。ヤーノシュ山に行くには終点まで乗ります。そのため、行き先をわざわざ確認する必要はありません。これは楽ですね!私の記録ではバスの乗車時間は33分でした。40分足らずで西駅からリフトのりばに行けるということです。

ヤーノシュ山に行く

私はこの経路は帰りに利用しましたが、実際の様子を収録します。

西駅からのバス

では、西駅からLibegőへのバス旅の様子をご覧いただきましょう!

写真3. 西駅の脇から発車するバス

バスは西駅の脇から発車します(写真3)。右に見えるのが西駅の駅舎です。正面は西駅の駅舎ですが、線路が奥側にあると理解しましょう。ホームがずれているのです。

写真4. ブダペストの市街地を走る

マルギット橋を渡るまでは市街地を走ります(写真4)。

写真5. マルギット橋を渡る

ドナウ川を渡り、マルギット橋を渡ります(写真5)。反対側(Libegőに向かうのに進行方向左側)に座れば、くさり橋や王宮が見えますが、私は反対側に座ってしまいました。

写真6. マルギット橋を渡ったところにある停留所付近の光景

マルギット橋を渡ったところにも停留所があります。ここは王宮やくさり橋がある場所を通る、路面電車の19系統と41系統との乗りかえが可能です。

写真7. 急に道が狭くなる

マルギット橋を渡るとブダペストのブダ側に入ります。ブダペストはペスト側が平野、ブダ側が坂が多い地形となっています。そのため、道を拡張できずに道が狭いのでしょう(写真7)。このあたりの詳しいことはブダペスト市の道路行政課(という部署はあるのかな?)が知っているはずです。

写真8. 急カーブを行く

このように、急カーブも走ります(写真8)。

写真9. ブダ側の住宅地を行く

ブダ側の住宅街を走ります(写真9)。このあたりはあまり大規模な団地はありませんね。

写真10. 路面電車を見る

ブダペストは路面電車が縦横に通っています。その路線の1つです。地下鉄2号線のセールカールマン広場と山あいの受託地を結ぶ路線です(写真10)。

写真11. Libegőに到着!

こうして、バスの終点のLibegőに到着です(写真11)。

リフトでの移動

リフトのりばはバスののりばの右奥にあります。

写真12. リフトのりばが見える

このようにリフトのりばが見えます(写真12)。

写真13. リフトのりばの片隅に昔の路面電車がいた!

片隅に昔の路面電車がいました(写真13)。ブダペストの路面電車は昔から黄色が好きなのですね。統一されたカラースキームが崩壊した都電も見習ってほしいです。

リフトのりばから山頂まで

リフトは山頂までは連れてってはくれません。途中からは自らの足に頼ることになります。

図3. 展望台への経路(googleマップから引用)

高低差は30mとgoogleマップに書いていました(図3)が、実際はもっときつく感じました。その道中をご覧いただきましょう!

写真14. リフトのりばに隣接した飲食施設

リフトのりばには飲食施設が隣接しています(写真14)。この飲食店は陽気な音楽がかかっていました。事前のイメージと異なり、ハンガリーは楽しい国のようですね。

写真15. 坂を登る

坂を登ります(写真15)。1つ目の分岐点も2つ目の分岐点も右に進めば良いのですね。

写真16. 坂を登る

まだ坂は続きます(写真16)。この先を右に引き返すと展望台です。

写真17. エリザベート展望台が見えてきた

展望台が見えてきました(写真17)。

写真18. エリザベート展望台!

素晴らしい建造物ですね(写真18)。よく見ると、ハンガリーの国旗があります。

ヤーノシュ山からの展望

このエリザベード展望台は古い建物です。20世紀はじめの古い建物です。wikipedia先生(ただしハンガリー語版!)に詳細な記述がありましたので、背景を補足しながら私なりに解説しましょう。

1882年にエリザベート女王が訪問したことを記念して、この展望台が1910年に当時のブダペスト市長であるイシュトヴァーンバルツィによって建立されました。19世紀のハンガリーはオーストリア帝国でした。その女王がエリザベートでした。エリザベート女王はハンガリー人に人気でしたので、このような発想に至ったのでしょう。展望台のベースは、国内で最も古い鉄筋コンクリート構造の1つです。

なお、このアイデアは、1902年に提案されています。塔の高さは23.5メートルです。

御託は良いから、早く展望台からの景色を見せろって?ですよね!

エリザベード展望台は4段になっています。1段目はあまり景色が良くないので、2段目まで登ります。登ったときの景色をさらしましょう!

写真19. 丘陵地帯を眺める

山の北東側を眺めると、丘陵地帯が広がっています(写真19)。ブダペストは首都でありながら、緑が多いことがわかります。というか東京が異常ですね。

写真20. 美しい国会が見える

ブダペストの象徴の1つ、国会議事堂です(写真20)。目立ちますね。

写真21. さらに登る

さらに登ってみましょう(写真21)。

写真22. 山の西側を眺める

山の西側を眺めます(写真22)。こちら側はブダペストの中心とは反対の方角です。のどかな景色が広がっています。日本でいえば、川口や川崎に相当するエリアです。やはり、東京とブダペストでは都市規模が全く異なることがわかります。

写真23. 中心街を眺める

中心部を眺めましょう(写真23)。王宮の丘にある建物が目立ちます。

写真24. 最上段に登る

いよいよ最上段に登ります(写真24)。この程度の高さの違いであれば景色に違いはないでしょうが、それでも登るのです。煙と何とかは昇るとか言いますが、私はその何とか(つまりBAKA!)なのでしょうか。

写真25. おっかない最上段

考えてみれば、私は高所恐怖症でした。最上段はおっかないです(写真25)。

写真26. 王宮とくさり橋が見える

ブダペストの象徴、王宮とくさり橋が見えます(写真26)。王宮は白と緑の建物ですが、ウィーン(ホーフブルク王宮)ベルリン(ブランデンブルク門近く)でも同様の色使いの建物がありました。中央ヨーロッパはこの色使いが好きなのでしょうか。

写真27. 山の南西側を眺める

山の南西側を眺めます(写真27)。緑が多いですね。

下りリフトからの風景

リフトといえば登るというイメージがありますが、下りのほうがより迫力ある景色が楽しめます。その景色をご紹介しましょう!

写真28. 中心街が見える

中心街に向かってリフトは動きます。そのため、中心街が見えます(写真28)。

写真29. 中心街を少し拡大してみよう!

写真30. もっと拡大すると国会が見えた!

段階的に拡大します(写真29、写真30)。国会が見えました!

写真31. 民家の隣を通る

遠くばかりでなく、近くも眺めましょう。右手に民家が見えてきました(写真31)。どう考えても、このリフトはこのお宅の庭を通りますよね!

写真32. 民家の庭を通過!

民家の庭を通過しました。木に当たったらと心配になりますが、そこはきちんと木が切られています。このお宅の人が木を切っているのか、リフト運営会社が切っているのかが気になります。

前後を読みたい!

さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

←(前)ブダペストの穴場温泉(ルカーチ温泉)に行く(アクセスも紹介、19年夏)

ブダペストを一望できるヤーノシュ山を訪問する(19年夏)←今ココ!

ブダペストの地下鉄とトラム(路面電車)に親しむ(19年夏)(次)→

★ブダペストの観光についてまとめたページはこちら。プダペスト観光の計画に大いに役立ちます
ブダペスト観光の見どころのまとめ(観光名所8つを紹介、19年夏)(次)→

★この旅行記の案内・目次・まとめページはこちら
ハンガリー、スイス、フランス旅行のまとめと振り返り

※それぞれ別ウィンドウで開きます。

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