ブダペストでも有名な通りであるアンドラーシ通り。この通りは英雄広場で終わっています。では、その英雄広場というのはどのような場所なのでしょうか。英雄広場と隣接する市民公園を訪問しました。市民公園には有名な温泉もありますので、観光客にとっても重要な場所です。
写真1. 英雄が集まる英雄広場
英雄広場へのアクセス
英雄広場は1896年にハンガリー建国1000年を記念して建設された広場です。アンドラーシ通り(1872年に建設)よりも後の時代に建設されたので、アンドラーシ通りと連携がとれているわけですね。その英雄広場はどこにあるのでしょうか。
図1. 英雄広場の位置(googleマップより引用)
ブダペストの中心部からは離れています。アンドラーシ通りの終点にあります。ただし、観光客としては行きやすい場所にあります。何しろ、地下鉄1号線のHősök Tere(英雄広場)駅からすぐなのです。地下鉄1号線のホームから地上までは離れているのでは、そのような懸念も不要です。地下鉄1号線の多くの駅は地上からの光がホームに差し込んでいます。
では、実際に行ってみましょう。
写真2. 地下鉄1号線の駅構内
私はオクトゴンから地下鉄1号線に乗りました(写真2)。私の宿泊先は東駅近くのホテルで、ホテルからバス、1つ先のバス停からトラムと乗り継いだためです。地下鉄1号線は中心部のデアーク広場を通っていますし、くさり橋からも近い場所にもVörösmarty tér駅があります。
写真3. 途中駅を通る
写真4. 地下鉄駅を出たところ
Hősök Tere(英雄広場)のホームから地上に出たところです(写真4)。地下鉄1号線は地上にすぐに上がれるので、とても使いやすいです。
写真5. 左に進めばたどり着く
地下鉄の出口から広場までは近いのですが、いかんせん道路があるので直線では行けません。そこで、左側に迂回しましょう(写真5)。大きな建物がありますが、これは西洋美術館です。王宮にある美術館はハンガリーの作品が中心、こちらは外国の作品が中心です。
英雄広場の堪能
では、英雄広場に実際に入ってみましょう。
写真6. 建国1000年を記念する記念碑
英雄広場の中央に塔があります(写真6)。これはハンガリー建国1000年を記念する記念碑です。当時はオーストリア帝国だったのに、よく許されましたね(当時の帝国はハンガリー人にもある程度の権利を保障していたためでしょう)。
写真7. 記念碑の土台を見る
記念碑の台座を見てみましょう(写真7)。ハンガリーの歴史上の偉人が取り上げられています。誰が誰かはハンガリーの歴史を勉強すればわかると思うよ!
写真8. 英雄たちが並ぶ
記念碑を中心にして、英雄たちが並びます(写真8)。残念ながら私は日本人なので、ハンガリーの英雄の枠には入れません。
写真9. 英雄たちが並ぶ
英雄たちが並んでいます。左側に7人、右側に7人です。後世に人員の入れ替えがあるかもしれませんが、ラーコシは絶対に入らないでしょう!
写真10. 英雄を見てみる
英雄はこのような表情です(写真10)。
写真11. バイクのレースが始まるところ(かな?)
このときは朝でそこまで観光客はいませんでした。観光客がいなくて閑散しているのかと思いきや、バイクの大群がいます。レースが始まるところなのでしょうか(写真11)。ブンブンエンジン音を鳴らしながら、どこかに行っていました。
市民公園の堪能
英雄広場の奥には市民公園があります。セーチェニ温泉(市民公園にある)と英雄広場のどちらにも地下鉄1号線の駅があります。そのため、地下鉄1号線でSzéchenyi fürdő(セーチェニ温泉)に向かえば良いだけです。しかし、観光客は2か所以上の場所を同時に訪問することでしょう。そのような人は英雄広場と市民公園の両方を同時に処理するのが効率が良いです。私はそのようなセオリーにしたがって、英雄広場の後に訪問しました。
写真12. 市民公園の池を渡る
英雄広場と市民公園の間は池があります(写真12)。ボートがあったので、地元民の憩いの場となっているのでしょう。ちょうど東京の井の頭公園にあるスワンボートのように。
写真13. ヴァイダフニャディ城が見える
この市民公園にはヴァイダフニャディ城があります(写真13)。ヴァイダフニャディ城の跡地に市民公園をつくったのではなく、万博に合わせて市民公園を整備し、その中にヴァイダフニャディ城を建てたのです。だから、本来のお城とは話が違うのです。それでも19世紀に建設されているので、1950年代に再建されたブダ王宮とは歴史が違いますね!
写真14. Gatehouse Towerが見える
その城門もみることができます(写真14)。正面に物々しい城門があったところで、後ろから気軽にお城に入れます。これが一般的な城と異なる点です。
写真15. 城門を通るとヴァイダフニャディ城が見えてきた
城門を通ると、ヴァイダフニャディ城が見えてきました。今は農業博物館として活用されています。私は市民公園にある航空博物館に行ってみたいと思いましたので、そちらに向かいましょう。
写真16. 美しいヴァイダフニャディ城
写真17. ヴァイダフニャディ城
写真18. ヴァイダフニャディ城
それでも美しい城を眺めてみます(写真16-18)。19世紀に建造された城といえば、ドイツのノイシュバンシュタイン城が思い出されます。
写真19. 偉人の像
偉人の像がありました(写真19)。ハンガリーは偉人の像が多いように思います。わが首都東京にはそこまで偉人の像がないのにね(東京に徳川家康像がそこら中にありますか?)!なお、航空博物館は取り壊されていました。残念ですね。
気を取り直して、セーチェニ温泉に向かいます。私はブダペストカードの使えるルカーチ温泉に入ると固く決意していましたが、その建造物を眺めるのも良いでしょう。
図2. セーチェニ温泉の位置(googleマップより引用)
セーチェニ温泉はハンガリーでも相当有名な温泉で若者が多く来ると聞いています。でも、ブダペストカードを使えないので、中に入るのは却下!それでも未練があるので建物だけでも見に来たのです。
写真20. セーチェニ温泉の入口
これが有名なセーチェニ温泉の入口です(写真20)。ここから入り、温泉(というよりプール)に浸かるのです。
写真21. 聖イシュトバーンの泉
聖イシュトバーンの泉があり、ここで源泉を飲むことができます。でも、9:00を過ぎても開いていませんでしたよ(写真21)。
写真22. 市民公園の美しい光景
市民公園の美しい泉です(写真22)。
市民公園は憩いの場という印象を抱きました。朝だったためでしょうか、治安面の不安も感じませんでした。晴れた日にゆっくり歩いて、のんびりベンチに座って休む、そんな場所です。一般的な観光地の行脚の合間に行ってみても良いように感じました。観光名所の英雄広場やセーチェニ温泉に近いので、市民公園を寄ることによるロスタイムは多くて1時間程度でしょう。帰りの足は地下鉄1号線のSzéchenyi fürdő(セーチェニ温泉)から向かえば、中心部やくさり橋にも戻りやすいです。
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さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?
←(前)アンドラーシ通りの散策と恐怖の館への訪問(ブダペスト観光、19年夏)
英雄広場と市民公園への訪問(ブダペスト観光、19年夏)←今ココ!
ブダペストの穴場温泉(ルカーチ温泉)に行く(アクセスも紹介、19年夏)(次)→
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ブダペスト観光の見どころのまとめ(観光名所8つを紹介、19年夏)(次)→
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ハンガリー、スイス、フランス旅行のまとめと振り返り
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