福岡から羽田への航空機での移動(JAL利用)

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

東京と福岡の移動。その手段は航空機が主流です。では、その航空機の価格帯や所要時間はどうでしょうか。その概要を紹介するとともに、実際に乗ってみました。

写真1. 航空機が待機中

復習:東京と福岡の移動方法

東京と福岡の移動方法は大きく分け、航空機と新幹線があります。

航空機と新幹線の比較

航空機の詳細な説明の前に、航空機と新幹線を大まかに比較します(表1)。

表1. 新幹線と航空機の大まかな比較

新幹線航空機※2
所要時間5時間弱1時間45分程度
運転本数毎時2本以上毎時3本程度
運賃+料金(正規運賃)23,810円50,200円※3
運賃+料金(早割類)17,000円※123,030円※4
運行会社JR東海、JR西日本ANA、JALなど

※1. EX特割21適用時のもの。今回の旅行のような繁忙期(GW、お盆、年末年始)は対象外

※2. 一例としてJALのものを掲載。ANAでも所要時間や価格は同等

※3. フレックス(変更可)のもの。52,620円の場合あり

※4. スーパーセイバー(変更不可)のもの。28日前までに予約の必要あり

新幹線と航空機の概要を示しました。早さの航空機、安さの新幹線という構図ですが、航空機にフレックスで乗る人は多くないでしょう。

前日までの予約するとセイバーが適用され、10000円ほど安くなります。また、1週間前までに予約するともう1万円程度安くなります(次の章で詳細を記します)。こうすると、新幹線との価格差は大きくありません。また、28日前までに予約すると、新幹線との運賃差はほぼなくなります。このように早めに予約するとコストメリットが大きいのが航空機の特徴です。

ただし、スーパーセイバーの場合、54日前を過ぎると払い戻し手数料が約50%かかりますので、この場合、12,000円近くのキャンセル料がかかります。新幹線の場合、2日前までは払い戻し手数料が540円(乗車券220円+特急券340円)です。また、乗車変更は1回可能であり、その乗車変更も別の区間でも可能(博多→東京で有効な乗車券を池袋→新宿に変更することも可能)とかなり機動性の高い運用が可能です。航空機の場合、このような運用が可能なのはフレックス(出発まで払い戻し手数料は無料)です。

旅行する際はキャンセルすることは視野に入れていないと思いますが、意外と重要な項目なのであえて記しました。

東京地区と福岡地区の航空機での移動概要

では、東京地区と福岡地区の航空機での移動の概要を紹介します(表2)。

表2. 代表的な航空会社の移動概要一覧

JALANAスカイマークジェットスター※3
所要時間1時間45分1時間45分1時間55分2時間10分
本数毎時1本程度毎時1本程度毎時1本程度1日8往復
運賃(90日前)13,020円※113,020円※113,680円※212,000円※4
運賃(55日前)14,450円※114,450円※116,080円※213,400円※4
運賃(45日前)16,650円※116,650円※117,680円※213,400円※4
運賃(28日前)18,960円※118,960円※117,680円※212,000円※4
運賃(7日前)27,210円27,210円14,280円※29,600円※4
運賃(前日)40,190円40,190円18,080円14,900円※4
運賃(当日)50,200円50,280円28,980円12,000円※4

※1. 繁忙期にかかる場合は、ここに記した金額まで下がらず、23,000円~24,000円になるように見えた

※2. 需要予測による変化。検索すると便により12,000円台~17,680円で変化するように見えた

※3. 成田空港発着。空港施設利用料(560円)と支払手数料(660円)を加算後の金額を表示

※4. 便により金額は大きく異なる。ここでは多くの便に設定されている金額を表示

多くの人が気になるであろう、所要時間と運賃をまとめました。直前に予約すると高くつき、あらかじめ予約すると安く済みます。ただし、スカイマークとジェットスターはその傾向はそこまで強くなく、特定の便を予約する時期ではなく、実際に搭乗する便の空席状況に依存する傾向が強いです。

このことを見ると、事前手配が可能であればJAL、ANAでもそれなりに安く済み、直前予約だとスカイマークやジェットスターの価格優位性が際立つことがわかります。ジェットスターのようなLCCの場合、フライトがキャンセルになった場合のリスクが高いです。一般に大手航空会社では運休になった場合は目的地までの手段が確保されるのに対し、LCCの場合は単に全額払い戻しで終了することが多いです。その場合、他の航空会社の割引なしの運賃を支払うことになり、金銭的損失が発生します。

したがって、同程度の金額の場合は大手航空会社を使うほうがリスクは低いでしょう。また、ジェットスターを選ぶ場合は成田までの交通費が負担になるかもしれません。

毛色の異なるジェットスターについての記述が多くなりましたが、それに比べると大手航空会社のJALとANAでサービスの違いは大きくありません。マイルに興味がある人はマイルが貯まるほうを選ぶでしょう。私は積極的にマイルを貯めていませんので、たまたま空席があり、乗りたい時刻の運賃が安いJALを選択した次第です。

JAL便で実際に福岡から東京まで移動

御託はこの程度にして、実際に乗りましょう!

写真2. 福岡空港駅から空港に向かう

福岡空港には地下鉄空港線が乗り入れており、博多や天神から地下鉄で1本で行くことができます。場合によっては、佐賀県の唐津からも…。

写真3. 空港駅から空港に向かう

地下鉄の他の駅と同様に、自動改札があります(写真3)。みんな荷物が多すぎです。私は自動改札にタッチしようとしている小さな子供の持っている荷物量レベルですよ!

写真4. 空港の出発ロビーに向かう

空港の出発ロビーに向かいましょう!1Fが各航空会社のカウンターによるチェックイン、2Fが手荷物保安検査場です。私は手荷物を預ける必要がなく、オンラインチェックインなのでJALのオンラインチェックインページからアクセスしました。そのため、2Fに直行します。この手間を考えると、自動チェックイン機でも良かったかな?

※ANAだと登録したメールアドレスに搭乗便情報やオンラインチェックインのリンクがあり、一歩便利です。JALも見習うべきだと思います。

図1. 福岡空港の構内図(福岡空港公式サイトから引用後加工)

参考に福岡空港の構内図を示しました(図1)。

写真5. 福岡空港2Fの様子

福岡空港の2Fの様子です(写真5)。

写真6. パッキングエリアがある

パッキングエリアがあります(写真6)。

写真7. 店がある

カフェ的な店もあります(写真7)。

写真8. 出発保安検査場に来たけど…

出発保安検査場に来ましたが、だいぶ混んでいました。反対側は空いていたので、南側に向かいます(写真8)。アプリケーションなどによる説明よりも生中継のほうがわかりやすいですね!

写真9. 南側にきた

南側に到着しました(写真9)。

写真10. 南側の出発保安検査場が空いていた

こちらの出発保安検査場が空いていました(写真10)。空港の保安検査場は「見られている」という意識があり、どうしてもモデル歩きになってしまいますね…。

写真11. 搭乗口に向けて歩く

搭乗口に向けて歩きます(写真11)。

写真12. 出発案内

出発案内です(写真12)。

写真13. JAL320便の表示もある

JAL320便の表示もあり、この日は10番搭乗口でした(写真13)。

写真14. 航空機が待機中

航空機が待機中です(写真14)。

写真15. 10番搭乗口に向かう

10番搭乗口に向かいます(写真15)。

写真16. 気分はファーストクラスだが…

気分はファーストクラスですが、普通席を予約したので、普通席に向かいます(写真16)。

写真17. クラスJの様子

クラスJの様子です(写真17)。

写真20. 普通席の様子

普通席の様子です(写真20)。新幹線より狭いシートピッチ(参考サイトによると約790mm)です。「座席が狭い」といわれる国鉄特急型でも910mm、現代の新幹線のシートピッチは1040mm(一部の先頭車はこれよりやや狭い)という鉄道の潮流を知ると、狭さが際立ちます。

(参考)写真21. 新幹線N700Sの車内(ひかり号で撮影)

写真21. 安全のしおり

安全のしおりです(写真21)。機種により非常口が異なるという事情があれど、安全のしおりに機種が書いてあるのは親切ですね!エアバスのA350-900という機種です。

写真22. 出発!

出発しました(写真22)。

写真23. ターミナルビルから離れる

ターミナルビルから離れます(写真23)。

写真24. 滑走路の前で停止

滑走路の前で停止しました。何ごとかと思ったら、着陸機があったためでした(写真24)。滑走路が1本しかなく、離陸と着陸が同時にできないという弱点が表れている場面です。

写真25. 滑走路に入った

滑走路に入りました(写真25)。

写真26. 離陸!

離陸しました(写真26)。離陸時の重力変化はあまり得意ではなく、自らが航空機が苦手なことを改めて思い出します。

写真27. 福岡の市街地を眺める

福岡の市街地を眺めます(写真27)。福岡市の周辺が丘陵地帯が多いことを改めて実感します。

写真28. 丘陵地帯を飛ぶ

丘陵地帯を飛びます(写真28)。

写真29. 福岡郊外の風景

福岡郊外の風景です(写真29)。南側に進んでいませんか?

写真30. 九州を脱出?

南に向かった後に東に方向を変え、九州を脱出します(写真30)。

写真31. 四国に入る

九州から海を渡り、四国上空に入ります(写真31)。

写真32. 瀬戸内の風景

瀬戸内の風景です(写真32)。高度が高いですが、天候に恵まれ、風景を堪能できました。

写真33. しまなみ海道?

しまなみ海道でしょうか(写真33)。

写真34. コンソメスープをいただく

ドリンクサービスです。コンソメスープをいただきます(写真34)。

写真35. 中部国際空港付近を通過

中部国際空港付近を通過します(写真35)。

写真36. 美しい海岸線と浜名湖

浜名湖周辺です(写真36)。

写真37. 静岡の市街地

静岡県内の市街地です(写真37)。

写真38. 富士山が見える

富士山が見えます(写真38)。

写真39. 三浦半島が見える

伊豆半島通過時あたりから高度を下げ、三浦半島が見えます(写真39)。

写真40. 房総半島を横断

房総半島を横断します(写真40)。

写真41. 住宅街の上を飛ぶ

住宅街の上に風景の舞台が変わりました(写真41)。

写真42. 東京北部の風景

荒川付近の風景です(写真42)。羽田空港の西側や南側から入るほうがスムーズに見えますが、羽田空港の混雑の影響で迂回したのでしょうか。

写真43. スカイツリーが見える

スカイツリーが見えます(写真43)。

写真44. 池袋付近の上空

池袋付近の上空です(写真44)。この付近で航空機から降りるとスムーズな人は多いのでは?

写真45. 夕暮れの東京都心の風景

夕暮れの東京都心です(写真45)。

写真46. 東京湾が目に入る

東京湾が目に入ります(写真46)。いよいよ羽田に着陸です。

写真47. 羽田空港に着陸!

羽田空港に着陸しました(写真47)。

写真48. 空港を走る

空港を走ります(写真48)。

写真49. 羽田空港に到着!

羽田空港に到着しました(写真49)。手元の携帯電話を見ると18:04でした。17:50着予定でしたが、実際には14分遅れという結果です。

写真50. 航空機から降りて通路を歩く

航空機から降りて通路を歩きます(写真50)。

写真51. 降りる多くの人々

多くの人々が航空機から降りて目的地に向かう人々の群れです(写真51)。

写真52. 空港内を歩く

空港内を歩きます(写真52)。客の群れに付いて行けば問題ありません。私は他の人に付いて行きましたが、先頭の人が間違えたらどうするのだろう?

写真53. 案内を見ながら歩く

案内を見ながら歩きます(写真53)。

写真54. 手荷物受取所を華麗にスルー

手荷物受取所も多くの人々で混んでいますが、私は荷物を最小限にしているので、スルーです(写真54)。

写真55. 到着ゲートに差し掛かる

到着ゲートに差し掛かります(写真55)。

写真56. 旅行終了!

18:17に到着出口を通過しました(写真56)。今回の旅行はここで終了です。ここでこの日の運行状況をまとめます(表3)。

表3. 航空機の運行状況の現実

時刻表上の出発時刻16:00
現実の羽田到着時刻(席を立てた時刻)18:04
到着出口通過時刻18:17

時刻表の到着時刻から14分遅れで到着、到着出口を通過したのは時刻表の到着時刻の27分遅れでした。実態としては、福岡空港を出発した2時間20分後に羽田で自由に動けたということです。

福岡から羽田までの航空機に乗って

写真57. 航空機は安全のために保安検査があり、それが航空機の特性を決定づける

今回、国内で2番目に利用の多い航空路線(羽田-福岡)に乗りました。中心部に近い場所に空港があり、新幹線に対し、強い競争力を保つ1つの要因です。また、羽田空港までの事実上の所要時間は2時間20分であり、新幹線の品川までの所要時間4時間50分の半分です。空港に早く来なければならないことや羽田空港からのアクセスを考慮しても圧倒的な速達性です。今回は早さという航空機の強い武器を実感しました。

とはいえ、重力変化などの不快感を感じたのも事実でした。これは航空機の圧倒的な弱点です。

航空機の強い武器と圧倒的な弱点。これは航空機の原理から導かれる特性です。私は鉄道ファンですが、航空機という特性の異なる交通機関に乗り、そのような特性を強く実感しました。

どの交通機関であっても(最も原始的な移動手段の「歩行」を含め)完全な交通手段は存在しません。その事実を再確認したのです。

前後を読みたい!

果たして前後はどこに行ったのでしょうか?

(←前)JR鹿児島本線と西鉄天神大牟田線のライバル関係を探る

福岡から羽田への航空機での移動(JAL利用):現在地

(まとめ)24年GW旅行の振り返り(→次)

★今回の旅行の全体像は24年GW旅行の振り返りに記載しています。

★この日の主な移動手段の時刻は以下の通りです。

JAL320便福岡16:00→東京/羽田17:50
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