オーストリア中部~南部を東西に貫くビショフスホーフェンからレオーベン。その東半分を国際列車に乗り、優雅に移動しました。

写真1. スイス国鉄ご自慢の展望車も連結されるユーロシティも走る
エンス谷線とルドルフ線の概要
最初に、ビショフスホーフェンからレオーベンまで貫く2路線の概要を紹介します。
図1. ビショフスホーフェンとレオーベンの位置関係(googleマップより引用)

図2. オーストリアの長距離列車網(オーストリア国鉄公式サイトより引用)

図3. エンス谷線とルドルフ線と周辺の路線図(オーストリア国鉄公式サイトより引用後加工)
この区間はゼルツタールを境に西側がエンス谷線、東側がルドルフ線と称しています。この路線は長距離列車が2時間間隔で運転され、シュラトミングを境にローカル列車が2時間間隔で運転されています(シュラトミングでの接続はあまり良くなく、1時間半程度待つうちに次の長距離列車がやってくる)。
このあたりは人口も少なく、グラーツとオーストリア中西部の行き来が主体なのでしょう。途中のシュタイナッハ-イルドニングでハルシュタット方面への分岐もありますが、ハルシュタットとの行き来は反対側が主力ですので、その流動も弱いです。
とはいえ、日本の基準で考えると、長距離列車が2時間間隔というのは、サービス水準は比較的高いと評価できると思います。
なお、ゼルツタールより東側(ルドルフ線)はリンツとグラーツを結ぶ長距離列車が4時間間隔で加わりますので、乗車チャンスはもう少し多いです。
今回私が乗ったレオーベンからシュタイナハ-イルドニングは所要時間は1時間10分程度です。レオーベンからビショフスホーフェンは2時間半程度です。
長距離列車の多くが食堂車なしのインターシティですが、スイス直通のユーロシティも1日1往復設定され、そのユーロシティは食堂車とパノラマ型の1等車が連結されています。
レオーベンからシュタイナハ-イルドニングまで実際に乗る
御託はこの程度にして、実際に乗りましょう!

写真2. チューリッヒ行きは食堂車含め9両編成
チューリッヒ行きは食堂車を含め9両編成です(写真2)。

写真3. チューリッヒ行きがやってきた
チューリッヒ行きがやってきました(写真3)。

写真4. パノラマ車が連結される
この列車はパノラマ車が連結されていることが多いです(写真4)。2両ある1等車の双方がパノラマ型でなく、1両だけです。通常の1等に乗りたいという需要もあり、パノラマ車の乗車チャンスを増やすという意味からも1両だけ連結することは理にかなっています。

写真5. パノラマ車の客室
パノラマ車の客室です(写真5)。天井近くまで窓が広がり、まさに展望車です。

写真6. パノラマ車の様子
室内からも撮影しました(写真6)。オーストリア車の1等車より上等に見えます。

写真7. パノラマ車は向かい合わせの座席
パノラマ車は向かい合わせの座席です(写真7)。

写真8. パノラマ車の様子
天井付近の見通しが良いことに気づきます(写真8)。荷棚がないためです。ただし、近年の多くの旅行者が大型のスーツケースを持っていることを考慮すると、現代にそぐわない面もあります。みんな荷物を持ちすぎとは思いますが…。
風景が楽しめるのは良いのですが、太陽光がよく降り注ぎ、(2025年夏が異常なほど暑い気候だったという事情があれど)室内はSunroomとなりました。パノラマ車が全面的に普及しない理由が分かった気がします。


写真群1. シュタイナハ-イルドニングからチューリッヒまで予約が入る
私はめざとく席を見つけ、シュタイナハ-イルドニングから予約の入っている席を目指しました(写真群1)。53~56が1つのボックス席です。

写真9. レオーベンを発車!
レオーベンを発車しました(写真9)。

写真10. 都市の光景
都市の光景です(写真10)。

写真11. のどかな風景に変わる
のどかな風景に変わります(写真11)。

写真12. のどかな風景が続く
のどかな風景が続きます(写真12)。

写真13. のどかな風景が続く
のどかな風景は続きます(写真13)。

写真14. ゼルツタールに停車!
ゼルツタールに停車します(写真14)。ここで進行方向が変わります。ゼルツタールはリンツ方面への分岐駅ではありますが、駅周辺は都市とはいえません。

写真15. 車両が停車中
車両が停車中でした(写真15)。乗客が乗っていないようですが、何だろう?

写真16. ゼルツタールを発車!
ゼルツタールを発車しました(写真16)。

写真17. 住宅街を走る
住宅街を走ります(写真17)。

写真18. 街が広がる
街が広がります(写真18)。

写真19. リーツエンに停車
リーツエンに停車します(写真19)。ここLiezenとリーエンツ(Lienz)はともにレオーベンから行ける西方向の都市ということもあり、ややまぎらわしく感じます。

写真20. 街の光景
街の光景です(写真20)。

写真21. 山脈が見える
遠くに山脈が見えます(写真21)。

写真22. オーストリアらしい風景が広がる
オーストリアらしい風景が広がります(写真22)。
ところで、この日は一部区間で工事をしていた影響か、10分程度遅れていました。そして、シュタイナハ-イルドニングでの接続時間は10分足らず、1本逃すと2時間待ちとやきもきする展開でした。

写真23. 早く降りようとする仲間がいた
そのように考えているのは私だけではありませんでした(写真23)。

写真24. シュタイナハ-イルドニングに停車!
シュタイナハ-イルドニングに停車しました(写真24)。

写真25. 長編成が停車中
長編成が停車中です(写真25)。これだけ見ると迫力はありますが、2時間に1本で事足りるという現実もあります。というより、走行区間の大部分がオーストリアなのにスイス車がほとんどですね!スイス直通のレイルジェットがオーストリア車なので、それと相殺するのでしょうか(相互直通運転の基本的な考えかたを適用しました)。
レオーベンからシュタイナハ-イルドニングまでのECに乗ってみて

写真26. 遠くの山々が望めた
今回、スイス国鉄のパノラマ車に焦点を合わせ、レオーベンからシュタイナッハ-イルドニングまでユーロシティに乗りました。
展望車は窓が大きく、遠くの山々まで見渡すことができ、雄大な風景を堪能できました。スイスの陰に隠れていますが、オーストリアも山の風景を楽しむことができる場所です。そのような意味で、スイスの展望車を運用するには適切な場所と感じました。
また、夏のシーズンとはいえ、輸送力はじゅうぶんに確保されており(インスブルック以西で2時間間隔のパターンダイヤに組み込むためか?)、立ちが生じることもありませんでした。じゅうぶんな輸送力が提供され、初めてゆとりのある車内設備が活きてきます。そんな基本がなっているオーストリア国鉄の基本的なサービス姿勢を改めて感じました。
Omio:ヨーロッパ鉄道旅行交通予約サイト
また、その予約にはクレジットカードが便利です。
個人的にはエポスカード海外旅行に使えるカード:エポスカードで詳細を紹介しています。
果たして前後はどこに行ったのでしょうか?
レオーベンからシュタイナハ-イルドニングまでのユーロシティ(EC)旅:現在地
シュタイナハ-イルドニングからハルシュタットまでのローカル線の列車旅(ザルツカンマーグート線乗車記)(→次)
※この旅行の全体像は25年夏中欧・イタリア旅行のまとめをご覧ください。