京王相模原線(混雑基本データ)

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多摩ニュータウンの足としてメジャーなイメージのある京王相模原線。そこまで混んでいるイメージはありませんが、実際の混雑はどうでしょうか。京王相模原線の混雑データをまとめました。

写真1. 京王多摩センターに入線する橋本行き

京王相模原線の基本情報

京王相模原線は調布と橋本を結ぶ路線です。調布市、稲城市、多摩市、相模原市を通るイメージがありますが、実際には東京都調布市、神奈川県川崎市、東京都稲城市、神奈川県川崎市、東京都多摩市、東京都八王子市と神奈川県相模原市を通ります。興味深いのは、全長22.6kmの路線で4回も都県境を越えていることです。

路線形態は調布起点ですが、多くの電車が新宿方面に向かいます。単に多摩ニュータウンと都心を結ぶ路線としてだけではなく、橋本と都心を直結する役割を担っているなど、多機能な路線でもあります。

なお、永山と多摩センターは小田急と近いにもかかわらず、京王も小田急もわざわざ冠に会社名を付けています。そのため、京王永山や京王多摩センターが正しい駅名です。yahoo!知恵袋での回答によると、自動改札が普及していない時期に、新宿から小田急と京王のどちらに乗ったかを明確に区分するための知恵のようです。

京王相模原線の混雑データ

京王相模原線の混雑データを示します(表1)。

表1. 京王相模原線の混雑データ

最混雑区間京王多摩川→調布
混雑率2022年88%
2021年83%
2020年80%
2019年126%
2018年124%
2017年130%
2016年130%
最混雑時間帯7:20~8:20
集中率23.6%
流動最大区間調布-京王多摩川
乗客半減区間南大沢-多摩境

・流動最大区間:当該の路線で最も輸送人員の多い区間(弊サイト独自指標)

・乗客半減区間:流動最大区間の輸送力が半分以下になる、最大流動区間に最も近い駅間を指す(弊サイト独自指標)

※集中率、流動最大区間、乗客半減区間は都市・地域交通年報(平成30年度版)を参考に独自で計算

混雑率の出典は国土交通省発表の資料(2022年2021年2020年2019年2018年2017年)、2016年は都市・地域交通年報(平成30年度版)

多摩ニュータウンなどから1駅1駅乗客を集めた調布より(京王多摩川→調布)が最混雑区間です。これは、終日の輸送量でも同じです。その京王多摩川→調布の混雑率は2019年以前が130%程度、2020年以降が80%台と首都圏のなかではやや空いています。ただし、当該の区間が都内の拠点駅から15km離れていることに注意する必要があります。とはいえ、これ以上本数を多くしても調布以東の線路容量を超えるか、京王線調布以西の減便となり、京王相模原線だけ増発することも難しいです。

最大輸送量の調布-京王多摩川の半分の輸送量となるのが、南大沢-多摩境です。実際には京王稲田堤、京王永山と京王多摩センターである程度ずつ乗客が減っていくので、京王多摩センターで本数の差があるのはある程度妥当と考えられます。

東京都の各路線の混雑状況のまとめ

京王相模原線以外の路線の混雑状況はどうでしょうか。路線ごとに最混雑区間と混雑率をまとめました。また、各路線についての混雑基本データへのまとめへのリンクも整備しています。

東京都の電車の混雑データまとめ(最新版)

都市鉄道に関する統計データは以下の書籍を参考にしています。本記事の内容を深く知りたい人はぜひ購入してみてください。(2022年時点で平成30年度版が最新です)

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