青梅線(混雑基本データ)

記事上部注釈
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多摩地方を東西に結ぶ青梅線。立川近辺の都市近郊の姿と奥多摩地区の自然豊かな様子の対比にも驚かされる路線です。そんな青梅線の混雑データをまとめました。

写真1. 中央線からの電車が青梅線に入っていく

青梅線の基本情報

青梅線は立川と奥多摩を結ぶ全長37.2kmの路線です。そのうち立川-青梅の18.5kmは都市近郊路線、青梅-奥多摩の18.7kmはローカル線と、ちょうど半分の青梅で性格が全く異なっています。

立川から青梅までは立川市、昭島市(拝島市でない!)、羽村市、青梅市が並びます。青梅から奥多摩までは青梅市と奥多摩町だけしかなく、人口密度の違いがうかがえます。

青梅線は立川側で中央線快速と直通運転をしています。また、拝島から五日市線が分岐しますが、その五日市線との直通運転もあります。昔は平日の中央線-青梅線-五日市線の直通運転(※)や青梅線-八高線の直通運転もありましたが、現在はなくなっています。

※ホリデー快速あきがわ号があるので、休日の中央線-青梅線-五日市線の直通運転は残っています。

青梅線の混雑データ

青梅線の混雑データを示します(表1)。

表1. 青梅線の混雑データ

最混雑区間西立川→立川
混雑率2022年83%
2021年70%
2020年69%
2019年125%
2018年133%
2017年133%
2016年135%
最混雑時間帯2022年6:58~7:58
2021年6:58~7:58
2020年7:03~8:03
2019年7:03~8:03
2018年7:03~8:03
2017年7:03~8:03
2016年7:00~8:00
集中率31.7%
流動最大区間立川-西立川
乗客半減区間福生-羽村

・流動最大区間:当該の路線で最も輸送人員の多い区間(弊サイト独自指標)

・乗客半減区間:流動最大区間の輸送力が半分以下になる、最大流動区間に最も近い駅間を指す(弊サイト独自指標)

※集中率、流動最大区間、乗客半減区間は都市・地域交通年報(平成30年度版)を参考に独自で計算

混雑率の出典は国土交通省発表の資料(2022年2021年2020年2019年2018年2017年)、2016年は都市・地域交通年報(平成30年度版)

2019年以前の混雑率135%、2020年以降の混雑率70%程度というのは首都圏でもそこまで混んでいません。とはいえ、東京都心での数字ではなく、都心から30km離れた立川での混雑と考えると、厳しめの混雑であるとも解釈できます。

最混雑時間帯が早いことが特徴です。これは最混雑区間が都心から遠く、都心に向かう人は比較的早い時間帯に集中するためです。

断面輸送量が最大となる区間も最混雑区間と同じ、立川-西立川です。西立川、東中神、…と徐々に乗客が降りていき、羽村で(立川断面の輸送量を基準にして)輸送量が半減します。このことを考えると、ラッシュ時に拝島である程度本数が減る(=五日市線直通電車が抜ける)のはある程度の合理性があります。

集中率とはラッシュに集中する割合です。極端な話、集中率が100%であれば、ラッシュ以外に全く使われないということです。20%以下が集中率が低め(朝も日中もまんべんなく利用されている)、30%以上が集中率が高め(ラッシュ以外は空いている)と判断できます。

青梅線の集中率は30%以上と高く、ラッシュ時に利用が集中していることがうかがえます。これは、郊外を走るゆえに日中時間帯は自動車利用が多いことを示唆しています。

東京都の各路線の混雑状況のまとめ

青梅線以外の路線の混雑状況はどうでしょうか。路線ごとに最混雑区間と混雑率をまとめました。また、各路線についての混雑基本データへのまとめへのリンクも整備しています。

東京都の電車の混雑データまとめ(最新版)

都市鉄道に関する統計データは以下の書籍を参考にしています。本記事の内容を深く知りたい人はぜひ購入してみてください。(2022年時点で平成30年度版が最新です)

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