【夕方ラッシュ】夕方のりんかい線大崎での混雑状況【現場90分調査】

記事上部注釈
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りんかい線のジャンクション、大崎。お台場地区からの1つのチャンネルといえます(もう1つがゆりかもめの新橋ですね)。その大崎ではどの程度混雑しているのでしょうか?また、埼京線直通(渋谷・新宿直通)とりんかい線完結(大崎折り返し)でどの程度混雑に差が見られるのでしょうか?そして、何か特別な現象は生じたのでしょうか。

りんかい線内で完結するのにJR車!

写真. 大崎に停車中のりんかい線(りんかい線で完結するのに2本ともJR車!)

大崎に到着するりんかい線の混雑状況

まずは、新木場から大崎に到着するりんかい線の混雑状況です。りんかい線から大井町で横浜方面の乗客が降りたと予想されますが(※)、傾向に大きな違いは見られないでしょう。

※都市交通年報によると、天王洲アイル-大井町の輸送量を100とすると、大井町-大崎の乗客はだいたい75のようです。

大崎に到着するりんかい線の混雑状況の生データ

大崎に到着するりんかい線の生データを示します(表1)。余談ですが、90分以上現場で延々と乗車率をメモしていた私は一体何者なのでしょうか?混雑ポイントという概念を使っていますので、混雑ポイントの概要も示します(表2)。

表1. 大崎に到着するりんかい線の生データ

18.4.9 大崎到着りんかい線の混雑状況

表2. 混雑ポイントの概要

乗車ポイントの概要

調査中に気づいたこと

データの解析を行う前に、調査中に現場で気づいたことを記します。それは、局所的な混雑です。例えば、特定のドア付近だけが混雑している様子が見られました(データにする際は、同じ号車の乗客は適度に分散したと仮定しています)。これはなぜでしょう?個人の乗客が(特定の号車ならともかく)特定のドア周辺に固まるということは考えにくいです。りんかい線はお台場を通っています。私の調査日は平日でしたから、会社の仲間で展示会に向かったという可能性が高いでしょう。仲間であれば通常は集団行動をします(私のように業務が終わったら、「じゃあさよなら」という人は少ないでしょう)。その集団が特定のドア付近に集まるのです。その証拠に、そのような小集団はスーツでした(りんかい線の大崎駅進入速度が遅いためできる芸当です)。

大崎に到着するりんかい線の混雑傾向の分析

生データだけ提示しておしまいというのは、あまりにも不親切です。そこで、私なりにデータを解析します。

・埼京線直通とりんかい線完結では、混雑率に大きな差が生じている
※18時台で見ると、埼京線直通はおおむね車両中央部の吊革が半分~全て埋まっているのに対し、りんかい線完結は空席が残っている程度の混雑でしかない

・埼京線直通が2本連続する場合、先行のほうがやや混雑しており、後続はやや混雑はゆるい
例) 18:25着は100ポイント(ドア付近に立ちが発生する程度で、車両中央部の吊革はほとんど埋まっていない)の車両はなく、120ポイント(車両中央部の吊革が半分埋まっている)以上の車両しかない。一方、後続の18:31着は100ポイントの車両も存在する

・埼京線直通もりんかい線完結も後ろ寄り(10号車寄り)の車両は空いている

・りんかい線沿線から大宮方面に座って帰宅したいなら、あえてりんかい線完結(大崎行き)に乗車して、大崎で湘南新宿ラインの後ろ寄りに乗車すると、座れる確率が上昇する。

大崎から発車するりんかい線の混雑状況の生データ

逆に、大崎を発車するりんかい線の混雑状況はどうなのでしょうか?りんかい線にも住宅があるので、新宿・渋谷地区で働いて、りんかい線沿線に住む人たちで混雑するのでしょうか?それとも…。

大崎から発車するりんかい線の混雑状況の生データ

表3. 大崎から発車するりんかい線の混雑状況の生データ

18.4.9 大崎発車りんかい線の混雑状況

結論からいうと、どの電車もガラガラでした。車両を選べばじゅうぶんに座れます。

大崎から発車するりんかい線の混雑傾向の分析

混雑状況の分布は大崎に到着するりんかい線と同じです。

・埼京線から到着する電車よりも、大崎始発は空いている

・例外はあれど、埼京線からの直通が2本連続する場合は、1本目がやや混雑して2本目はやや空いている

・大崎発車時点では、現状の本数はやや過剰である。
※お台場地区で乗客を増やして新木場到着時点ではもっと乗客が増えているかもしれません。また、逆方向への送り込みを考慮すると、現状のままで行くしかないでしょう。

夕方のりんかい線のダイヤを考える

夕方のりんかい線は1時間に10本設定されています。大崎到着時の乗車率は59%です(乗車ポイントから乗車率に換算すればもとまります)。最混雑区間の天王洲アイル-大井町だと79%と見積もれます。乗車率80%を言葉に表すと、「ドアとドアの間の吊革が半分程度埋まっている」というものです。夕方ラッシュ時の混雑としてはそこまで激しくない部類に入るでしょう。

しかし、これは全て同じ乗車率であることが前提での考察です。現実には、埼京線直通に乗客が集中する傾向にあります。そのため、埼京線直通の最混雑車両は160ポイント(ドア付近がやや圧迫される程度)の混雑と予想できます。混雑する車両と空いた車両があると遅れも元となりますから、混雑の集中はなるべくなくしたいところです。それを解決する1つの方法が埼京線直通の割合を高めることです。ただし、湘南新宿ラインと共用するために本数を増やせないことが難点です。

次善の策として、夕方の時間帯は大崎どまりを7番線に入線させて、湘南新宿ラインに接続しやすくすることも1つの手です(多くの利用客が使う方向を便利にするという考えです)。埼京線直通毎時6本+大崎どまり毎時4本というのは、理論上大崎-新宿の埼京線毎時6本+湘南新宿ライン毎時4本と一致します。

大崎で3分程度の時刻調整する電車もあります。特に、大崎18:32着は大崎で5分も停車します。制約の多い山手線の貨物線を経由する路線ですから、全てが全て時刻調整なしということも困難でしょう。それでも、2分以内におさまるように、りんかい線内のダイヤを調整するべきでしょう。

混雑基本データ

埼京線の混雑に関する基本的なデータを完備しています。また、埼京線に関する混雑調査の結果へのリンクも完備しています。
埼京線(混雑基本データ)

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