建築当時、大いに物議をかもしだした京都駅の駅舎。それが現在は定着し、すっかり観光名所として定着しています(よね?)。そんな京都駅の駅舎と駅構内を楽しんでみましょう!
写真1. ガラス張りが美しい京都駅の駅舎(2017年に撮影)
補足本記事は2019年に執筆した内容について、2024年の内容を加えたものです。
京都駅ビルの概要
京都駅の位置と駅ビルの概要を復習しましょう。
図1. 京都駅の場所(googleマップより引用)
京都駅そのものは京都の市街地の南側に位置します(図1)。つまり、京都駅の北側には京都の市街地が広がっています。ということは京都駅の正面は北側の出口です。この出口の近くに駅ビルが建てられたのです。その駅舎は非常に大きく、一回りしようと思ったら、時間がかかります。
京都の中心街は四条河原町付近です。京阪の祇園四条や阪急の河原町の両駅が近いです。どのような街なのか?それは私が鴨川周辺に行った記録や四条周辺を歩いた記録を見てもらいましょう。
さて、実際はどのような構造になっているのでしょうか。公式サイトのフロアマップを参照してみましょう。
図2. 京都駅の駅ビルの構造
京都駅の駅ビルは非常に特徴的で、巨大な谷になっています。谷底には改札があり、その改札から上を見上げるようになっています。京都駅では線路は東西に伸びていますが、西側にはデパートが、東側にはホテルがあります。その他にも、開放的なカフェや京都らしい料理がおいしい店があったりします(場違いな感じの店があって、そこならば待つ必要がありません)。
図3. 京都駅の構内図(JR西日本公式サイトより引用)
参考にJR京都駅の構内図を示しました(図3)。JR京都駅は東西に線路が通っており、北側に正面の改札があり、南側に新幹線の改札があります。それらは南北自由通路でつながっています。
京都駅の駅ビル
では、実際に京都駅の駅ビルを歩いてみましょう。駅ビルの西側、東側、そして両者を結ぶ空中径路の3つにわけて紹介します。
駅の西側を歩く
写真2. 京都駅の入口(2017年に撮影)
京都駅の入口です。新幹線や在来線で到着した人はここを通らずに駅ビルの上のほうに行けますが、ここから紹介しましょう(写真2)。このときは駅舎開業20周年ののぼりがありました。
写真3. 正面の改札がある
正面に在来線の改札があります(写真3)。ここから在来線の構内を通り、新幹線側に行けることも可能ですが、新幹線はこの右側に向かいます。
写真4. 伊勢丹側を眺める(2019年に撮影)
伊勢丹側を眺めます(写真4)。今いる場所を谷底として、山の上まで階段が続いていることがわかります。さて、この階段を登ってみましょう。階段といっても、エスカレーターもありますので、疲れた場合はエスカレーターを活用できます。
写真5. 新幹線側から駅ビルに到達!(2024年に撮影)
新幹線側から駅ビル側に到達したアングルです(写真5)。
写真6. 少しずつ登る(2024年に撮影)
少しずつ登ります(写真6)。
写真7. 途中にカフェがある(2024年に撮影)
途中にカフェがあります(写真7)。昔とテナントが変わっているように思いますが、どうでしょうか。
写真8. 途中で下を眺める
途中で跨線橋からの通路と合流し、さらに登ります。すると、踊り場的な場所があります。そこから下を眺めましょう(写真8)。
写真9. 途中で上を眺める
ここで上も眺めます(写真9)。ここでライブをやるのでしょうか。少なくとも、私に舞台で何かをやってほしいというオファーは来ていません。
写真10. イルミネーションも開催される(2024年に撮影)
5年後はイルミネーションが点灯しました(写真10)。ライブをやったりイルミネーションをやったりと日々表情を変えているのです。
写真11. 上のほうから下を眺める(2024年に撮影)
さらに上に向かいます。煙と何とかは高いところに…ということわざの通りです。そのため、ここまで登ってしまいました(写真6)。なお、伊勢丹の10Fはレストラン街があり、観光客でにぎわっています。和食のお店はすぐに満席になるので、私は京都のB級グルメの店に行ってしまいます。ここは比較的空いているのです(2024年訪問時は当該の店はなくなっていました、2019年訪問時まではありました)。でも、せっかくの線路側のテーブル席なのに、窓に背を向けた配置なのはいただけません。座席配列を変えるべきですね。
写真12. 上のほうから下を眺める(2024年に撮影)
アングルを変えて撮影しました(写真12)。
空中径路を歩く
お昼どきであれば、レストラン街で腹ごしらえをしましょう。9Fのラーメン街でも良いかもしれません。そしたら、あえて9Fに行ってみましょう。ここには空中径路という興味深い通路があります。
写真13. 空中経路の入口(2024年に撮影)
空中経路への入口です(写真13)。
写真14. 大きな階段を乗り越える(2019年に撮影)
写真11をよく見ると、階段を越える通路があることに気づきます。これが空中径路です。この空中径路の中から撮影した景色です(写真14)。このアングルではわかりにくいですが、階段を越えているのです。
写真15. 駅ビルの街側を歩く(2019年に撮影)
駅ビルの街側を歩いているところです(写真15)。前を見るだけではわかりませんが、横を見ると高さのある場所を歩いていることがわかります。
写真16. 夕暮れ時の風景(2024年に撮影)
夕暮れ時の風景です(写真16)。5年ぶりにやってきたら、駅ビル方向がすりガラスになっていました。何か問題があったのでしょうか。
写真17. 夜間の様子(2024年に撮影)
夜間の様子です(写真17)。照明が意図的に抑えられ、アダルトな雰囲気が出ていました。
写真18. 骨組みの中を行く(2019年に撮影)
やはり骨組みの中を行きます(写真18)。ここで良識があると感じるのは、下がスケルトンになっていないことです。
写真19. 展望台から市街地を眺める(2019年に撮影)
展望台スペースがあり、そこから京都の市街地を眺めることができます(写真19)。私が訪問したときはあいにく雨が降っていましたが、そうでなければ素晴らしい景色を堪能できます。
写真20. 5年越しの撮影(2024年に撮影)
5年ぶりに訪問したら晴れていました(写真20)!
写真21. 夜景も美しい!(2024年に撮影)
空中経路が暗いこともあり、夜景の鑑賞も可能です(写真21)。
写真22. 夜の京都駅は黒い印象(2024年に撮影)
夜の京都駅は空中経路がそこまで明るくないこともあり、そこまで明るくありません(写真22)。
写真23. 骨組みの中を行く(2019年に撮影)
骨組みは続きます(写真23)。
写真24. 最後は下りエスカレーター(2019年に撮影)
最後は下りのエスカレーターがあります。ここで空中径路はおしまいです(写真24)。
写真25. 駅の東側から空中径路を眺める(2019年に撮影)
こうして空中径路のショートトリップは終わりました(写真25)。このように見上げることができます。それにしても、ガラスと骨組みが主体で、他の余計な装飾がありませんね。
駅の東側を歩く
最後に、駅の東側を散策してみましょう。
写真26. 駅の東側から下を眺める(2024年に撮影)
さきほどの場所から下を眺めます(写真26)。迫力があります。
写真27. ところどころ広場がある(2024年に撮影)
ところどころ広場があります(写真27)。
写真28. 京都タワーがデーン!(2024年に撮影)
京都タワーがデーンと見えます(写真28)。
写真29. 線路側を振り返る(2024年に撮影)
線路側を振り返りました(写真29)。せっかくなので、線路側にも行きましょう!
写真30. 線路側にも通路がある(2024年に撮影)
線路側にも通路があります(写真30)。
写真31. 南遊歩道と称する(2024年に撮影)
南遊歩道と称します(写真31)。
写真32. 駅構内が見える(2024年に撮影)
発着する列車群を眺めることができます(写真32)。
写真33. 南北自由通路に出られる(2024年に撮影)
南北自由通路に抜けられます(写真33)。この階段はひっそりとしており、通る人は少ないです。
写真34. 駅の中央部から東側を見上げる
さて、下まで来ました。ここから見上げますと、迫力があります(写真34)。でも、伊勢丹側のほうが飲食店がありますし、迫力もありますから、時間がない場合は伊勢丹側だけでもじゅうぶんと思います。
その他の改札
京都駅は駅ビルばかりではありません。表側の烏丸口だけではなく、八条口もあります。また、両者を結ぶ跨線橋もあります。その跨線橋の中央付近に改札があります。
写真35. 跨線橋の改札口(2024年に撮影)
跨線橋の改札口です(写真35)。
写真36. コンコースにある改札(2024年に撮影)
このコンコースには土産物店もあり、観光の拠点として重宝します。この改札(西改札)も利用が多く、重要な改札であることがわかります(写真36)。
写真37. 近鉄の券売機(2019年に撮影)
その南側は近鉄の券売機があります(写真37)。
写真38. 奈良へいくなら近鉄(2019年に撮影)
駅ビルから跨線橋を通ると、さきほどの中央改札口があります。その南には、近鉄の京都駅があります。駅ビル-JRの線路-近鉄の線路という位置関係です。近鉄も奈良への重要な経路ですので、さまざまな施設が整っています。海外からの観光客のために、奈良への行きかたも書いてあります(写真38)。有名な駅ビルだけが京都駅ではないのです。
写真39. 近鉄の改札口(2019年に撮影)
近鉄の改札口です(写真39)。長距離輸送において近鉄は新幹線の敵であり、お互いに乗客を送りあっている仲間でもあります。すなわち、名古屋と大阪の輸送は近鉄と新幹線は競合しており、そのほかの輸送は新幹線と近鉄の双方がないと成立しません。
京都駅にやってくる列車を眺める
京都駅にやってくる列車を眺めます。
写真40. 6番のりばにやってくる長距離列車群(2022年に撮影)
6番のりばと7番のりばは長距離列車が使うホームです。大阪方面行きの下りホームです。平日の朝夕は新快速もこのホームから発車します。
写真41. 新快速が発着!(2022年に撮影)
新快速が発着します(写真41)。新快速にサンダーバードに多くの列車がやってきます。
写真42. 新快速が発車!(2022年に撮影)
新快速が発車しました(写真42)。
写真43. 4番のりばと5番のりばは快速・普通用ホーム(2022年に撮影)
4番のりばと5番のりばは快速・普通用ホームです(写真43)。とはいっても、普通電車の多くは高槻始発ですので、京都で普通電車を見かけるのは珍しい光景です。
写真44. 特急スーパーはくとがやってきた(2022年に撮影)
特急スーパーはくとがやってきました(写真44)。このときは全列車が京都発着でしたが、2024年時点では朝の2本が京都始発(京都行きは夜の2本)で、ほかは大阪発着に短縮されています。とはいえ、京都-大阪をカットすることにより、大阪以西では1往復増発され、全般的な利便性は向上しています。
写真45. 混雑する山陰線(嵯峨野線)ホーム(2024年に撮影)
大阪方面はもともと複々線で新快速も12両編成で運転されており(大阪付近の流動に対応)、輸送力に問題ありません。もしも問題あれば、普通電車を適宜延長すれば良いでしょう。それに引き換え、もともとローカル線の嵯峨野線や奈良線の混雑が問題になっています。
その嵯峨野線ホームにやってきました。嵯峨野線が混雑するのは京都駅の端部にあり、先頭車両へのアクセスが悪いことが原因の1つです。
写真46. 普通嵯峨嵐山行きが停車中(2024年に撮影)
普通嵯峨嵐山行きが停車中です(写真46)。8両編成で混雑に対応しています。
写真47. 忍者があっても先頭よりは空いている(2024年に撮影)
せっかくの8両編成ですが、先頭よりは空いています(写真47)。先頭への誘導で忍者がありますが(ここで記念撮影する人を先頭よりに誘導しようという魂胆)、その効果は限定的です。西側に出入口を新設したほうが良いと思いますが…。
動画1. 普通京都行きの混雑状況(2024年に撮影)
普通京都行きの混雑状況です(動画1)。15:04に到着し、15:08に発車します。座席の向きを転換する余裕もありません。
写真48. 快速園部行きは座席が埋まる程度(2024年に撮影)
混雑する快速園部行きですが、直後に普通嵯峨嵐山行きが救済しているのでこの程度で収まっているのでしょうか(写真48)。2024年ダイヤ改正まで20分間隔が基本だったのが15分間隔が基本となっているので、JR西日本の努力は認められるべきでしょう。
写真49. 奈良線ホームは頭端式ホーム
奈良線ホームも頭端式ホームです(写真49)。
写真50. 205系電車が停車中(2024年に撮影)
205系電車が停車していました(写真50)。ドアの数が多く、詰め込める構造です。
動画2. 普通城陽行きが発車する様子(2024年に撮影)
普通城陽行きが発車する様子を撮影しました(動画2)。7分前にみやこ路快速が乗客を拾ったためか、そこまでひどい混雑ではありません。また、各車両で混雑が分散しています。
写真51. 東側は連絡通路があり分散する(2024年に撮影)
東側は連絡通路があり、乗客が分散するのでしょう(写真51)。嵯峨野線の混雑の一因に京都駅の構造があることがわかる一幕です。
写真52. かつては103系電車が活躍していた(2017年に撮影)
この7年前は103系電車が活躍していました(写真52)。初めて奈良線で103系に東福寺から京都まで乗ったときは(単線だったこともあり)、成田線のように感じたものです。
果たして前後はどこに行ったのでしょうか?
(←前)京都の繁華街を歩く(寺町通周辺)
京都駅を楽しむ(有名な駅ビル!):現在地
24年伊勢・京都旅行の振り返り(→次)
★今回の旅行の全体像は24年伊勢・京都旅行の振り返りに記載しています。