休日日中時間帯の都営三田線の混雑状況(日比谷-大手町、現場調査結果)

ビジネス街を通り、休日の利用場面が思いつきにくい都営三田線。では、実際の休日の混雑状況はどうなのでしょうか。ビジネス街の中心、日比谷で利用状況を確認しました。

都営6300系(日比谷)

写真1. 休日は人も少ない日比谷駅

休日昼間の都営三田線の混雑状況まとめ

以下、長い本文に入る前に結論を示します。

・混雑率は45%程度で(平均的な混雑率では)多くの乗客は座ることができる
・どちらの方向であっても、先頭車は混んでいて、最後尾車両は空いている傾向にある
・どちらの方向であっても、4号車は比較的空いている

混雑調査の概要

今回の混雑調査の方法を紹介しましょう。この記事では、定点観測を行い、一定時間の全列車を対象にして各車両の混雑を目視で確認しています。これはプロも行っている調査方法です。

簡単に調査方法を紹介しましょう。一部の個人サイトでは混雑状況を書いているところもありますが、調査方法や混雑指標の言及がないのでう~んと考えてしまうところがあります。そのようなことを踏まえて、弊ブログではきちんと方法を示します(さすがー)。

弊ブログでは混雑ポイントという概念を導入しております。その概要を示します(表1)。

表1. 混雑ポイントの概要

乗車ポイントの概要

せっかくなので、120ポイント~160ポイントの様子をご覧いただきましょう(写真2-4)。いずれも個人情報を守ることを目的に、画質を落としています。

混雑ポイント120ポイント相当

写真2. 混雑ポイント120ポイントの様子(右上に私の指が写っていますね…)

混雑ポイント140ポイント相当

写真3. 混雑ポイント140ポイントの様子(右上に私の指が写っていますね…)

混雑ポイント160ポイント相当

写真4. 混雑ポイント160ポイントの様子(写真3と異なり、ドア部分が圧迫されていることがわかります)

今回は都営三田線の中でビジネス街の中心地ともいえる日比谷で実態を確認しました。三田線は6分の等間隔で運転されています。目黒側の発着駅の違いはありますが、白金高輪発着であっても南北線の電車に接続しているので、今回はそこまでこだわりません。逆に、連続する3本の電車の混雑を確認して、電車1本1本の混雑のブレが解析に影響しないように配慮しました。

混雑状況の分析

混雑状況の生データから細かく分析することにします。先に生データを示し、その後にデータを解析します。

混雑状況の生データ

3本ずつのデータを示します。調査したのは日比谷ですので、時刻はいずれも日比谷基準です。

まずは目黒方面行きの混雑状況を示します(表2)。

表2. 休日日中時間帯の三田線の混雑状況(大手町→日比谷、生データ)

休日日中時間帯の三田線の混雑状況(大手町→日比谷、生データ)

混雑率は50%もいっておらず、(車両ごとに差はありますが)多くの人が座れる程度の混雑であることがわかります。

次に、西高島平行きの混雑状況を示します(表3)。

表3. 休日日中時間帯の三田線の混雑状況(日比谷→大手町、生データ)

休日日中時間帯の三田線の混雑状況(日比谷→大手町、生データ)

こちらも、混雑率は50%もいっておらず、(車両ごとに差はありますが)多くの人が座れる程度の混雑であることがわかります。

平均すると混雑率45%程度で、全員着席+各ドア部分に2-3人の立ちという程度のゆるい混雑であるとわかります。

混雑状況の解析

生データだけ示しておしまい、というのはあまりにも簡単すぎです。そこで、ある程度は混雑データを解析し、傾向をまとめましょう。

調査中に感じたのは車両ごとの混雑状況の違いの大きさでした。では、混んでいる車両や空いている車両はあるのでしょうか。上下線で別々にまとめました(表4)。

表4. 休日日中時間帯の三田線の混雑状況(日比谷-大手町、車両ごと集計)

休日日中時間帯の三田線の混雑状況(日比谷-大手町、車両ごと集計)

いずれの方向であっても、先頭車が混んでいて最後尾車両が空いている傾向があります(つまり上下線で混雑する号車が異なるということ)。また、両方向とも4号車が空いている傾向にあります。

私はある程度の路線の混雑状況を確認していますが、同じ区間でも上下線で別の車両が混んでいる現象は確認しています。そのため、上下線で別の車両が混んでいることじたいは変ではありません。一般的に、混んでいる車両は多くの人が乗る駅で便利な車両です。当然ながら上り電車と下り電車で特定の駅(今回の場合は日比谷)までに通った駅は異なります。駅が異なれば便利な車両も違って当然です。そのため、上下線で混んでいる車両が異なるのです。

混雑状況からダイヤを考える

現在の日中時間帯の三田線は6分間隔です。一方、直通先の東急目黒線は(平均すると)5分間隔です。これでは、両者の直通ダイヤはスムーズに行きません(現在は白金高輪止まりをうまく活用して何とかしています)。ダイヤをスムーズにするためには、都営三田線も5分間隔にするのが自然です。しかし、現在の6分間隔で混雑率45%なので、5分間隔にすると37.5%と輸送力過剰になってしまいます。そうであれば、輸送力を適正にするには現在のままでいくしかありません。

さて、相鉄が直通すると乗客が増えると想定できます。そのようなときに5分間隔にする必要はあるのでしょうか。答えは否です。相鉄直通で都営三田線がどの程度乗客が増えるのかは未知数ですが、どんなに大きく見積もっても20%程度の増加でしょう。20%増加したら増発しても良さそうですが、そうはいきません。現在は6両編成ですが、これが8両編成にする方向で進んでいます。6両編成から8両編成にしたら20%程度の乗客増加など吸収できてしまいます。どちらにせよ、現在のダイヤで混雑面から特に問題ないということです。

あまり利用されない路線であるのであれば、逆に開き直って急行運転によって、相鉄直通客を呼び込むこともできます。相鉄から都心への流れは、(将来予定される)三田線ルートの他に(今も使われている横浜で乗りかえる)東海道線ルートがあります。目黒-大手町で白金台、芝公園、御成門を通過する急行運転を行い、目黒-大手町で3分スピードアップするのも面白いかもしれません。当然、通過駅に配慮して急行は毎時2本の増発とします。

三田線の混雑データへのリンク

公的機関が発表した三田線の混雑率などの情報はどうなのでしょうか。要点をまとめております。また、他の時間帯の状況へのリンクもあります。コンパクトにまとまったページですので、概要をつかむにはぴったりです!

都営三田線(混雑基本データ)

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