平日日中時間帯の総武線の混雑状況(錦糸町-亀戸)

東京と千葉を結ぶ大動脈、総武線。朝の混雑は有名ですが、日中の混雑はどうなのでしょうか。都心側の拠点駅の錦糸町から郊外側の混雑を実際に調査しました。

錦糸町に停車中のE217系

写真1. 空いている日中時間帯の快速


日中の総武線の混雑状況

以下、長い文章を読みたくない人のために、簡単に結論をまとめます。

快速よりも各駅停車が混雑している。各駅停車は座席が埋まっていて若干の立ちが発生している。
・快速の両端の車両は空いている。各駅停車もそこ傾向はあるが、快速ほど顕著ではない
・快速の混雑は運転間隔が影響している。前列車間隔が短いと空いていて、前列車間隔が15分以上あると混んでいる
・快速の中でも東京発着は空いている

混雑調査の概要

簡単に調査方法を紹介しましょう。一部の個人サイトでは混雑状況を書いているところもありますが、調査方法の言及がないのでう~んと考えてしまうところがあります。そのようなことを踏まえて、弊ブログではきちんと方法を示します(さすがー)。

調査区間の選定

混雑調査は最混雑区間で行うべきでしょう。快速の最混雑区間は錦糸町-新小岩(錦糸町から1つ終点寄りの快速停車駅)です。ここで快速と各駅停車の混雑バランスが決まります。そのため、この区間を調査しました。快速とともに各駅停車も調査対象にしています。

調査方法の概要

弊ブログでは混雑ポイントという概念を導入しております。その概要を示します(表1)。

表1. 混雑ポイントの概要

乗車ポイントの概要

せっかくなので、120ポイント~160ポイントの様子をご覧いただきましょう(写真2-4)。いずれも個人情報を守ることを目的に、画質を落としています。

混雑ポイント120ポイント相当

写真2. 混雑ポイント120ポイントの様子(右上に私の指が写っていますね…)

混雑ポイント140ポイント相当

写真3. 混雑ポイント140ポイントの様子(右上に私の指が写っていますね…)

混雑ポイント160ポイント相当

写真4. 混雑ポイント160ポイントの様子(写真3と異なり、ドア部分が圧迫されていることがわかります)

混雑調査結果とその分析

生データを示した後に、詳しい分析をしましょう。

混雑状況の生データ

まずは、各列車の各号車ごとの調査結果を示します(表2-3)。各列車の混雑率も示すことにしましょう。

表2. 総武線下りの混雑状況(1時間徹底調査)

総武線日中混雑調査結果(下り)

表3. 総武線下りの混雑状況(1時間徹底調査)

総武線日中混雑調査結果(上り)

快速は全般的に空いています。特に快速の端部の車両は座席が埋まっていないのは明らかです。各駅停車はそれなりに混んでいます。両端部の車両以外は立ちが見られる状況です。なお、銚子行きの特急はかなり空いていました。おおむね3時間間隔で運転されていますが、それでもこの程度の混雑でしかありません。ただし、9両編成という長さがこれを助長している可能性があります。5両編成による2時間間隔のほうが使い勝手は良いでしょう。

錦糸町に停車中のしおさい(255系)

写真5. 錦糸町に停車中のしおさい号

混雑状況の分析

どの程度の混雑であるかを簡単にまとめましょう(表4)。

表4. 総武線の日中時間帯混雑調査結果のまとめ

総武線日中混雑調査結果(まとめ)

各車両や各列車によって混雑にばらつきはありますが、目安として平均的な混雑を算出しました。快速は座席が埋まる程度の混雑であり、各駅停車は座席が埋まり、若干の立ちが生じているというものです。

今度は混んだ快速と空いている快速がないか分析してみましょう(表5-6)。各列車の混雑状況と前列車間隔を示しています。

表5. 総武線快速各列車混雑状況(下り)

総武線快速日中混雑調査結果(列車層別、下り)

表6. 総武線快速各列車混雑状況(上り)

総武線快速日中混雑調査結果(列車層別、上り)

前列車間隔が開くと混雑する傾向があります。逆にいうと、前列車間隔が小さい(前の列車とそこまで間隔が開いていない)と、空いている傾向にあります。おおむね10分以内だと混雑率40%を下回る傾向があります。また、千葉発着かそれ以遠発着かはそこまで影響ありませんが、東京発着だと空いていることもわかります。それゆえ、錦糸町14:29発の東京行きは顕著に空いています。この電車は前列車間隔が6分しかなく、東京発着なためです。

混雑状況からダイヤを考える

せっかく混雑を調査したので、ダイヤを考えてみましょう。混雑率から考えると、以下のように言えるでしょう。

・各駅停車はやや混雑しているので、増発が必要
・快速は比較的すいているので、増発は不要

各駅停車は5~6分間隔の毎時11本運転です。これを毎時12本にすれば、完全な5分間隔となりダイヤはわかりやすくなります。また、混雑している現状から考えると、この程度の増発は許容範囲内でしょう。

快速は比較的空いています。しかし、さすがに15分以上の間隔が開くと混雑しています。そのため、混雑を平準化するようにしたほうが良いでしょう。また、15両編成でも両端部は空いています。よく11両編成は諸悪の根源、のようにいう人がいますが、15両編成の電車を11両編成に減車したところで、最混雑車両の混雑はそれほど変わりません。それならば、15両編成を11両編成に減車するかわりに、増発してもらうほうが利用者としてはありがたいです。現在、毎時75両(15両×5本)の輸送力があります。これは11両編成では毎時6本~7本に相当します。東京発着と横須賀線直通で差が生じますが、東京発着の電車を品川まで延長運転すればこのような差は減ることでしょう。

横須賀線内が毎時4本がベースとなっていますので、毎時8本運転ということも手でしょう。この場合は全て11両編成にしても文句は出ないでしょう。このように快速が便利になれば、混雑しがちな各駅停車からのシフトも見込めます。例えば、市川から日本橋室町(新日本橋と神田の中間点です)への移動の場合、本数が少なくて各駅停車と山手線の組み合わせを利用していた人が、快速利用にシフトするということです。

図1. 意外と近い、神田駅と新日本橋駅


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