都営三田線(過去ダイヤ)

記事上部注釈
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都営三田線のダイヤを2001年からまとめます。

写真1. オール6両編成の時代(2019年に巣鴨で撮影)

ダイヤパターンとは?

都市鉄道のパターンダイヤを簡単にまとめたものです。都市鉄道ではダイヤは繰り返し単位になっており、そのようになっているダイヤをパターンダイヤと称します。また、パターンダイヤの周期をサイクルと呼びます。本記事はダイヤの繰り返しの単位とその内訳から、その路線のダイヤの骨格を理解することを目的としています。

例えば、20分に急行1本と各駅停車2本ならば、「20分サイクルのパターンダイヤでその内訳は急行1本と各駅停車2本」と表現できます。原則をつかむために、基本的には朝ラッシュ上り、日中時間帯、夕方ラッシュ下りについて述べます。

なお、厳密には大きいサイクルで論じるべき部分もありますが、厳密さを無視すると小さなサイクルで論じることができる場合もあります。この場合、小さなサイクルを疑似サイクルと称します。先の例だと、実は急行が1時間間隔で遠方に向かう場合、厳密には60分サイクルです。しかし、遠方に直通するか否かがあまり重要視されない場面だと、20分サイクルと考察することも可能です。このような場合、疑似20分サイクルと称するということです。

都営三田線の朝ラッシュ時のダイヤパターン

目黒から都心への流れと、西高島平から都心への流れの双方の流れがありますので、それぞれの方向について記します。

西高島平から都心への流れ

2001年時点では巣鴨断面で7:40~8:39に20本が運転されています。半数程度が高島平始発でした。2007年には19本に減便されていますが、ピーク後の時間帯の運転間隔が詰まり、フレックスタイム制に合わせようという意図が伝わります。2001年7月時点では目黒方面の電車は少ないですが、2007年時点では半数程度が目黒方面に向かい、白金高輪-目黒の重要性が高まっていることがわかります。

目黒から都心への流れ

2001年7月時点では目黒発(東急直通)、白金高輪発、御成門発がそれぞれ8分間隔で設定されていました。2007年3月時点では目黒発が6分間隔に短縮され、白金高輪発も同数設定されました。2010年7月時点では白金高輪断面で8時台に15本設定(麻布十番始発1本含む)、2013年3月時点では18本設定、2017年3月時点では19本設定です。

2023年に相鉄線との直通運転を開始し、相鉄から三田線への直通電車が10分~30分間隔で運転されています。相鉄発の本数はそこまで多くなく、それが3系統に分散するので、運転間隔がばらついてしまうのです。

都営三田線の日中時間帯のダイヤパターン

2001年7月時点では都心部は6分間隔で30分に2本が目黒に直通していました。目黒-白金高輪は毎時8本(半数は南北線電車)で、都心部よりも本数は控えめでした。2004年10月時点では交互運転になり、白金高輪発着は南北線電車に連絡する形態でした。

2008年時点では5本中3本が直通電車になり、(南北線電車も同数走るため)都心部よりも目黒-白金高輪が本数が多くなっています。

2023年には直通先が相鉄線に延伸されました。日中時間帯は30分間隔で海老名まで直通しています。とはいっても、都営車は相鉄線に入れず、海老名に向かうのは相鉄車と東急車だけです。

都営三田線の夕方ラッシュ時のダイヤパターン

夕方ラッシュ時も両方向を別々に紹介します。

都心から西高島平の流れ

2001年7月時点では巣鴨断面で18:00~18:59の間に13本の運転でした。しかし、2007年には12本運転に減便されました。この体制はずっと続き、2020年3月時点では1本増発し、一部4分間隔(~4分30秒間隔)に変更され、13本運転に復活されました。

この間に目黒発はあまり増えておらず、2001年7月時点では6本だったのが、2007年3月時点では8本に増発されますが、2010年7月時点では6本に減らされ、そのまま推移します。

都心から目黒への流れ

三田断面で18:00~18:59の間に12本が設定されています。これは2001年も2023年も同等の本数です。また、きれいな5分間隔ではなく、一部間隔がずれています。目黒方面行きは2001年7月時点では6本、2007年3月時点では7本に増え、そのまま推移しています。東急目黒線は増発されていますから、この間の直通電車は南北線に傾いているということです。

現在のダイヤに関する記事

現在のダイヤパターンを詳細に解析しています。

都営三田線(ダイヤパターン紹介)

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