【検定概要】地域の足を守る存在の1つ、大手民鉄。そんな大手民鉄に対する基礎知識の確認をいたします。なお、筆者が親しんでいない民鉄の問題は少ない傾向にありますが、ご容赦ください。
【合格基準】10問中5問以上の正解
【合格率】28.6%(42名中12名合格)
【投稿日】2012年11月12日
※大手民鉄全体に関する検定がありませんでしたから、投稿しました。けれども、ニーズがなかったのか、受験者も少ないですね。
※2012年11月時点での状況でお考え下さい。
写真. 大手民鉄ではさまざまな施策が行われている(土休日のS-trainに乗る(元町・中華街→池袋、2018年初夏)で収録)
■10問中1問
大手民鉄は15社(ここでは東京メトロを除きます)あります。大手民鉄に関する記述の空欄( A )~( D )に当てはまる語句の組み合わせとして正しいものを選んでください。
大手民鉄は、日本の私鉄(民鉄)の中で特に規模の( A )ものを指す。これらの会社の本社は東京都、大阪府、( B )県にある。なお、東京メトロを含む場合や、( C )( D )ホールディングスの完全子会社である( C )電鉄と( D )電気鉄道をまとめて1社とする場合もある。
(1)A. 大きい B. 神奈川、福岡
(2)B. 神奈川、埼玉、福岡 C. 阪急
(3)C. 阪神 D. 阪急
(4)D. 阪急 A. 大きい
【正解】 2 (A. 大きい(大きな) B. 神奈川、埼玉、福岡 C. 阪急 D. 阪神)
【概要】大手民鉄は、民鉄の中で特に規模の大きいものを指します。
東武鉄道、西武鉄道、京成電鉄、東京急行電鉄、京浜急行電鉄、小田急電鉄、京王電鉄(京王帝都ではないよ)、相模鉄道、名古屋鉄道、近畿日本鉄道(きんきにっ「ぽん」てつどうと読みます)、南海電気鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道、京阪電気鉄道、西日本鉄道(にしにっ「ぽん」てつどうと読みます)です。
【本社の所在地】
ターミナル駅と同じ都府県ですが、西武鉄道は埼玉県にあります。また、京王電鉄の本社は東京都多摩市です。
【蛇足】
私は東武鉄道を通勤に利用しています。でも、私の利用する駅では、スペーシアはJRのホームにきます。
【回答データ】
(1) 26.2% (A. 大きい B. 神奈川、福岡)
(2) 42.9% (正解、B. 神奈川、埼玉、福岡 C. 阪急)
(3) 28.6% (C. 阪神 D. 阪急)
(4) 2.4% (D. 阪急 A. 大きい)
※全体像を問う問題でしたから、それなりに正答率が高いですね。
■10問中2問
大手民鉄には印象的なターミナルがあり、多くの利用者でにぎわいます。さて、その会社と一番利用の多い駅の組み合わせを(a)~(d)に示しますが、誤りはいくつありますか?
※誤りのある選択肢の数を選んでいただく問題です。
(a)東急電鉄-渋谷
(b)名古屋鉄道-新名古屋
(c)近畿日本鉄道-大阪難波
(d)東武鉄道-北千住
(1)全て正しい
(2)1つ誤り
(3)2つ誤り
(4)3つ誤り
【正解】(4) (aのみ正しい)
【解説】
以上4社の最も利用の多い駅を挙げます。
(a)東急電鉄-渋谷
(b)名古屋鉄道-名鉄名古屋(「新名古屋」は昔の駅名です)
(c)近畿日本鉄道-大阪阿部野橋
(d)東武鉄道-池袋(東上線を忘れてはいけません!)
近畿日本鉄道の利用客1位の駅が大阪難波ではないのは、大阪線・奈良線系統は鶴橋、大阪上本町、大阪難波と分散型ターミナルなのに対し、南大阪線系統のターミナルが大阪阿部野橋しかないためです。
【回答データ】
(1) 4.8% (全て正しい)
(2) 47.6% (1つ誤り)
(3) 40.5% (2つ誤り)
(4) 7.1% (正解、3つ誤り)
※もっともらしい駅を並べましたので、(2)と(3)に回答が分かれましたね。東武と近鉄は盲点をついてみました。
■10問中3問
大手民鉄といっても、規模はさまざまです。大手民鉄各社の路線長(同じ営業キロであれば単線でも複々線でも同じ長さとみなします)に対する(a)~(d)の記述のうち、正しいものはいくつありますか。
※正しい選択肢の数を選んでいただく問題です。
(a)近畿日本鉄道の路線長は大手民鉄で最も長い。
(b)東武鉄道の路線長は名古屋鉄道の路線長より短い。
(c)阪神電気鉄道の路線長は大手民鉄の中で最も短い。
(d)路線長が中程度の民鉄の阪急電鉄、小田急電鉄、西日本鉄道の路線長を長い順に並べると、阪急電鉄 > 小田急電鉄 > 西日本鉄道 である。
(1)全て誤り(正しい記述なし)
(2)1つ正しい
(3)2つ正しい
(4)3つ正しい
【正解】(3)(aとdの2つが正しいため)
【解説】
大手民鉄にも路線長が長い会社と短い会社があります。最も路線長の長い近畿日本鉄道から最も路線長の短い相模鉄道までさまざまです。
(1)正しい記述です。
(2)東武鉄道のほうが名古屋鉄道より路線長は長いです。以前は逆でしたが、名古屋鉄道で一部路線を廃止したため、現在の順位となりました。
(3)阪神電気鉄道よりも相模鉄道のほうが路線長は短いです。
(4)記述の通りです。
【補足】
京成電鉄の成田空港線(成田スカイアクセス)の扱いが厄介なので、京成電鉄には触れないでおきました。
【回答データ】
(1) 4.8% (全て誤り(正しい記述なし))
(2) 23.8% (1つ正しい)
(3) 54.8% (正解、2つ正しい)
(4) 16.7% (3つ正しい)
※路線の長さを問う問題は基本事項なのか、正答率は高かったですね。
■10問中4問
民鉄路線の中には並行するJR線と競合してる路線もあります。以下の記述のうち、明らかな誤りのある記述を選んでください。
※JR線の路線名は正式名称とは限りません(山手線に田端-東京-品川を含むなど)。
(1)名古屋鉄道名古屋本線は全線でJR東海道本線と競合している。そのため、特急や快速特急などを運転しJRの快速・新快速等に対抗している。
(2)東急東横線は渋谷-横浜の拠点間でJRと競合している。2013年3月には地下鉄副都心線などと相互直通運転を開始して、東急の特急や急行などで新宿駅そのものに乗り換えなしとなる。このため、さらなる競争の激化が予想される。
(3)近畿日本鉄道の奈良線は巨視的にみると、JR関西本線と競合関係にある。しかし、途中の経由地は離れているため、生駒地区は近鉄の独占と考えても良い。
(4)西日本鉄道は西鉄福岡(天神)-大牟田などでJR鹿児島本線と競合している。そのため、特急の運転や急行の頻繁運転で対抗している。
【正解】(2)(副都心線は新宿駅に乗り入れないため)。
【全体的な解説】
民鉄の路線はJR線に並行しているものもあります。ただし、途中の経由地が異なるため、全てのセグメントにおいて競合しているわけではありません。
【各選択肢の解説】
(1)名古屋鉄道名古屋本線は豊橋-名鉄岐阜でJR東海道本線と競合しています。豊橋-名鉄名古屋はJRと名鉄で所要時間の差はあまりなく、運賃はやや安いです。
(2)東急東横線と湘南新宿ラインは競合関係にあります。東急と地下鉄副都心線の相互直通運転が始まりますと、池袋・新宿地区-横浜地区の場面でも競合します。なお、副都心線の新宿三丁目駅はJR新宿駅に近いです。
(3)記述の通りです。JR側は梅田地区に直結する電車を運転し、近鉄側は神戸地区に直結する電車を運転し、それぞれ差別化を図っているように思われます。
(4)記述の通りです。JRの南福岡駅と西鉄の雑餉隈駅のように駅がそう離れていないところもあります。
【回答データ】
(1) 19.0% (名鉄に関する記述)
(2) 45.2% (正解、東急に関する記述)
(3) 21.4% (近鉄に関する記述)
(4) 14.3% (西鉄に関する記述)
※副都心線が新宿駅を通らないことはよく知られているのか、正答率はそれなりでしたね。記述は首都圏、中京圏、近畿圏、福岡圏に分散させましたが、お分かりいただけたでしょうか?
■10問中5問
大手民鉄は長い歴史があります。以下の(A)~(D)のできごとを古い順に並べてください。そのうえで、(A)~(D)の順番に関する記述として適切なものを選んでください。
なお、愚問と言われるのを防ぐために各記述のできごとは最低でも10年離れています。
(A)東上鉄道と東武鉄道が対等合併した。
(B)上本町(現在の大阪上本町)から鳥羽まで1本のレールでつながった。
(C)名鉄の閑散線区にレールバスが投入された。
(D)井の頭線を管理する会社と、京王線を管理する会社が同一の会社になった。
(1)(A)は最も古い記述である。
(2)(B)は2番目に古い記述である。
(3)(C)は3番目に古い記述である。
(4)(D)は最も新しい記述である。
正解 (1)
【正解】(1)(A→D→B→Cのため)
【解説】
(A)東上鉄道と東武鉄道が対等合併したのは、1920年のことです。戦時中に大合併が相次いだ時ではありません。
(B)1970年に鳥羽線が開業して上本町と鳥羽が1本のレールで結ばれました。それまでは志摩線は他の近鉄とは孤立していました。
(C)1984年のことです。名鉄が閑散線区の合理化のためにキハ10形を導入しました。
(D)井の頭線はもともと小田急系の帝都電鉄が運営していました。1942年にいわゆる大東急が発足した際に、京王電鉄と同一の会社になりました。大東急解散時に井の頭線は元の小田急電鉄ではなく、京王電鉄の一員になりました。
【回答データ】
(1) 38.1% [正解、(A)は最も古い記述である。]
(2) 21.4% [(B)は2番目に古い記述である。]
(3) 28.6% [(C)は3番目に古い記述である。]
(4) 11.9% [(D)は最も新しい記述である。]
※マニアックな設問で正答率が低そうな気がしましたが、予想以上に正答率が高い印象を受けました。
■10問中6問
民鉄の路線は、路面電車由来のもの、高速電車由来のもの、汽車由来のものに分けられると思います(分類は私に一任ください)。
路面電車由来の会社(京急、京王、京成、阪神、京阪)についての記述のうち、正しいものを選んでください。
※会社表記は現在の会社名としています。
(1)阪神電気鉄道は日本で初めてインターバンとして開業した鉄道で、路線の大部分が併用軌道であった。
(2)京浜急行電鉄は高速化に取り組む会社であり、日本で唯一の抑速信号を採用するなどの取り組みを行っている。
(3)京王電鉄は小田急電鉄に先駆けて多摩ニュータウンの中に駅を設けた。
(4)京成電鉄の中で最も開業が早かった区間は、現在の金町線に当たる。
【正解】(4)
【全体的な解説】
民鉄の路線は、路面電車由来のもの、高速電車由来のもの、汽車由来のものに分けられると思います。路面電車由来の路線が最も柔軟な運用をされていると思います。
【各選択肢の解説】
(1)阪神電気鉄道は日本初のインターバン(都市圏高速電車)として開業しました。当時は従来の路線に並行する路線は「鉄道法」では認められませんでした。そのため、一部のみ併用軌道として「軌道法」として開業しました。法の抜け穴を活用したのですね。「路線の大部分が併用軌道」という部分が誤りです。
(2)京浜急行電鉄の高速運転にかける情熱は定評があります(通勤で使う東上線も見習ってほしいです)。抑速信号を採用することで、高速運転と頻繁運転を両立させています。なお、抑速信号は京成系の一部の路線で採用されています。
(3)京王電鉄は併用軌道を持っていた路線、高速電車由来の路線(井の頭線)、高規格な路線(相模原線)を持ちます。多摩ニュータウンから都心へは京王電鉄と小田急電鉄が担っています。現在は京王電鉄のほうが高いシェアを誇っていますが、多摩ニュータウンに最初に路線を伸ばしたのは、小田急電鉄でした。
(4)記述の通りです。馬車鉄道として開業しました。
【回答データ】
(1) 9.5% (阪神に関する記述)
(2) 31.0% (京急に関する記述)
(3) 40.5% (京王に関する記述)
(4) 19.0% (正解、京成に関する記述)
※阪神が日本で最初のインターバンであることはそれなりに知られているのか、(2)~(4)に回答が分散しましたね。(2)と(3)は一般的なイメージで回答すると誤るように選択肢を工夫しました(私の意地の悪さが見えますね)。
■10問中7問
民鉄の路線は、路面電車由来のもの、高速電車由来のもの、汽車由来のものに分けられると思います(分類は私に一任ください)。
高速電車由来の会社(小田急、西鉄、近鉄、阪急)についての記述のうち、正しいものを選んでください。
(1)小田急電鉄は新宿-小田原を複線電化で一気に開通させた。しかし、戦時中に変電所容量が足りなくなりディーゼル車の使用を余儀なくされた。
(2)西日本鉄道は標準軌の路線を大勢を占めるが、狭軌の路線も存在する。
(3)近畿日本鉄道は民鉄の中で最も長い路線を有する。
(4)阪急電鉄は保有車両全部がいわゆる阪急マルーン色に塗られている。そのため、自社線でステンレスの地肌が見える車両は走らない。
【正解】2(貝塚線は狭軌です)
【各選択肢の解説】
(1)誤りの記述です。工事の遅れのため、小田急電鉄は一部区間は単線でした。また、「戦時中に変電所容量が足りなくなりディーゼル車の使用を余儀なくされた。」のくだりはお隣の東横線のことです。
(2)記述の通りです。貝塚線は狭軌です。同じく狭軌の地下鉄箱崎線に直通すれば天神に直通でき並行する鹿児島本線と差別化できると素人判断しますが、大人の事情があるのでしょう。
(3)誤りの記述です。近鉄大阪線(大阪上本町-伊勢中川 108.9km)はかなり長い路線です。しかし、東武伊勢崎線(浅草-伊勢崎 114.5km)のほうが長いです。大手民鉄で最も長い路線は東武伊勢崎線です。
(4)誤りの記述です。阪急車は基本的にマルーンに塗られています。相互直通運転する大阪市営地下鉄の車両はステンレス車で、ステンレスの地肌が見えます。大阪市営地下鉄の車両が阪急線を走りますので、「自社線でステンレスの地肌が見える車両は走らない。」ことはありません。
【ぼやき】
西鉄貝塚線に乗った際、西鉄新宮からJRの駅まで歩いてみたのですが、意外と遠くて苦戦しました。観光ガイドの地図は頼りになりませんでした。
【回答データ】
(1) 9.5% (小田急に関する記述)
(2) 11.9% (正解、西鉄に関する記述)
(3) 66.7% (近鉄に関する記述)
(4) 11.9% (阪急に関する記述)
※(3)の書き方が悪かったのか、(3)を選んだ方が多いですね。
■10問中8問
民鉄の路線は、路面電車由来のもの、高速電車由来のもの、汽車由来のものに分けられると思います(分類は私に一任ください)。
汽車由来の会社(東武、西武、相鉄、南海)について正しい記述を選んでください。
(1)東武鉄道は大手民鉄で最も長い複々線を伊勢崎線に有する。
(2)西武鉄道は新宿線系統を有する西武鉄道が、池袋線系統を有する武蔵野鉄道を吸収した。
(3)相模鉄道は自社線で東京都に乗り入れていない。しかし、東急線日吉までの連絡線を全て自社で建設し、他社に乗り入れることにより、東京都まで直結する。
(4)南海電気鉄道は民間の鉄道の中では、最も古い会社である。
【正解】1(北千住-北越谷 18.9km は大手民鉄で最も長い複々線区間です)
【全体的な解説】
大手民鉄の由来は3通りあると思います。このうち、汽車由来の会社の路線は線形が良い気がします。
【各選択肢の記述】
(1)記述の通りです。東武鉄道は真面目に輸送力増強に取り組んでいる印象があります。東武伊勢崎線の複々線はその象徴といえましょう。また、地味なことですが大手民鉄の中でターミナル駅近傍の全列車10両化が完了しているのは東武東上線と東急田園都市線だけです。
(2)誤りの記述です。武蔵野鉄道(池袋線系)が西武鉄道(新宿線系)を吸収したのです。会社名を西武鉄道としたのは旧西武鉄道の社員へ配慮した結果でしょう。なお、西武鉄道も輸送力増強に真面目な印象があります(民鉄初の10両運転を実現したのは西武鉄道です)。
(3)誤りの記述です。相鉄が建設するのは新横浜までです。相模鉄道は小粒ながらピリリと光る存在です。なお、初代相模鉄道の路線は国有化されています。現在の相鉄本線を建設したのは、神中鉄道です。神中鉄道が国有化されていたらどうなっていたのでしょう?
(4)誤りの記述です。民間の鉄道としては日本鉄道や東京馬車鉄道がより古くからあります。ただし、「現存する」民間の鉄道としては日本で最も古いです。余談ですが、南海電気鉄道に並行する路線としてJR阪和線があります。通常はJRが古い路線で、民鉄が新しい路線です。しかし、こちらの例は通常と逆で南海のほうが古い路線です。
【余談】
東武鉄道の複々線区間は合計で3か所あります。とうきょうスカイツリー(押上)-曳舟、北千住-北越谷と和光市-志木です。
【回答データ】
(1) 45.2% (正解、東武に関する記述)
(2) 14.3% (西武に関する記述)
(3) 7.1% (相鉄に関する記述)
(4) 33.3% (南海に関する記述)
※複々線の区間を当てる問題(に近い)は、比較的正答率が高いですね。
■10問中9問
先の3問で出題できなかった京阪、東急、名鉄と東京メトロに関する記述で正しいものはどれですか?
(1)京阪電気鉄道は現在もテレビカーやダブルデッカーで有名な特急車を運転している。
(2)名古屋鉄道の特急は全列車「一部特別車」である。
(3)東京急行電鉄で全列車10両化が完了しているのは田園都市線だけである。
(4)東京メトロで最も開業の古い銀座線は、東京の都市計画の1号線である。
【正解】3(田園都市線以外は10両はありません)
【解説】
(1)京阪特急のテレビカーはなくなりました。車内テレビがケータイのコンテンツに進化したためでしょう。
(2)全車一般車の特急が河和線に存在します。なお、全車特別車のミュースカイは特急ではないそうです。
(3)記述の通りです。東急電鉄は地下鉄との乗り入れやバイパス線への改良(目黒線、大井町線)に熱心な印象があります。
(4)銀座線は3号線です。いわゆる東京1号線は都営浅草線等を指します。
【回答データ】
(1) 31.0% (京阪に関する記述)
(2) 4.8% (名鉄に関する記述)
(3) 45.2% (正解、東急に関する記述)
(4) 19.0% (東京メトロに関する記述)
※名鉄に関する記述を選択された方が少ないですね。ミュースカイのことを分かっている(特急ではない!)からなのでしょうか?
■10問中10問
民鉄では様々な種別が存在します。以下の会社と種別の組み合わせとして正しいものはいくつありますか。
(a)西武鉄道-拝島快速
(b)京阪電鉄-通勤急行
(c)南海電鉄-快速急行
(d)東急電鉄-通勤特急
(e)東武鉄道-快速急行
(1)1つ正しい
(2)2つ正しい
(3)3つ正しい
(4)4つ正しい
【正解】(3)(aとbが誤りのため、残り3つが正しい)
【解説】
民鉄は細かなニーズに応えるため、様々な種別が設定されています。その種別の位置づけも各社で異なります。
【各選択肢の解説】
(a)西武鉄道に拝島快速は存在しません。2012年6月まで存在していた種別でした(この検定を作成したのは2012年11月です)。このダイヤ改正で西武新宿線から快速急行も消滅しました(通勤急行や西武池袋線の快速急行は残っています)。
(b)京阪電鉄において「通勤」と称するのは、守口市通過を意味します。守口市を通過するのは、本数を確保するためです(鉄道ジャーナル2003年9月号p35)。守口市(と枚方公園)を通過する急行は夜間のみに運転され、深夜急行と称します。
(c)南海電鉄には快速急行が存在します。高野線に走っています。なお、快速急行も特急こうや号も高野山駅には直通しません(極楽橋-高野山はケーブルカーです)。
(d)通勤特急は東横線に存在する種別です。東横線では「日吉にとまる特急」とお考えください。
(e)東武鉄道には快速急行が存在します。「伊勢崎線や日光線の快速急行は大昔に廃止されたのに、この解説は何だ?」と思うかもしれませんが、東上線に快速急行が存在します。
【余談】
最も停車駅の多いタイプの種別を「普通」と称する会社と「各駅停車」と称する会社があります(南海のよう両方存在するところもあります)。京成や東武のように「普通」と記し「かくえきていしゃ」と発音することもあります。
【回答データ】
(1) 9.5% (1つ正しい)
(2) 42.9% (2つ正しい)
(3) 33.3% (正解、3つ正しい)
(4) 14.3% (4つ正しい)
※引っ掛けの選択肢を用意しましたが、種別に関することは分かっている人も多いですから、意外と正答率が高かったですね。東武に関しては東上線の存在を忘れていないかがミソですね。どうせなら、「近鉄-区間急行」を出題すれば良かったかな?(一見なさそうですが、南大阪線に存在します)
■全体の回答データ
10問正解 0.0%
9問正解 0.0%
8問正解 0.0%
7問正解 4.8%
6問正解 7.1%
5問正解 16.7%
4問正解 19.0%
3問正解 21.4%
2問正解 16.7%
1問正解 9.5%
0問正解 4.8%
平均3.43問正解
※個々の問題の難易度はそこまで高くないですが、大手民鉄全体を把握されている方が少ない(例. 西鉄と西武と京阪をそれなりに理解している)のが全体的な正答率が低い理由でしょうか。