ゆいレールを楽しむ(前面展望と一部の駅の様子を収録!)

記事上部注釈
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沖縄県唯一の鉄道路線、ゆいレール。2019年には那覇市内以外にも駅が開設され、ますますその役割を増しています。そのゆいレールの前面展望を満喫しました。

沖縄都市モノレール1000形

写真1. 那覇空港に停車中の1000形電車

ゆいレールの概要

まず、ゆいレールの概要を示します。

ゆいレールの概要

・区間:那覇空港-てだこ浦西

・営業キロ:17.0km

・駅数:19駅

ゆいレールは比較的新しい鉄道路線で、2003年に開業した路線です。1945年の沖縄県営鉄道廃止以降、58年ぶりの沖縄本島の鉄道路線です。ゆいレールそのものは那覇市内交通(後に浦添市域に延伸)の都市交通でしかありませんが、「渋滞に無縁」の交通機関が導入されたことは大きな変化点でしょう。

2019年に首里-てだこ浦西が延伸され、那覇市から飛び出して、浦添市も手中に収めました。今後は沖縄市方面への延伸論もありますが、長距離輸送には適していない路線形態であることから、普通鉄道の建設を希望する声もあります。将来のことはどうなるかわかりませんが、しばらくはこの運転形態でしょう。

ゆいレールの路線図

図1. ゆいレールの路線図

ゆいレールの路線図を示します(公式サイトより引用)。那覇空港からてだこ浦西まではまっすぐ向かわず、途中を寄る形です。これは那覇市内の主要スポットを網羅するということもありましょう。

実際に前面展望を満喫する

さて、実際に前面展望を満喫してみましょう!

写真2. 那覇空港に入線するゆいレール

那覇空港に向かってやってきました。この電車が折り返してだこ浦西行きに変わります(写真2)。

写真3. 那覇空港での前面展望

何とか前面展望が満喫できる座席にありつけました。まだ、ポイントは進入方向です(写真3)。ゆいレールも左側通行ですので、これでは発車できません。

写真4. ポイントが切り替わった

ポイントが切り替わりました(写真4)。いよいよ出発です。

写真5. カーブを曲がる

カーブを曲がります(写真5)。

写真6. 直線区間を行く

直線区間に変わります(写真6)。走行音はモノレールらしい独特のものです。でも、東京モノレールほど速度を出しません。重心が高いのでしょうか。

写真7. 右に曲がる

今度は右に曲がります(写真7)。倉庫街から住宅街という雰囲気に入ってきました。沖縄観光のためにゆいレールに乗った人はあまりの南国感のなさ、都市的な風景に驚くかもしれません。那覇市は人口密度が高い都市なので、このように建物が多いのです。

写真8. 今度は左に曲がる

今度は左に曲がります(写真8)。

写真9. 左に海が見える

左に海が見えます(写真9)。那覇は海に面している都市です。ただし、きれいな海と触れ合いたいのなら、沖縄本島北部のほうが良いと思うよ!

写真10. 赤嶺に停車!

赤嶺に停車です(写真10)。この駅は日本で最も南にある駅です。出発点の那覇空港は日本で最も西にある駅です。最南端の駅は意外と無個性な感じです。

写真11. 雨が降ってきた

雨が降ってきました(写真11)。このときは雨に焦りましたが、この雨はすぐにやみます。沖縄はこんなもんと知ったのはもう少し後のことです。

写真12. 住宅街を走る

住宅街を走ります(写真12)。

写真13. 奥武山公園に停車!

雨でしたので、小禄の風景をとれませんでした。その次の奥武山公園です(写真13)。小禄はイオンショッピングモールに近い駅です。このショッピングモールには沖縄ならではのテナントが入っています。

写真14. 都心部に近づいてきた

都心部に近づいてきました(写真14)。次の旭橋は那覇バスターミナルのある駅です。

写真15. まもなく旭橋

その旭橋に着きます(写真15)。

写真16. 都心部を走る

都心部を走ります(写真16)。

写真17. 右側を眺める

右側を眺めるとビル街が広がります(写真17)。都心部でゆいレールは川沿いを通るので、中心街から少し離れます。その中心街は進行方向右手に確認できます。

写真18. 美栄橋付近の光景

県庁前、美栄橋と都心部を通ります。せっかくの都心部ですが、雨であまりきれいに撮影できません…。

写真19. 中層ビルが立ち並ぶ

中層ビルが立ち並びます(写真19)。空港が近いエリアはそこまで高い建物を建設できません。そのため、このような高さの建物が並ぶのでしょう。

写真20. 左にカーブ

牧志を出たあたりで左に曲がります。旭橋、県庁前、美栄橋、牧志あたりが那覇の都心部なのでしょう。

写真21. 安里に停車!

安里にとまります(写真21)。安里は「あさと」と読みます。

写真22. 安里停車中!

安里に停車中です(写真22)。那覇空港行きがやってきました。

写真23. 上り勾配がある

写真24. 都心部を走る

国際通りがあるのは安里付近までですが、このあたりも開発されています(写真24)。奥武山公園付近と風景の感じが異なります。

写真25. 左に曲がる

左に曲がります(写真25)。おもろまちが近づいてきました。おもろまち地区は新都心とされています。

写真26. おもろまちに停車!

そのおもろまちに停車します(写真26)。モノなび沖縄によると、おもろまち地区はショッピングゾーンとされています。

写真27. おもろまち付近の光景

写真28. 丘陵地帯に入る

丘陵地帯に入る感じがあります(写真28)。最初、那覇都市モノレールが「モノレール」として建設された理由がわかりませんでした。しかし、現場を見ると納得です。普通鉄道では勾配に弱く、モノレールは勾配に強いという特性があります。その特性を知ったうえで現場を眺めると、坂の多い那覇地区にはモノレールが合っていることがわかります。

写真29. 古島に停車!

古島に停車です。「ふるしま」ではなく「ふるま」と読みます。

写真30. 建物が多い

相変わらず建物が多いです(写真30)。ただし、このあたりまでやってくると車内は比較的空いています。

写真31. まもなく市立病院前

まもなく市立病院前です(写真31)。この駅は隠れ首里城最寄り駅です。

写真32. 市立病院前に停車中

市立病院前に停車中です(写真32)。このあたりまでくると近代的なビルよりもやや古い建物が目立ち始めます。沖縄らしい赤い屋根の建物も多く見られます。

写真33. 左に曲がる

左に曲がります(写真33)。

写真34. まもなく儀保

まもなく儀保に着きます(写真34)。ここは隠れ首里城最寄駅です。

写真35. 儀保に停車中

儀保に停車中です(写真35)。ここから首里までは80‰という急勾配があります。碓氷峠越えの66.7‰が有名でしたが、それよりも急な勾配です。

写真36. 坂をぐいぐい登る

坂をぐいぐい登ります(写真36)。このあたりは景色が開けていて、迫力ある眺めを楽しめる区間だと思います。

写真37. まもなく首里

まもなく首里です。このとき首里で降りて首里城観光に行こうと思いましたが、雨のため中断です。そのため、食事だけ済ませて再び前面展望です(首里城は後日バスで向かいました)。

写真38. 首里を発車!

首里を発車します(写真38)。2003年に那覇空港-首里の開業時にもともと延伸計画がありましたので、あらかじめ左にカーブする形で建設していました。それが2019年に生きた形です。首里から先の延伸は意外と早かったように思えます。

写真39. 少し登る

首里を過ぎても少しだけ登ります(写真39)。

写真40. 下って登る

すると下り勾配があり、また上り勾配があります(写真40)。

写真41. ラッピング車とすれ違う

石嶺に停車中です。ラッピング車とすれ違いました(写真41)。ラッピング車の賛否についての意見はいろいろあるでしょうが、個人的にはオリジナルの美しい意匠を活かしてほしいと思います。

写真42. 既存市街地の端の感じ

既存市街地の端といった感じです(写真42)。2019年開業ですので、2020年年末時点ではまだ都市開発が本格化していないのかもしれません。

写真43. 左に曲がる

左に曲がります(写真43)。このあたりで那覇市から浦添市に入ります。浦添市の知名度はそこまで高くないと思いますが、沖縄県で第4の人口を誇ります。

写真44. 経塚に停車!

浦添市に入って最初の駅、経塚に停車します(写真44)。

写真45. 郊外を走る

ここまで来ると郊外的な風景です(写真45)。

写真46. 開発中の場所を進む

開発中の場所を進みます(写真46)。坂の多さ、開発中の様子が何となく多摩ニュータウンを思わせます。この光景だけ眺めると、沖縄県であることはわからなくなりそうです。浦添市は琉球王国の古都とされていますが、昔の古都エリアからは離れているのかもしれません。

写真47. 浦添前田に停車!

浦添前田に停車します(写真47)。近くには石畳の道もあり、歴史も感じさせるエリアとされています。歴史的なものは郊外の住宅地の中にひっそりと隠れているのです。

写真48. トンネルに入る

トンネルに入ります(写真48)。最後の1駅はトンネルに入るのです。このあたりは標高が高く、モノレールといえども厳しい勾配なためでしょうか。

写真49. まもなくてだこ浦西に停車!

まもなくてだこ浦西にとまります(写真49)。

写真50. てだこ浦西に到着!

てだこ浦西に到着です(写真50)。

写真51. 延伸に備えている

延伸に備えているのか、若干線路が伸びています。もう少しで西原町ですが、そこまでの延伸はなされませんでした。

印象深い駅

さて、印象深い駅を記しましょう。

那覇空港駅

沖縄に着いたら、初めて接する場所。それが那覇空港でしょう。その那覇空港に直結しているのが那覇空港駅です。

写真52. 那覇空港から駅が見える

那覇空港から駅までは道路をはさんでいます(写真52)。そのため、道路を渡る必要がありますが、歩道橋があり、そこまでのストレスを感じさせません。

写真53. 脱力系の広告

変な広告がありました(写真53)。これが沖縄らしさか、と納得した記憶があります。

写真54. 日本最西端の看板

日本最西端の看板があります(写真54)。沖縄の玄関口が「端」というのもちょっと違和感があります。

赤嶺駅

赤嶺は日本最南端の駅です。若干の時間がありましたので、旅行終了間際に降りてみました。

写真55. 周辺の光景

周辺の光景です(写真55)。「最南端」という最果て感は全くなく、ただの住宅街にある駅です。

写真56. ありがたみのない表示

ありがたみのない表示です(写真56)。那覇空港とは異なり、地元民の利用が主体であるため、このような看板があるだけありがたいと解釈することにしましょう。

写真57. 周囲の光景

写真58. 周囲の光景

写真59. 周囲の光景

最後に周囲の光景を撮影してみました(写真57~写真59)。変哲のない住宅街をこんなに撮影したことから、名残惜しかったのでしょう。

旭橋駅

ここは那覇バスターミナルに近い駅です。宿泊先に近いことから、今回の旅行中に最も利用しました。

写真60. 旭橋周辺の様子

旭橋を南東側から見た様子です(写真60)。那覇バスターミナルに近いためか、意外とホテルが多かった印象があります。

写真61. 旭橋周辺の様子

那覇バスターミナル側を見てみました(写真61)。那覇バスターミナルの詳細は那覇バスターミナルの解剖で取り上げています。

写真62. 旭橋周辺の様子

このあたりでは川沿いを走ります。川沿いを走るモノレール、なかなか良い光景です。

儀保駅

最後に紹介するのは儀保駅です。私は首里城地区からここまで歩いてやってきました。

写真63. 儀保駅の入口

儀保駅の入口です(写真63)。この駅から首里城に向かうのは大変ですが、首里城からこの駅にやってくるのは比較的ラクです。その違いは首里城のアクセスをご覧ください。

写真64. 儀保駅からの景色

儀保駅からの景色です(写真64)。赤い瓦による屋根が沖縄らしさを感じさせます。

写真65. 急勾配を走る

写真66. 急勾配を走る

儀保-首里は80‰の急勾配です。その急勾配を走る車両を撮影してみました(写真65、写真66)。

ゆいレールに乗ってみて

今回、ゆいレールに初めて乗ってみました。ゆいレールから眺める風景は意外と沖縄らしいものではありませんでした。しかし、駅到着の音楽など沖縄らしさを演出していた部分があります。

沖縄らしさが少ないことは悪いことではありません。交通機関に求められるのは、まずは機能性、その後に楽しさ・独自性です。那覇都市モノレールは運転本数も多く、機能性が充実しています。多くの人にとっては駅を降りてからが本番です。その本番の場所(国際通りや首里城)では沖縄らしさを感じることができます。

沖縄都市モノレールをきっかけとして沖縄の方々は軌道系交通機関に慣れてきたことでしょう(それなりの利用がされていることも確認しました)。今後は軌道系交通機関の恩恵が沖縄本島北部にも及ぶように普通鉄道の整備などの発展を期待したいです。

前後を読みたい!

さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

←(前)那覇の国際通りを楽しむ

ゆいレールを楽しむ(前面展望と一部の駅の様子を収録!)←今ココ!

ここで完結です!(次)→

今回の旅行記全体を知りたい人はこちら!

はじめての沖縄旅行の手引き(公共交通で楽しむ方法を伝授!)

※それぞれ別ウィンドウで開きます。

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