列車でルクセンブルクへ行く(モーゼル川沿い、18年GW)

記事上部注釈
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ルクセンブルク。多くの国々がひしめくヨーロッパの中でも小さい国(神奈川県程度の大きさ)です。そのルクセンブルクへはどのようにアクセスするのでしょうか?アクセスの概要と私の実体験を述べます。

図1. ルクセンブルク市の位置

以下、ルクセンブルク市へのアクセスなどを述べます。ルクセンブルクという国の首都はルクセンブルク市なのです。そのため、紛らわしいため、以下では都市を指す場合は「ルクセンブルク市」と記し、国名を指す場合は「ルクセンブルク」と述べることとします。

ルクセンブルクへの鉄道アクセス概論

ルクセンブルクには空港があり、国際線も乗り入れています(というより国際線しかない※)。しかし、航空機でのアクセスは弊サイトの範囲を超えるため、扱いません。
※空港が国内に1つだけなので、国内線があるはずもありません。

鉄道(列車)でのアクセスは主に3通りあります。フランスからアクセスする方法、ベルギーからアクセスする方法、そしてドイツからアクセスする方法です。

フランスからアクセスするのが最も便利でしょう。TGVでパリ(パリ東駅)から所要時間2時間12分でアクセスできます。曜日によって本数は増減ありますが、だいたい2~3時間に1本あります。また、フランス北東部のメッスからローカル列車で1時間ほどでアクセスできます。こちらの本数はおおむね1時間間隔です。

ベルギーからもアクセスできます。首都ブリュッセルから3時間ほどでアクセス可能です。3時間とは時間がかかりますが、距離が230kmほどあること、高速列車ではないローカル列車での移動であることがその理由です。直通列車が毎時1本運転されています。ブリュッセル中央発が毎時37分、ルクセンブルク発が毎時10分です。ルクセンブルクへの観光客はベルギーからの日帰りが多いとのことですから、きっとここがメインルートなのでしょう。

ドイツからのアクセスは、コブレンツがその起点です。所要時間は2時間20分ほど、運転間隔は1時間です。西ヨーロッパでは標準的な運転間隔です。このように数字を並べると他の国からのアクセスと遜色ないように見えますが、ドイツの中でもコブレンツはマイナーな都市です。フランクフルトやデュッセルドルフなどからコブレンツまでのアクセスを考えると、主要ではないルートといえます。

コブレンツから快速列車でルクセンブルクに向かう

私はウィーンからナイトジェットに乗ったあとにルクセンブルクに向かいましたので、必然的にドイツからのアクセスです。

アクセス概要と乗車券の確保

私は最もマイナーなルートからルクセンブルクに向かうことにしました。宿泊先はルクセンブルク市内ですので、ルクセンブルク駅に行きます。

図2. コブレンツからルクセンブルク市へのアクセス

コブレンツ?という人のために地図を示します(図2)。ドイツ西部の都市からドイツ西側の国境を通り、ルクセンブルクに入るという魂胆です。

今回の旅行ではオーストリア・ドイツ鉄道パスを使用しています。この鉄道パスはドイツ国内では有効ですが、ルクセンブルクに入るとただの紙切れになります。そのため、ルクセンブルクで有効なチケットを購入しなければなりません。上の地図や時刻表をさらりと見ると、トリーア(Trier)からの乗車券を購入すると良いように思えます。しかし、事実は異なります。国境の手前(ドイツ側の国境の駅)はIgel(イーゲルと読むのかな?)です。そこで、Igelからルクセンブルクまでの乗車券をコブレンツで買うことしました。自動券売機を操作し、ネットの乗りかえの要領で駅名を入力すれば問題なく発券できます。値段は2等で16.7€です。

図3. Igelの位置

参考までにIgel駅の位置を示します(図3)。この駅のクチコミを引用すると、クリーン、電車は時間通りにあり、喫煙無料!とのことです。あまり参考になりませんね。

実際にコブレンツからルクセンブルクまで乗る

能書きはこのくらいにしましょう。

コブレンツ中央駅の外観

写真1. コブレンツ中央駅の外観

そのコブレンツ中央駅です(写真1)。コブレンツへはウィーンからナイトジェットで1本だよ!

写真2. コブレンツ中央駅に入線する列車

その駅にルクセンブルク行きが入線してきました(写真2)。多くの場合、ザールブリュッケン行きと併結していますので、乗車位置に注意しましょう。私が乗車したときは、ルクセンブルク行き単体でした。車両故障の影響でザールブリュッケン行きはトリーア始発になったのでしょう。

写真3. 2階建て快速列車の車内

その車内です(写真3)。小学生の大群が押し寄せてきてうるさかったですが、先生や親という抑止力が働いていて、無秩序にはなりませんでした。抑止力がないととんでもないですからね。

写真4. 美しいモーゼル川

コブレンツからトリーアまでモーゼル川沿いを進みます(写真4)。モーゼルワインの産地ですね!

写真5. 美しいモーゼル川

写真6. 美しいモーゼル川

写真7. 美しいモーゼル川と貨物船

列車はモーゼル川沿いを進みます(写真5-7)。モーゼル川はルクセンブルクの貴重な水運インフラなのか、貨物船の姿も確認できます(写真7)。

写真8. 主要駅の到着時刻案内

ちゃんと主要駅の到着時刻も案内されます(写真8)。ただし、この時刻通りに運転されるかは別問題です。

写真9. モーゼル川を渡る

写真10. モーゼル川を渡る

モーゼル川沿いに走るといっても、ずっと川沿いを走るわけではありません。たまに川を渡ります(写真9-10)。

写真11. 保存車両に出会う

写真12. 保存車両に出会う

写真13. 保存車両に出会う

保存車両にも出会いました(写真11-13)。トリーアに着く直前に見られましたので、トリーアのすぐ近くに保管されているのです。DBの103形電気機関車とラインゴルトの組み合わせではありませんが、昔からのカラーですね。

写真14. トリーアに到着

そのトリーアに到着です(写真14)。ここからはモーゼル川を離れます。

写真15. ドイツ西部にも運用される425形

トリーアはドイツでも辺境の都市です。この辺りまで行くとSバーンというシステムはありません。しかし、Sバーンに似た車両を見かけました(写真15)。これは425形というようで、ザールラント州地区でローカル列車として運用されているようです。微妙にドアの数が少ないですね。

空港駅にたたずむミュンヘンSバーン

写真16. (参考)ミュンヘン空港駅に停車している423形(純粋なSバーン)

写真17. トリーア付近は線路が複雑

トリーア付近は線路が複雑です。南に行くとザールブリュッケンです。ザールブリュッケンといってもピンと来ないでしょうが、地下資源が豊富で産業的に重要な地域です。その重要な地域と結びつくための路線がゆえに、整備が進んでいるのでしょう。

写真18. 最後のモーゼル川を渡る

最後のモーゼル川を渡ります。この川はこの地点から南に進み、ドイツとルクセンブルクの国境を形成するのです(写真18)。

写真19. イーゲルに到着

国境駅のイーゲルに到着です(写真19)。

写真20. ルクセンブルクに入った

その後、ルクセンブルクに入ります(写真20)。ルクセンブルクに入ると、ルクセンブルク国鉄の車掌がやってきました。ドイツで有効な鉄道パスとイーゲルからルクセンブルクまでの乗車券を用意していましたが、前者への関心は薄かったです。

写真21. 文字が異なる

ルクセンブルクに入ると文字が異なります(写真21)。ルクセンブルクはフランスの影響が強いようです。

写真22. のどかな景色を行く

写真23. のどかな景色を行く

のどかな景色を行きます(写真22-23)。ルクセンブルクは人口が少ないので、必然的にのどかな景色が広がります。

写真24. ルクセンブルク駅に到着

ルクセンブルク市内に近づくと、急に都会的な景色が広がります。すると、すぐにルクセンブルク駅に到着です。

ルクセンブルク駅

写真25. ルクセンブルク駅!

このようにルクセンブルク駅に到着です。

前後を読みたい!

さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

←列車でローレライに行く(18年GW)

列車でルクセンブルクへ行く(モーゼル川沿い、18年GW):今ココ!

ルクセンブルクの市内観光(18年GW)→

※それぞれ別ウィンドウで開きます。

★この旅行の全体像を旅行後の感想といっしょに簡単にまとめています

ヨーロッパ5か国旅行のまとめ(振り返り)

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