スイス西部にあり、フランスにもまたがっているレマン湖。この湖畔の街、ローザンヌの街並みも美しいものがあります。そのローザンヌに実際に行ってみました。多くの人が興味のあるアクセスも詳しく触れています。
写真1. 美しいレマン湖
復習:ローザンヌの概要
いきなり「ローザンヌに行ってきました~」と書かれても、わけのわからない人にはイラつくだけでしょう。そこで、ローザンヌの概要をまとめましょう。
図1. ローザンヌの位置(googleマップより引用)
図2. スイス主要都市の位置関係(wikipediaのもの)
ローザンヌはスイス西部にある都市(図1、図2)で、フランス語が使われます(スイスの多くの部分はドイツ語を使用、一部はイタリア語)。この都市は人口10万人少々ですが、スイス国内で第5の人口を誇ります。レマン湖の北にあり、旧市街は高台にあります。スイスは2回の世界大戦に巻き込まれていませんので、古い街並みが残っています。近くの国際空港はジュネーブにあり、そこから60km程度の場所です。ジュネーブ国際空港からローザンヌまで直通する列車があり、1時間間隔の特急列車(IC1系統)で所要時間46分です。また、同じく1時間間隔の快速で所要時間53分です。
図3. ローザンヌ付近の路線図
上級者となれば、ジュネーブ国際空港を出るIC5系統に乗り、ジュネーブ駅で始発の快速ローザンヌ行きに乗ることも可能でしょうが、それは避けたほうが無難でしょう。1時間も待てば直通列車が来るのですから。
レマン湖を訪問する
ローザンヌの場所やアクセスなどの基本的な内容を把握したところで、実際に訪問してみましょう。まずはレマン湖です。
どうでも良いことですが、私の母親が(私が)中学生だったときに、「スイスにはレマン湖がある」と連呼していました。なぜ連呼していたのかと聞くと、レマン湖の「レ」を抜いてごらん、と言っていました。それ以来、私の脳裏にはスイス=レマン湖というイメージが定着しました。そのため、チューリッヒからわざわざここまで来たのです。
図4. ローザンヌ駅からレマン湖への経路(googleマップより引用)
ローザンヌ駅からレマン湖までは地下鉄が通っています。でも私はそのことを知らずに何となく駅の南側に出てしまいました(地下鉄に乗るには駅の北側に出る必要があります)。
写真2. 駅の通路を南に進む
駅の通路を南向きに進みます(写真2)。駅に隣接して駐車場があるので迷ってしまいましたが、何とか駅の外に出られました。
写真3. レマン湖に向けて下っていく
どこにレマン湖があるのかを探るのは簡単です。坂を下りればたどり着きます(写真3)。
写真4. 駅の方向を振り返る
駅の方向を振り返ると、そこまで進んでいません(写真4)。これだと長そうと思っていたら、メトロの駅が見えました。
写真5. 住宅街をエレベーターで降りる
メトロの駅近くにはエレベーターを使います(写真5)。大荷物を持っている身にはありがたいことです。
写真6. メトロの乗り場
メトロの駅の乗り場です。ホームゲートが完備されており、新しさが見えます。2008年に開業した交通機関です。
写真6. オシー方面行きの電車が正解!
レマン湖に向かうにはウシー方面の電車が正解です!ここだけ地上区間だったようです。他は地下区間で景色を楽しめませんでした。
写真7. ウシー駅に並ぶ電車
私はスイストラベルパスを持っていました。スイストラベルパスを持っていると、各都市の都市交通(路面電車、バスなど)も無条件で乗れますので、何も考えなくても良いのです。そして、オシー駅に着くと、2面2線の配置でした。この配線だと次の電車がどちらのホームから発車するのかを確認せねばなりません。本当ならば1面2線とするのが親切です。
写真8. 目の前には噴水が見える
目の前には噴水が見えます(写真8)。このようなものを見ると湖畔に来たと実感します。
写真9. 振り返るとメトロの駅がある
振り返るとメトロの駅があります(写真9)。ここはフランス語圏ですので、地下鉄をメトロと呼んでいます。これがドイツ語圏であれば、Uバーンとなるのでしょう。レマン湖に着きましたので、レマン湖を堪能しましょう!
写真10. 美しいレマン湖
西側を見てみます(写真10)。こちらはジュネーブ方面ですね。つまり、スイス国内です。
写真11. 美しいレマン湖
今度は南側を見てみます(写真11)。国境の向こうはフランスです。フランス側にはモンブランなどの高い山がそびえていますが、フランス側からは眺められません。
写真12. 美しいレマン湖
最後に東側を眺めてみます(写真12)。こちらは斜面が急ですね。
写真13. 美しいレマン湖
白鳥が集まっていました(写真13)。多すぎです。
写真14. 美しいレマン湖
遊覧船も停泊していました(写真14)。この船舶もスイストラベルパスで利用できます。レマン湖周辺は時間がゆったり流れて雄大な景色が眺められる観光スポットでした。
ローザンヌの旧市街:美しい街並みとまずいニョッキ
レマン湖を堪能したら、次は旧市街に向かいます。
図5. 中心部最寄のメトロ駅(googleマップより引用)
オシー駅からRiponne-M. Béjart(図5)までメトロで向かいます。どんどん坂を登っていきます。一部の駅はホームが階段状になっていたくらいです。
写真15. メトロの駅がある
メトロの駅から地上に上がります。振り返ると、メトロの駅が見えます(写真15)。
写真16. 小道を行く
マドレーヌ通りを歩きます。ちょうど良い小道感がありますね(写真16)。
写真17. 広場を振り返る
さきほどの広場を振り返ります(写真17)。
写真18. 小道を行く
マドレーヌ通りを歩きます(写真18)。
写真19. 噴水が見える
マドレーヌ通りを歩くと、パリュ広場にたどり着きます。この広場には正義の女神の噴水があります(写真19)。
写真20. レストランがあった!
ちょうどお昼の時間でした。そこで、レストラン(写真20)に入り、日替わりパスタを頼みました。
写真21. ニョッキが出てきた
私はニョッキ嫌いなのに、ニョッキが出てきやがりました(写真21)。これは犯罪行為と言っても過言ではありません。ニョッキはパスタの1種類というのも犯罪的でしょう(なので悪いのは店ではなく、そのような食べ物の分類した地球です)。
このように、食べ物に多大な不満を持ちながら、ローザンヌでの滞在は幕を閉じました。
補足.ローザンヌでの地下鉄への乗りかえ
私は駅の南側から市街地に向かいました。しかし、本当は駅の北側から地下鉄に乗りかえるべきところです。その道のりを簡単に紹介します(復路はこの経路を通りました)。
写真22. 立派な駅舎
ローザンヌ駅の北側に立派な駅舎があります(写真22)。1番線側といえば良いでしょう。
写真23. 駅を出たら道路を渡る
駅を出たら道路を渡ります。この道路から駅舎を眺めたところです(写真23)。
写真24. 道路を渡るとメトロの入口がある
道路を渡るとメトロの入口があります(写真24)。ここから旧市街方面かウシー(レマン湖)方面の電車に乗るのです。
さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?
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