パリは見どころが多くあります。その見どころをいろいろと回るのは時間がかかり、パリに宿泊する日数も長くなります。そのため、宿泊先を選ぶのは非常に重要です。パリ中心部にあるホテル、シタディーヌ レアール パリはどうでしょうか。実際に泊まった私が感想を余すことなく伝えます。また、弱点について述べ、それに対する裏技も披露しています。
写真1. 美しいフロント!
シタディーヌ レアール パリの位置
パリの中心部にあるといっても、どこにあるのでしょうか。まずは、その疑問に答えます。パリには多くの観光名所がありますが、観光名所はばらけています。有名な観光名所の場所を簡単にまとめましょう。
図1. パリの有名な観光名所(とホテルの5か所がマークされています)
パリの有名な観光地を4か所取り上げました。人によっては「これは観光地だから加えろ」とか「これは観光地には値しない」などの意見はあることでしょう。その点の議論は楽しいでしょうが、ここでは多くの人がそれなりに同意する場所だけを選んでいます。あくまでもパリの土地勘をつかむためのきっかけとして取り上げただけです。
実は凱旋門やエッフェル塔はパリの中心部から微妙に外れています。残りの2か所のルーブル美術館とノートルダム大聖堂がパリの中心部に位置しています。これら2か所の中間地点にこのホテルがあります。この付近はシャトレ地区やレアール地区(それぞれ別の地下鉄駅があります)に位置しますが、近郊電車(RER)の駅は両者をまとめたシャトレ・レアール駅と呼んでいます。そのため、シャトレ地区とレアール地区はほぼ同じ場所と考えても差しさわりはありません。
体力に余裕があれば、ルーブル美術館にもノートルダム大聖堂にも歩いて向かうことができるのがシタディーヌ レアール パリの場所であるともいえます。また、中心部にあるので、買い物や食事にも不自由しません。周囲の環境は以下の記事で詳しく述べています。
この周辺の街の雰囲気を紹介しています。
・真のパリの訪問(シャトレ地区とレアール地区)
シャトレ地区とレアール地区は日本人観光客はそこまで見かけませんが、パリの雰囲気が出ていて、歩くには楽しい場所です。ホテル近くの雰囲気がわかります。
・シテ島の散策(ノートルダム大聖堂とポンヌフ、パリ観光、19年夏)
パリ発祥の地は、ノートルダム大聖堂のあるシテ島です。また、ここには現存するパリの橋の中では最も古い橋であるポンヌフもあります。シテ島も雰囲気の良い場所で、散策するには良い場所です。
周囲の環境は重要ではない、そう思う人も多いでしょう。凱旋門周辺やエッフェル塔周辺は「インスタ映え」するエリアです。しかし、エッフェル塔周辺にはエッフェル塔グッズを路上で売っている人が多くいてあまり気持ちよくありません。また、パリ北駅やパリ東駅は得体のしれない人が多く、歩くのに精一杯でした。せっかくの旅行、そのような思いはしたくないことでしょう。シャトレ地区とレアール地区であれば、(外国なのでスリなどに注意する必要こそありますが)外国で歩くのに一般的な注意で構わず、ホテル周辺をのんびりと散策できます。パリに何泊かして毎日ホテルに帰る前、ホテルから出た直後にピリピリとするかしないかという違いは思いのほか重要です。
多くの人はパリへの出入りに空港を使うことでしょう。パリのメインの空港はシャルルドゴール空港です。この空港から乗りかえなしで向かえることが重要です。幸い、このホテルの最寄のシャトレ・レアール駅はRERのB線でシャルルドゴール空港まで直通します。空港から(まで)大荷物を持ちながら乗りかえることがありません。これはこの駅や地域の大きな魅力でしょう。
ただし、鉄道でパリに出入りする人はどのターミナル駅からも離れています。私はリヨン駅から地下鉄14号線で向かいましたが、しんどい思いもありました。
なお、シャトレ駅(シャトレ・レアール駅)の1番出口から3分以内でホテルの玄関に入れるので、その点は大きな魅力です。
シタディーヌ レアール パリの設備
ホテル周囲がいくら良い場所といっても、ホテルやその部屋がボロだったら、あまり良いものではありません。その点、このホテルは設備も整っています。また、建物も比較的新しく、快適に過ごせました(私がすぐに寝付くという習性も関係していそうです)。
シャトレ・レアール駅からホテル入口まで
シャトレ・レアール駅からすぐの場所にホテルがあります。上で徒歩3分と書きましたが、駅の出口からであれば、1分必要かどうかという程度の近さです。
写真2. 駅のエレベータ
駅のエレベータがあります(写真2)。このエレベータのすぐ近くがホテルです。エレベータの右後ろ(写真を撮影した場所よりも後ろ側)にホテルの入口があります。
写真3. 立派なホテルが見えてきた
立派なホテルです(写真3)。この写真のすぐ左に先ほどのエレベータがあるという位置関係です。
写真4. 快適なロビー
入るとすぐに快適なロビーが広がります(写真4)。このロビーでは無料でお茶をいれることができます。長旅なりハードな観光なりで疲れた体にはとてもありがたい心遣いです。ただし、朝食ありプランは結構高いです。
写真5. 開放的なホテルの入口
入口は開放的です(写真5)。ホテルの入口は簡単に開かないようになっています。中から人が出てこない限り、中に入れません。ただし、ここの宿泊客は多いので、ひっきりなしに入口のドアが開きます。ドアが開かないといっても、部屋のカードキーを持っていれば、そのような心配は不要です。カードキーをかざせばドアが開きます。ひっきりなしに人が出ていき、ドアが開くということはいくらパリの中で治安が良い場所であっても、セキュリティ面ではやや不安があります。
私がパリに着いたとき、フロントには女性2人がいましたが、2人とも黒人でした。この点は非常に印象に残りました。それだけ黒人が多いということはパリが国際都市であることを再認識するきっかけになりました。
室内の様子
室内の様子をご覧いただきましょう。主要な設備を列挙します。
・大きなベッド
・バスタブ
・トイレ
・デスクとチェア(机と椅子という表現でも可能)
・冷蔵庫
・電子レンジ
・包丁と食器類
大きな特徴は、簡単な調理が可能なことです。外食に飽きたらスーパー(近くにあります)で食材を買って部屋で簡単に調理することができます。私は近くのスーパーでパンとハム、チーズを買って部屋でサンドイッチを作りました。また、冷蔵庫もあるので、作った料理を保存できます。
御託はこの程度にして、実際の室内をご覧いただきましょう!
写真6. 広いベッド
広いベッドです(写真6)。これなら仲の良いカップルであれば、2人で寝られそうですね。物理的大きさとしては2人ぶんとしても問題ないということです。
写真7. デスクとチェア
デスクとチェアもあります(写真7)。パソコンで作業したり、ガイドブックを眺めたり、軽食をとったりするには不自由ありません。
写真8. 電源コードと電話
電源コードと電話があります(写真8)。私がこのホテルを利用した際、日本から持ち込んでいたWi-Fiルータの充電がしにくいという問題がありました(最低限の機能は使えました)。この代替機がこのホテルに届きましたが、ホテルのフロントから電話がありました。携帯電話全盛期の現在であっても、内線電話は必要なのです。
写真9. キッチン部分
写真10. キッチン部分
玄関近くにはキッチンがあります(写真9、写真10)。IHコンロ、流し台、電子レンジがあります。また、流し台とコンロの間には作業スペースもあります。
写真11. 冷蔵庫もある
冷蔵庫もあります(写真11)。ここにある程度の食料を入れられます。ただし、私が利用した際は前の利用客が置いていたであろう魚の香りがしたことも事実です。冷蔵庫を必ず頼りにするのは間違いかもしれません。
写真12. ハンガーと物置きスペース
ハンガーと物置きスペースもあります(写真12)。パリといえどもファッションショーをやりに行くわけでもありませんが、この程度の上着を掛けられるのは便利です。私は夏に行ったのでそこまで必要ではありませんでしたが、冬に行くとなれば大活躍します。
写真13. 清潔なトイレ
トイレも重要です。パリの街中には無料で使える清潔な公衆トイレはありません。そこで宿泊施設のトイレが重要になりますが、シタディーヌ レアール パリのトイレはきれいです(写真13)。2泊目以降汚れてきたら、ホテルの問題ではなく、利用者自身の問題です。
写真14. 洗面所とバスルーム
洗面所とバスルームです(写真14)。トイレと反対側にあります。トイレとバスが別にあるということです。
写真15. バスタブがある
バスタブがあります。ヨーロッパの多くのホテルにはバスタブがありませんが、ここには付いているのです。でも、ほとんどバスタブ機能を活用していなかったのはこの際問題にしないことにしましょう。
洗濯について
長期間の旅行となると避けて通れないのが荷物の問題です。荷物の多くが洋服です。その洋服を滞在中に洗濯できたら?荷物は半分以下になるでしょう。そこで重要になるのが洗濯できるかどうかですが、このホテルには洗濯できる設備がついています。5ユーロで洗濯が可能で、乾燥は別に4ユーロ必要です。いずれもフロントでランドリー用コインを購入します。
写真16. 洗濯機
このような洗濯機で洗濯します(写真16)。1回に9ユーロかかりますので、毎日洗濯する必要はないでしょう。洗濯するかしないかの選択はあなた次第ということです。
写真17. このようなコインを購入!
このようなコインをフロントで購入します(写真17)。
シタディーヌ レアール パリの感想
シタディーヌ レアール パリは最低限の設備でありながら、立地、清潔さ、ソフトサービスの面で満足できました。特に、調理したりする設備が整っているのは非常にありがたかったです。また、部屋はそこまで広くありませんし、豪華な感じもありません。よく考えてみましょう!パリで観光するのであればホテルにいる時間はそこまで長くありません。それであれば、豪華なホテルである必要がありません。中心部で各スポットへのアクセスが良好なこと、近くにレストランやスーパーマーケットがあること、そして治安が良いことが重要です。また、豪華でなくとも清潔な空間でゆっくり休めることも大切です。これらの条件は満たしています。唯一の不満は最寄駅であるシャトレ駅で歩かされることです。特に地下鉄1号線へのアクセスは大変です。
これは裏技があります。目の前に見える駅の入口をあえて無視します。目の前の入口は北に向かっています。北に位置するシャトレ・レアール駅の改札を通って、そこから南側に向かうことになります。それであれば、目の前の出口を無視して最初から南に向かうのです。
写真18. 優雅な入口をスルー!
このような優雅な入口をあえてスルーし、この左側に進みます(写真18)。このあたりの道路はおおむね直角に交わっていますが、1本だけ斜めに通っている通りがあります。この通りを進みます。
写真19. ここに出てくる
駅入口からホテルの方向を撮影したものです(写真19)。左側に斜めに通っている通りが確認できます。この通りから出てきます。そして、ここシャトレ駅に入ると地下鉄1号線へのアクセスは比較的楽です。慣れたら、このルートを通ってみましょう!
シタディーヌ レアール パリの価格は?
いくら良い宿泊先でも価格が高ければ意味がありません。私は1泊15000円でした。1人で利用するのであれば高いのでしょうが、2人であれば破格の価格です。世界的な観光都市、パリに宿泊するのに1人当たり7500円であれば、むしろ安いほうと言えましょう。ただし、宿泊施設は事前に予約すると安く、直前に予約すると高いので、早めの予約が肝心です。
シタディーヌ レアール パリの予約方法
では、このような宿泊施設はどのように予約するのでしょうか。電話で直接連絡する手もあるでしょうが、今やネット社会です。さまざまな仲介業者があります。そのサイトで予約するのがベストです。
さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?
←(前)真のパリの訪問(シャトレ地区とレアール地区の魅力を紹介!)
パリのおすすめホテル、シタディーヌ レアール パリの施設と感想←今ココ!
パリリヨン駅を楽しむ(パリ7大ターミナル紹介、19年夏パリ観光)(次)→
★パリの観光についてまとめたページはこちら。パリ観光の計画に大いに役立ちます!
パリのおすすめスポット10選まとめとモデルコース(19年夏パリ観光)
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ハンガリー、スイス、フランス旅行のまとめと振り返り
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