N700S「のぞみ」の乗車記(岡山→東京、車内と車窓を収録、21年GW)

東海道新幹線と山陽新幹線。常に新車が投入され、サービスが向上している路線でもあります。そんな東海道新幹線に2020年にN700Sが投入されました。そんな新型車両に乗ってみましたので、その様子を紹介します。

写真1. 岡山に入線するN700Sの「のぞみ」

N700Sの基本

N700Sの基本を復習しましょう。N700SはN700Aの進化系です。基本的に現行の速度(東海道新幹線:285km/h、山陽新幹線:300km/h)で運転しますが、性能を確認する試験で361km/hまで速度を出しています。機器面や先頭形状などはN700Aより進化していますが、基本的なデザインや編成内容については変わりません。もちろん、車内の色使いもそうです。

いうなれば、N700Sはイメージを変えずに中身を進化させた、「正統進化系」という車両です。

N700S普通車の車内

さて、N700Sの普通車の車内を紹介しましょう!

デッキ部分

まずは、デッキ部分を紹介します。

写真2. デッキ部分の扉

デッキ部分の扉です(写真2)。新幹線の車両は重量を考慮しているのか、ドアの窓は小さめです。

写真3. デッキ部分

デッキ部分が狭く(=客室が広い)部分と、トイレ等が付いている部分があります。そのうち後者を取り上げています(写真3)。13号車の客室と14号車の客室の間には洗面所も付いていました。

写真4. 洗面所もある

その洗面所をクローズアップします(写真4)。新幹線という先端技術の塊らしい近未来さと落ち着きという部分が両立された空間のように思います。

写真5. トイレの様子

トイレの様子です(写真5)。現代の標準的な洋式です。

写真6. トイレの様子

トイレには手洗い場もあります(写真6)。

写真7. 幼児用の椅子もある

幼児用の椅子もあります(写真7)。このあたりの世間のレベルは年々上がってきています。大型ショッピングセンター等では必ず備わっています。鉄道車両も世間の中で走っているので、常に世間のレベルアップに追従せねばならない厳しさがあるでしょう。

写真8. ボタンもある

必要なボタンは1か所に備わっています(写真8)。

客室内の様子

さて、客室内に入ってみましょう!

写真9. N700Sの室内

N700Sの室内です(写真9)。一見してN700系、N700Aと変わりません。せっかくの新車ですから、カラースキームを変えて「新車」であることをPRしたら良いと思います!電球色の照明と青系の座席はちょっとセンスを疑ってしまいます。東海道新幹線は青色系のカラーで統一したい、安らぎのためには電球色の照明は必須という前提があったのだとは思いますが…。

写真10. 座席の背面

座席の背面です(写真10)。

写真11. 座席の背面

座席の背面を別アングルから撮影しました(写真11)。

写真12. 座席の様子

座席(3人掛け)を横から撮ってみました(写真12)。

写真13. 充電設備もある!

充電設備もあります(写真13)。2010年代半ばからスマートフォンが定着したこともあり、日常的に充電する必要性が増しました。そのため、2010年代半ばから充電設備は拡充の一方です。N700Sは全座席に電源が備わっています。ただし、私の携帯電話(arrowsです)の充電器は外れやすいので、走行中のちょっとした振動でしょっちゅう外れてしまいました…。これは車両側の問題でなく、利用者側の問題でしょう。

写真14. 天井の様子

天井の様子です(写真14)。2列の間接照明が美しいですね!なお、停車駅が近づくと、照明が明るくなります。

写真15. 荷棚付近を眺める

視線をちょっとずらし、荷棚付近に向けてみましょう。シンプルな形状です(写真15)。

写真16. 情報案内もLCDに進化!

情報案内装置はN700系のフルカラーLEDからLCDに進化しました。情報提供装置が進化すると、デザイン面の配慮も必要になりますので、その点は大変だと思います(wordよりPowerPointのほうが資料作成が大変なことと同じです)。

また、天井がドーム型であり、意匠的にもそれなりに凝っていることがわかります。

基本的にN700Sはやや椅子が固いものの、快適性は確保されていました。それだけに、青色系の座席が残念に思いました。灰色系やブラウン系の座席であれば、照明の色彩と合致して(視覚的に)より快適になりそうです。

岡山から東京までの「のぞみ」号の旅

岡山から東京まで「のぞみ」号に乗りました。その道中を紹介しましょう!

岡山→新大阪:山陽新幹線

写真17. 岡山の発車標

岡山の発車標です(写真17)。私はのぞみ34号を選択しました。のぞみ34号が空いていたので、のぞみ160号(臨時列車)の設定は不要そうですが、乗客どうしの「物理的距離」をとるための増発でしょうか。

写真18. 岡山に入線するN700S

N700Sが充当されていました(写真18)。もっとも、先頭車を見えても私にはわかりません。ロゴで判別しました。

写真19. N700Sのロゴ

このようなロゴが貼付されています(写真19)。これは東京で撮影したものですが、岡山入線時に目に入りました。

写真20. 岡山郊外を走る

岡山郊外を走ります(写真20)。

写真21. 住宅街もある

住宅街が開発された地域もあります(写真21)。

写真22. 自然豊かな場所を走る

自然豊かな場所を走ります(写真22)。もう兵庫県に入ったあたりでしょうか。

写真23. 相生付近の風景

相生は新幹線の駅としては有名ではないほうですが、それでも住宅が集まっています(写真23)。

写真24. 兵庫県の住宅地を走る

兵庫県の住宅街を走ります(写真24)。

写真25. 小さな山もある

とはいえ、住宅ばかりではなく、小さな山もあります(写真25)。

写真26. 姫路の市街地が広がる

姫路の市街地が広がります(写真26)。線路は市街地の南側を走り、私は北側の車窓を見ています。つまり、こちら側が市街地です。

写真27. 姫路を通過!

姫路を通過します(写真27)。姫路は兵庫県西部の拠点ですが、全列車停車させると遠方への所要時間が犠牲になってしまいます。そのため、一部の「のぞみ」のみの停車です。

写真28. 在来線と並走する

姫路から少しの間は在来線と並走します(写真28)。

写真29. 不思議な形の山がある

不思議な形の山があります(写真29)。

写真30. 加古川を渡る

加古川を渡ります(写真30)。

写真31. ため池がある

ため池があります(写真31)。

写真32. 西明石付近の風景

西明石付近の風景です(写真32)。住宅も多いです。

写真33. 新神戸に停車!

西明石から新神戸まではトンネルが続きます。そのトンネルを抜けると新神戸に停車します(写真33)。

写真34. 住宅街を走る

新神戸を出ると、再びトンネルに入ります。トンネルを出ると、住宅街が広がります(写真34)。日本第2の都市圏なので、それだけ住宅も多いのです。

写真35. 阪急神戸線の線路を渡る

阪急神戸線と交差します(写真35)。

写真36. 猪名川を渡る

猪名川を渡ります(写真36)。

写真37. 神崎川を渡る

続いて、神崎川を渡ります(写真37)。このあたりで2つの川が合流しています(図1)。

図1. 神崎川と猪名川が合流する地点(googleマップより引用、便宜上、近くのゴルフ練習場にマーク)

写真38. 高い建物が多くなってきた

高い建物が多くなってきました(写真38)。まもなく新大阪です。

写真39. 新大阪のビル群が見えてきた

新大阪のビル群が見えてきました(写真39)。東京まで新幹線で1本、大阪中心部までも地下鉄で1本ですから、発展するわけです。

こうして新大阪に停車します。山陽新幹線の旅はおしまいです。

新大阪→東京:東海道新幹線

列車は山陽新幹線から東海道新幹線に入りますが、「のぞみ」号の旅客はそのまま乗っていくだけです。

写真40. 新大阪を発車!

新大阪を発車しました(写真40)。ビル群がだんだん遠ざかっていきます。

写真41. 新幹線の車両基地がある

新幹線の車両基地があります(写真41)。手前に九州新幹線直通用のN700系が停車していました。N700系は普通車指定席でも横4列と快適性に重点を置いた仕様です。輸送実態などの違いがありますが、東海道新幹線もこの座席配置をお願いしたいものです。横4列が良ければグリーン車に乗れ?そうですよね…。

写真42. 阪急京都線が近づく

大阪と京都の府境付近では新幹線と阪急京都線が並走します。その府境が近づき、阪急京都線も近づいてきました(写真42)。

写真43. 京都府に入った!

京都府に入り、阪急京都線と離れます(写真43)。

写真44. 京都が近づいてきた

京都が近づいてきました(写真44)。京都らしい家が多いように感じます。

写真45. 京都に停車!

京都に停車します(写真45)。京都駅の駅ビルも見えます。京都駅の駅ビルは楽しい建物だと思います!

写真46. 京都を発車!

京都を発車しました。このあたりも京都らしい家が多いように感じます(写真46)。そして、その手前に特急スーパーはくと号が見えました。京都駅東側の引上線へと運ばれたのでしょう。

写真47. 滋賀県に入った

京都を出てすぐにトンネルに入ります。そのトンネルを出るともう1度トンネルに入り、そのトンネルを出ると滋賀県です(写真47)。瀬田川でしょうか。

写真48. 広々とした風景

広々とした風景です(写真48)。ここまで広々とした風景は岡山発車後はじめてかもしれません。

写真49. 田植えが進む

ちょうど田植えの時期でした(写真49)。そんな光景を楽しめるのが初夏の旅行です。

写真50. 愛知川を渡る

愛知川を渡ります(写真50)。

写真51. 近江鉄道と並走する

近江鉄道と並走します(写真51)。

写真52. 米原付近の景色

米原付近の景色です(写真52)。

写真53. 水田が広がる

水田が広がります(写真53)。

写真54. こんな光景も美しい

こんな光景も美しいと思います(写真54)!滋賀県と岐阜県の間はあまり人が住んでおらず、このような原風景が広がります。

写真55. 岐阜県の住宅街が広がる

岐阜県の住宅街が広がります(写真55)。東海道新幹線は大垣や岐阜のような都市を避けて名古屋までショートカットする線形をとります。そのため、岐阜の都市は通りません。

写真56. 揖斐川を渡る

揖斐川を渡ります(写真56)。赤い橋は大垣大橋です。

写真57. 長良川を渡る

岐阜羽島付近で長良川を渡ります(写真57)。

写真58. 東海道線と並走する

東海道線と並走します(写真58)。向こうに見えるのは清州城でしょうか。

写真59. 311系電車がいた!

311系を抜かします(写真59)。8両編成というのは長いですね。

写真60. 庄内川を渡る

庄内川を渡ります(写真60)。庄内川を渡るとまもなく名古屋です。

写真61. 名古屋の引上線に停車中の車両

中央線の車両がとまっていました(写真61)。名古屋地区の中央線では211系と313系の連結は多く見られます。

写真62. 名古屋に停車!

名古屋に停車します(写真62)。名古屋も大きな駅で活気があります

写真63. 名古屋を発車!

名古屋を発車しました(写真63)。特徴的なガラスの建物が見えます。これはモード学園です。新宿にあるモード学園と同じですね。

写真64. 名鉄がやってきた

名鉄がやってきました(写真64)。個人的には名古屋のJRが列車、名鉄が電車という感覚です。

写真65. 住宅街が広がる

住宅街が広がります(写真65)。

写真66. 田園風景も広がる

名古屋都市圏は東京や大阪よりも人口が少なく、それだけ中心から近い場所に田園風景が広がります(写真66)。

写真67. 逢妻川を渡る

逢妻川を渡ります(写真67)。

写真68. のどかな風景が広がる

のどかな風景が広がります(写真68)。

写真69. 豊川放水路を渡る

いつの間にか三河安城を過ぎ、豊橋に近づいていました。渡っているのは豊川放水路です(写真69)。

写真70. 豊橋を通過!

豊橋を通過します(写真70)。「のぞみ」号は名古屋から新横浜までノンストップです。

写真71. 浜名湖付近の風景

東海道新幹線でも有数のビュースポットが浜名湖でしょう。その浜名湖付近の風景です(写真71)。

写真72. 浜名湖周辺の風景

浜名湖は一瞬では終わりません。しばらく続きます(写真72)。

写真73. 浜松町周辺の風景

もう1枚撮影しました(写真73)。

写真74. 浜松付近を走行中

浜松付近を走行中です(写真74)。ここも通過です。

写真75. 天竜川を渡る

浜松の近くには天竜川という大河があります。その天竜川を渡ります(写真75)。

写真76. 静岡県西部を走る

静岡県西部の光景です(写真76)。

写真77. 大井川を渡る

大井川を渡ります(写真77)。江戸時代は箱根よりも厳しい難所とされてきた場所です。これは、行き来を制限するために架橋しなかった江戸幕府の思惑もありましょう。現代では多くの橋があり、難なく渡ることができます。

写真78. 変哲のない風景を行く

変哲のない風景を走ります(写真78)。ただし、ここに住む人たちにとってはかけがえのない、唯一無二の場所です。

写真79. 富士山が姿を現す

富士山が見えます(写真79)。ここまでくっきり見えるのは珍しいのではないのでしょうか。

写真80. 富士山が見える

また富士山を確認するチャンスがありました(写真80)。何回か東海道新幹線に乗っていますが、ここだけは多くの乗客が窓に目を向ける印象があります。

写真81. 別のアングルからの富士山

別の角度からも富士山が確認できました(写真81)。

写真82. 富士山の手前も立体的

手前に視線を向けましょう!立体的で雄大な光景のように思えます(写真82)。

写真83. 関東地方に入った

列車はトンネルの続く三島-小田原を抜けて、関東地方の住宅街に入りました(写真83)。東京からこのあたりに来ると「遠くに来た」と思いますが、東京に戻るときにこのあたりを通ると「戻ってきた」と思います。人間の感覚は不思議なものです。

写真84. 相模川を渡る

相模川を渡ります(写真84)。右手に見えるのは圏央道です。正式名称は首都圏中央連絡自動車道です。

写真85. 家が増えてきた

家が増えてきました(写真85)。もう新横浜も近いです。

写真86. 新横浜に停車!

新横浜に停車します(写真86)。気の早い人はここで降ります。車内は空いていますが、その乗客のいくらかが降り、さみしくなりました。

写真87. 多摩川を渡る

多摩川を渡ります(写真87)。ここを渡れば東京都です。

写真88. まもなく品川に停車

新横浜を出ると、品川、東京と各駅にとまります。その2駅めの品川に停車します(写真88)。乗りかえ案内に、東北・高崎・常磐線と書いてあり、上野東京ラインとは書いていません。JR東海はこのような愛称名を取り入れていないのです。

以前は新幹線の品川駅はありませんでした。ここまで定着したので、「昔は新幹線の品川駅はなかった」というと信じられない人もいるかもしれません。

写真89. 東京のビル群を走る

品川から東京までは都心を走ります。そのため、ビル群が広がります(写真89)。

写真90. 東京に到着!

東京に到着しました(写真90)。品川から東京までは1両に数人という悲惨な乗車率でした。これは乗客の「物理的距離」を取るために(例年よりも利用が少ないにも関わらず)あえて臨時列車を設定していること、そして多くの乗客が新横浜や品川で降りたためです。

N700Sの「のぞみ」に乗ってみて

N700Sは大変高性能な車両です。しかし、乗ってみるとその高性能さに気づくことはありませんでした。これは相当快適性に気を使っている証拠でもあります。私のようなファンはともかく、普通の利用者にとってはスピード感というものは不要です。スピードを感じさせない乗り心地というのは快適性に気を使っている証拠です。

それだけに、従来の車内デザインと変わったというインパクトに欠けるのは残念です。車内の雰囲気が異なれば、新車であることがわかりやすくなります。インパクトを狙わずに、従来と同じイメージにすることを重視したのでしょう。

東海道新幹線の車窓は味気ないとする人もいます。しかし、沿線は都会、緑、湖、山と変化に富んでいます。単なる移動ととらえるのではなく、この移動も楽しみたいものです。

2021年のGWは大量の乗客を早く快適に移動させるというN700Sの本領は発揮されていなかったように思います。しかし、社会情勢が変化し、乗客がやたら少ない事態はそのうち終わりを告げるでしょう。そのとき、2020年のデビュー後、はじめてN700Sの「大量輸送」の本領を発揮することになるのでしょう。

前後を読みたい!
さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

←(前)山陽本線岡山・福山地区の乗車記(尾道→岡山、車窓も収録、21年GW)

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島根・広島旅行記の計画と感想(次)→

※それぞれ別ウィンドウで開きます。

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