私がユーロナイトを予約しようとしたときのことです。各種必要事項を入力し、カード情報を入力したときに、何回やってもカードが受付されませんでした。この原因の推定と対処法を示します。この方法は特定の国のサイトでカードを使えない場合に応用できます。
写真1. エラー画面の表示
原因の推定:3Dセキュアを入力できない
現在はクレジットカードをインターネット上で使うことは多いです。しかし、それでは不正利用されるリスクもあります。そのため、セキュリティ対策として、3Dセキュアというものが導入されています。現にオーストリア国鉄(オーストリア連邦鉄道)のサイトにも、3Dセキュアを入力してください、という注意書きがあります。
このときは、オーストリア国鉄のサイトで予約する際に、3Dセキュアを入力する画面が出ませんでした。私が使ったのは楽天カードですが、楽天カードのセキュア画面が出なかったのです。そのような画面が出ない以上、オーストリア国鉄サイトとしてはカードを使えないと言うしかないでしょう。結局、オーストリア国鉄サイトは楽天カードに対応していなかったと考えるほかありません。
抜け穴:ドイツ鉄道のサイトを利用
この予約は、ブダペスト(ハンガリー)からチューリッヒ(スイス)の利用で、ハンガリー国鉄、オーストリア国鉄、スイス国鉄のサイトから予約ができるはずです。しかし、私は別のことを思いつきました。
以前、ヤフーの知恵袋を眺めていた際、「ヨーロッパ内であれば予約はどの国でも可能」という回答がありました。ドイツやスイス先入りでその後にフランスを回るという旅程の場合は、先に窓口がスムーズなドイツやスイスでチケットを買いましょうということでした。確かに、私はドイツからルクセンブルクに向かう際に、ドイツの駅でルクセンブルク国内のチケットを買っていました。
ということは、ドイツ鉄道のサイトから予約が可能かもしれない、そう考えました。結果としては、無事に買えました。ドイツをかすりもしないのにです。スイスやオーストリアはドイツ語圏内ということもあり、ドイツと関係が強いために特別に可能だった可能性があります。
海外の国鉄のサイトで予約した際は、PDFファイルが送られてきて、そのファイルを印刷して現地で見せるパターンが多いです。今回の予約は、オーストリア国鉄からメールがやってきました。メールに添付されているページをクリックしてPDFファイルをダウンロード、そして印刷ということです。あくまでも予約したのはオーストリア国鉄のサイトであり、ドイツ鉄道は窓口として開いただけでした。そのため、本家オーストリア国鉄サイトで予約した価格と全く同じでした。
じゃあ、他の場合はどうなの?
今回はユーロナイト(ヨーロッパ内の夜行列車の一般名称)の例でした。このユーロナイトはナイトジェットパートナーとしての運転です。ナイトジェットはオーストリア国鉄の夜行列車ですが、もともとはシティナイトラインというドイツ鉄道運営の夜行列車でした。その名残でドイツ鉄道のサイトからも予約できた可能性もあります(※)。
※よく考えれば、この列車はドイツを通ります。言っている意味がわからない?詳しくはユーロナイトに乗る(ブダペスト→チューリッヒ、19年夏)をご参照ください。
そこで、別のパターンも検証してみましょう。例えば、ウィーンからブダペストの系統です。この系統はハンガリー国鉄のサイトから予約しないようにしましょう。予約すると、ハンガリー国内でチケットに引き換えなければならず、物理的にチケット引き換え不可能なためです。余談はこのくらいにしましょう。この系統でもドイツ鉄道のサイトから予約システムに飛びます。さすがドイツ鉄道ですね!ただし、ドイツ鉄道のサイトからだと細かな座席指定ができませんのでご注意ください。
別の解決方法
今回は楽天カードとオーストリア国鉄の相性の問題でした。では、別の会社のカードならどうでしょう。マスターカードを使えるカードならば、どこでも構いません。
また、別の解決策もあります。PayPalを登録するのも手です。PayPalはメールアドレスと銀行口座があればすぐに登録できます。私も10分もたたずに登録しました。銀行口座がない人は?そんな人はクレジットカードも持っていないですよね…。
オーストリア国鉄のカードを使えない場合の原因と対策まとめ
オーストリア国鉄のカードを使えない場合の原因は、単純にオーストリア国鉄のサイトがあなたの持っているクレジットカードの3Dセキュアに対応していないためです。その場合は、別のサイト(例えばドイツ鉄道のサイト)で予約することや別のクレジットカードを使うことを考えると良いでしょう。また、オーストリア国鉄のサイトで予約するという場合は、PayPalも選択肢の1つでしょう。
オーストリアの鉄道旅行ノウハウ記事へのリンク
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ここまで詳細に解説しました。公式サイトから予約できると思いますが、日本語で予約できないことに不安を感じる人もいるかもしれません。下記のサイトであれば、日本語で予約できるので安心です。
Omio:ヨーロッパ鉄道旅行交通予約サイト
また、その予約にはクレジットカードが便利です。
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